賞味期間を短縮します

7月になって、今はまだ梅雨明け前なのでさほどでもないのですが、これから8月にかけてさらに9月になっても、暑い日が続くことになります。

例年この季節は、パンも焼き菓子も賞味期間を短くしています。
一部すでにその対応に切り替えていて、これから製造する分はすべて夏対応の賞味期限が表示されますので、ご注意ください。
別途一覧表のpdfファイルを掲載しておきますので、ご参照いただければ幸いです。 品目別賞味期間一覧表2407

暑い夏、うれしいことも楽しいこともいっぱいありますが、食品製造業にとっては商品劣化が早い厳しい季節でもあります。

それからもう一つ別件ですが、7月8月9月の間、気温が30℃を超えた日にご来店くださった方は、ポイントカードの点数をいつもの2倍差し上げます。

また通販ご利用の方は、クール便発送が規定となり運賃が変わります。
ただし、3,500円以上のお買い上げご注文は、クール料金が無料となるクーポンを利用出来ます。

こちらへの切り替えは、ただいま準備中です。
そのため、近々1日程度時間をいただき、その間オンラインストアを閉鎖するタイミングがありますので予めご了承ください。

以上、よろしくお願いいたします。

早く梅雨が明けてほしい

もう7月も半ばに差しかかっています。
早ければ梅雨明けの声を聞くことも珍しくありません。

しかし今年は、どうも梅雨がまだまだ後を引きそうです。
明日から少し晴れ間の見える日が増えて来る予報になっているので、梅雨明けも間近か!と気が逸りましたが、天気図を見たらそうではなく、前線が南に下がって梅雨の中休み状態になるみたいです。

その後また前線の北上で大雨が降ったりして、それからやっと梅雨明けでしょうか。

とりあえず、今週末から月曜まで3連休は、不安定ながら晴れ間の見えるお天気で推移しそうです。

そして明日は、概ね晴れのお天気で久しぶりに気持ち良く過ごせそうです。

おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

ゆめちからを作付けしてみたい!

麦ラボ

長いノゲがあるのですね。見た目もなかなかいいじゃないですか!

ゆめちからという小麦の品種があります。
日本国内産の小麦の中で、外国産の強力粉と比較しても全く遜色のない強力粉がとれる小麦です。

現在北海道が主力生産地ですが、本州でも作付けの成功事例がありますので、福島県なら問題なく作付け可能と思われます。

病気に強く収穫も安定していて、作りやすい品種だと評価されています。
しかも、種苗法上でも完全にオープンソースとなっていて、すぐに種を購入出来ることも分かりました。
もちろん、その後の自家採種もOKです。

否、それなら食工房でやらない手はありませんね。
パン用として主力で生産に取り組んでも良いくらいです。
と言うか、周辺の農家さんにも声をかけたいですね。

製粉は、私が利用しているような製麺所レベルでもいいので、まずはとにかく自家産のゆめちからでパンを焼くところまで辿り着きたいと思います。

早速、この秋に種まきをするつもりです。

否、大きな楽しみを見つけました!

ひぐらし鳴く

実は今日が初めてではありませんが、今し方そぼ降る雨の中、ひぐらしの鳴き声が印象的に聴こえました。

私の中では、ひぐらしは夏の始まりを告げる声、子ども時代うれしい夏休みが始まる頃の記憶に繋がっています。

今、ちょうど麦刈りが終わって一安心している時に、ひぐらしの声はやわらかく労を労ってくれるのですね。

昨日までに、調製の終わったライ麦、南部小麦、スペルト小麦をすべて雪室に入庫完了しましたので、なおいっそう感無量です。

さて、その充実した気持ちを胸に、明日はまたパン焼きです。

今日の仕込みで、昨年度産のライ麦はほぼ使い切りました。
今年度産のライ麦がすでにあるのですが、前にも申し上げた通り、購入品のライ麦全粒粉を用意済みなので、そちらを使い切るまでお預けです。
この際、自家産との違いを再確認したいと思っています。

明日もおいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

麦作り雑感

今年で6回目となる麦の収穫をほぼ終えました。
ほぼというのは、稲架かけしたまま取り残されたデュラム小麦が、長雨に打たれて多分ダメになってしまうと見込まれるからです。
それは、コンバインの故障による結果なので、ある意味仕方ないこととして受け止めています。

