日別アーカイブ: 2020年3月19日

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは別物です

消毒用のアルコールが、ほとんど手に入らない状況の中で、代わって塩素系の消毒剤が注目されています。

今朝もNHKのニュース番組で、次亜塩素酸ナトリウムの用い方について紹介されていました。
標準的な0.02%濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を作るために、家庭用漂白剤を水で薄める方法でした。

ただ、これはこの前にも申し上げましたが、アルカリが強過ぎて手指など人体に直接用いることは出来ません。

一方の次亜塩素酸水は、もとも食塩水の電気分解によって得られるものですが、次亜塩素酸ナトリウムに中和剤として炭酸水を用いることで、家庭でも簡単に作ることが出来ます。


次亜塩素酸ナトリウムは家庭用漂白剤の成分の一つですが、例えば「ハイター」などでは、他の成分(水酸化ナトリウムや界面活性剤)が混合されていて、次亜塩素酸水の調合には不向きです。
純粋な次亜塩素酸ナトリウムの溶液は、ピューラックスあるいはミルトンなどの商品名で売られているもので、次亜塩素酸水の調合にはこちらを使用すべきです。
Amazonなどで手に入ります。


一方、製品として売られている次亜塩素酸水もあり、これは希塩酸などで中和してあるものが多いのですが、これを家庭で自家調合することは困難です。(塩酸は簡単には手に入りませんし、化学的知識が必要です。)
炭酸水ならいつでも入手可能ですし、それに次亜塩素酸水にとって重要なpH値のコントロールが容易で安定しています。

次亜塩素酸水は、必要以上に酸性に偏る(pH値が下がる)と塩素ガスが発生して危険ですが、炭酸中和ではpH値が下がると炭酸ガスが抜けて自律的にpH値が維持されるため安全です。
肌に優しいpH6~7で推移しますから、人体に直接使用可能です。
低濃度のものを飲んでも害はないとされています。

調合の際は、pH値を掴むためにpH計か試験紙を用意した方が安心です。
また、有効塩素濃度を測るために、有効塩素濃度計または試験紙を用意すれば、もう完璧です。
いずれも、Amazonなどで手に入ります。

つくり方については、<こちら>を参照してください。

ただ今食工房では、200mg/ℓ濃度の次亜塩素酸水を店頭に備え、手指消毒用に使っていただいています。
また、50mg/ℓ濃度のものを超音波加湿器に入れ、店舗内に噴霧して空間除菌を行っています。

ちなみに、次亜塩素酸水そのものも販売されていてAmazonなどで手に入りますが、それなりに値段はしますので、自家調合がいいかどうかは、それぞれご家庭の状況に合わせて判断してください。
他に、高価ですが次亜塩素酸水生成機も販売されています。