月別アーカイブ: 2014年7月

夜明けから日暮れまで

畑

下からの敵、アナグマ(このあたりではマミと呼ぶ)避けのネット
上からの敵、カラスその他の鳥類は、もちろん風車で防ぎます。


畑

スイカはネットで囲って、さらに上に銀テープを張り巡らせてあります。
あれ以来、今のところ被害なし。

今日は、早朝5時から道路の草刈り、夕方日が暮れる少し前まで畑で作業。
間はもちろん、食工房で製品づくり。
そして、ライ麦の選別もやりました。
よく働いた一日でありました。

ほど良い疲れを感じつつ、ひぐらしの鳴き声を聴きながら夕食を食べていると、しみじみ今が一番幸せな時かも・・・と、どこかで聞いたような台詞ですが、そんな思いに心が和みました。

明日もう一日食工房の仕事をして、また営業の一週間が終わります。
時間の経つのが早い・・・と感じますが、一つ一つ為すべきことは終えていると、この頃は先を急ぐ感覚はありません。

人生の終わりまであと何歩?
何歩であれ、最後まで土の上を歩きたい私です。

明日は人足

全国的に雨模様の連休になりそうですね。

ここ会津でも、今日は午前中はずっと雨で、午後になって上がったものの曇り空で蒸し暑い陽気でした。
いわゆる梅雨らしい、季節感があると言えばありますね。

街道の紫陽花が例年になく勢いが良く、色も鮮やかでとてもきれいです。
・・・、そう言いつつ、写真は撮っていないのですよ・・・。

明日も雨のようですが、当集落では道路愛護デーに合わせて、村内の沿道の草刈り作業があるのです。
早朝5時から作業開始です。
まあ降っても合羽着てやるので、それにかんかん照りよりは暑くなくていいのです。

家の前も明日の作業できれいになることは分かっているのですが、他人の手を煩わせなくて済むよう、自宅前だけは今日のうちに自分で刈っておきました。
そうでなくても、延々と国道沿いの刈り払い作業がありますから。
終わったあと、もし余裕があったら、紫陽花の写真を撮りたいですね。

その後は、食工房で仕事もしなくては・・・。
そして日が暮れる前に、畑でもう一仕事。
やることいっぱいの一日になりそうです。

検査結果

検査結果

画像クリックで拡大表示します。

今日のは、放射能関連ではありません。
食品営業をしている事業者に、年一回義務付けられている食品衛生検査です。
先日6月30日に検体を提出して、その結果が二三日前ですが届きました。

食工房もこの10年の間に10回、今年は11回目の検査になります。
一度につき最低一品目、希望すれば何品目でも可能ではあるのですが、何しろ一品目当たり4,800円の費用がかかりますから、どの業者さんもたいてい一品目です。
食工房も、毎年一品目ずつ違うものを検査するようにしていますが、まだ全品目一巡していません。
でも、パンとかケーキとか、同じ範疇に入るものは似たような結果が出るはずですから、概ね全体を把握出来ていると思っています。
幸いにも、今まで一度も不合格はありませんし、検査結果は合格基準を十分に余裕を持ってクリアしています。

今年は、このところすっかり売れ筋になったスコーンを、念のため二度目の検査に出しました。
一度目は、最初の年だったと思います。

ちなみにスコーンは、残留放射能の検査もしています。
※ブログでご報告していないのですね・・・。今、気が付きました。

このように、皆さまのお口に入るものを製造する仕事は、責任も重いということを改めて自覚させられる良い機会になっています。

降れば土砂降り

予報には無かったはず・・・?でしたが、ここ一時間ほど土砂降りです。
今は、リアルタイムで雨雲レーダーの画像が見られますから、おお!降ってる降ってる!ってなもので、さらに過去数時間からの動画を見ると、本当に雨雲が急発生して一気に大雨になった様子が分かります。

やっぱり温暖化なんでしょうか。
こんな雨の降り方、子どもの頃、故郷の南国土佐で経験したのとそっくりです。

これで雨が止んだ後に日が昇ってくれば、今度は猛烈に蒸し暑いのですね。
植物が育ちますよ!

今年のうちの畑は、昨年にも増して勢いが違います。
娘の働きもありますが、この大雨と晴れが短い周期で交互にやって来るお天気模様が効いてます。

畑が水浸しになってしまうケースもあるみたいですが、ここ高野の畑は地の利ですね。
高台の上ですから、水が溜まって困ることはないのです。

キュウリもナスもズッキーニも、食べ切れないくらいになって来ました。
だから今、夏野菜ガンガン食ってます。

今日は夕方、基礎柱を打ち込みましたから、さあいよいよ近いうちに、風車を立てますよ!