麦作りをして来て学びそして分かって来たことについて、幾つかまとめてみたいと思います。

まず、日本の気候風土では、秋播きで初夏に収穫期を迎える麦は、それがちょうど梅雨の時期と重なるため、幾つもの難しい課題が生じることになります。
最低でも雨が降っていない日が2日程度続いて圃場が乾かなければ、刈り取りは出来ません。

次に、刈り取った麦はすぐに脱穀して乾燥機に入れ、素早く水分を抜かないとカビの発生など品質劣化のリスクが大きくなります。
そのためにコンバインが活躍することになります。

昔のように、手刈り、稲架かけ天日干し、足踏み脱穀、唐箕選別と時間をかけることは、うまく行けば最高かも知れませんが、逆に常に品質を損なうリスクに直面することにもなります。

実用的な量の麦の収穫を目指すなら、耕耘のためのトラクター、播種機、中耕のための管理機、収穫のためのコンバイン、乾燥機、籾摺り機、選別機くらいを最低でも用意して臨む必要があります。

そして、夏に向かうこの時期に収穫した麦は保管も難しく、暑い夏の時期に一気に品質を損なってしまう可能性が大きいのですね。
今は、穀物用の低温倉庫に預けることも出来ますし、自前で冷蔵保管庫を用意すれば、費用はかかるにしても万全な保管が可能です。

逆に言えば、それらの機械設備の用意があれば、梅雨時の不安定な天気の下でも順調に収穫作業が出来、その後も年間通じて品質の良好な原穀を供給出来るわけですから、国産の麦作りは今後発展の余地が大きいと言えます。

で、食工房では、それらを一応一通り用意して臨んで来たわけで、自己評価にはなりますが年々収量、品質ともに概ね向上して来ています。

今後の課題としては、需要に見合うためにまだまだ作付け面積を増やしたい考えがありますので、それに対応した機械力の充実を実現しなくてはなりません。

耕作地は、周囲に空いている圃場がありますから、そこを借りることで満たすことが出来るでしょう。

百姓6年生もこの夏の圃場整備をクリアして、秋の播種に漕ぎつければめでたく卒業です。
次は、百姓中学一年生です。

明日と明後日は定休日です

明日7/9(火)と7/10(水)の2日間、食工房は定休日のため休業しております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

本日は天気予報のとおり、断続的に豪雨となり川はいつもになく増水し、3年前の大洪水の時を思い出して落ち着きませんでした。
しかし、夕方になって止む時間が多くなり、すこしだけ安心しているところです。
明日も引き続き雨模様の一日となり、強く降る時間もあるようです。

今日は、食工房の中の仕事を半日、あとは昨日の籾摺り作業で使用した機械の清掃、収納場所に移動、その他細々と片づけ作業に時間を費やしました。

明日は、定休日で時間はあるのですが、雨の予報ですから外で作業することも出来ず、強制的に休養となりそうです。

尤も、そういう時こそ広報「飯豊の空の下から・・・ 」の編集にとりかかるチャンスなのですが、どうなることでしょうか。

明日になって見なければ分かりません。

スペルト小麦の籾摺り2024

麦ラボ

今年からこのレイアウトです。
これなら、急な雨にも慌てることはありません。

麦ラボ

ライ麦2024


麦ラボ

スペルト小麦2024 籾摺り前原穀


麦ラボ

スペルト小麦2024 籾摺り選別済原穀


麦ラボ

南部小麦2024 クリーニング前原穀


麦ラボ

デュラム小麦2024

今日は、電撃的に一日だけの晴れ、やりたいことはいっぱいあったのですが、何を優先するか一つか二つしか選べません。
結果、食工房の中の仕事を半日、後はスペルト小麦の籾摺りと決めました。

今年から籾摺り機は屋内にセットし、もみの排出だけを外にして、雨が降っても機械が濡れることの無いようにしました。
作業のレイアウトがこれまでと変わるので、最初だけ混乱しましたが、直ぐに慣れてこの方がずっとよくなりました。

今日は、スペルト小麦の他に、先に収穫を終えていた南部小麦もクリーニングのための籾摺りをして、ゴミの無いきれいな原穀を得ることが出来ました。
結果を申し上げると、スペルト小麦は作付け面積を減らしたにもかかわらず増収で、30kg×13袋=390㎏+軽量残り約7㎏で計397㎏、選別下は約6㎏ほどでした。
スペルト小麦の種子用は、この中から取り分けます。

