月別アーカイブ: 2019年7月

明日の暑さをどうする

梅雨が明けて、日一日と暑さが増しています。
昨日より今日は暑かったですし、明日はさらに暑くなると言っています。

今日の食工房の作業場は、オーブンを使っていないにもかかわらず、ずっと34℃でした。
これでオーブンが予熱されて、焼き上がったパンが出る頃にはどのくらいの温度になるのか、換気扇はもちろん回しますが、外の気温が35℃を超すようだと焼き上がったパンも十分冷めないのですね。
早く包装して出荷に間に合わせたいですから、何か方策を講じなくてはなりません。

冷却のための部屋があるわけじゃなし、窓は網戸を入れて全開にしますが、明日はそれが通用するかどうか、ここの作業場で初めての経験になります。
パン生地も、温める必要は無い代わりに、冷却しなくてはならない局面もありそうです。

それに・・・、そんなに暑くなるのではパンは売れません。
第一、お客さまに来ていただけるかどうかさえ定かではありません。
何しろ天気予報は、熱中症予防のため不要不急の外出は控えてくださいと言ってますから。

いやいやお願いですから、そんな言い方しないでくださいよ・・・。

明日は、冷たいミントティーなど用意して、ご来店をお待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

野生の掟

野に生きるものにとって、鉄則は、相手より先に気づくことです。

肉食獣が獲物を狙う時も、相手に先に気づかれたら逃げられる可能性が大です。
逆に狙われる方も、自分を狙う相手の動きに先に気が付けば、逃げ切れる可能性大です。

およそどんな動物とっても、この掟は共通です。

山歩きをしていて熊に遭遇したくなかったら、熊より先にこちらが熊を発見することです。
先に気が付けば、相手に対して適切な行動が取れます。
先手必勝です。

とは言え、山の中で熊の存在に気付く感覚など、とうの昔に無くしているのが今の私たちです。
だから熊鈴やラジオを鳴らして、熊に先に気づいてもらうというのですが、本当にそれでいいのでしょうか。

熊は、人間が近づいて来るのが分かったら、どうするでしょう。
相手は自分に気づいているはずもありませんから、足早にその場を離れるか、隠れて通り過ぎるのを待つでしょうか。
あるいは、逆に襲って来るでしょうか。
それはその場その場で違うので、一概には何とも言えません。

でも、音の出るものを持っているから大丈夫と、それ以外何の緊張感も持たず全く無防備に山の中を歩くなんて、私にはあり得ない愚かな行動です。
怖いのは熊だけじゃありません。

フッと傍を横切るスズメバチの羽音に気が付かないでいて、知らない間に巣に接近し過ぎて、突然襲われるなんて事故も起こるわけです。

小鳥の鳴き声やカラスの鳴き声が何かを示唆していることはよくあることですし、小枝が折れる音や草むらの中から聞こえる微かな物音、ありとあらゆる情報に五感を開いていなければなりません。

そして場合によっては、こちらからわざと物音を立てて反応を確かめるようなこともしてみるのです。
木の枝を折ったり、石を叩いたり、川面に小石を投げ込んだり、そうやって周りに注意を払いつつ、時にこちらの存在を誇示しつつ、野の生き物たちと適切な間合いを計りながら歩くべきです。

これでもうお分かりいただけると思いますが、重要なことは、相手に、自分は気づかれていると気づいてもらうことです。

猿たちにしても、人間に先に気づかれていると分かると、それだけでもかなりの抑制力になります。
そのための関係づくりが大切なのだと、お分かりいただけるかと思います。

本当は、人間の私たちは、手も足も出ないのです。

しかしそこをうまく騙して、大いなる勘違いをさせて、勝手に人間を恐れるようにしておくためには、日々の努力が必要だということです。

猿より賢いはずの人間なのですから、勝てないわけはありません。

猿知恵と勝負する

獣の害は、相変わらず酷いです。
猿は、集団で畑を荒らしにやって来るので、荒らされたあとは見るも無残な光景です。

トマトなんか、赤く熟れたものが甘いことが分かっているのでおいしいところだけ齧って、不味いところはそこらに打ち捨てて行きます。
なすでもきゅうりでも同じです。
ネギや玉ねぎは好物で、ネギもたまねぎも白くて甘いところだけ食べてそれ以外は捨てています。
その食い散らかし様が、何とも憎たらしく、腹わたが煮えくり返ります。

