月別アーカイブ: 2013年8月

一生を健康であるために

一生を健康であるために、どうすれば良いか、何をすべきか、何が出来るか・・・、老年期に差しかかった私の世代の者にとって、これは最も重要な人生のテーマではないかと思います。

60代前半は、まだまだ老年期の入口ですが、これからあと何年生きられるだろうかを考える時期でもあります。
もう時間は無制限ではない、与えられた時間を有意義にそして健康に過ごすことは、誰にとってもそうありたいと願う理想ではないでしょうか。

実際には、病気もするし怪我もするかも知れません。
それでも、いつも思うことですが、日頃の心がけとして、病気や怪我をしないように気を付けることは、決して無駄なことではないはずです。

高名なアニメ作家、宮崎駿さんのインタビュー記事を読んだことがありますが、その中で「毎朝2時間を体操など自分の体のために使わないと仕事に出る気力がなくなって来た。」と仰っているのですね。

私も最近の実感として、朝起きてすぐに仕事は厳しいです。
私の場合は、ウォーミングアップのために小一時間は必要です。
否、無理に仕事することは出来るかも知れないけれど、それは良い結果を生まないと分かるのです。

第一に、集中力の欠如からミスを誘う。
第二に、体がシャキシャキ動かないので、作業が捗らない。

否それより何より、朝一番に時間をかけて爽快な気分を味わうところまで体のメンテナンスをしてから一日を始めると、その日一日ずっと気分が良いのです。
これは、とても大切なことだと思っています。
一生を健康であるために、それはまず初めの一歩ではないかと。

若い頃は、こんなこと考えもしませんでした。
もっと体を鍛えていれば良かったと、少し後悔もしているのです。

食べ物のことには、ちよっとこだわり過ぎるくらいいろいろやったのですが・・・。
それは、車の片輪でしかないということに気が付いていませんでした。

ま、これから死ぬまで、あと何年か分かりませんが、少しはうまくやれそうだと思っている私です。

この次は、食べ物の話でもしましょうか。

秋の気配

お盆の頃の全国的な猛暑に、厳しい残暑が延々と続いた昨年の夏を思い出し、今年もまた・・・と覚悟していたのに、お盆を過ぎて間もなく降った雨の後は、いかにも急に秋の気配が漂い始めたここ東北会津です。

今日あたりも、日中汗ばむ陽気だったとは言うものの、気温はやっと30℃に達したかどうかというところ。
夕方になると急に涼しくなり、とても過ごしやすくなっています。
今年は、このままどんどん涼しくなって行くのではないか・・・、そんな気がしています。

飯豊の空の下では今、稲穂の海が黄金色に変わりつつあるところ。
今日も、飯豊山を背景に稲穂の海が広がる場所を通って配達に行きました。

途中見つけたビューポイント。
電柱や電線が気にならない場所が、意外な所にありました。
早速、今日の一枚をブログヘッダーに。

この景色を見る限り会津は米どころ、パン屋は片隅に追いやられそうです。
でも、気にしていませんよ。
その昔、麦も同じく盛んに作られていた会津だったのですから。

震災の後途絶えてしまった小麦プロジェクト、そろそろ再開を目論んでいます。

老化は膝から?

「老化は膝から。」と、よく言われます。
私の周辺でも、年配の方が膝が痛いとか水が溜まって抜いてもらったとか、膝の故障を訴える方が結構いらっしゃいます。

膝が痛くで曲げ伸ばしが不自由になると、次は腰に来るというのが通例のようで、これは理屈で考えても分かることです。
でもそこで私は思うのですね。
膝よりも、足首や足指の不全が先にあるのではないかと。

例えばしゃがむ姿勢を取ろうとすると、必ず足首やつま先の動きが伴います。
そもそもしゃがむという動作は、実際には全身運動であるわけで、バランスを崩さないためには足先はもちろん、上半身も柔軟に動かないことには不可能です。
とにかく立っているだけでも、その安定を保つのに、足首と足指はとても複雑な力学的な仕事をしているのです。

で、今の私たちは、靴を履きますからそれだけで足先を殺しているようなものなのですね。
長年のこの習慣が、足首と足指を含む足先全体の機能を不全にしていることは、間違いないと思います。
あと、凹凸のない平らな地面や床面の上しか歩かないので、ますます機能不全に拍車がかかるのですね。

こんなことを申し上げるのは、山暮らしの時、デコボコの地面や山の斜面を歩き回ることが日常だった私たちと比べて、都会から訪ねて来た方がちょっとしたことで転んで、足首を捻挫するのを度々目にした記憶があるからです。

