明日から、営業再開

長かった夏季休業も本日までとなりました。
明日は、営業再開です。

まだまだ暑い最中とて、パンへの食欲は今一つかと思われますが、いつものように皆さまのご来店をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

今日は、休みの間に麦畑がどのような状態になったか、皆さまご覧いただきます。
種まきに向かって着実に整備か進んでいます。

麦ラボ

手前 中島第6圃場 左手後方 中島第5圃場 右手奥 中島第7圃場


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左側 中島第7圃場 中央奥 中島第12圃場 右側 中島第13圃場


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手前 中島第13圃場 奥 中島第14圃場 さらにその奥 中島第15圃場は、休耕中


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中島第15圃場 電気柵の外側になっている所で、イノシシの掘り跡がすごい!


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道路側より、中島第12圃場 奥に向かって13、14、15と連なっている 


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中島第2圃場 手前1/2は、昨年休耕した部分 奥の1/2は、ライ麦を収穫した


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中島第2圃場 右側が休耕再整備した部分 左側は今年もライ麦を収穫している(麦わらを鋤き込んだ後)


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中島第8圃場 ライ麦を収穫した後、麦わらを鋤き込んだ


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左側 中島第9圃場 右側 中島第4圃場


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中島第10圃場

お休みも、あと一日

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トラクターの運転席より前方

長いと思った夏季休業も、過ぎて見ればあっという間でした。
何しろ、休みとは言え毎日、この暑い中で農作業でしたから。

それでも頭の中に描いていた、このくらいは終わらせたい・・・という目標に対し、達成は50%そこそこに止まりました。

まあ、無理もありません。
そもそもが欲張り過ぎ、歳を考えなくてはいけませんね。

やり残した分は、これからも合い間を見ながら少しずつ進めて行きます。
幸い時間的猶予は、まだあります。

新しいトラクターも、大活躍しています。
今までなかった新しい機能が装備されているおかげで、仕事が早くしかも仕上がりはずっといいのです。
炎天下でも、エアコンを効かせた車内で楽々操作、土ぼこりを吸い込むこともなく、健康にも良いと感じます。

尤も、トラクターに乗っている時間は、全体から見ればほんの一時ですから、あとは大半大汗をかきながらの作業でした。
しかしこれが、健康には良い面もあったと思っています。

おかげさまで、熱中症にもならずに何とかこの暑さを乗り切りました。

明日は、もう早や仕込みの日です。
明後日の休業明けに備えます。


ライ麦の検査結果

麦ラボ

2025年産・ライ麦(原穀)検査成績


麦ラボ

2025年産ライ麦(精麦処理済) 検査成績


食工房

上記予定で夏季休業いたします。
ご来店の際は、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。
通販のご注文受付はお休みはありませんが、出荷対応は休業後になります。

罪作りなクマキャラ

クマを可愛い動物として描いたキャラクターは、実に沢山あります。
私たちが良く知っている人気の高いキャラクターと言えば、「クマのプーさん」「りらっくま」「パディントン」そして「くまモン」などなど、その他にも上げればキリがありません。

そして、それらのキャラクターは、例えば絵本になり、ぬいぐるみになり、また着ぐるみになって愛嬌を振りまき、小さな子どもから大人まで、誰もがもうすっかりその愛らしさにヤラれてしまっています。

ご存知の方がどの程度いるか知りませんが、私が一番好きだったクマキャラは、50数年前にNHK教育テレビで放送されていた幼児向け番組「なにしてあそぼう」に登場するこぐまの「ムーくん」です。

当時私は、17~18の生意気盛りの若者でしたが、私の頭はこのムーくんにはすっかりヤラれてしまい、心はもうメロメロでした。
番組の放送時間に間に合うために、ありとあらゆる努力をし、時には学校をサボってもテレビの前に居たものです。

また「あめふりくまのこ」というかわいい歌も好きでした。

それはまあ置いて。

私も含めて多くの人が、少し前まで(否、未だに)、クマを可愛い・・・、否、そこまででなくても、憎めない動物だと思い込んで来た(いる)ことを振り返ると、クマキャラの果たして来た働きというのは、大変な罪作りであったと思うのですね。

