また一段と暖かかった一日

すでにお彼岸に入っていますね。
明日は中日、春分の日です。

否、それしても暖かい一日でした。
昨日よりさらに気温が上がりました。
何しろ快晴無風でしたからね。

尤も、朝は霜が降りる寒さでしたから、寒暖の差が大きかったのですね。
日中は、家の窓を開け放していました。

酵母の発酵も、保温が必要かどうかの境目だったようで、ドゥコンディショナーが
保温モードと冷却モードを交互に繰り返していました。
作業している私たちも、窓と扉を開けていました。

今の季節は、侵入して来る虫などがいませんので、一年のうちでも一番快適です。
まあ当然網戸は用意しているのですが・・・。

明日はあいにくお天気が崩れるようですが、気温は高めの予報です。

祭日でお休みという方もいらっしゃるでしょう。
ご来店いただければありがたく幸いに存じます。

午後にお出でいただければ、すべてのパンが焼けています。
よろしくお願いいたします。

本日も麦畑にて

麦ラボ

使い残したパン用酵母種を冷凍保存しておいたものを、水に溶かして堆肥の中に混ぜ込みます。


麦ラボ

今回の主な材料は、落ち葉とカンナ屑、米ぬかとフスマともみ殻、さらにもみ殻燻炭、そして酵母種です。
肥料分の補給よりも土壌改良を意識した配合になっています。


麦ラボ

小型の管理機
女性でも使いこなせます。


麦ラボ

クボタ製管理機TMA21
小型ですが、手作業の10倍くらいの能力があります。


麦ラボ

鍬で手作業するのも、それはそれでまたいいものです。


麦ラボ

年数を経た古い機械ですが、調子良く動きます。
後ろの空は、何だか秋みたいですが、今は3月。


麦ラボ

中耕の終わった高野第一圃場、スペルト小麦

暖かい日が続きます。
昨日もそして今日も、日中は4月中旬のような陽気でした。

今日は定休日でしたから、朝のうちに先ず粗大ごみを環境センターに運びました。
まだまだ捨てなくてはならないものが沢山あるのですが、とりあえず気になっていたものを処分して、一角が片付いて少し気が楽になりました。

それから後はほぼ一日中、外で農作業をしました。
昨日の続きで麦畑の中耕、昨年の建築作業で大量に発生したカンナ屑を主な材料に使って、堆肥を積みました。

今年から圃場が一気に増えましたので、やることなすことすべてが大掛かりになります。
今までやっていたことが、まるでままごとのようです。
もちろんそのままごとで、ノウハウを磨いたのですけれど。

しかし今度からは、ちょっとしたことでもすぐに機械を使うことになりますから、機械のメンテナンスを怠らないこと、そして怪我をしないように注意すること、この二つは絶対忘れないよう心掛けていなくてはなりません。

今日は、とりあえず予定していた作業は、夕方までにほぼ終えました。
記録用の写真も撮れたし、まあまあ上首尾だったのでは・・・。

明日もお天気が良いようですが、もう早や明後日の営業に向かって仕込みです。
コーヒー焙煎もありますので、外作業はおあずけです。

ま、これはこれで仕方ありません。
いろいろ工夫して間に合わせて行こうと思います。

麦が育っています

麦ラボ

高野第一圃場のスペルト小麦です。
厚播きし過ぎて、過密になっています。
ちゃんと育つかどうか、経過を見て行きます。


麦ラボ

スペルト小麦近景
新しい葉が伸び始めています。
暖かい日が続けば、間もなく茎立ちして来ると思われます。


麦ラボ

デュラム小麦(パスタ用小麦)
これだと、種取り用で終わってしまいそうです。


麦ラボ

この小さな区画には、2列ずつ6種類の麦が植えられています。
ビール用の二条大麦やライ小麦(ライ麦と小麦の交配種)もあります。

各圃場にて、無事に越冬した麦が、再び成長を開始しています。

今日は、食工房の仕事を終えた後もまだ外が明るかったので、一輪車に堆肥を山盛りに乗せて、高野の圃場のメンテナンスに行きました。
追肥と中耕をするのです。

日当たりの良い高野圃場は、早くも麦の草丈が伸び始めており、畝間には雑草も繁り始めていました。

先ずは畝間に堆肥を薄くばらまきします。
そのままだと雑草を肥やしているようなものですから、そこに鍬を入れて掘り返し堆肥と一緒にすき込みます。
こうしておけば、雑草を抑えつつ肥料が効いて麦の成長が加速されるというわけです。

