月別アーカイブ: 2013年9月

確かに地球は動いている

川原

土手から川原に下りる道は、草やぶで塞がれていました。


川原

半袖&トランクスの軽装だったので、一瞬、先に進むのを躊躇しました。


川原

いつも最初に目にする黒い石があった辺り、大きな流木が流れ着いていました。


川原

岸辺にびっしりとヤナギが根を下ろして土止めになっています。
そのおかげで洪水の度に少しずつ土砂がたまり、次々と他の植物も生えて来ます。


川原

先に進むと、石ころの川原が開けていましたが、ずいぶん砂が入って、次第に埋もれつつあるようです。


川原

川原の中ほど、洪水の時だけここを水が流れています。
大きめの灌木は、ヤナギです。


川原

やっと一つ見つけました。
ここは、以前のままです。


川原

早速小石で顔を作り、魂を吹き込んで来ました。


川原

前は、流れのすぐそばにあったこの石、川床が下がったのか、周りは砂まじりになっていました。

今日は、一体何年ぶりになるのでしょう・・・、本当に久しぶりに川原に行ってみました。
そうです・・・。以前、河原の石に小石を乗せてマスク(人面)を作って遊んでいた、例の川原です。

多分、震災の前からですから、3年ぶりくらいかも知れません。
すでに以前から、年々土砂の堆積で石ころだけだった川原に砂が溜まり、植物が増えて行くのは見ていました。

しかし今日は、驚きました。
川原の様子はもうすっかり変わっていて、以前マスクを作った石は砂に埋もれてしまったのか、初めのうち全く見つかりませんでした。

川岸は、柳が根を下ろして土留めの役を果たし、河原の内側はもうすっかり砂で埋め尽くされていました。
川床も下がったのでしょう、河原は水面からずい分高くなったような気がします。

それでも上流に向かって進んで行くと、以前の様子に近い場所が広がっていました。
いつの頃からか、洪水の時に川原の中ほどを突っ切って水が流れる道が出来たようで、筋状に植物が生えていない領域がありました。

そして最上流側に辿り着いたところで、ついに一つ見つけました。
洪水の度、いつも一つだけ残っているマスクがあったのですが、その石でした。
そこだけは、ほとんど変化がないような・・・、不思議な感じでした。

しかしこうして見ると、川というのはまるで生き物のように動いています。
わずか数年でも、風景が違って見えるほどです。

そして地球も・・・、それに比べればゆっくりと、しかしはるかに壮大なスケールで動いているのですね。

それにしても、河原に下りて行く道が草薮で塞がれている様子に、何やら人の世の移り変わりを見るような気がした私です。

過去記事、ご覧いただければ幸いです。

2007.07.03「地球は動いている」
2007.06.12「地球の一部」

明日・明後日、定休日です。

本日もご来店、まことにありがとうございました。
食工房、明日、明後日は、定休日です。

実は、私たちが知らない間に定休日をご存じない方がお出でになることも少なくないようで、「この前来た時は休みだったので・・・」と言われたことが何度もあるものですから、やはり何度でもお知らせして行かなくてはならないのだと思っています。
どうぞお間違えのないよう、よろしくお願い申し上げます。

さて、この一週間も大変お世話になりました。
皆さまのご来店、ご愛顧に心より感謝を申し上げます。

最近の傾向として、食工房ではスコーンが売れ筋になっており、毎週一度の製造で間に合わないことがあり、別な日に追加製造することも珍しくありません。
そのような事情で、クッキーやケーキなど他のメニューが品薄状態となっています。

しかしこれも、追々解消して行く予定です。
パンと焼き菓子とコーヒー、いつでもご要望にお応え出来るようでありたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

12日・木曜日から、またご来店をお待ちしております。

東京オリンピック・決まったからには・・・

もうすでに皆さまご存じのとおり、7年後の2020年オリンピックの東京開催が決定されました。
ま、私個人としては、さほどの感激も感慨も何もありませんが・・・。
それがこの国の行き方なのですから、それはそれでやればよろしい。

