麦仕事、一段落

今日、スペルト小麦の籾摺り工程を予定通り終わらせました。
他に、デュラム小麦も籾摺り機にかけてきれいにしました。

これで、麦の収穫に関わる仕事はほぼ終わり、一段落となりました。
今日の夕方までに、乾燥機や籾摺り機の掃除をして、それぞれ収納場所に片付けました。

結果を申し上げると、スペルト小麦が大幅な減収で、100kgを割りました。
いろいろと原因は思い当たるのですが、とにかくこの結果はどうしようもありません。

昨年産が60kg残っていますので、それと合わせてパンに使う分だけは何とかなりそうです。
小麦サラダの素や全粒粉、そして古代小麦麺の販売は、これから一年間お休みです。

ライ麦も似たような結果だったので、ライ麦ごはんの素もお休みです。

逆に豊作だったゆめちからの使い道を考えなくてはなりません。
強力粉の品種なので、パン用にと思って作付けしたわけで、まずは製粉してパンを焼いて見なくてはなりません。
来月にはテスト出来ると思っています。

あと忘れてはならないのが、ライ麦のカビ毒検査です。
今年は、悪い結果が出る可能性もあります。
出たらどうしよう・・・、当然販売は出来ません。

ま、案じても仕方がありませんので、まずは検査を受けることですね。

とにかく暑くて疲れました。

明日と明後日は定休日です

明日7/21(火)と明後日7/22(水)の二日間、食工房は定休日です。
店は営業しておりませんので、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

明日のお休みは、スペルト小麦の籾摺り工程を完了する予定です。
その他、圃場の整備を進めます。

ここしばらく雨が降りませんので、畑はよく乾いていて草の伸びも抑えられています。
今のうちに、収穫後の圃場に残っている麦わらなどの残渣を、伸び始めた雑草と一緒に鋤き込みたいのですね。

これが順調に終わっているのといないのでは、後々の作業に大きな差が出ることになります。
今年は、ちゃんと間に合うように作業したいと思っています。

熱中症

近頃、地球温暖化でどれほど暑くなったか知りませんが、昔は熱中症というものは無かったような気がします。

否、あったのかも知れませんが、今みたいに「冷房使え、水分補給しろ、日中の屋外活動は控えろ等々・・・」は、言われることはありませんでした。
と言うか、どこの家にもエアコンなんかありませんでしたし。

70年も前の話、私が育った高知県の山奥でも、夏に37℃を超える日が度々あったのを覚えています。

近所の農家のおんちゃんおばさんは、麦わらぼうしを被って炎天下でずっーと働いていました。
肌を露出させると却って焼けて熱いし、第一虫に刺されるので、長袖で顔も手ぬぐいをかけて覆っていましたね。

その頃は、家庭に冷蔵庫も無かったので、氷を入れた冷たい飲み物もありませんでした。
水に浸けて置いたスイカを食べたり、冷ました麦茶か番茶でのどを潤しました。
それがいわゆる暑気払いでした。

尤も、昔は昔、今は生活環境も全然違いますし、私たちの体もどこか違ってきているのかも知れません。

私的に言わせていただくなら。暑気払いするのだったら、よく動いて汗をかくのが一番かな・・・と思います。

炎天下で草刈りした後、木陰で休憩する時の心地良さは、私にとってはこの世の極楽と思えるほどです。
冷たい麦茶、経口補水液、たまにはスイカ食べたりして過ごします。

もちろん、誰でもそれが出来るとは申しません。
そうやって暑さをやり過ごす方法もある、ということを知っていただきたかったということで・・・。

ちなみに明日も、猛暑の一日のようです。

真夏になった

梅雨が明けたみたいですね。
太平洋高気圧も、勢いよく西に張り出して来るようです。
これからしばらくは晴れて暑い日が続くでしょう。
子どもたちも夏休みに入るようですね。

子どもの頃を思い出します。
先ず毎朝、ラジオ体操をしに小学校の校庭に行くのが日課でした。
ちゃんと出席したかどうか、チェックするシートを持って行き、先生にハンコを押してもらわなければなりませんでした。

