月別アーカイブ: 2019年2月

麦畑は、雪の下

麦ラボ

左端は農道になっているはずですが、路肩が判別出来ません。


麦ラボ

正面の雪原が中島第2圃場です。
ライ麦、スペルト小麦、デュラム小麦が植わっています。


麦ラボ

お隣の圃場のハウスの骨組みの様子から推測すると、40cmくらいの積雪だと思われます。

雪が少ないと言っても、そこは雪国、あたりは真っ白な雪に覆われています。

麦畑も、今は、どこが畑か畔かちょっと見たくらいでは分かりません、
もちろん、どのあたりに何が植わっているかも判別できません、

何しろ一面真っ白ですから。
付いているのは、わずかに獣の足跡くらいです。

お隣のハウスの骨組みの埋まり具合からすると、まだ40cmくらいの厚みの雪に覆われているのじゃないかと思われます。
麦にとっては、凍結を免れるための絶好の布団の役目をしてくれています。

今週は気温が上がって、雨も降ると言っていますが、変な暖かさであまり急に雪融けが進んでは困ります。
まだまだ布団を剥がさないでおいてもらいたいのです。

雪融けは、もっと日が長くなって十分暖かくなってからに・・・。
頼みますよ!冬将軍さん。

集落の会計、勘定精算

今日は、食工房の製造仕事は休みにして、集落の会計の仕事に集中しました。

折しも、娘の一人が風邪を引いてダウンしたので、彼女にとってはちょうど良い休養日になりました。

各役員への手当の支払い、集落の方々へ諸経費の支払い、納入のある方からの現金の受け入れ等々、今日はひたすら印鑑を押す作業と帳簿を付ける作業でした。

そしてそれと並行して進めている会計の電子化に向けての作業もありました。
今日は、紙の帳簿の決算結果と会計ソフトの決算結果がピッタリ一致することを確認出来たことが、一番うれしかったかも知れません。

3月の総会の時に作成する議事録も、使いやすいフォーマットを作成して、専用の用紙を印刷して提供しようと考えていますので、これからその作業も始まります。

まあこんなことでも、喜んでもらえれば私としては上々です。
気負い過ぎないように気を付けながら、集落の皆さんの役に立ちたいと思っています。

大麦をコーヒーに

商品開発の話しです。

大麦を作っている農家さんがいて、食工房でもお世話になっていることは、すでに皆さまご存知の通りです。

その農家さんが、大麦を焙煎してコーヒーのようなものに加工して販売しているものを見つけたと言って、持って来てくださいました。<参照>

ほぅ!いやこれは、最近しばらく休んでいますが、ライ麦コーヒーと同じじゃないか!と思った次第。
そして、こういうものが注目されるようになったのか・・・と。
食工房は、20年くらい早過ぎたようですね。
否、それにしても、すごい値段で売っていますね!

で、農家さんのご提案もあって、同じ大麦でもモチ麦(大麦のもち種)で、もっといいものが出来ないだろうか?というわけで、開発に乗り出したというわけです。
しばらく使っていなかった、あのポン菓子焙煎機を久しぶりに動かして、今度は大麦を焙煎してみました。
ライ麦とはまた違った火の通り方をするようで、初めてということもあってちょっと手間取りましたが、まあまあうまく行きました。

そして飲んでみての感想は、ライ麦コーヒーとよく似ていますが、もっと甘みがあって結構おいしいじゃないか!というものでした。
これはひょっとしたらイケるかも知れない、そんな可能性を感じました。


ムギ・ラ・テ

焙煎されたモチ麦(大麦のもち種)麦茶と違うのは、外殻を精麦によって一部取り除いていること。


ムギ・ラ・テ

粗挽きしたものです。
どなたに見せても、コーヒーと全く見分けがつかないと仰います。


ムギ・ラ・テ

マキネッタ各種 左から 1~2人用・3~4人用・5~6人用


ムギ・ラ・テ

ムギ・ラ・テの場合、粉は満杯にしてはいけない!2~3割程度膨らみ代を残しておくこと。


ムギ・ラ・テ

マキネッタで抽出したところ


ムギ・ラ・テ

抽出液です。見た目は、まるきりフレンチローストでやったのと同じです。
苦みもほとんど同じ程度です。


カフェ・ラ・テ

試飲された方全員が絶賛の味です。
子どもも安心して飲める、ノンカフェイン。


※画像は、あとから追加しました。


特に良かったのが、マキネッタ(直火式のエスプレッソポット)で抽出してカフェ・ラ・テならぬムギ・ラ・テにして飲む方法。
コーヒー豆は、深炒りすると酸味が消えて香ばしさと苦みだけの味になりますが、それは大麦を焙煎したものに酷似しています。
ムギ・ラ・テは、カフェ・ラ・テに比べてもそん色ないと言うか、また違ったおいしさがあります。