あんぱん、チーズパン、お休みします。

食工房のあんぱん・漉乃あん丸は、あんの原材料の小豆が無くなりましたので一旦終了です。
この次は9月中旬、かぼちゃあんぱんが再開になります。

またチーズパンは、ゴーダチーズが品切れしたことと、夏場の需要が極端に少ないので、こちらも8月過ぎるまでお休みします。
楽しみにしていた方、すみません。
突然のお知らせで申し訳ありませんが、ご了承ください。

夏のお食事用に、たまねぎパン、みのりのパン、おすすめです。

明日はまた、パンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。
なお、全ての種類が焼き上がるのは、どうしても午後になりますので、予めご承知ください。

お近くの方は、ご注文金額に関わらず配達も承っております。
どうぞお気軽にご利用ください。

やっぱり、体を動かすのって、最高!

今日は朝のうち雲がありましたが、大方一日気持ちの良い晴天でした。
もう夏ですから、少し暑いと言えば暑いのですが。
ところが今朝の私、何だか体調に微妙な異変を感じていました。
喉が痛むのです。
風邪っ気かな・・・と訝りながら、いつものように体操をしましたが、やはりすっきりしません。
午前中は、いろいろと用足しもあって車で出かけたりしましたので、ますます気が淀んで来たような感じに・・・。
昼食の後、外の暑さに耐えられないような気がして、家の中で風車の尾羽に絵を描いたりして過ごしました。
それから少し昼寝をした後、元気が出そうな気がしましたので、畑で作業をすることにして外に出ました。
じゃがいもを掘ったり、害虫駆除(手で一匹一匹潰す。)をしたり。
それから、風車設置用の支柱の基礎穴を掘りました。
これがなかなか手強くて、大きな石が次々出て来るので、ついつい夢中になって格闘しているうちに、流れた汗が目に入って痛いほどになりました。
さすがに精魂尽き果てるかという気がしましたので、そこまでで今日の作業は終わりにしました。
で、家に戻って熱いお湯でシャワーを使いながら体を洗ったら、何だかとても気分がスッキリしているではありませんか。
ついでに風呂桶の掃除などしてしまいました。
もちろん、水分補給も忘れません。
ま、その時々によって加減というものは当然あるにせよ、体を動かせる時は動かせる分だけ、目いっぱい動くのがよろしいと悟った次第。

畑

じゃがいももまだ成長継続しています。
奥の囲い網は、スイカを護るためのもの。
風車の支柱用の基礎穴の位置にポールが立っているのが分かりますか。


畑

時間のかかるさつまいもも、やっとツルが伸びて広がり始めました。


畑

かぼちゃのツルが込み合って、中に踏み込めないほどです。


畑

かぼちゃがズンズン大きくなっています。
かぼちゃあんぱんまで、あと二ヶ月を切りました。


畑

トマトに近い一畝だけ、風通しのために先に掘りました。


畑

一畝分の収穫です。
ちょっと早過ぎたせいか、少ない・・・。


風車

尾羽に描いた鳥の絵
原画は、何かの瓶のフタに印刷されていたもの。


風車

私の記憶をたよりに再現した、例の鳥の絵です。

かくして、休日の今日もあっという間にお終い。
明日は、コーヒー焙煎と仕込みです。
今週も、大量のスコーンのご注文いただいています。

あっと言う間の一週間

食工房の週末月曜日がやって来ました。
本当に、あっという間の一週間がまた過ぎてしまった・・・、そんな感じです。

さてこの一週間は、台風通過をはさんで激しくお天気が移り変わりました。
台風の前にすでに大雨がやって来て、土砂崩れなどの被害がありました。
今も、磐越西線・山都⇔喜多方間が不通になっています。

そんな中、皆さまにはご愛顧ご来店いただき、まことにありがとうございました。
この場を借りて、御礼申し上げます。

我が家はと言えば、おかげさまで何の被害もなく、畑も大丈夫でした。
ただ一つ、お天気とは関係ありませんが、順調に育っていたスイカを一個カラスにやられました。

風車の出番は、まだまだ先の話しと思っていましたので、ちょっとショック・・・。
急ぎ、網をかけて凌いでいます。
とうもろこしも実を付け始めましたので、いよいよ油断がなりません。

明日は、畑の鳥獣害対策をすることにしましょう。
幸い、お天気も良いようです。


麦畑通信

ライ麦、小麦、全て収穫を終えました。
現在、乾燥調製中。
一部は、残留放射能検査に回っています。
一通り終わってから、詳細にご報告いたします。
今しばらくお待ちください。

申し遅れましたが・・・

7月ももう半ばに差しかかっています。
申し遅れましたが、6月30日を以ってぷららのブログサービスが終了し、私の「飯豊の空の下から・・・」も消滅しました。
もちろん、新しいサイトに移行させましたので、過去記事は全てご覧いただけます。

ただ困ったことに、記事内で過去記事へリンクを付けてある場合、ほとんど修正が出来ておりませんので、エラー表示が出てページが表示されません。
極一部修正済みのものもあるのですが、本当に極一部ですのでご了解いただきたいと思います。

それから、私のブログにリンクしてくださっている方の中には、この終了したブログサイトにリンクしたままになっている方がいらっしゃいます。
もしお気づきになって、もう一度リンクしてくださるお気持ちがおありでしたら、修正をお願いしたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

