紙版・飯豊の空の下から・・・ 2017.01

食工房の月々のお知らせを兼ねて発行している、「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」2017年1月の号が出来ました。
インターネットでは、pdfファイルでご覧いただけます。
また印刷したものを、店頭にて差し上げています。
その他、郵送にてお送りしています。

このブログの記事の下の方に、リンクバナーを貼ってありますので、そこをクリックしていただければ、別画面でpdfファイルが開きます。
お手元のプリンターで印刷することも出来ます。
ご覧いただければ、ありがたく幸いに存じます。

今夜はこれから、印刷したものを封筒に入れて、郵送の準備をします。
個人宛がほとんどですが、お店や事業所宛に数十部まとめて送っているところもあります。
手渡しの分と合わせて、何だかんだで毎号300部以上は印刷しています。

そこでこのコストをどう考えるかですが、私たちにとっては楽しみの部分も大きいので、損得はどうでもいいことです。
旅行に出かけたり、おいしいものを食べに行ったり、何かお気に入りのものを買ったりするのと同じです。

少なからず皆さまに喜んでいただいている部分もありますので、その分はプラスです。
これからも、続けて行くことは間違いありませんので、どうぞよろしくお願いいたします。

ラードを使う

ラード

いやな臭いは全くありません。
ラードって、意外にあっさりしています。


ラードパン

とりあえず余り生地のバタールの形にして焼いてみました。
焼き色は、こちらの方がむしろおいしそう!


ラードパン

焼き色がきれい、皮がすごく香ばしくてパリパリ、中はやわらかモチモチ。
これって、パンの理想形です。

少し前から興味があった素材ラードを、今日初めてパンに使ってみました。

それよりずっと以前は、動物性油脂は健康に良くない食材だからと、敬遠していました。

しかし、パンを主食とする食文化の中では、ラードはとても重要な位置にあって、パン生地の中に練り込むこともあれば、バターのようにそのまま塗って食べたり、あるいは細かく擦り潰した肉やその他の材料と一緒にパテにしてパン食の伴として供したり、使い道も実に様々です。

実際のところ、動物性脂肪だからと言って、そんなに体に悪いの・・・?
実は、いつの頃からか、疑問に思っていました。

見直すことになったきっかけは、地元で自然卵養鶏をしている農家さん(浅見さんと言えば、ご存じの方は多いはず。)が、豚を飼い始めたことでした。
飼料の足しになるのではないかと思い、売れ残りのパンを差し上げて与えてもらったところ、ものすごく好んで食べるとのこと。
何とも贅沢な豚君ですが、健康度は申し分ないということですね。

お礼にお肉を分けていただきましたが、ラードは使いませんかとのご提案に、そうだった!と膝を打ちました。
すぐにお願いして、届けていただきました。
それを今日初めて、パンに使ってみたというわけです。

初めての試作ですから、どのくらい入れたらいいのかレシピも色々で迷いましたが、先ずは無難なところからと、生地量の3%を余ったパン生地に練り込んで焼いてみました。
ラードを練り込んでいく間は、ラードの肉を思わせるにおいがしていましたが、こね上がって発酵が進むと、何ともうまそうな甘い香りになっていました。

焼き上がると、香ばしさがプラスされてさらにうまそうな香りが鼻を突きました。
焼き立てを食べてみましたが、うまい!ではありませんか。
いやな臭いも味も、そんなものは全くありません。
うーん・・・、これはイケるかも知れません。

ラード入りのパン、試作を重ねます。
いいものが出来ると思います。

ご来店いただければ、第一作を試食していただけます。

浅見さんにも差し上げて、その気になっていただきましょう。

ラードが、優れた食材だということ、追々ご紹介いたします。


新しい関連記事があります。

穏やかな一日、三々五々ご来店感謝/ラード入りパンの試作成功

ラードを使うことの難しさ

一道一都二府四十三県

全国には、一道一都二府四十三県つまり47都道府県ありますが、一度でも食工房の通販をご利用いただいた方が、ついに全国を網羅しました。
中には当然、高額な運賃を払って遠方からご注文される方もいらっしゃるわけで、それだけの期待にちゃんと応えられるかどうか、出荷の際はいささか緊張感が高まります。
昨年、”Creema”に出品してからというもの、遠方からのご注文の割合が格段に上がっています。