否、もっとおいしいかも知れない・・・。
それにノンカフェインですから、カフェインを取りたくない方のニーズも満たすことになります。

明日の午後、件の農家さんもいらっしゃるそうなので、ムギ・ラ・テの大試飲会になればいいなと思います。

ご興味のある方は、ぜひご来店ください。

明日も、ラード入りを

明日もやります。
ラード入りのパンの試作です。

明日は、スペルト小麦配合でラード入り食パンを焼きます。
余り生地も出ますので、ピストーラか余り生地のバタールの形にしたものも出来ます。
皆さまに試食していただきます。

そしてそれとは別に、地元の農家さんの依頼で、自家製粉した小麦粉二種類、ユキチカラとデュラム小麦(私が種を差し上げたもの)のパンを焼きます。
一部を分けていただいて、こちらも試食出来ると思います。
デュラム小麦が、特に楽しみです。

通常定番メニューも、もちろん焼きますのでご心配なく。

皆さまのご来店をお待ちしています。

春への動き

寒い日が続いていても、意外なところで春に向かう動きを感じられることがあります。

今日、上の娘が言いました。
「白菜が、春の味になって来たね。」と。

どういうことかと言うと、秋に収穫して保存してある白菜を冬の間中食べ続けているわけですが、これまで変わらなかった味に変化が起こったということなのです。

土から切り離されていても、白菜は実は生きているわけで、春が近づくと残っている養分を使ってとう立ちの準備を始めるのですね。
仕込まれていたタイムスイッチがオンになる瞬間がやって来たというわけです。

これを境に、保存期間は終わりに近づいて行きます。
多分食べ切れないうちに、最期は畑に持って行って土に返すことになるはずです。

大根も同様です。
じゃがいももですが、こちらは種芋として新たな命に再生します。

やはり春の訪れは早いのかも知れません。

人間の私も、農具の点検など始めましたよ!
農作業は、二三か月あるいは半年、さらには一年二年先をイメージして進めて行かないと、うまく行かないものなのです。
それを植物たちが教えてくれるというわけです。
楽しみです!

確定申告、準備終わる

確定申告の書類作成が終わりました。
あとは、税務署に提出するだけです。

昨年は、5ヶ月も休業しましたし、移転事業で多額の借り入れと投資をしましたので、当然のことながら損失申告になりました。
所得税はかかりませんが、それが喜ばしいこととは言えませんね。

借り入れの返済もありますので、今年のうちに損失を取り返せるかどうか、今後の売り上げの次第にかかっています。
まあがんばるしかありません。

一方、集落の会計の方も、年度末の勘定精算の準備が終わりました。
今月末で締めになりますので、来年度への繰り越し作業が終わるまで、もうあと一息です。
大きなミスもなく、帳尻はピッタリ合いそうなので、少しホッとしているところです。
総会資料の作成もほとんど終わり、一部今月末に確定した数字を入力すれば完成です。

いつもだと、そろそろ高知に出かける準備をしているところですが、母が亡くなって必ずしもこの時期でなくても良くなったこと、会計役の仕事があってこの時期に動けないこともあり、今年は日程をずらして出かけることになりそうです。

さて、明日からまた営業の一週間が始まります。
おいしいパンを焼こうね!を合言葉に、仕込みに精を出す娘たち、コーヒー焙煎に余念がない私、出荷先へのお便りを書くカミさん、全員が忙しい一日でした。

一同、皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

寒さも、もう少しの辛抱?

今頃になって、寒い日が続いています。
天気の崩れは小さく日中日が差すことが多いので、日が当たった所だけ雪や氷が融けますが、日陰はカチカチに凍ったままです。

やはり寒いのですね。
風は冷たいです。

しかし予報によれば、この寒さも今週いっぱいくらいで、その後は暖かさに転じると言っています。

予報が当たるかどうか、その時になってみなければ分かりませんが、ここ数日前からと言うかその前にもですが、白鳥の群れが飛来しているのです。
まだちょっと早いと言えば早いのですが、しかしこれは春に向かっている証拠です。

早春の頃、白鳥たちは会津に集結して、しばらく滞在した後南風に乗って北へ旅立って行きます。
今後白鳥の数がどんどん増えるようなら、春は思っているよりずっと早くやって来るかも知れません。