この後2ヶ月くらいして茎立ちして来た頃に、もう一度追肥を施します。
これは、穂の充実と食味の向上に関係があります。
この時は、即効性が要求されますので、リンの割合がやや多めの化学肥料を使います。

ええっ!化学肥料を・・・と言われますか?
そうですよ。
有機質が十分供給された良好な圃場で、化学肥料はサプリメントのような効き目を発揮します。
必要量を少しだけ、悪影響などあり得ません。

一方、農薬は、使いません。
しかしこれも、絶対にとは考えていません。
今のところ、使う必要が無いから使わないだけです。

私たちだって、どんな病気にかかっても絶対に薬を飲まないと誓いを立てられるわけはありませんから。

もちろん避ける方法は、最大限尽くします。
ま、そのように、種を播いた後も、実は手間がかかるのです。

一粒の麦を蒔いて、一切れのパンが口に入るまで、皆さん、どうぞその長い長い道のりを想ってください。

食工房は、麦からつくるパン屋を目指しています。

大役、終えました

本日は、当集落の定例通常総会がありました。
食工房の仕事は娘たちに任せて、私は集会所へ。
役員は、1時間前に集合と申し合わせていましたので、8時には現場にいました。

9時から会が始まり、まず会計役の私が開会を宣言しました。
区長のあいさつの後、議長選出、議事録署名人の選出と続き、いよいよ本題の議事へ。

私は、会計の収支決算報告をして、皆さまに承認していただく大役があり緊張しましたが、昨日からイメージトレーニングを繰り返していましたので、何とか無事によどみ無く報告を終えることが出来ました。
特に答弁に窮するような質問もなく、スムーズに承認を得られました。

その後の本年度予算案も、同様にスムーズに承認され、予定より大幅に時間短縮して総会も終了となりました。

それに続いて懇親会が持たれましたが、席上いろいろと皆さんの本音を伺うことが出来、大いに今後の参考になりました。
1年前、在住15年目にして会計役と言う大役を任されることになり、まあそれだけ皆さんの信頼を得られた証しと受け留めて、喜んで引き受けました。

1年務めて分かったことは、会計役の仕事そのものももちろん重要ですが、役目をスムーズに果たすために、集落内の人のつながりを知ることがそれにも増して重要だということです。

1期2年なので、もう1年会計役を務めます。
今年度は、会計の電子化を進めることをはっきりと目標にして、皆さんに提案して行きたいと思っています。

まあ、大変と言えば大変には違いありませんが、前向きに受け留めてがんばりたいと思っています。

リズムは知的な遊び

今日は、音楽の話しでも、いかがでしょうか。
リズムの話しです。
人間は二本足で歩きますので、一番ストレートに馴染むのは二拍子です。
マーチですね。
1、2・1、2・・・、右、左・右、左・・・、というわけです。
それを二つつなげて4拍子、スクェアビートになります。
まあ一番お馴染みのリズムでしょう。
我々の世代が青春時代に一番馴染んだロックは、4拍子を2つつなげて2倍の速さで刻みます。いわゆる8ビート。
さて、リズムには、この2を基本とするリズムの他にももう一つ大きな系統があります。
それが3拍子です。
同じ速さで歩いているとすると、3拍子は、右、左、右・左、右、左・・・となり、俄然躍動感が増して来ます。
3拍子のバリエーションは、とても複雑で面白く、2つつなげてそれを2組ずつ2拍子のようにアクセントをつけて刻むと6/8、ゆっくりならブルース、早ければシャッフルと言う具合です。
また3拍子を刻む時も、アクセントをどこに置くかで印象がまるで違って来ます。
クラシックなどで演奏されるワルツは、明確に1拍目にアクセントがありますが、北欧のダンス音楽では3拍目にプレアクセントを置いて1拍目を打ちます。
もっと新しい時代の音楽では、さらにスリリングな刻み方をする例が沢山見られます。
いわゆるロックの系統は、8ビートからさらに16ビートへと刻みが細かくなり、アクセントの置き方も複雑になってスリリングなリズムが生まれましたが、それらとは一線を隠して3拍子の系統でもとても面白い例が、例えば北欧フィンランドのミュージシャンたちの演奏の中に見られます。
これからご覧いただくビデオは、アクセントの異なる刻み方の3拍子が幾通りか交互に出て来て、それぞれのパートの雰囲気の違いが面白いです。


