久々に熊の情報

実は今日まで知らなかったのですが、一昨日6月3日の夜、近くの相川郵便局前の国道で熊が出没し通りかかった車に接触したというニュースが、今朝の新聞に報じられていたと、近所の方から教えられました。

熊は、体調1.4mほど(かなり大きい)と見られています。
家は新聞を取っていないし、テレビなどのローカルニュースで報じたかどうか分かりませんが、少なくとも私は全く知らずにいました。

で、インターネット上で検索したら、確かにそのニュース記事がありました。
<参照1> <参照2> <参照3>
  
ま、それはいいのですが、ニュースにもあるように、この件を県警がまず把握していたわけで、と言うことは、郵便局のすぐ隣が駐在所ですから、駐在さんは当然承知していたでしょう。

だったら、出来るだけ早く、集落の住民に熊の出没を広報して回らなければならないところです。

いろいろ確かめているところですが、区長も、新聞を取っていないので、全く知らなかったそうです。

否、何と言ったら良いのでしょう、どの方面も全く認識が欠けています。

車と接触したのですから、怪我をしているかも知れません。
その状態で付近の藪などに潜んでいるかも知れず、大変危険な状態の可能性があります。

前後関係が不明ですが、近くの畑に熊の足跡が発見されてもいるのです。

もう、呆れてものが言えません。

どこも頼りになりませんので、まずは中島に侵入して来るとしたら必ず通るルート上に監視カメラを仕掛けました。

付近には電気柵が巡っていますから、それを避けてくるはずです。
来れば必ずカメラが捉えるでしょうから、出没の証拠を得たら、住民課の獣害対策担当に報告します。

しかし、そのあとどのような手が打たれるか、私たち市民には何の権限も与えられていません。

実際に危ない目に遭っているのは、私たちなんですけどね。
そうかと言って、ただ怯えて家の中に閉じこもっているわけに行かないことだけは確かです。

また何かあったら報告します。

本日の麦畑

麦ラボ

定点観測 220604
風が強かったので、麦は揺れて波打っていました。
よく見ると、樹々の葉も風に吹かれて裏返っていたりするのが見て取れます。


※画像クリックで拡大表示されます。

左側ライ麦、右側スペルト小麦です。
近影撮ってませんけど、スペルト小麦も穂が出始めました。

ご覧になられた方は、どなたも一様に感激されるようです。
特に今日みたいな、強い風に揺られて波打つライ麦畑の様子は、あっという間にどこか別世界に連れていかれそうな気にさえなりますから。

収穫まで約一ヶ月、これからどんどん様子が変わります。

麦たちが実を膨らませています

夏至が近づくこの頃、たっぷりと日差しを浴びて、またある時は雨に打たれ、風に揉まれながらも、穂先は次第に重みを増しています。

収穫まで、あと一ヶ月くらいでしょうか。
あるいはもっと早いかも知れません。

毎年のことになりましたが、麦刈りする時のお天気がいつも気がかりです。
初めの頃は、夜も眠れない程のこともありました。
でも、大抵何とか無事に収穫を終えてはいるのですが。

今年は、どんな様子でしょうか。
今回で4度目の収穫です。
それもあって、その日が来るまでは気を揉まないでいられるようになりました。
その代わり、「よし、明日だ!」となれば、即断即決で動きます。

麦は、収穫のタイミングが一番重要なのです。
そういうことも、麦を見て判断出来るようになりしたから、百姓4年生も伊達ではないぞ!と少しは自信もついて来ました。

電柵のおかげで、イノシシの被害にも遭わなくて済みそうですし、近所の農家さんが「年々、良くなってるナ!(麦のことです)」と言う通り、品質も上がって来ていると思っています。

8月には、新麦のパンを召し上がっていただけるでしょう。
どうぞお楽しみに。

ウクライナへ寄付

3月から始めた「ウクライナのひばりのパン」、その売り上げをウクライナへの支援として寄付して来ました。
毎週毎週、多い時もあれば少ない時もありましたが、先月まででその額は7万円に近づいています。

これまで、寄付先をユニセフのウクライナ緊急募金窓口にしていました。
皆さまご存じの通り、ユニセフの活動は子どもが対象です。

寄付金の使途も、ウクライナの戦争で被害に遭った子どもたちの支援のために使われます。
もちろんそれはそれで必要であり善い事であるのは間違いありません。

しかし私としては、もう少し直接にウクライナの支援の役に立つ寄付先はないだろうかと思案していました。
ある人は、ウクライナ大使館の預金口座に振り込む方法があると教えてくれました。
それも考えました。