先日は、一人暮らしのおばあちゃんが丹精した野菜畑が荒らされて、ほぼ壊滅状態でした。

猿どもは、もう何もかも分かっているのです。
人間は恐れるに足りないと。

大きな音がする花火で追い立てられるのは嫌だけど、それで死ぬこともケガをすることもないと気づいてしまっています。
高い木の上に逃げれば、人間は上って来られないこともとっくにお見通しで、木の上から余裕でこちらを見下ろしています。

猿が何故人里の畑のものを食うのか、山に餌が無いからだと言う人がいますが、そんなことはありません。
山にいくら餌があろうと無かろうと、猿どもは畑にあるものの方が美味くて量も沢山あることが分かっているのです。
わざわざ畑を狙っているのです。
だから作物が実らない季節は、出て来ません。

今頃は、集落から集落へ、まっすぐに道草なんかしないで畑にやって来ます。
こっちで追われればあっちへ、あっちで追われればまたこっちへ、何度でも懲りずにやって来ます。
耕作放棄した畑は見向きもしません。
人間は、自分たちに危害を加えることが出来ないことも知っているみたいです。

唯一の例外は、狩猟者が着用するオレンジ色のベストです。
これを着て近づいて行くと、すぐに逃げていなくなってしまいます。
それではと、オレンジ色のベストを着せた案山子を立ててみたところ、しばらくは効き目があったらしいですが、間もなく見破られてしまったみたいです。

このように知恵の働く猿どもを相手に、どんな手があるだろうかと、頭をひねっている私たちです。
でもねぇ・・・、猿よりは賢いはずの人間なんだから、何とかならんかこの事態・・・。

私は、畑に行く時も、散歩で外に出る時も、いつでもロケット花火と発射筒、スリングショットと弾丸を持って行きます。
もし猿に出会ったら、やる事はもう決まっています。
徹底的に威嚇することです。

ボス猿が仲間に退避を呼びかけるまで、しつこく追い立てます。
時には、ボス猿の威嚇の声を真似て大声を出します。

木陰に姿を隠した時は、指笛を吹くとそれが猿の呼び声に似ているのか、どうしても気になるらしく姿を現します。
そこへすかさずロケット花火を打ち込んで追い立てます。

そうやって少しずつでも猿どもを後退させることが重要です。
この次やって来る時は、ずっと用心深くなっていますから。
実際、私の姿を見ただけで、警戒して退避行動をとるようになり始めています。

地味なようでも、それの繰り返しで、猿どもに「どうも、ここは難しい場所だ・・・。」と学習させるのがいいのです。
猿どもは、花火の音が嫌と言うよりは、そうやって即座に対応されることに恐怖を覚えるのです。

だから何も対応しないでいることが、一番悪い!
たとえば、車で走っていて道路際に猿がいたら、だまって通り過ぎるなよ!
せめてクラクションくらい鳴らせよ!って話しなのです。

とは言え、猿どもも喰うことに命を懸けていますから、益々果敢に人に向かって来るかも知れません。

こちらは、これと言って武器を持っているわけではありませんから、まだまだ知恵比べは続きます。

梅雨が明けるようです

食工房

店先にハーブ(ホリーバシル・タイム)のプランターを置きました。
かもめの風車も楽しい。


食工房

今日は、こんなものも入荷。
暑気払いに、ユウガオの吸い物、ピリッと辛い大根おろしはいかが。

昨夜から今朝にかけて、まとまった雨量の雨が降りました。
しかしこれが梅雨の末期の大雨だったようで、明日からは晴れ間が多くなり、気温も日増しに上昇する予報になっています。
どうやらこれで、梅雨は明けるようです。