実は、そんな予感がしないでもありません。
上の娘が、昨年12月のうちにフキノトウを見つけているのです。

2月も半分過ぎましたし、日も長くなって来ました。
気持ちはもう春を待ち待ち、ウズウズ、ソワソワ。

除雪を、もうちょっとやりたかったような気もしますが、春が来れば畑が始まりますので、体が鈍ることはなさそうです。

商品開発の楽しみ

小規模個人企業の仕事の中で、特別楽しみなのが商品開発です。
ただし、いくら楽しみだからと言って、そればかりに注力するわけに行かないのは当然のこと、日常の仕事の方がずっとずっと大切であることは、言うまでもないことです。
とは言え、ただ今閑散期であるが故、商品開発の良い機会なのです。

先日からご報告に及んでいるラード入りのパンもそうですが、他に二つか三つあるいはそれ以上になるかも知れませんが、並行して商品開発が進んでいます。
自分たちで思い立ったものもあれば、外から来たお話で進めているものもあります。

いずれも、成功すればとても良い商材になることは間違いないので、じっくりと腰を据えて取り組んでいます。
ラード入りのパン以外は、今はまだ皆さまにタネあかしをする段階ではありませんので、もうしばらくお待ちくださいね。

と言うとこでろで、今週の営業の一週間も終わりです。
明日と明後日は定休日、その間に商品開発の仕事だか楽しみだか分かりませんが、やっていると思います。
村の会計の仕事も大詰めに来ていますし、やっぱり忙しい!
でも、いいんです。これで。

この冬は、楽です

昨年の冬は、豪雪でどれほどか大変な思いをしました。
自分の年齢や体力に、限界を感じる状況がありました。

この冬は、そんな昨年の大変さを思えば、もう話にならないほど楽をしています。
除雪は機械を使えますし、雪を片付ける場所には困りませんし、第一雪そのものが今年は少ないのですから。

今朝も寒かったのですが、雪はほとんどなくわずかに2cmほどの積雪でした。
トラクターを出動させるのもあまりに大げさというもの、スノーブルと言う道具を使って人力で除雪してみました。

降ったばかりの新雪は軽いので、人力でも楽に片付けることが出来ます。
時間にして30分もかからずに、全面を除雪することが出来ました。

作業しながら、もし機械が使えない状況になった時、どうやって店の営業を維持出来るだろうかと考えていました。
広い駐車スペースを確保することは多分無理でしょう。
入口に、せいぜい2台分くらいのスペースを除雪して、そこから店の前まで、歩道を付けるしかないでしょう。
敷地は、大方雪の山になるはずです。
それでも溜まって来た時は、崖下に落とす作業をすることになるでしょう。

まあそんな方法でも、生活と商売の両方を続けることは出来ると思います。
そうやって考えると、今の状況は本当に恵まれています。
あまり楽をすることに慣れ過ぎないように、心して置きたいと思います。

さて明日も、祝日でお仕事がお休みの方も多いと思います。
そこでお出かけの機会も多いと思います。
食工房へもお立ち寄りいただければ、ありがたく幸いに存じます。

コーヒーサービスとケーキの試食、ラード入りのパンの試食品など用意して、ご来店をお待ちしております。

スペルト小麦は、やっぱり美味い!

この前で最後だと申し上げたスペルト小麦が何故また出て来たのか?それは、地元山都町の農家さんに試験栽培してもらったスペルト小麦が実はあって、しかしそれは全量今シーズンの種用になる予定でした。
種まきが終わった時点で、いくらか残りが出たものが今回のスペルト小麦というわけです。

今回、小麦丸に使用しました。
50%が小麦全粒粉ですから、それがスペルト小麦に置き換わっています。

この前もそうでしたが、普通小麦との違いがよく分かります。
今日はさらに、ラードを入れたバージョンも焼きました。
これが、とても良かった!

油脂分の効果で食感がとてもしっとりとしていて、柔らかさもあり食べやすかったです。
これなら、全粒粉50%でも、どなたでも抵抗なく召し上がれるのではないかと思いました。

それに何と言ったって、おいしいのです。
口に含んでいるのがうれしくなるような、しみじみとした美味さがあります。

ラード入りのパン、どこで結論を出そうか・・・、食パンか、小麦丸か、その他のパンか、あるいは複数選ぶか、悩みが深くなりそうです。

今日のパンを、明日も引き続き試食していただけます。
お持ち帰りいただける場合もあります。
ご来店をお待ちしております。