そして先月5月5日のことですが、ゼレンスキー大統領が、新しいオンライン募金サイト「ユナイティド24」を発表し、運用を開始しました。<関連記事>

★オンライン募金サイト「ユナイティド24

こちらのサイトでは、用途を選択出来るオプションが用意されていて、自分が支援したい事業に役立ててもらうことが可能です。

①防衛と地雷撤去

②医療支援

③ウクライナ復興

の3つの項目から選ぶことが出来ます。

送金方法も、クレジットカードの利用が可能で、あとウクライナ国立銀行の口座に送金、ペイパル、クリプト(仮想通過)などの方法も選ぶことが出来ます。

今回から、このサイトを通じてウクライナへの寄付を続けることにしました。
今日、ここ数週間分として、100US$を送金しました。

皆さまも、もしウクライナへの寄付をお考えでしたら、このサイトを通じて寄付されることをお勧めします。

それにしても、心が痛むロシアによるウクライナへの侵略戦争ですが、ウクライナは最後まで戦うと言っていますし、少なくとも私は、ロシアの側が撤兵して停戦となる以外はあり得ないと思っていますから、最後まで支援を続けるつもりです。

何のためにそうするのか、そうすべきなのか、分かっているつもりです。

明日のご来店をお待ちしております

このところ周期的にお天気が変わります。
梅雨が近いのでしょうか、雨もよく降ります。
電気柵の設置がその前に終わっていて良かったと、胸を撫で下ろしています。

明日はまた営業モードです。
パン焼きから始まります。
おいしてパンを焼いて、みなさまのお越しをお待ちしております。

雨休み

今日は一日雨模様、外で何かすることは全く出来ませんでした。

事務仕事などに時間を費やし、また電気柵事業のための団体名義の貯金口座開設の手続きに時間を取られたりしているうちに大方一日が終わりました。

メリハリのない一日にかえって疲れを感じ、夕方の一時ソファーに横になってまどろみました。
この後は、もう何もしないで早めに寝ることとしましょう。

話は全く変わりますが、ウクライナのこと、忘れていません!
寄付も続けていますし、ニュースも注視しています。
世界が無関心に傾けば、プーチンを利するだけです。

この戦争が長引くにつれ、世界各国の本音が見え隠れするようになったと思っています。
トルコやインドは、油断が出来ない国のようですし、ハンガリーもちよっといただけません。
そして最も危険なのは中国です。

以前、世界の不幸はみんなアメリカのせいだと思った時もありましたが、そんな単純な話ではないことは、もっと理解しておくべきでした。

いずれ誰の目にも明らかになります。
今後のウクライナの趨勢が、日本も含めた世界の平和と安全保障に直結していることは間違いありません。

明日と明後日は定休日です

毎度申し上げますが、食工房は、明日と明後日は定休日となっております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。
今日は、昨日の電気柵の記事に画像を追加しました。
備忘録として、残すのが目的ですが、皆さまにもご覧いただければ幸いです。
里山の風景を連想していただけると思います。