その場合、新しい「飯豊の空の下から・・・」の方へお願いします。
アドレスは、https://shokuko.com/myblog/となっております。

なお「旧・飯豊の空の下から・・・」は、http://shokuko.com/iide/ でご覧いただけます。

ま、こんなブログをいつまで続けられるか分かりませんが(私も、いつかは死ぬ時がくるわけですから。)、これからもお付き合いいただければ幸甚に存じます。

霧来沢まで一っ走り、行って来ました。

今日はパン焼き仕事を3時までに片付けて、そのあと時間をもらって、先日皆さまにもご紹介した「霧来沢手づくり展」の会場にお邪魔して来ました。

実は昨日、友人で人形作家の阿部さんが、お泊りの方々の朝食用にとわざわざパンを買いに来てくださったのです。
その時、こちらからも差し入れをと思いつつ、配達に出かけていた私はすれ違ってしまいましたので、そのこともあってお顔を見に行くことにしました。
今回のイベントには、他にもお顔を知っている工人さんが2人来ていることも分かっていましたから、その方々のお顔も拝見したかったのです。

私が着いた時には、もう時間切れで片づけが始まっていたのですが、ごあいさつを交わした後、ちょっと写真も撮らせてもらったり、お話しを聞かせてもらったり、それからやっぱりパン屋も同じですが、モノづくりに携わる者同士の熱い語らいにしばし時間を忘れました。

知り合いの一人の皮工芸作家の五十嵐さんから、突然二万円もするバッグを、「これ、やるから、持って帰って。」と言われて、仰天した私。
「バゲット(フランスパンですね。)を入れるのをイメージして作ったんだ!」とのこと。
「じゃあ、本物のパンを入れて、店に展示させてもらうよ。お客さんに、このバッグのこと紹介するから。」
「ありがとうございます!お願いします。」
・・・で、双方納得。

どなたも、いい仕事する方ばかり。
損得抜きで、何と!長野や埼玉から参加の工人さんもいらっしゃいました。

楽器を作る方もいらして、ギターと同じように弾けると言われて、ちょっと触らせてもらいました。

あっという間に日が暮れかかって、これから宴会の準備が始まるというところで、私はお暇して来ました。

キリキザワ

このバッグをいただきました。
作家の五十嵐喜久男さんです。


キリキザワ

その他の作家さんのは、撮影許可をいただく暇もなかったし、すぐに暗くなって来ましたので、遠景で一枚のみ。
屋外に、この何倍かのスペースを取って、たくさんの作品が展示されています。


キリキザワ

金山町の友人阿部伸江さんの「手づくり工房・あるぼる」のブース


キリキザワ

阿部さんの新作
今までになかった作風。


キリキザワ

妖精の人形。
「工房あるぼる」阿部さんの本領ですね。


キリキザワ

南会津町の星さんのフェルトの人形たち
すごく小さいものも、すごく手が込んでいて、感心します。
食工房の店頭にも、いくつか飾ってあります。

このイベント、明日も、もう一日開催中です。
お時間のある方、ぜひお出かけください。

直ぐ近くの霧来沢にかかる吊り橋がなかなか面白いです。
車も通れるくらいの橋なのですが、踏面が格子になっていて、真下が透けて見えるというスリル満点の橋です。

麦拾い

麦

この粒の小ささに参ります。
この一皿分に3~5分かかります。


麦

赤矢印の粒が選別対象
黒くて大粒のものは、麦角菌感染の疑いが濃厚です。

ああ!とうとうこんなことに・・・。

今年の2月に沼ノ平産のライ麦が在庫切れになって、カナダ産オーガニックに切り替えて以来、作柄が悪かったのか選別が不十分だったのか分かりませんが、とにかく状態が悪くて話になりません。
出荷元にクレームを申し入れましたが、どうも今一つ認識が不足しているようで、明快な返答がありませんでした。

他に入手の当ても無いし、夏までの辛抱と思って手選別しています。
しかし、これがとてもとても大変な作業です。

何しろ粒が小さくて、指先でつまみ出すのももどかしく、スピードが上がりません。
眼はじっと凝視したまま、次第に首も固まって来ます。
一時間やっても大して捗らないし、おかげでライ麦全粒粉は、特別貴重品になりました。

しかしです。
この粗悪さは一体何なのでしょう。
明らかに麦角菌に感染していると思われる粒が混ざっているのには、全く恐れ入ります。
その他、未熟粒、青カビ、赤カビが発生しているもの、ライ麦以外の粒。
厳密に拾い出しているといつまでも終わりませんので、麦角菌感染とカビ発生が見られる粒を拾い出したら、あとは精米機に二回通して表皮を少し削ります。
その時同時に未熟で小さい粒は、割れて篩の目から落ちますから、それでずい分状態は良くなります。
こんなことをやっているおかげで、時間がいくらあっても足りません。

そしてその後、コーヒー豆の選別をやって見ると、いやはや!あれほど閉口モノだったのに・・・、比較にならないほど楽に感じるのはとても皮肉。

こんなこと、酔狂にだって出来ないですよ。
それをやるのが〇〇〇病。
もう半年近くもやっています。