私の子どもたちは、足指で地面を掴む感覚があると言います。
上の娘などは、こちらに来てどこもかしこも平らな舗装路の上を歩くようになって、当初はとても疲れたと言います。

足先が固まると、次に膝、そして腰に来るというのが、本当の所じゃないかと思うのですね。
そんな考えもあって、私は毎朝、足先を入念に動かすトレーニングを欠かさないようにしています。
膝も腰も、もちろんですが。

それよりも、デコボコの地面と不規則な地形、きつい斜面を上ったり下りたり・・・、山の暮らしは知らず知らずのうちにも体の機能を鍛えてくれていたのだと、今さらながらありがたく思う私です。
そして、平坦な地面の上にいる今だからこそ、なおさら意識して足先を動かさなくてはならないと思っています。
おかげさまで、膝も腰も、今のところ大丈夫です。

かぼちゃの検査結果

検査成績書

画像クリックで拡大表示します。

食工房の自前の畑で収穫したかぼちゃの、残留放射能検査の結果が出ましたので、ご報告申し上げます。
結果は、検査成績書の画像でご覧になれる通り、CS.134・Cs.137ともに不検出です。
検出限界やその他のデータも全てレポートされていますので、併せてご覧ください。

結論から申せば、出るわけはない!くらいの確信はあったのです。
もうすでに何百例もの検査をして、データベースが構築されて来ている段階ですから、どの地区のどの作物でどの程度になるかは、ほぼ予測可能です。

ま、それはそれとして、とにかくも不検出との結果を得て、正直ホッとしています。
今年も、自前のかぼちゃを使ってかぼちゃあんぱんを焼くことが出来ます。
全くありがたいことです。

差し当たり、来月(9月)の中旬から再開出来ると思っています。
とまと丸も、相前後して再開になるはずです。
どうぞお楽しみに、そしてよろしくお願いいたします。


飯豊の空の下から・・・

稲穂の海の向こうに、雲を被った飯豊連峰

ドライトマトを造っています。

ドライトマト

地元のチャルジョウ農場産のミニトマト
「紅涙」と「涙の泉」という二品種が入荷中


ドライトマト

半割して、種の部分を取り除きます。
これが、なかなかの手間です。


ドライトマト

オーブンを100℃前後に温めてサウナ中


ドライトマト

半ば乾燥したところ。
とにかく、カサが縮みます。目方も軽くなります。


ドライトマト

本当にきれいな赤い色に仕上がります。
色彩強調なんてしてませんよ。念のため。


ドライトマト

オリーブ油ベースのガーリックオイルに漬け込みます。

このところ毎週日曜日に、チャルジョウ農場からミニトマトが入荷しています。
これをドライトマトに加工するのが、最近の食工房の仕事の一つです。

形の小さいミニトマトを一つ一つ、半割りして種の部分を取り除きます。
そのままドライにする方法もあり、のようですが、食工房ではパンの中に具材として入れるので、食感に配慮して種無しにしています。
しかしこれがなかなかの手間です。
まあでも、種を取り除いた方が、早くきれいに乾燥します。

パリパリに乾燥させたトマトは、オリーブ油ベースのガーリックオイルを造ってその中に漬け込みます。
一ヶ月ほど経ってやっと完成です。

と言うことは、とまと丸(ドライトマト入りのパン)は、来月半ば過ぎから再開と言うことになりますね。
もうしばらくお待ちくださいね。

その間にも、かぼちゃあんぱんが再開になるかも知れません。
こちらもどうぞお楽しみに。

ご来場・ご来店、ありがとうございました。

百姓市

このところ出店者もバラエティに富んでおります。


百姓市

大江さん、浅見さん、定位置で確かな品揃えで、いい勝負してます。


百姓市

食工房ブースは一番奥ですが、木陰のいい場所をもらっています。


百姓市

名物、大ちゃんの焼きそば。

本日の百姓市、関係者一同、期間中ほどの締めの意味も込め、皆さまにお振る舞いのイベントとしました。
特に大きな呼びかけもしませんでしたが、いつもよりはやや多めのご来場・ご来店を賜りました。
ご来場・ご来店くださいました方々に、この場を借りまして改めて御礼申し上げます。

何より、お出でくださった方々と出店者が楽しく交流出来て、中身の濃いお付き合いが出来るようになることが私たち出店者の一番の願いですから、その点では今日は大成功だったと思います。

