箱わな設置

今日の午前中、役場の獣害対策担当の方がクマ用の箱わなを運んで来ました。
そして、予め検討ずみの場所に設置して帰られました。
近所の猟友会の方も立ち合いに来られ、私も見学方々運搬のお手伝いをしました。

一方、トレイルカメラの情報から、昨夜から本日早朝にかけて、複数のクマが出没していたことが分かりました。
複数の柿の木が荒らされており、道路沿いの一本の根元の路上に真新しい糞が落とされており、この柿の木が自分の獲物だと主張していました。
設置したわなに、これらのクマのどれかがかかるか否か、明日以降、結果に注目です。

それにしても、このところのクマたちの動きから分かることは、個体数が多過ぎることです。
山の中は、もはや飽和状態になっていると見られます。

かと言って里に下りて来ても、そろそろ作物もなくなりますし、栗は終わりましたし、柿が少し残っているだけです。
クルミは沢山落ちていますが、子グマは硬い殻を噛み砕くことが出来ないようで、母グマは子グマに柿を食べさせようと、残っている柿を探してあちこち回っています。

しかしそれも無くなったら、一気にエサ不足になります。
早くもその兆候が現れ始めているようです。

危険なのは、柿を求めて人家に接近するうちに、人家から食べ物のにおいが漂って来ることを覚えて、やがて人家への侵入に挑戦するようになることです。
何が何でも、そのきっかけを与えないよう、我々は細心の注意を払って警戒しなくてはなりません。

近所の方々も、落ち着いて眠れない夜を過ごしています。
とにかく、一刻も早く一頭でも捕獲駆除されることを願っています。

毎日、毎日、クマのニュース

獣害対策

画像クリックで拡大表示します。

毎日、毎日、テレビのニュース報道番組で、クマによる人身被害が報じられない日は無いという状況になっています。
こんなに、毎日、毎日。
しかし、この危機は、まだほんの始まりに過ぎないと、私は思っています。

他の地域で起こっていることは、把握のしようがありませんが、当藤沢集落でも先日人身被害があったばかり、その後もクマの出没は続いています。
捕獲の準備はしているようですが、まだ箱罠を仕掛けたという情報はありません。

そうしている間にも、私はトレイルカメラから得られる情報を元に、周辺を徘徊しているクマたちの個体特定と、行動把握に努めています。
現在、この近くにいるクマは、タルコと子グマ1頭、それから単独行動の大きなクマ1頭です。

実は、タルコの2頭の子グマのうちの1頭(多分ピョンタの方)が、少し前にイノシシ用のくくり罠にかかり、駆除されました。
子グマが1頭だけになった後も、タルコはずっとこのあたりを活動域にしていて、度々トレイルカメラに捉えられています。

そして、触れておかなくてはならないのは、先日の人身被害の加害クマがこのタルコであった可能性が高いということです。
その後の幾つかの情報から、総合的に判断した結果です。
一刻も早く、タルコを捕まえて駆除しないと、後々大変危険なことになります。

そうした矢先、今日の午後4時前、まだ明るい時間帯に高野の道路沿いの柿の木に、子グマが上って柿を食べているのを、目の前の家の住人が目撃しました。

その家の人が気づいたことを察知した子グマは、すぐに木から下り、下に隠れていた母グマと共に畑を突っ切って草藪へと移動しました。

その草藪の先は下に向かって崖になっており、下は食工房の麦畑などがあるエリアです。
そこにあるビニールハウスで作業をしていた方が、子グマの鳴き声を何度も聴いていて、上に母子クマがいることを察知していたのですが、下に下りて来る様子は無かったと、後で教えてくれました。

こうした情報を総合して、タルコ+1が次第に大胆に行動するようになって来ていることが分かります。
早速、近所の方々にこの情報を共有し、警戒をお願いしました。

さて、食工房は、明日と明後日は定休日で休業ですが、その間にタルコ+1がどういう動きをするかによっては、営業の安全を確保出来ないことになるかも知れません。

お客さまにはご来店いただきたいのですが、状況がそれを許さないこともあり得ます。
今後の情報を追っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

2025収穫の恵みパンセット

お待たせいたしました。

昨日の播種完了を以て、百姓8年生への進級が確実となりましたので、お約束通り今年の収穫の恵みパンセットを発売いたします。

先ずは内容です。

① 自家産小麦の角食パン 1斤 550円
自家産南部小麦と同じく自家産ゆめちからのミックス粉を使い、食パンを焼きました。
② 堅焼き黒パン・大  1本 800円
自家産ライ麦全粒粉を33%入れた、堅焼きのライ麦パンです。
スパイスのキャラウェイシードも入っています。
③ スペルト小麦丸  1個 760円
自家産スペルト小麦全粒粉を50%入れた堅焼きのパンです。
④ プンパニッケル 1個 630円
自家産ライ麦全粒粉だけで焼いた、ずっしりと重たいパンです。
専用の酵母種ザワータイクにより、酸味が特長のライ麦パンになります。
⑤ クネッケ 2枚入 700円
日本国内ではほとんど例がないライ小麦(自家産)の全粒粉を使って焼いた、薄焼きのパンです。
スウェーデンではクネッケ、英語圏の国々ではクリスプブレッドと呼ばれます。
⑤ かぼちゃあんぱん  2個 560円
食工房のお得意さま方はとうにご存知のかぼちゃあんぱん、かぼちゃのイメージがすっかり変わってしまうほど、クリーミィ&スイート。
⑥ あらびきマスタード 1瓶 900円

