今日は、朝のうち降っていた雪が止み、日差しが戻って来たので、午後からカンジキを履いて雪の中を歩きました。
コースは、この前歩いたのと同じです。
カンジキを履くと、たいていの雪の上をどこまでも歩けるのですが、雪の下の地形を良く知っているところ以外は、私は行かないことにしています。
狭いながら深い水路などが雪に埋もれて見えなくなり、凹凸も際立つことなくなだらかな地面が続いているように見えることがあるからです。
今日は、この前歩いた時に気が付いていたのですが、お馴染みの柳の巨木が雪の重みで倒れてしまっているのを確認するため、間際まで行ってみました。
この柳は、私がここに引っ越して来た時に真っ先に写真を撮りに行った木で、今では古い友達のような気がしていたのです。
長年の風雪に耐える間に、芯が腐ってウロになっていたのかも知れません。
ほとんど根元から二つに裂けて倒れ、枝先は一方は川の中まで、もう一方は一段上の田んぼまで届いていました。
柳は、元々とても生命力の強い木ですから、周りには幼木が沢山育っているのですが、これほど大きな木はさすがに希少でした。
今年の春はもう、枝先に緑色の雲が漂っているように見える、あの姿にお目にかかれないのですね。
根元に立ち、ただ手を合わせるだけの私でした。
それから思ったこと。
カンジキで歩いた足跡の、何と大きいこと!
何にしても人間は、巨大な足跡を残しますね。
決していいことばかりではないのですから、気を付けていないと・・・。
青い地球は誰のもの・・・って歌があったのを、知っていますか。
何の踏み跡もない雪の上を歩く嬉しさと、ふり返って付けた足跡を見て、少しガッカリする気分・・・。
私たちは、前に進む時、そこで何を得て何を失っているのかと言うことについて、もっと敏感でなくてはならないと。