遠近に関わらずベストを尽くすのはもちろんですが、それでも遠方の方からリピートのご注文をいただいた時の安堵と喜びの実感は、やはり特別なものがあります。

今後ますます通販の割合は上がって行くものと思いますので、商品はもちろん、荷造り梱包の質も考えて行かなくてはならないと思っています。
多くの方に愛される食工房を目指して、これからも頑張りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

パンは、畑から・・・

先日のことです。
うちのカミさんが、茨城の実家に出かけた折に、今日本でも有名なパンの街と謳われているつくば市のパン屋さん巡りをして来ました。
そして、いくつかサンプル購入して持って帰って来ましたので、それを試食したというお話しです。

今回は、行列が出来るような有名店のものでした。
どれもそれぞれにおいしかったのですが、食工房のパンも一緒に食べていると、やっぱりうちのパンがいいね・・・となってしまうのですね。

ただ単に食べ慣れていて安心だというだけのことなのかも知れませんが、何かが違うんだよな・・・ということになって、一体何だろう・・・と考えているうちに、それぞれのパン屋さんはどんな粉を使っているのだろう・・・ということになりました。

どんな粉・・・ということは、つまりどんな小麦・・・ということですね。
どんな畑で穫れた、何という品種の小麦なのか・・・、そこまで把握して粉を選んでいるでしょうか。
いるかも知れないし、いないかも知れません。

ライ麦を使ったパンもありましたので、ではそのライ麦は・・・と考えていくと、食工房は可能な限り自前で調達しようとしています。
そこら辺の違いなのだろうなと思い当たった次第です。

タイトルに謳った「パンは、畑から・・・」の本意は、「パンは、実は麦畑から出来るんだよ!」ということを言いたかったのです。
ちょっと自画自賛のお話しになって恥ずかしいのですが、自分でも実際に麦を植えて研究を絶やさないパン屋は、そうザラにはいないと自負しています。

小麦

小麦畑


大麦

大麦畑


ライ麦

ライ麦の穂


小麦

小麦原穀


大麦

大麦・丸粒


ライ麦

ライ麦原穀

IIDE編集中

明日は、定休日明け木曜日パン焼きの日です。

今日は、酵母種の仕込みに注力しつつ、通信IIDEの編集も進めています。
テキスト部分はすでに終わり、この後はイラストの編集とレイアウトです。

明日から営業日に入りますから、進みはどうしたって遅くなります。
今週いっぱいはかかると思います。

それにしても、パソコンでこうした印刷物の編集が出来るようになって久しいのですが、この間の進歩は目覚ましいものがありますね。
その昔、ロウ原紙に鉄筆で文字を書いて版を作っていた、いわゆるガリ版の時代を経験している者として、またその後時代を追ってすべてのプロセスを経験して来た者として、今、Adbe Indesignで可能となっていることや、自宅にカラーレーザープリンターを置いてフルカラーで高精度な印刷まで出来ることは、まったく本当に夢のようです。
おかげさまで、楽しくて楽しくて仕方がありません。

しかし、新しい時代に生まれた若い人たちは、最初からこのシステムが当たり前なのですね。
果たして、私が感じているような喜びや楽しみを感じられるのでしょうか・・・?
機会があったら尋ねてみたい・・・というか、知りたい私です。

IIDE

左側Indesignにて紙面の編集 右側 Phtoshopにて画像の修正編集


IIDE

左がスキャナー、右がプリンター

ありがたい小休止

飯豊の空の下から・・・
飯豊の空の下から・・・

昨日から今日にかけて、新たな積雪はありませんでした。

そして今日は朝から晴天に恵まれ、風もなく気温はグングン上がりました。
屋根からは、融け出した水がしたたり落ち、一目で分かるくらいカサが減りました。

そして夕方、店の南面と母屋の南面の屋根の雪が、勢い良くなだれ落ちました。
全くの話し、定休日で良かったです。

これから明日にかけても、ほとんど降雪はないようなので、その間に残っている雪も落ちてくれることを願っています。
高い屋根に上るのは、もう少し先でもいいみたいです。
助かりました。