暑くなると困るのが、パンが売れない・・・ことですが、食べ方の工夫などを皆さまに提案しつつ、また一方、スコーンやケーキ、クッキーなどの焼き菓子類を充実させて、売り上げを維持したいと考えています。
また、気温が30℃超の日は、ポイントカードの点数が通常500円に1ポイントのところ250円で1ポイントになる、ポイント2倍プレゼントを実施中です。

食工房のパンは、真夏の健康維持のためにもお役に立てることがあると思っています。
多くの皆さまに、ぜひご利用ご活用いただきたいです。

いろいろご提案出来ることがあります。
ご来店の際、どんなことでもお気軽にご質問ください。
私たちの知る限りのことをお伝えいたします。

ライ麦ごはんの素再開

ライ麦ごはんの素

すぐに使い切れる少量パックにしました。
ライ麦ごはんの素 100g 150円


ライ麦ごはんの素

炊飯30分前、白米と一緒に水加減しても大丈夫です。
ライ麦は、思ったよりずっとクセのない素直な風味です。
沢山入れてもおいしく食べられます。

原料の地元産ライ麦が無くなって以来品切れ状態だった「ライ麦ごはんの素」、今年は自家生産のライ麦で販売を再開いたします。

ただ、原料のライ麦は、パン用にするにも一年分に足りるだけの量がありませんので、ライ麦ごはんの素は数量限定になります。
今のところ、何個までとはっきり決めていませんが、毎月何個というようなやり方で行きたいと思っています。
そうじゃないと、すぐに売り切れて後の長い期間また品切れになりますから。

とりあえず、オンラインストア に出品していますので、ご利用いただければありがたく幸いです。
大麦の丸粒もありますので、こちらもよろしくお願いいたします。

さて、台風の動きが気になるこの週末です。
ご来店をお願いするにしても、ちょっと微妙ですね。
お天気次第で、お出でいただける方は、ぜひご来店ください。

暑くなりました

今日は、午後から一気に気温が上がり30℃超の真夏日になりました。
午前中は、まだ少しは楽だったのですが、午後からはさすがに日の当たるところには居られないという感じでした。

これまで比較的涼しい日が続いていましたから、今日の暑さはかなり効きました。
午前3時から起きて仕事している体には、暑さの中を車で配達に回るのはきついなー・・・と尻込みしましたが、それでも冷房をガンガン効かせていたら意外に楽に気分良く回れて、体力を温存することも出来ました。
そして帰って来てから、畑の草刈り作業を一時間ほどこなすことが出来ました。

暑さとの付き合いも、いろいろ工夫していかないと、歳とった体は対応出来ないことも沢山あるのですね。
つい先日は、水分補給を気にして水を飲み過ぎ、その結果胃腸が疲れてご飯が食べられなくなってまいりました。
私にとっては、硬いパンをしっかり噛んで食べられなくなったら、危険信号なのです。

これから先、去年ほどでないにしても猛暑の日がやって来るでしょうから、体力を落とさないように気を付けたいと思います。

さあ、明日からまた営業の一週間

休んだような休まなかったような定休日でしたが、明日からまた営業の一週間が始まります。
おいしいパンを焼こうと、すっかりやる気になっています。

酵母がとてもいい匂いを立てています。
あれはもう酒づくりの途中の匂いそのものです。
ブクブクと泡を吐いて、舌に乗せればほんのり甘く、またピリッと辛い。

明日は、食パンと堅焼き黒パンがやや多めの仕込みとなっているので、正直うれしいのです。
腕の揮い甲斐があります。

平日ではありますが、皆さまのご来店を期待しつつ、しっかりとパンを焼いてお待ちしております。

梅雨明けが近づいているようです

雨続きのお天気で、何もかもが湿気っぽくなっています。
布団は干せないし、部屋も湿気っぽいし、そろそろ限界だと思っていましたが、どうやら梅雨明けが近いようです。

明日以降、不安定ながら晴れ間があり、その後日を追って晴れる時間が増えて行く予報になっています。
その分暑くはなるのでしょうが、やはり夏の暑さが無いと体のリズムが狂ってしまいますから、夏の暑さは歓迎です。
尤も、去年のような極端なお天気は勘弁ですけれど・・・。