麦ラボ

南部小麦の穂が膨らみ始めました。


麦ラボ

定点観測 220530

電気柵完成稼働開始

獣害対策

第一エリアと本体1号機


獣害対策

第2エリア 本体2号機


獣害対策

1号機も2号機と同仕様です。
電柵器本体は、ニュージランド製
日本国内では、「未来のあぐり」社(本社 福島市)が販売しています。


獣害対策

道路右側の圃場が飛び地になっているため、地中線でつないでいます。


獣害対策

地中埋設線の処理1


獣害対策

地中埋設線の処理2


獣害対策

わざわざ道路沿いを回しています。
圃場は斜面の下です。


獣害対策

斜面に沿った設置方法
起伏を避けながら、出来るだけ緩やかに上下します。


獣害対策

飛び地になっている圃場から道路方向を見ています。


獣害対策

中島第3圃場を取り込みながら川沿いの堤防の上を進みます。


獣害対策

ここから分岐して、再び川沿いへと進みます。
ここまでの電気柵は、食工房が4月に設置したものをそのまま利用しています。


獣害対策

ここからさらに川沿いの堤防の上を進みます。


獣害対策

設置完了前に被害が出た圃場です。
ここをポケット状に囲いました。
とりあえず、撤去しないで置きます。


獣害対策

このゲートから先は、堤防の外側を進みます。
対策上もその方が有利です。


獣害対策

川沿い堤防の上を進みます。
左下の水田は、昨年イノシシの被害に遭いました。


獣害対策

堤防の上に植えられた立派な栗の木
これも獣害から守らねばなりません。


獣害対策

一昨年の秋、この栗の木に巨大熊がやって来た。<参照>


獣害対策

川沿いはとりあえずここまで。
後々、先へ延ばす予定。


獣害対策

将来の延長に備えて、碍子の配置と線の撮り回しをしています。


獣害対策

川沿いを離れて、堤防下へと下り勾配
作業道を中に取り込んで、使い勝手が良いように計らっています。


獣害対策

コーナーは、線の張力によって曲げられてしまうので、竹製の支柱を使用しました。
別途碍子が必要です。


獣害対策

起伏の多い地形ですが、何とか工夫して通過


獣害対策

道路下の水路沿いに設置
左方向に進んで、本体のある場所に戻ります。
一周約850m


獣害対策

このゲートは、電気柵稼働中でも安全に開閉可能です。


獣害対策

稼働中でも安全に開閉出来るゲートの接続方法
中間碍子を使用


獣害対策

この出入口ゲートのパーツは、自作しました。


麦ラボ

第2エリア 
電気柵は、手前の道路沿いをずっと先から回り込んで、耕作放棄地の後ろを通っています。


獣害対策

右側耕作放棄地も取り込むように設置


獣害対策

耕作放棄地も取り込むことで、領域全体から追い出す作戦です。


獣害対策

耕作放棄地の後ろの電柵線を確認出来ます。


獣害対策

第2エリア 1


獣害対策

第2エリア 2


獣害対策

第2エリア 3


獣害対策

電気柵設置警告表示は、義務付けられています。
公道沿いは、20m間隔だそうです。

本日は朝から、当地区の耕作者の方々と一緒に電気柵設置作業の最終工程を実施し、午前中の早いうちに終えることが出来ました。

その後は私一人で、細かい調整や出入口ゲートの仕上げなどに時間を費やして、午後にはすべて完成、稼働テストも終えることが出来ました。

早速今夜から稼働開始しています。

これで予定していた全領域が電気柵の内側になりました。
獣たちがどのような動きをするのか、興味津々というところです。

これまでの経験からすれば、対策対応の手薄なところへと移動して行くはずですので、どこか別の場所で深刻な被害が発生したりするかも知れません。

特に、家の周りは警戒する必要があります。
それをやり過ごせば、一応当地区から獣たちの影響を排除で来たことになります。
尤も、それでおしまいになるわけではなく、いつまでも油断は出来ませんが・・・。

そこで、今回の取り組みが順調に進みましたので、さらに刈り払いの範囲を広げることにしました。
見通しを良くして、獣たちに警戒させると同時に、私たちにとっては眺めが良くなるというご利益もあるわけです。

里山景観の復活ですね。
獣害対策という思いがけないところから、そこへつながって行くということになりました。

そして、圃場から住居周りへと電気柵を延ばすことも考えています。

自分たちの暮らす環境を自分たちで良くして行く、大切な事だと気づかせてもらいました。

明日も電気柵設置

何故、これほど獣害対策に一生懸命になるのか、それは昨年すでに一本の記事にして申し上げています。<参照>

今年は、喜多方市の補助金を獲得して、当中島地区の圃場全体を電気柵で囲う事業を実施中です。
明日で、設置作業は終わります。
あとは、降雪期までの間、保守管理が仕事になります。

今年、一気に圃場全体を囲いましたから、獣たちの動きが変わるだろうと予想しています。
他所の地区では、電気柵を設置していない家の周りに出没するようになったとの話も聞いています。

この次は、家の周りも電気柵か・・・!と、ご近所さんたちと喋っています。
そりはまあ半ば冗談だとしても、本当に必要となるかも知れません。
何にせよ結果的には、この地域から獣たちを追い出すことに成功すればいいと言う話です。

こういう場所に住んでいると、獣害対策はこれで終わりという時が来ることはなくずっと続くわけですが、それでもストレスを感じずに効果も上げられるようになるはずと、それは確信しています。

明日は、半ば楽しみながら作業していると思います。

圃場は無事

麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦

昨夜から今朝にかけて、何か誰かやって来るかと思いましたが、ずっと雨模様だったせいでしょうか、何者も現れませんでした。

獣たちも、わざわざ好き好んで雨には濡れたくないということなのでしょうか。
あるいは、増水した川を渡れなかったか・・・。(川の向こうから来るのだとしたら・・・ですが)

いずれにせよ、昨日被害の出た圃場は電気柵で囲いましたから、もう中に侵入することは出来ません。
ま、めでたし、めでたし!というわけで、あとは明後日日曜日の完成を待つこととなりました。
取りかかるのが遅れた割には、首尾よく進めることが出来たと、胸を撫で下ろしているところです。

さてさて、明日もまたパン焼きの日です。
ご来店の折には、ぜひ麦畑を見ていらしてください。
店のすぐ近くですので、ご案内いたします。
皆さまのご来店を、心よりお待ちいたしております。