以上、合計4,900円を3,000円の特別価格にて、限定50セット用意します。

ご注文は、この後ご予約の形で随時受け付けますが、商品のお届けまたはお引渡しは、時間がかかります。

また、ご購入はお1人さま1セットと限らせていただきます。

ご注文は、食工房オンラインストアまたはハンドメイドマーケット”Creema” をご利用いただくか、または食工房に直接ご連絡ください。
お電話、ファックス、メール、あるいはお葉書や封書でも結構です。

店頭でのお受け取りをご希望の方は、まずご予約いただいた上で、お引き渡し期日をご相談させていただきます。

なお、商品の写真の編集などがまだ完成していないため、オンラインストアでご購入は、もう少しお待ちください。

播種完了

麦ラボ

p8地点より、奥に向かって中島第6圃場、中島第7圃場、中島第12圃場、中島第13圃場、中島第14圃場


麦ラボ

中島第14圃場端よりp8地点方向
中島第13圃場にゆめちからを播種作業中
遠くに見える煙は、もみ殻燻炭を作っているところ。


麦ラボ

中島第13圃場 ゆめちからを播種作業中


麦ラボ

手前中島第12圃場、トラクターの後ろ中島第13圃場にゆめちから播種作業中


麦ラボ

中島第12圃場 スペルト小麦を播種作業中
あと数列で終了 これで今年の播種作業は全て終わりです。


麦ラボ

2025年、すべての播種作業が終わりました。


麦ラボ

道路を挟んで反対側、中島第2圃場ライ麦 すでに発芽成長中

本日、パン焼きを休んで、播種作業に集中しました。

朝から晴天に恵まれ、午前中のうちにも圃場が乾いて来ましたので、娘二人に播き方を任せ、私はトラクターで耕耘作業をやりました。

そして目出度く、すべての播種作業を終わらせることが出来ました。

否、これで私たちがどれほどホッとしたか、お察しください。

最後の最後で、天が味方してくれました。
そのチャンスを逃さなかった私の判断も、実はギリギリの選択でした。

あぁ、何という幸運!

さて、これで百姓8年生ほの進級も確実となりましたので、収穫の恵みパンセットを発売出来る運びとなりました。

内容詳細は、明日までに決定して明日発表します。
どうぞお楽しみにお待ちください。

播種作業のため、明日のパン焼きを休みます

麦の種まきが、いよいよタイムリミットです。

昨日と今日、晴れまたは曇りのお天気で、圃場も少し乾いて来ましたので、少しずつ播種作業を進めています。
明日から週末にかけても雨が降らない予報になりましたので、明日のパン焼きをお休みして、一気に播種作業を終わらせることにしました。
昨日と今日の作業で、予定の半分以上を終わらせることが出来ましたので、明日一日で播くだけは終わりそうです。

先に播いた南部小麦は、もう麦踏みの段階に達していますので、この後続けて麦踏みと中耕の作業をしなければなりません。
今シーズンは、天候のせいで播種作業が間延びしてしまったため、麦踏みと中耕も後へ引っ張ることになりました。

そんなわけで、皆さまへの告知も間に合いませんが、明日はパンなしで開店することになります。
クッキー、スコーンなど焼き菓子が一部あるのみです。
申し訳ございませんが、悪しからずご了承ください。

なお、店頭にてコーヒーのお振舞いをしております。
外のテントで、ちょっと一休みしていらしてください。

高市総理大臣誕生を静かに歓迎したい

今日、自由民主党の高市早苗氏が、同党総裁に続いて国会での首班指名に勝利し、内閣総理大臣に指名されました。

静かに、そして心より、このことを歓迎します。

高市氏が女性だからというのではありません。
彼女が、稀に見る優れた政治家だと思うからです。

とは言え、前途は極めて多難だと思います。

ぜひとも、がんばっていただきたいと思う私です。

南部小麦とゆめちから、最高の組み合わせ

この10月から、パン生地のベースになる小麦粉を南部小麦とゆめちからのミックスにしています。

最初50+50で試しましたが、ゆめちからのグルテンが強すぎてかえって伸びの悪い生地になりました。
最終的に南部70+ゆめ30で、弾力と伸びの良さがバランスして膨らみの良い生地が出来ましたので、現在、このミックス粉をベースに食パンやその他のパンを焼いています。