午前中にちょっと宿題なんかやるふりをして、午後からはずっと夕方まで川で遊びました。

たまに雨が降ると川に行けないので、退屈してしかたがありませんでした。
だから暑くてもお天気がいい方がうれしかったですね。

そうやって一日中外に出て、野山で川で、はしゃぎまわっていましたっけ。
セミの声ととうもろこしの焼けるにおい、雷の音も怖かったけど今は懐かしい思い出です。

その頃は、そこら中どこに行ったって、サルもイノシシもシカも、およそ野生の獣を見かけることなんてありませんでした。

今の子どもたちは、野山や川で遊んだりしないのかも知れませんね。
と言うか、危険かも知れないし。

野山の様子も、すっかり変わってしまいました。

真夏まであと一歩

昨日から今朝まで、断続的に雨が降りました。
気温も下がって、やっぱり梅雨なんだ・・・と思いました。
天気図を見ると、真夏ではないものの梅雨でもなく、季節の変わり目のような変な動きです。

しかし、この後明後日からまた暑くなるようです。
こんな調子で、8月はどんな空模様でしょうか。
昨年みたいに、また猛暑の夏になるのでしょうか。
毎年毎年、本当に予測が難しいお天気です。

たった今、すぐ近くでひぐらしが鳴きました。
このあたりでは、初鳴きです。
ということは、やっぱり真夏はもう目の前に来ているということでしょうか。

さて、そんな空の下、明日は定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。

皆さまのご来店、お待ちしております。

恐ろしいことになりました

連日ニュースになっているクマ出没の話です。

北海道道南の福島町で、新聞配達員の男性がヒグマに襲われて死亡した事件は、大変ショッキングな出来事でした。
襲った後、男性を草藪へと引きずっていったとの情報に、思わず背筋が凍り付いた私です。

メディアの報道では未だ語られませんが、私が知りたい最も重要な情報は、食害があったかどうかです。
亡くなられた方のご遺族の心象に触れる事柄なので、明確にすることを避けているのかも知れませんが、このことは今後のクマへの対処を考える時、最も核心に触れる重大な情報なのです。

これまでにも、人が食害されたクマによる被害は幾例もあります。
私は、クマが人を食うのは決して特別な場合に限られた話ではなく、条件が揃えばどのクマも例外なく人を食うことがあり得ると考えています。

ですから、人が決してクマの食事のお品書きに加わることのないよう、慎重且つ入念且つ徹底的に作戦を立て実行しなくてはなりません。
一度でも人に手をかけた個体は、どこまでも追跡して確実に仕留めなくてはなりません。

もし、行方不明のまま野山に放ってしまえば、今後人を襲う個体が次々増加することになります。
もうすでにその状態になっている可能性もあるのではないでしょうか。
まだまだこれから先、どれほど恐ろしいことになるか、垣間見る思いの私です。

麦刈り終了

麦ラボ

娘たちも、トラクターの運転をします。
もちろん免許は所持しています。

今日までに、とにかくも刈るだけは終わりました。

何しろ、ありがたかった晴天続きも今日まで、明日は台風の影響で雨模様とのこと。
ここまで来て最後の最後で、雨に濡らしたくはありません。
昨日の一日、そして今日は半日、畑にあった麦は全て刈り取って屋根の下に取り込みました。

あとは、スペルト小麦の籾摺り工程などが残っています。
これは、これから一週間くらいの間に合間を見て進めます。
もういくら何でも、食工房の本業に戻らないといけません。

否、それにしても、一粒の麦を畑に播いてから、一切れのパンが皿に乗るまでの道程の遠さを思わずにはいられません。

左様に、私たちが食べるものは何であれ、多くの人に幾多の手間をかけられて、やっと食卓に現れるものであることを、いつも頭の中に思い描きながら口にしたいものだと思います。

そのありがたさを忘れないように。

ちなみに、明日と明後日は食工房は定休日となっております。
久しぶりに、休めるかな・・・と思ったりしていますが、お天気次第では農作業になるかも・・・。
ま、それも悪くありません。

今、スコーンがブームだそう

最近、世の中の情報に疎くなっています。
と言っても、ベーカリーの業界の情報には敏感なはずでしたが、それでも知らない間にスコーンがブームになっていた模様です。

尤も、食工房のスコーンは、我々的には鉄板人気の売れ筋商品なので、世の中がブームだろうがそうでなかろうが、大して気にしたことはありませんでした。
しかしそれでも、最近何だかスコーンの売れ行きが良くなったような気がしていたのでした。

