食工房のパンも焼き菓子も、どちらかと言えば個性的なものが多いのですが、中でもたまねぎパンは揮っていると自任しています。
たまねぎパンを開発した時、そのコンセプトは「ありそうでない。」でした。
もう一つ、たまねぎの存在感と言うか「入ってる感」を最大限出したいということもありました。
開発時の苦労話も、いろいろあるのですが・・・。
今日お伝えしたいのは、小さな工夫でいっそうおいしくなったことです。
否、実際のところ大したことはしていません。
生地をこねる時の水分量を変えただけです。
あと一つ、酵母の方は以前よりも断然いい状態で生地になっています。
一番変わったのは、食感だと思います。
でも、食感が変わると、風味まで変わって来るから不思議です。
たまねぎパンは、焼けて行く時たまねぎから水分が出ますので、しっとりとした食感になるのですが、悪くするとベチャっとした水っぽさが残ってしまいます。
「しっとりで尚且つサクッと感もある。」そんな食感を実現したい!
ポイントは、焼き上げの時勢い良く膨らむことです。
生地のやわらかさ、酵母の活力、そして最適な釜入れのタイミング、熱のかけ方、すべてが関わって来ます。
ベストポイントは、とても狭い範囲にあります。
それらを、以前よりはうまく押さえられるようになったということでしょうか。
たまねぎパン、改めてお試しください。