あのように完全に毒気を抜かれたクマキャラがいたことで、クマという動物の真の姿が隠されてしまい、誰の目にも触れることが無くなってしまったのではなかったのか?と思う私です。

一方、最近の私は、実際にクマの恐ろしい一面に触れる機会もあり、過去の認識との落差に愕然としています。

しかし、実物のクマにも、クマキャラの元になるような可愛く見える(本当に可愛いかどうかは別にして)一面が確かにあるのですね。
とくに子グマの可愛らしさは、もうほとんどの人が抵抗出来ないほどです。

でも、クマが実際にどうやって生きているかをつぶさに知れば、いくら可愛くても、そのような感情的理由でクマを保護しようなどという気には、到底なれません。
それとこれとは別だと。

子どもたちは、本当は、クマの縫いぐるみが他の動物の縫いぐるみを襲って喰ったり、人形に襲いかかったりする場面を、遊びの中でやればいいのです。
残酷だと言ってそれを避けることは、間違った自然観を植え付けることになると、私は思います。

だから私は、もうプーさんにもパディントンにもくまモンにもそして大好きだったムーくんにも、「さようなら」を言います。

明日から夏休み

明日8/12(火)から8/20(水)まで、食工房は夏季休業に入ります。
この間、店の営業は通販も含めてお休みです。

インターネット上のショップは、ご注文の受付は続行していますが、出荷対応は営業再開後になります。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

ちなみに本日は、お休み前ということで、沢山のお客さまにご来店いただきました。
この場を借りて、改めてご来店の御礼を申し上げます。

ただそのおかげで、売り切れになるメニューが続出し、お目当ての品物をお求めいただけなかった方もありました。
せっかくご来店くださったのに、大変申し訳なく、謹んでおわびを申し上げます。

なお、8/21(木)より通常通り営業再開いたします。

それでは、どちらさまもお元気で、楽しい夏をお過ごしください。


食工房

上記予定で夏季休業いたします。
ご来店の際は、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。
通販のご注文受付はお休みはありませんが、出荷対応は休業後になります。

ゆめちから、レビュー

麦ラボ

自家産ゆめちからと南部小麦のミックス粉で焼いた角食パン


麦ラボ

切り口を見ています。
今回、少し過醗酵状態になり、キメが粗くなってしまいました。

「ゆめちから」は、小麦の品種名です。
国産小麦の中では、高タンパク超強力品種になります。

外国産小麦と比較しても、全く遜色ない製パン適性を備えています。
今後、国内産小麦でパンを焼く動きに対して、大いにプラスになりそうです。

食工房では、昨年初めてこのゆめちからの種子を入手し、約15アール作付けしました。
その結果、420kgの原穀を収穫することが出来ました。

実際作付けして見て、まず作り易いことが農家にとって何よりありがたいことでした。
多肥料でも徒長することなく旺盛に育ち、草丈が低く倒伏もないので収穫時のコンバイン作業がとても楽でした。

今回、このゆめちからと同じく自家産の南部小麦(こちらは中力)をそれぞれ製粉してもらいました。
いわゆる篩にかけた精粉(フスマを除去した白い粉)です。

多くの方に好まれるやわらかい食感を得るには、この精粉が必要です。
いつもお願いしている、佐藤製麺さんに製粉だけお願いしました。
大手の製粉会社のように、完全に真っ白な粉にはなりませんが、逆に小麦の風味が濃厚な自然派好みの小麦粉になります。

昨日は、ゆめちからと南部小麦の粉を半々にミックスして、食パンを焼きました。
まず生地の段階で、これまでの他の小麦粉と比べて格段に吸水量が多くなり、やわらかくてしかも弾力のある生地になりました。

ただ少し釜入れが遅れて過醗酵気味になったため、角が立った角食パンになり、味も少し酸味を感じる出来上がりになりました。
ま、そこは今後注意すれば良いところなので、大きな問題ではありません。