カレーがおいしかったと、何人もの方からお褒めをいただきました。
内輪でも好評で、この次10月の最終百姓市の時に予定している感謝祭では、カレーパーティーコラボで行こうという話しになりました。
まだ詳細は公表出来ませんが、どうぞお楽しみに。

百姓市、まだまだ続きます。
毎週日曜日、出店者一同、皆さまのご来場・ご来店を心よりお待ちしております。

沼ノ平産・ライ麦入荷

ライ麦

2013年産ライ麦原穀(山都町沼ノ平産)

カナダ産オーガニックライ麦の在庫が無くなりましたので、沼ノ平の農家さんから今年産のライ麦を受け取って来ました。
わざわざオーガニックと表示はしませんが、もちろん無農薬で有機肥料のみ使用して栽培されたものです。

明日には全粒粉に製粉して、先ずはプンパニッケル用のザワータイクを仕込みます。
ザワータイクは、最初から造ると一か月もかかりますから、いつも一部を使用して大半を残し、そこに新たにライ麦全粒粉と水と塩、適宜糖分を加えて増殖させています。
今度から沼ノ平産のライ麦が入りますので、これから徐々に風味が変化して行くことと思います。
楽しみです。

来週のパン焼きから、ライ麦が配合されているパンは、全て沼ノ平産のライ麦使用となります。
原材料表示も変わりますので、目に留めていただければ幸いです。

あと今日は、デュラム小麦の粉でパンの試作をして見ました。
細い棒状に成形したものが、いい感じでした。

グリッシーニを想われるかも知れませんが、もう少しソフトな食感になるよう、焼き方を調整しました。
明日の百姓市で試食を出しますので、どうぞお楽しみに。

カレーも仕込んでいるところです。
明日は百姓市の夏祭りです。
皆さまのお越しをお待ちしています。

百姓市の夏祭り

お盆を過ぎて早や涼しくなり始めましたが、百姓市の夏祭り・・・(別に、夏祭りじゃなくてもいいのですが。)を開催します。

明後日、25日です!

いつもの百姓市+大振る舞いで食べたり飲んだりしてください!という祭りです。
自分らも一緒に楽しませてもらいます。

カレーが出ます。焼きそばが出ます。あと・・・何だっけ?
皆、思い思いにサプライズします。
どうぞ、遊びに来てください。

野菜の販売、もちろんあります。パンも、とうふも、それから木工細工も。
他にも何か、飛び込みあるかもです。

大勢さまのご来場、お待ちしております。

「相川の百姓市」

毎週日曜日午前10時から午後3時
喜多方市山都町相川 藤沢橋たもとにて開催中

秋の虫が鳴いています。

今日は、晴れて良いお天気でした。
前線が、南に下がったのでしょう。
空気が乾いて、暑さの割には過ごしやすい一日でした。
空の雲は、秋を思わせる筋雲。

夜なってぐんと涼しくなり、秋の虫が鳴いています。
あれは、こおろぎでしょうか。

ところで日中、食工房の作業場はものすごい暑さでした。
何しろ、200℃超のオーブンにパンを出し入れする度に、猛烈な熱気が噴き出すのですから、40℃なんて何でもありません。

もっとすごいのは、作業が終わってからです。
オーブンの余熱を早く冷ましておかないと、夜になってもシャッターを閉めることが出来ないのです。
換気扇をフル回転させながら、オーブンの扉を開け放ちます。
そして、扇風機で風を送って中の熱気を放出させるのです。

その中で、熱湯で天板を洗う作業もするのですから、まるでサウナの中にいるようなもの。
体力がなかったら、とても務まりません。

でも、もう10年の間こんなことを繰り返して来ましたから、暑さには強くなりました。
冬は冬で、雪かたしで外作業ですから、寒さにも強くなりました。
自分のことながら、人の体の適応力って凄いな!と思います。
そんな暑さの後ですから、夜風の涼しさがたまらなく心地よく感じられます。

そしてまた明日はスコーン焼きというわけで、早朝から朝の冷気を入れて、作業場を冷やさなくてはなりません。
毎日毎日のこの変化が、体にいいのかなと思っている私です。

明日から営業再開です。

長い夏休みをいただいてしまいました。
でも、おかげでまた明日から、初心に新たな決意を加えて頑張ることが出来ます。

元気の出るパンを焼きます。
どうぞよろしく。

原発の話もまだまだ尽きないのですが、いつかまた時間のある時に・・・。

ではでは。