少し前から興味があった素材ラードを、今日初めてパンに使ってみました。
それよりずっと以前は、動物性油脂は健康に良くない食材だからと、敬遠していました。
しかし、パンを主食とする食文化の中では、ラードはとても重要な位置にあって、パン生地の中に練り込むこともあれば、バターのようにそのまま塗って食べたり、あるいは細かく擦り潰した肉やその他の材料と一緒にパテにしてパン食の伴として供したり、使い道も実に様々です。
実際のところ、動物性脂肪だからと言って、そんなに体に悪いの・・・?
実は、いつの頃からか、疑問に思っていました。
見直すことになったきっかけは、地元で自然卵養鶏をしている農家さん(浅見さんと言えば、ご存じの方は多いはず。)が、豚を飼い始めたことでした。
飼料の足しになるのではないかと思い、売れ残りのパンを差し上げて与えてもらったところ、ものすごく好んで食べるとのこと。
何とも贅沢な豚君ですが、健康度は申し分ないということですね。
お礼にお肉を分けていただきましたが、ラードは使いませんかとのご提案に、そうだった!と膝を打ちました。
すぐにお願いして、届けていただきました。
それを今日初めて、パンに使ってみたというわけです。
初めての試作ですから、どのくらい入れたらいいのかレシピも色々で迷いましたが、先ずは無難なところからと、生地量の3%を余ったパン生地に練り込んで焼いてみました。
ラードを練り込んでいく間は、ラードの肉を思わせるにおいがしていましたが、こね上がって発酵が進むと、何ともうまそうな甘い香りになっていました。
焼き上がると、香ばしさがプラスされてさらにうまそうな香りが鼻を突きました。
焼き立てを食べてみましたが、うまい!ではありませんか。
いやな臭いも味も、そんなものは全くありません。
うーん・・・、これはイケるかも知れません。
ラード入りのパン、試作を重ねます。
いいものが出来ると思います。
ご来店いただければ、第一作を試食していただけます。
浅見さんにも差し上げて、その気になっていただきましょう。
ラードが、優れた食材だということ、追々ご紹介いたします。