そしてリズムの冒険は、さらに複雑怪奇な変拍子へと進むのですね。
この次にご紹介するのは、もうとても難解なリズムです。
歌の部分は、13拍子(7+6)を3回繰り返して12(6+6)拍子を1回で1回り、間奏はちょっとリズムが掴めませんが、ちゃんと全員の息が合っているので、お互いに分かるルールで刻んでいるはず・・・。
こんなのを聴かされると、頭の中がグチャグチャになりますが、一方、とても知的で素晴らしい遊びだと思います。
凄い人たちです。


寒晒しそばまつり、福寿草まつり

沼ノ平 福寿草まつり

画像クリックで、沼ノ平のホームページが開きます。

お天気の移り変わりが、速く激しいここ数日ですが、明日は、山都町では恒例の寒晒しそばまつり沼ノ平地区の福寿草まつりが開催されます。
寒ざらしそば祭りは、明日と明後日の二日間、福寿草まつりは、明日から約一ヶ月間開催中です。

寒ざらしそばのうまさは、会津の中でも特筆に値します。
そして、福寿草まつり会場でもそば茶屋が開店し、地元の方の手打ちそばが楽しめます。
これがまた絶品で、花を見るより、わざわざそばを食べにだけ来る人がいるほどです。

この週末は、ぜひ山都町方面へお越しください。
ついでの足で、食工房へもお廻りいただければ幸いです。
コーヒーサービスの用意をして、ご来店をお待ちいたしております。


「寒晒しそばまつりフライヤー.pdf」
「福寿草まつりフライヤー.pdf」

悪豆拾いに泣かされる

毎週水曜日はコーヒー焙煎と、ほぼ決まってしまっています。
午前中は、その日焙煎する分量を計って、それから例の悪豆拾いです。

悪豆拾いは、正式には手選別またはハンドピックとも言います。
つまり手作業で、欠点のある粒(豆)を拾い出すのですね。

コーヒー豆は農産物ですから、当然のことながら産地、銘柄、その年の気候条件等により出来不出来があります。
また収穫後の脱果精製の際にも、乾燥不良などの悪い条件が加わると、欠点豆が生じます。

私の手元にやって来るまでに、先ず原産地で多少の選別作業を経て来てはいますが、完ぺきではありませんし、倉庫に保管中に劣化して行きますから、そこで新たに欠点豆が増える場合もあります。
手元に入荷後も、油断していると劣化が進んで、さらに欠点豆が増えます。

特に、脱果精製工程がナチュラルのものは、ウォッシュドのものに比べて欠点豆の割合が多い傾向にあります。
個性的で魅力ある風味を備えたものの多いナチュラルの豆ですが、欠点豆を取り除かないと、ただ雑味の多い何の取柄もない豆です。

そこで時間と手間をかけて、丁寧に悪豆拾いをすることになります。
例えば、ブラジル産「セラード樹上完熟」では、33%(1/3)もの欠点豆が出ます。
1.5kg用意して、使えるのは1.0kgだけです。

500gはどうするのかですって?捨てるしかありません。
カビが生えていたり、発酵変質していたり、どの道使い物になりません。

私の選別方針は、「疑わしきはすべて捨てる。」です。
多少のロスが出ても、完璧に選別されたものからは、別次元の風味を引き出せることが分かっているからです。

それにしても、1/3捨てなくてはならないとすると、1,000円/kgで仕入れた豆も手間暇かけて1,500円/kgになるわけで、時間コスト(1時間/kgかかる)も考えると、全く泣けて来るような話になるわけです。
その分を100%売り値に反映させるわけにも行きませんし。

