令和元年初日の今日、私には、世の中は少しはしゃぎ過ぎじゃないかと思えました。
まあでも、これ以上水を差すようなことは申し上げますまい。
こちら会津の辺境の山里は、至って長閑な春の一日でした。
暖かさに促されるように、麦がどんどん丈を伸ばしています。
ライ麦は、もうすぐ穂を出して来そうです。
茎に4つの節が出来、その上に止め葉と呼ばれる最後の葉が伸びて来ました。
穂が出るまで、あと2週間くらいでしょうか。
追ってまたご報告申し上げます。
さて本日は、午前中から次々とご来店のお客さまがお見えになりました。
ところが、明日のパン焼きを前に、店頭のパンがほとんど売り切れ状態でした。
お近くの方は、「また明日来ます!」と言って帰られましたが、遠くからそれも初めておいでくださった方には本当に申し訳なくて、この次またお出でいただける機会があるだろうか、その時には今日みたいなことにならないようにと肝に銘じる私でした。
本日ご来店くださいました多数の方々に対し、この場を借りて改めて厚く御礼申し上げます。
明日も引き続き、皆さまのご来店をお待ちしております。
スクスクと育っているライ麦の姿にニンマリとしながらよだれを垂らしております。
今朝「カネリプッラ再温め実験-最終回-」を行いました。
まず、お断りしておくと、我が家にはオーブントースターがありません。
パンをトーストする際は、ガスコンロの「魚を焼くところ」を利用して焼きます。
ですから、上方からのガスの直火焼きで、トーストすることになります。
(コレが本当にカリッサクッとトースト出来て最高に美味しいのです。特に堅焼き黒パンとスコーンは最高です。根性のないヤマサキの食パンですら美味しいと思ってしまうくらいです。)
しかし、「魚を焼くところ」は高さがありませんので、背の高いものを加熱しようとすると、当然ながらガスの直火に炙られます。
その条件下でカネリプッラを焦がすことなく丸まま温めるのは、とても難しいことです。
まずは、mayさんに教えていただいた「ホイル茶巾再過熱方」を試してみました。
確かに、全体が温かくなりいい感じだったのですが、余熱工程が上手くいかず「蒸し焼き」に近い形になってしまい、サクっとした食感にはならず、残念ながら失敗に終わってしまいました。
次に、ミルクパンの様な小さな深鍋を極弱火で熱する方法。
コレも同じく「蒸し焼き」っぽさが残ってしまい、サクッとした食感にはなりませんでした。
最後の一つは、妻にいつもの様に「超獣カネリプッラ」の顔を正中線で真っ二つにし、切断面を下にして「魚を焼くところ」で焼いてもらいました。
もう、本当にサクッとフワッとしていて、いつもながらとても美味しいカネリプッラでした。
と言うことで、今回の実験の結果、我が家で一番美味しいカネリプッラの食べ方は「半分にして焼く」という結論が出ました。
そして、丸ままの温かいカネリプッラが食べたければ「福島の飯豊に行って食べるしかない」という結論も導き出されました。
兵庫から、福島はなかなか遠いので、おいそれと行くことは出来ませんが、いつか必ず「焼きたてのカネリプッラ」を味わうために、飯豊の空の下に行ってみたいと思っています。
(注:その際には、今日のブログの様にならないように、事前にご連絡させていただきますww)
兵庫の松原の連れ合いさん、貴重なる体験レポートありがとうございます。
皆さまが、それぞれお手持ちの道具を使って最善の方法を編み出すべく努力されているお話は、き伺う度に感動いたします。
それは、それだけ食工房のパンが愛されていることの証でもありますから。
いつか、ご来店いただける日が来ることを楽しみにお待ちしております。