この際、私が思うことは、今回の東京オリンピックがもたらす恩恵は、福島に関しては素直に喜べるものになるかどうかは微妙だということです。
先ず第一に言えることは、事故原発の収束作業の状況が、今後世界の注目の下に置かれるということです。
これは、ある意味良いことです。
これから世界が注目する中で事故原発の収束作業が進むのですから、日本という国全体の責任として、今回明言した通りの状況にしなくてはならないということです。

しかし状況は、そう単純ではありません。
安倍首相が海外向けに発した「汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で完全にブロックされている。」というメッセージ、いわきの漁民の前で同じことを言ってみろ!と言いたいですね。
発言は、実のあるものにはなっていないと感じます。

福島にとって今後7年間、オリンピック開催の準備とは、競技施設の整備ではなく事故原発の収束作業のことを指しているということを、銘記しておきたいと思います。

「食工房のパンだより・90・食欲の秋号」公開しました。

ライ麦入り角食パン

1本3斤で焼き上がる、ライ麦入り角食パン
奥は、みのりのパンです。


ライ麦入り角食パン

沼ノ平産・ライ麦入り角食パン
焼き色が、すばらしいと思いませんか。


みのりのパン

みのりのパンです。
切り口をお見せしています。
レーズン・カレンツ・松の実・くるみが、ぎっしり。

本日、panda編集が完了し、ホームページ上にpdfファイルを公開いたしました。
ご覧いただければ幸いです。 <こちら>

さて本日は予定通り、みのりのパンを焼きました。
久しぶりでしたが、手はちゃんと覚えていて、作業で戸惑うことはありませんでした。

体で覚えたことは忘れないというのは、やはり本当ですね。
焼け具合もちょうど良くて、早速試食してみましたが、いつも通りのみのりのパンで納得。

そしてもう一つ、今週からライ麦が沼ノ平産に切り替わっています。
早速、風味や焼き色が違って来ています。
ぜひお試しください。

明日の百姓市でも、みのりのパンの試食をしていただけます。
雨模様との予報が出ていますが、百姓市、雨でもお休みはありません。
必ず開催しますので、どうぞご来場・ご来店ください。

出店者一同、皆さまのお出でを心よりお待ちしております。

みのりのパン、復活します。

みのりのパン

みのりのパン

松の実の高騰で、休止していたみのりのパン。
まだまだ高値の松の実ですが、少しは落ち着いたかなという状況になりましたので、みのりのパンをまた焼くことにしました。
1本900円と、値段は決して安くはありませんが、中身は価格以上と自負します。
ドライフルーツと松の実とクルミをぎっしりと詰め込んで、低温で長時間焼き上げた滋養の結晶のようなパンです。

明日の午後、試食セールをやります。
ご来店お待ちしております。

pandaも、もうあと一息。
明日中には、完成出来そうです。

9/5・本日の食工房

早朝からのパン作業が無事終わり、配達から帰宅してpandaの続きをやっています。
順調に進んでいます。

振り返って今日は、雨模様でしたが気温は低めで過ごしやすかったようです。
「涼しくなりましたから・・・。」と、久しぶりにお顔を見せてくださった方もありました。

やはり食欲の秋なのですね。
パンを求めてご来店くださる方が、他にも数人いらっしゃいました。
この場を借りて、ご来店感謝を申し上げます。

夏のパン屋は、暑くて汗をかき、さらにパンが売れなくて冷や汗をかくのですね。
でももうさすがに9月、暑さも続かなくなって来ました。
少し胸を撫で下ろしている私です。

そこでまた、早くパンだよりを仕上げて、皆さまにご覧いただかなくてはと気持ちは焦りますが、まだ明日いっぱいはかかりそうです。
今も、下の娘がイラスト編集を続行してくれています。
私は、これからIllustratorで、表側のページを仕上げにかかります。