今日は、曇り空の下で、畑のまわりの草刈りをしていました。
曇りでも気温が高く湿度も高かったので、猛烈に汗をかきました。

でも、川を見下ろす土手の柳の木の木陰で、風に吹かれながら一休みしていると、それはもう極楽のような時間でした。
いや、よかったです。

早や一週間が過ぎ・・・

いやはや、時間が経つのが早いこと!
食工房の営業の一週間が終わり、明日と明後日は定休日です。

けっこう中身の濃い時間が過ぎたはずですが、逆に何もしていないような気になるのが不思議です。
少し休息が必要かもしれません。
本当の意味での休息が・・・。

明日はどうしようかな・・・。
予定と言うか、やるべきことは沢山あるのだけれど、欲張れば疲れるだけだし。

否、明日になってから決めましょう。

良い仕事をするために。

じゃがいも80kg

高野第二圃場

まずはじゃがいもを植えました。


shokuko-farm

雨が降らなくても、じゃがいもはここまで育ちました。
少雨を見越して、種イモを深く埋めておきました。
しかし、種イモからスタートするのは、何にしても有利です。


麦ラボ

すぐ隣に植わっているじゃがいもは、今年もいい調子です。
種いもを選りすぐったのが正解だったようです。

今日は午前中、ジャガイモの収穫をしました。

これはあくまでも自家用で、食工房のパンや焼き菓子の材料にするものではありません。
尤も、これはと思える良いアイディアが生まれた時はその限りではありませんので、しっかり研究心を沸かせて4種類の品種を作付けしました。
ワセシロ、ダンシャク、トヨシロ、ピルカ、それぞれ特長があり、今回はそれもよく分かって面白かったです。

画像を見てお分かりいただけると思いますが、長さにして5~6mほどの畝を4筋、植えた種芋の数は60個くらいです。
そこから、正確ではありませんが80kgを下らないじゃがいもを収穫することが出来ました。
そして量が満足だっただけでなく、質も良く大きさが揃っていたこともうれしい結果でした。

今年のじゃがいもは、こちらで畑をやり始めて以来最高の出来でした。
この結果を得るために留意したことなどを書き留めておきます。

先ず、種芋の選別は徹底的にやりました。
大きさだけでなく健全性を見ました。
病気などが入っていないかについても、よく観察しました。

一方圃場は、元肥として完熟堆肥をたっぷり投入しました。
次に、生育が揃うよう、また少雨でも持ちこたえられるよう、種芋を植え付ける深さを幾分深くしました。

それから、間引きは一株3本程度残すのを目安にしました。
その後追肥(元肥と同じ完熟堆肥)を施し、除草を兼ねて土寄せをしています。

また、生育当初から早速テントウムシダマシがやって来て食害を及ぼし始めましたので、見回りと捕殺を日課として食害を防ぎました。
ある程度成長してからは、虫の害も減り、ほとんど構うことは無くなりました。

一方、晴天続きで雨が降らず、気温も高めの時期が続いたため、追肥の効きも今一つで成長も鈍り、このまま終わってしまうようでは残念なことになると思っていた矢先、一転して低温多雨の日が続くようになり、元気を取り戻したじゃがいも君たちは、待ってました!という勢いで成長を遂げました。

当然、畝間には雑草も出て来ましたので、折々に手で引き抜いて除草していました。
そして生育期も満了の今月半ばを過ぎる頃から、次々と葉が枯れ始め収穫期を迎えました。

これらの対応とお天気の移り変わりが、この収穫に結び付いたと考えています。

麦にはハラハラのお天気模様でしたが、じゃがいもには必ずしも悪くないお天気でした。