子どもの気持ちと「たま」

その昔、「さよなら人類」という曲が大ヒットして、一度だけ紅白歌合戦に出たこともある「たま」というバンドを覚えていますか?
もう25年も前のことになるらしいですね。

この「たま」というバンド、4人のメンバーそれぞれに異なる作風のオリジナル曲を提供し合って、あの「たま」独特の世界を創っているのですね。
4人の中の知久寿焼くん(さん付けで呼ぶのがどうにも似合わない気がするので、あえて”くん”と呼ばせてもらいます。)の曲は、その多くが幼い子どもの気持ちに肉迫していて、それもどこかで傷ついた心の内側から世界を覗いているような・・・、そんな感じがしていつも耳をそばだてて最後まで聴き逃せません。

「金魚鉢」という歌があるのですが、筋立てて理解しようとすると一見意味不明な歌詞も、一つ一つの言葉に映像を思い浮かべると、子どもの心の中の情景が見えて来るような気がします。
あるいは、とっくに忘れていた自分自身の子どもの頃の記憶が、蘇ったりするかも知れません。

・・・かたつむりを踏まないように、しんちょうに歩こう・・・

というくだりで、いつも何故だか目頭が熱くなってしまう私です。

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