ではどこで納得しているのか・・・、それは先ず、自分自身がうまいコーヒーが飲めること、そしてその価値をよく分かっているお客さまが幾人かでもいらっしゃること、これに尽きます。
いつまでこんなことが続けられるか分かりませんが、うまいコーヒーを飲みたいと思っている間は止めることはないと思っています。

休養日

今日は定休日、それでもいつもは用事が沢山あって暇な時間などありませんが、今日は違いました。

通信の編集を昨日のうちに終わらせることが出来ましたし、今朝まで大荒れのお天気で外は濡れた地面が乾いていなかったし、それに体調も少し微妙な感じでしたから、一日休養日と決めてほとんど何もしませんでした。

たまにはいいですね。こういうのも・・・。
必要でしょう。
ゆっくり朝寝をした後、日中もソファーの上で毛布包まってうたた寝をして過ごしました。

それで明日はまた忙しく・・・。
もう一日くらい・・・、今はそれは許されません。
まあでも、明日の朝までゆっくり出来ます。
ではでは。

IIDEの編集まもなく終了

「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」の編集が、もうすぐ終わります。
食工房の仕事を午前中で上がらせてもらい、あとは娘に任せて、私はデスクワークに。

首が固まって辛くなっては休憩、首や肩の運動をしてまたデスクへ、夜までかかって間もなく終了です。

まあそれにしても、昨年移転に合わせて新しいPCと大画面モニターを導入したので、作業環境は格段に良くなりました。
老眼を全く気にすることなく、いくらでも大きく表示出来るので、ストレスがありません。
また大画面のおかげで周辺まで一様な明るさになるので、目も疲れません。

こんな贅沢をさせてもらって、良い紙面を作らなくては・・・と、自分に対して少しプレッシャーをかけています。
おかげさまで、忙しさの合間を縫って何とか仕上がって来ました。
今夜か明日の早いうちに、Web上に公開出来ると思います。

食工房は、明日と明後日は定休日となっております。
お間違えのございませんように。

焚火

今日は、風のない穏やかな一日でした。
そして今夜遅くから雨になるとの予報も出ていましたので、焚火をするには都合の良い条件でした。

先日、件の荒れ放題の庭園圃場の刈り払い作業で出た、沢山の灌木や枯れ草を焚きました。

私のやり方は、とにかく安全を考えて延焼の恐れのない場所を選び、そこに燃やすものを集めて少しずつ燃やします。
そうすれば、運び出した場所には燃えるものが無くなっているわけですし、暴走しない程度に火の大きさをコントロールしながら燃やすことも出来ます。

少々時間はかかりますが、これが一番安全で確実な焼却方法です。
それに、灰を回収して畑の土壌改良の資材として役立てることも出来ます。

今日は、午後仕事が早めに終わりましたので、夕方にかけてその作業をしました。

そして予定していた分の焼却が終わりに近づいて、残った燠火が厚い火床になった頃、娘たちの手作りした人形たちのお焚き上げをしました。

その人形たちは、娘たちがまだ小さい子どもだった頃におぼつかない手先で手作りし、手垢で汚れ擦り切れるまで遊んでもらった愛おしい人形たちでした。
指先のように小さいものから、腕に抱くくらいの大きさのものまで、100体以上もありました。

もはや誰かに手渡せるようなものではありませんし、ゴミにだけはしたくないと今まで残して来ましたが、ここが自分たちの場所になったのを機会に、焚いて供養することにしたのです。

一つ一つ、誰がいつ作ったか、付けた名前や遊んだ時の役柄など、全部覚えていると言います。
その記憶が確かなうちに供養したかったそうです。

一つ一つ手に取りながら、「ありがとう、良い時間を過ごさせてもらいました。」と声をかけながら火の中に入れていました。
皆きれいな灰になって、そして神さまになって、娘たちの記憶の中で生き続けるのですね。

すべて終わった頃、あたりは真っ暗になっていました。