今回のコロナウイルス騒ぎで考えさせられたことは、私たち一人一人のまた集団としての社会の危機対応力は十分だったか?ということです。
否、現状を見れば、十分なわけはありませんね。
やはり大切なのは、日頃の備えです。
今回のことで言えば、マスクや消毒液などの物質面だけでなく、感染症に対する科学的な情報とそれを理解する能力、対応のための訓練(イメージトーニングも含みます。)、また国家として、緊急事態に対応するために必要な法律を整備しておくこと、どこにどこまでの権限を与えておくかなど、備えるべき項目は多岐にわたると思います。
それらの中で、私たち自身にとって一番重要なことは、感染症に対する学習をもっと真剣にしておくことだと思います。
医療の専門家には遠く及ばないとしても、説明されたことを概略でも理解出来るだけの予備知識を日頃から持ち合わせて置くことがいかに大切か、今回、私にはそれがよく分かったような気がしています。
専門家の方々の中には、もどかしい思いをしている方が多くいるのではないかと思います。
勉強の足りない政治家もメディアも、伝えるための言葉を編み出せないでいるし、一方で聞く側の国民のリテラシーは低いとなれば、効果の上がる対策など打ち出すことは出来ません。
マスクやアルコールを買い占めて高値で転売するなど、法律以前に許されざる行為だと思いますし、トイレットペーパーやティッシュペーパーを買い込む、果ては米やその他食料品までもとなると、人々がいかに不安に駆られて冷静さを失っているかがよく分かります。
しっかりしなくちゃいけません。
また、子どもたちの教育現場から始めなくてはならないことも沢山あると思います。
こんな時に休校なんかしないで、通常の授業に代えて公衆衛生教育や感染症教育をすればいいのに・・・と思います。
尤も、教師たちにそんなアドリブが出来るかどうか、それが問題でしょうが。
震災の時の福島を思い出しています。
否、本当にあの時は大変でしたから。