風味は、微妙な酸味を除けば大変良好ですし、福島県の気候にも十分マッチしているみたいですから、今後に大きな可能性を感じる小麦だと思っています。
今年は、さらに作付けを増やそうと考えているところです。

うれしいニュース2題

麦ラボ

ゆめちから 近影
長いノゲを持つ特徴的な姿をしています。

今日はうれしいニュースを二つ。

先ず一つ目は、自家産のゆめちからと南部小麦の精粉が出来上がって来て、明日はそれらをミックスして食パン生地をこねてテストします。

先行して、それぞれ塩水で練ってグルテンの出来具合をテストしましたが、ゆめちからがこれまで見たことの無いほどの吸水力で、ゴムのような弾力のあるグルテンを生成しました。

製パン性として特筆ものと言える性質を備えているようです。
風味の良い南部小麦とのブレンドで、おいしくて食感の良いパンが焼けるものと思われます。
楽しみです。

二つ目は、ライ麦のDON(デオキシニバレノール)検査を依頼していた日本穀物検定協会から、検査結果の速報が届きました。

結果は、一昨年、昨年よりもさらに高成績でした。
原穀で、0.21mg/kg 製粉前精麦処理済みで0.11mg/kg 定量限界0.05mg/kgでの検査結果です。
詳細は、後日成績表画像とともに発表します。

その他の小麦については検査はしませんが、ライ麦が最も汚染されやすい物理的特性を持っているので、ライ麦でこのレベルなら他は問題ないと推察しています。
ちなみに昨年は、スペルト小麦も検査しましたが、不検出でした。

これで、百姓7年生の今年も及第となりました。

さて、明日のパン焼きは、件のゆめちから食パンを、皆さまに試食していただきます。
大きな失敗がなければ、素晴らしい出来になるものと思っています。

ご来店、お待ちしております。

今、旧暦では6月

このニ三日、梅雨のような湿気と雨模様のお天気です。

もうすぐお盆も近づくというのに、このお天気かよ!と思っていたら、今はまだ旧暦の6月半ばだというではありませんか。

うーん、この梅雨模様のお天気も、ある意味無理もないと思えるのですね。
旧暦と言うのは、何とも不思議な影響力を持っているようです。

ということは、この後また猛烈な暑さが戻って来るのでしょうか。
あり得ますね。
9月に入っても、旧暦では7月ですし。

ま、ま、ここ一週間くらいは雨模様の日が多く、猛暑も幾分和らぐ予想になっています。
願わくは、雨が災害にならない程度で済むことです。
降れば土砂降り、川は洪水では、全くたまったものではありません。
晴れて暑い方がまだましです。

このように、極端な気象の変化も、実は温暖化の現れだといいます。
これからは、こんなお天気模様にずっと付き合って行かなくてはならないのでしょうか。

農業は、気苦労の絶えない仕事になりそうです。

久しぶりのまとまった雨

昨夜から本格的に雨が降り出しています。
今朝は、川の水も増水していて、泥濁りの状態でした。
上流域のどこかで、激しい降雨があったことがうかがわれます。

今日の日中も、断続的に激しい降雨があり、畑の土の色が黒々とした濃い色になりました。
山の植物たちも畑の野菜たちも、皆、命がつながったことでしょう。

まだ明日も一日雨模様のお天気で経過するようです。
こうして日差しが遮られ、雨も降ったおかげで、今日は日中の気温が30℃を超えませんでした。
これはもう本当に楽でしたね。
そして明日も、似たようなお天気になるようです。

明日は、また定休日明けの木曜日ということで、パン焼きの日です。

明日は、堅焼き黒パンとプンパニッケルにまとまったご注文をいただき、これまで経験したことの無い作業量になります。

他の種類のパンの仕込みをいくらかセーブして対応する予定ですが、それでも間に合うかどうか、とにかくがんばってみます。
こういう時こそ、なおさら出来の悪いものは出せませんから。