それで、この際ブームに乗っかろうか・・・と言えば、そうはしないのが食工房流です。
いつでも、コンスタントに地道にやるのですね。

と言うか、あまりにもいろいろ沢山のことをやっているので、そんな動きは出来ません。
ま、いつもより少し多いくらいなら対応出来ますけど。

ということで、明日のコーヒーのお供はスコーンの試食をしていただこうと思っています。
そして、いつも通りにパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

ライ麦に関する反省点

今年のライ麦は、面積が増えたにもかかわらず量的に40%の減収、質的にも屑麦が多く大量の選別下が出ました。
最終的に選別後の収量は240kgでした。

この原因の一つが気象条件だったわけですが、その他に我々の圃場へのかかわり方もいくつか問題があったことを自覚しています。
圃場の水はけが悪い状態があったこと、水はけの良い箇所では肥料分が足りていなかったこと、つまり土壌の質がよろしくなかったことが大きな原因です。

4年前の夏の大洪水で、土砂が流れ込んだあとの対応がうまく行ってないようです。
肥沃な泥が溜まった所は水はけが悪く、育つには育つのですが、寝の張りが浅く徒長する傾向があります。
逆に砂や小石が溜まった所は水はけは良いかわりに、肥料分はほとんどありません。
それが不規則にまだらに分布しているので、均一に良好な土壌にするには、よほど手間をかけなくてはならないようです。

今回は、一気に広がった圃場に対応し切れていないことが露呈してしまいましたので、この次は、その面積を維持しつつ必要な策が施せるよう努力と工夫が求められると思っています。
トラクターも新しくなりましたし、必要な作業機も導入予定なので、状況は改善して行くと思います。

さて、残るスペルト小麦の収穫までの一時、明日から週末まで、また切り替えてパン屋稼業に集中します。

何と言っても、こちらが本命ですから。

皆さまのご来店、お待ちしております。

さすがにくたびれました!

麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦
倒伏した箇所も地面に触っていなければ、何とか収穫出来るかも知れません。


麦ラボ

この状態を刈って行くのですから、多少のロスはありますが、コンバインの能力は全くすごい!


麦ラボ

中島第2圃場のライ麦収穫
あと少しで終わりです。

麦の収穫も2/3くらいは終わりました。

残っているのは、スペルト小麦の収穫です。
それから試験栽培中のライ小麦2種類の収穫があります。
あと一週間くらいで終わると思います。

今年の麦の収穫は、ありがたいことにお天気にだけは恵まれています。
南部小麦の収穫が始まった6/26から7/8今日まで、途中2日ほど雨が降りましたが、それ以外はだいたい晴れか曇りでした。
圃場もよく乾いて、コンバインも順調に稼働しました。

それはそれで大変良かったのですが、何にしてもこの暑さがたまりません。
早朝の涼しいうちに作業出来れば良いのではと思うのですが、朝露が完全に乾いて麦わらが硬くならないとうまく刈れないので、結局、炎天下で作業することになります。
夕方はいいのですが、時間的に短くあっという間に暗くなって来ます。

昨年に比べて一気に作付け面積が2倍以上に増えましたので、さすがに時間もかかっています。
体力の限界を感じます。

また、ライ麦の倒伏は、その時の気象条件に左右される部分もあり、栽培技術だけでは防ぎ切れるかどうかまだ分かりません。
来年に向けて、いくつか試してみようという目論見があります。

それはまあいいとして、昨日と今日でやっとのことでライ麦の収穫を終えました。
結果は、昨年に比べて大幅な減収です。
これから一年間、ライ麦は貴重品になりました。

今後の一番の課題は、さらに機械化を進めることです。
私も高齢になりましたし、娘たちにもこれ以上負担をかけるわけには行きません。

機械化出来るところは極力機械化して、一方で細かい観察と的確な判断に注力出来るようにしたい、それを一つの理想として目指しています。

そしてそれもこれも、すべてはおいしいパンのためです。
がんばります。