その中で、自家産小麦の食パンは、南部小麦も自家産の物を使い、こちらは南部60+ゆめ40で焼いています。
同じ南部小麦でも、会津の地で自家産したものと岩手県産の製粉会社製のものでは、粉の性質が若干違うからです。

いずれにしても、この組み合わせで、これまでで最も納得の行く食感と風味を実現することが出来ました。
そして、自家産小麦でそれが達成出来たことに、大いに満足しています。

そして目下の懸案は、そのゆめちからの種まきがまだ出来ていないことです。
※ちなみに、南部小麦は種まき完了しています。

今週が最後のチャンスと思っていますが、天は味方してくれるでしょうか?
「蒔かぬ種は生えぬ。」の言葉通り、種まきが出来なかったら、来年の実りはありません。
命を懸けてやらなくては・・・。

今年のシュトレンのご予約を承ります

遅くなりましたが、今年のシュトレンのご予約の受け付けを開始いたします。
先ず初めにお断りしなくてはなりませんが、今年も大幅な値上げをお願いすることになりました。
材料の高騰、包装資材の高騰、エネルギー価格の高騰など、商品価格に反映せざるを得ない要因が、今年も目白押しです。
ご注文が減るかも知れないことを覚悟しながらの決断です。
以下、ご案内です。

★ 2025年 食工房のシュトレン ★

ご予約は、次の方法の中からお選びください。

食工房オンラインストアをご利用ください。<こちら>
ご予約商品として、ご購入いただけます。
ご依頼先へのギフト出荷も可能です。

ハンドメイドマーケット ”Creema” をご利用ください。<こちら>
オンラインストア同様、ご予約商品としてご購入いただけます。
ご依頼先へのギフト出荷も承ります。

食工房に直接ご連絡ください。
お電話、ファックス、メールなどまたお葉書や封書でもかまいません。
受け付け後、折り返しこちらからご連絡差し上げます。
お届け日時、代金のお支払方法等について打ち合わせさせていただきます。

その他「道の駅あいづ」など、食工房の製品の取り扱い店でのご予約が出来るよう、ただ今調整中です。

今年も、多くの皆さまのご注文ご用命をお待ちしております。

そして事件は起こった

本日早朝未明、午前2時半ころだと聞いていますが、当藤沢集落内で男性がクマに襲われ重傷を負いました。

まだ私も詳細は聞き及んでおらず、報道+α程度のことしか承知していませんが、いずれこのような事件が起こることは、このブログでも度々触れて来たように早くから予感していました。

今回、このような形で負傷者が出たことは、まさに痛恨の極みですが、これが今の社会の対応の限界かとも思い、がっかりしている私です。

現場は、国道459号線上で、沿線にそば畑が広がる場所です。
今日、通りすがりに確認したところ、圃場の周りには電気柵が設置されていましたが、草に覆われて機能しておらず、獣に侵入されて酷い食害状態でした。

この夜も、そば畑を荒らしに来ていたクマが、たまたま歩いて通りがかった男性を、襲ったのではないかと思われます。
加害クマが誰なのか、情報が集まれば特定出来る可能性もあり、その方法を考えているところです。

ちなみに、昨夜から今朝まで、私が仕掛けているトレイルカメラは、クマに関してはすべてノーヒットでした。
ひょっとすると、誰かがあっちに出かけていて加害者になっていたかも知れず、そうだとなると大変拙い、恐ろしい事態になったと受け止めなくてはなりません。

今後の情報を待ちたいと思います。

ライ麦の発芽

麦ラボ

ライ麦が発芽しました。
播種より一週間。


麦ラボ

中島第8圃場 ライ麦が発芽
播種より10日


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦が発芽しました。

種まきが遅れています。
圃場の数にして5ヶ所、面積で言うと50%が未了です。

今日までに、荒起こしだけは済ませました。

圃場は土が湿っていて、播種出来るようにきれいに細かくしようとすると泥団子状態になるので、荒起こしして乾き易くしているところです。
これまで雨続きの間は、それさえ出来ませんでした。

先に播種が終わった南部小麦は、もう間もなく麦踏みが出来るくらい育っています。
その次に播いたライ麦は、ちょうど発芽したところです。

いよいよ、来週あたりが最後のチャンスです。
お天気がどうなるか・・・、祈る気持ちで待っています。

これが終わらないことには、百姓学校の進級はならず落第です。
そんなわけで、収穫の恵みパンセットは、播種完了まで留保しています。

それはさておき、二日間の定休日も終わり明日はパン焼きの木曜日です。

お天気は雨模様だと言いますので、空を眺めて恨めしく思うことはなく、仕事に専念出来ると思います。

おいしいパンのための麦作り、その麦を生かすパンづくり、難しい両立に敢えて挑戦する食工房です。

皆さまのご声援、よろしくお願いいたします。
ご来店、お待ちしております。