今この瞬間、食工房は出版社編集部の気分です。
締め切り間近!
ではでは。

panda編集・奮闘中

panda編集

Photoshopで作業中

イラストの編集で、手間取っています。

手描きしたものですから、そのまま配置すればいいようなものですが、それがそうも行きません。
白い紙に描いてあると言っても、若干ですが地色を拾っていて、そのまま行くと四角い枠が見え見えです。
コントラストを調整したり、必要とあらば消しゴムツールで消したりして、背景になじむようにしなければなりません。

それからあと、インクが滲んだりペン先が乱れたりして、線が汚くなっていたり手書き文字が読み辛かったりするところもありますから、オリジナルの雰囲気を損なわない程度に消したり描き足したり、これがなかなか技術と勘の必要な作業です。

そこまでして・・・と、思うこともありますが、きれいに仕上がった状態を見てしまうと、全部の画像をその状態にしないことには先には進めません。
今回は、まだあと二日くらいはかかりそうです。
そこからあとは、いつもあっという間なのですが・・・。

明日はパン焼きで、下の娘もパン焼きですから、またしばらく中断です。
というわけで、本日はこの後もう少し編集作業をして、早めに寝ることといたします。
ではでは。

国が劣化している、ということ!?

原発の汚染水の問題が、今さらのようにニュースになっています。
もうずっと前から、そもそも事故後間もない頃から、いずれこうなることは分かっていたのです。
現場で働いている人たちは、早くからそのことを訴えていましたから。

私たちは、この現実に何を学ばねばならないでしょうか。
そうです。
この国は、原発以上に劣化しているのかも知れないということ。

ひょっとすると今後対応不可能な状況に、本当になってしまうかも知れないと、そのことをこの国の全員が覚悟しておかなくてはならないと思います。

今この時に、私たちの国はどのようなメッセージを発信することが出来るでしょう。
世界の関心は、そこに集中していると感じます。

そして私たちはこの先、何をどう選択すべきか。
事故の原因究明も有耶無耶なまま、東電の社会的責任も問われないまま、再稼働を言う電力業界と政府。

停止中の原発の再稼働が出来る余裕などどこにもないということを、理解出来ないかあるいは知らぬふりをしているのか。
そしてまたこんな時に、オリンピック招致にはしゃいでいるとは・・・。

否だから、劣化していると・・・。
これらのこと諸々、最後は国民の私たちに関わって来るということです。

この先、何がどうなる?
どのような結末にしろ、先が見えないことには希望は生まれません。

ああ、まるで話に聞く太平洋戦争末期の南方戦線ような・・・。
そして敗戦を終戦と言い替えて、何か大切なことを学ばないまま68年、今またもう一度徹底的に敗北でしょうか。

私の親たちの世代が、戦後、希望と思って突き進んだ道の先にもう一度このような状況があるとは・・・。
そして還暦を越えた私の世代は、この先死ぬまでに、子や孫たちにどのようなメッセージを残せるでしょうか。
引導を渡すことは出来るのか。

国が劣化しても、自分は劣化するわけには行かないと、決意を記して肝に銘じておこうと思います。

一週間のご愛顧感謝・明日は定休日です。

一昨日は忙しく長い一日が終わった後、ブログを書く頭が起動せず。
昨日は夕方から、息子が関わっているジェンベのワークショップとライブのイベントに顔を出し、その後の打ち上げにも参加してアルコールも入りましたので、やっぱりブログはお休み。

しかし仕事の方は一日目いっぱい、残業もありでした。
これも皆さまのご愛顧のおかげと、感謝申し上げます。

先日申し上げた毎日のメンテナンスのおかげで、仕事にも良い結果が出ているような気がします。
作業が手早くなり、しかもそれが長時間持続するようです。
そして必要とあらば、夕方から畑でもう一働きする余裕があります。

食工房、明日と明後日は定休日で営業はお休みです。
その間に、またpandaの編集をします。

ひょっとすると、明日のブログもお休みするかも知れません。
コンピューターの前に座る時間は、なるべく少なくしたいと思います。
何しろ、これが一番体に悪いと、最近強く感じていますので・・・。

ではでは。