おいしいパンを沢山焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

共存という名の偽善

獣害の話です。

近年顕著になって来た獣たちによる人間への加害、当然加害個体は駆除されても止む無しと思う私ですが、世の中の論調はそうではないみたいです。
出来れば殺したくない、共存への道筋を模索する、その方向のみが強調されます。

山間のこの村に来てみれば分かりますが、山の中はもはや人が入ることも稀な獣たちの領域です。
獣たちの食糧になる植物も、樹木、草花を問わず旺盛に繁茂しています。

そして獣たちは、種類を問わず生息数を確実に増やしています。
その結果、環境が彼らの生存を支えられなくなる局面が、もうすぐそこに迫っています。

例えばイノシシは、地面を掘り返して地中のミミズや虫の幼虫などを餌にしています。
また、葛の根なども掘り出して食べます。

平らな地面、斜面、崖など、所かまわず掘り返すので、山の中は地面がむき出しになり大きな穴が開いてしまった場所が沢山見られます。
まるで重機で掘りまくったような凄まじい光景です。

そしてそれは、大雨の時などに崖崩れ、土砂崩れを引き起こします。
もちろん彼ら自身、そのようにして自らの食糧を得られる場所を破壊しているのです。

そんなイノシシと人間が共存するとしたらどんな関係になるのでしょう。

私の頭に思い浮かぶのは、イノシシは人間に狩られて肉になり人の命を支える。
イノシシは、自分ではコントロール出来ない繁殖を人間に狩られることで自滅を免れる・・・と、そんな関係です。

そして、こうした愚かとも言える習性は、イノシシだけではありません。
およそありとあらゆる獣たちは、大なり小なりその傾向があって、ブレーキをかける力が働かなければ、人間以上に自然を破壊します。

人智は、そこに介入してより豊かな自然環境を育むためにこそある、と私は常々考えています。

しかしながら一方、往々にして人間たちはそこまで考えずにやり過ぎてしまった経過と反省があります。
それはいいのですが、何もかも人間が悪いという一辺倒な視点と思考停止に陥ってしまっているのが、今の私たちではないかと思うのですね。

極端な自然保護、動物愛護の考え方に対し、はっきりと「ノー」を言う人がまだほとんどいません。
皆、取り敢えず殺さないことが善、そこから先は考えないのです。

ですから、私はこの際明確に申し上げておきます。
獣害において、加害個体は全て殺処分、これで結構です。
蠅やゴキブリを退治するのと同じと考えれば良いだけです。

今日、最高の暑さ

今日、喜多方市は今期最高の38.2℃を記録したようですね。
山間のこのあたりでは、わが家の寒暖計が36.5℃を記録していました。

その程度なら、まあ耐えられる暑さかなと思いましたが、湿度が少し高めで同じ気温でも暑さの体感が全然違うのですね。
今日は、触るもの何もかもが熱い、って感じがしていました。

それでも食工房の仕事はしましたし、日中の一番暑い時間帯にトラクターを洗車しました。
ま、これはこれで水飛沫を浴びて気持ち良かった。

それ以外は、家の中でじっと耐えていたのですが、動かないのはかえって体に応えるみたいです。
どうせなら外に出て軽い作業でもして、たっぷり汗をかいた方が良かったかも知れないと、そんな気もした午後でした。

夕方になって日が陰ったので、意を決して外で農作業をしました。
しかし、これが良かったですね。
体がずっと楽になりました。

一方、水分摂取量も大変なもので、冷蔵庫に用意して置いた麦茶、経口補水液、ジュースなど、すべて飲み切ってしまいました。

尤も、この暑さも今日がピークで、明日の午後には雨が降り出す予報が出ています。
そして明後日その次と、雨模様が続いて涼しくなるようです。

暑さの中で停滞している仕事もありますので、そちらは進むかなと思っています。

とりあえず明日と明後日は定休日、店の営業は休みますが、雨が降らなければ農作業、降ったらデスクワーク、来週は夏季休業に入りますので、今週は実質休みはありません。

ただただ、ありがたいのは我が身の健康です。