今日は、午後のひと時、Tony Gatlif 監督の映画 “Latcho Drom” を観ました。
もし、よかったら、あなたも。


https://youtu.be/AUz9NgtgneM

クッキー、少しずつ在庫回復

食工房

コーヒークッキー・ジンジャークッキー・どろんこクッキー
食工房のクッキーは、どれもおいしい、楽しい、止められない。

年末にはほとんど在庫切れだったクッキー類の在庫を、少しずつですが回復しています。
今日までに、バタービスケット、ジンジャークッキー、どろんこクッキー、コーヒークッキーの4品目が揃いました。

本当はもっともっと行けるつもりでしたが、ここ数日の降雪で除雪に時間を取られた結果、これだけがやっとでした。
でも、お菓子が並ぶと商品棚はいかにもにぎやかになります。

来週には、大麦ビスケットやその他の品目も並ぶことと思います。
その頃には、逆に再び売り切れになるものも出るかも知れませんが・・・。

さてさて明日と明後日、食工房は定休日です。
お間違えのないよう、よろしくお願いいたします。
その間に、年末に出せなかったIIDE年末号に代えて新年号を出さなくてはなりません。
編集作業は、すでに始まっています。

結局、相変わらず忙しい私です。
やれやれ・・・。

止まない雪の中、雪下ろし

今日も雪でした。
もはや小雪などではありません。
大雪と言って良い状態です。

道路向かいの物置小屋の屋根の雪が、そろそろ限界かと思われましたので、雪下ろしをしました。

後から聞いた話では、今日の会津管内は晴れたところが多かったようなのですが、このあたりはほぼ一日中雪が降っていました。

昼前、一時的に雪が止んで雲間から日が差して来ましたので、屋根に上る支度をしていると、じきにまた降り出して来るという生憎の空模様でしたが、構わず雪下ろしをやりました。
60~70cmのカサがあり、なかなか骨が折れました。

おかげで、肩から指先まで筋肉痛です。
雪下ろしの後、コーヒークッキーの仕込みをしている時、絞り袋を絞っている最中に指が痙攣して中断する一幕もありました。

疲れていましたが、夜は、年中行事の歳の神に参加して来ました。
ここに引っ越してきて以来、一度だけ身内の不幸があった翌年以外、すべて参加しています。

震災のあった2011年は、還暦で年男だった私他四名が点火役を拝命しました。

このような行事も、過疎化の中いつまで続けられるのか不安もあるわけですが、この集落が存続する限り続いて行って欲しいと願っています。

歳の神

2017年1月15日 山都町相川藤沢集落の歳の神
男女二体作るのが、ここの集落のやり方だそうです。

大雪の中、ご来店感謝!

飯豊の空の下から・・・

1月14日現在
まだまだ降り続くようです。

全国的な大雪になっているようですね。
今日は、ここ会津でも朝から降りしきる雪。
どんどんカサが上がって、畑の中に飛び出していた切り株や支柱が隠れてしまいました。
道路も、早朝の除雪から時間が経って、お昼頃には15cmくらいの積雪になりました。

こんなお天気ですから、もうご来店はないものと覚悟していましたが、お二方ご来店くださいました。
本当に、心の底からありがたいと思います。
ただただ、感謝、感謝です。

あと、ゆうパックのドライバーさん。
店先に集荷に来てくださるのですから、こちらはどこにも出かけなくて済みます。
本当に助かります。
こんなに楽していいのだろうか・・・と、申し訳ない気持ちでお願いしました。

明日も、このまま降り続くようです。
つい先日までは、案外今年も暖冬、小雪で過ぎるかと思いましたが、やはりそうは行かないのですね。
むしろこれが本来なのですから、除雪に汗を流していい運動になるということですね。
よしとしましょう。

降って安心という、妙な気分

会津の冬

先日まで全く雪がなかったのに、この二日の間にこの景色です。

降りましたね。
二日続けての降雪。

今朝は、昨日に比べて一気にカサが上がりました。
車のタイヤが、ほぼ隠れるくらいでした。
久しぶりに除雪道具を出して、朝のひと時汗を流しました。

もちろんあたりは真っ白です。
これで会津の冬らしい景色になりました。

何だか妙に安心する気分なのですね。
この雪がないと、田んぼや畑は具合の悪いことになりますから。
ま、そんなことをおいても、決して雪景色は悪くありません。

ただ一つ、ご来店いただくのにちょっと大変かも・・・、ということでしょうか。

ともあれ明日も、パンを焼いてご来店をお待ちしております。