南部小麦も増収で30kg×4袋+計量残り約10kgで130㎏、選別下は極小量でした。
こちらは、種子用として別途10kgを先に取り分けてあります。

スペルト小麦も南部小麦も、ともに品質は良好のようです。
実際にパン生地をこねて見ないと分かりませんが、タンパクは多いように見受けられます。
楽しみです。

あとは、デュラム小麦の始末だけが残りました。
コンバインの故障で躓き、バインダーで刈って稲架に干したのは良かったのですが、その後度々雨に打たれ、コンバインの修理完了後はライ麦とスペルト小麦を優先したため後回しになり、その間にすっかり状態が悪くなってしまいました。
モノになるかどうか、はっきり言って絶望的です。

ただし、コンバインの故障の直前に作業した分がごくわずかですがあって、それは品質も申し分ないので、種子用として残すことにしました。

以上、今年の麦の収穫は、これで概ね終了となりました。

何はともあれ、めでたい一日が終わりました。

明日はパン焼きです。

麦の収穫で翻弄された感のあるここ数日でしたが、今日はライ麦を雪室に預けて来ました。

そしてスペルト小麦も乾燥中で、ここ数日のうちには籾摺り工程も終わらせ、来週には雪室に入庫出来る予定です。

その他、先に収穫を終えていた南部小麦の調製も並行して取りかかりますので、秋にはまた自家産の粉を使って食パンが出来る予定です。

それから、スペルト小麦を使った古代小麦麺も出来る予定です。

危なかった百姓6年生及第の見通しが、これでやっと見えて来ました。

その安心感と自負心に裏付けられて、パンや稼業にも一層力を注いで行けます。

明日も、いつものように土曜日のパン焼きです。

おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

麦刈り終わる

今日は、パン焼きの後、最後に残っていたスペルト小麦の刈り取りをやりました。
昨日は豪雨、今朝は上がって曇り、その後晴れる予報が出ていましたので、圃場の乾き具合次第で麦刈りが出来るかも知れないと、一応心づもりはしていました。
今日を逃すとまた雨続きの予報でしたから、祈る気持ちで時々空を見上げていました。
風も吹いていましたので、午後になると圃場も乾き、曇ったり晴れたりたまに今にも降りそうになったりと不安定な空模様の下で、とにかく作業を開始しました。
結果、最後まで何とかお天気が持って、明るいうちに刈り取りは終わり乾燥機に投入しました。
今日はもうクタクタです。
もう後が続きません。
ではでは。

ライ麦のクリーニング、選別も完了

昨日刈り取ったライ麦を、夜通し乾燥機にかけて水分調節しました。

そして朝から、今度は籾摺り機を出して来てセットし、クリーニングと選別の工程に取りかかりました。

ライ麦は、本来脱穀時に外皮も剥けて飛びますので、本来籾摺り工程は不要なのですが、剥け残った外皮や茎、その他一緒に刈り込んで混ざってしまった雑草の残骸などがあって、そのまま製粉機にかけることは出来ません。
そこで、クリーニングの工程が必要になります。

これに籾摺り機がちょうど良いわけで、それもジェットファン式なら穀粒へのダメージも少なく、理想的です。
食工房は、スペルト小麦のためにそのジェットファン式の籾摺り機を用意していますから、これがいい仕事をしてくれました。

その後に来る選別工程で、未熟果や破損粒をふるい分けてきれいに粒が揃った仕上がりにするわけです。

選別機も、これまでは知人から借りた(事実上無償譲渡)ものを使用していましたが、いよいよ寿命が尽き重要部分が損傷して使用不能になりました。

そこで、やはりオークションで程度の良いものを探し、運良く入手することが出来ました。

この二つの工程を通した後、選別機付属の自動計量器で30kgずつ袋に詰めました。
あとは、いつものとおり町の低温倉庫「雪室」に預けるのみです。

結果、30kg×14袋で420㎏プラス計量残り8kg、それとは別に種子用として20㎏を取り分け、選別下が10kgほどでした。
トータルで460㎏弱ですが、これに収穫を諦めた倒伏状態の麦の幾分でも回収していれば、多分600㎏を超えたものと思います。

さて、これでいつでも使える状態になったわけですが、蔵出しはもうしばらくお預けです。

というのは、昨年から実施しているカビ毒(DON)の残留検査を受けるからです。

また今回、こうも首尾良くライ麦の収穫が完了するとは思ってもいませんでしたから、別途ライ麦全粒粉を手配済です。
これが入荷して来る段取りなので、一旦それを使い切ってから自家産のライ麦に復帰します。

まあこの際、購入品のライ麦(ドイツ産)全粒粉とどのくらい風味等に差があるのか、皆さまにも実感していただけるのではないかと思っています。