「学習放獣」という名の謎

長野県は、捕獲したクマを殺処分しないで、人間を怖がらせる学習をさせてから山に放すという対応をしているそうです。
これを「学習放獣」と呼ぶらしいですね。
他県でもこうした例はあるようですが、長野県はその割合が高いことで知られています。

しかしこれには課題もあるようで、学習放獣した個体が複数回繰り返して罠にかかり捕獲される例が少なからずあり、結局最後には殺処分された例もあります。

ところで学習と言いますが、どんなことをするのか・・・と思いましたが、クマ撃退用のスプレーを浴びせるとか、大きな音の花火で脅すとか、いわゆるお仕置きですね。
決して暴力的な措置は含みません。

そこで私が素直に疑問に思うことを申し上げます。

こうした手法で、クマが人間を怖がる学習をさせたつもりかも知れませんが、私は逆に、「捕まっても、少しいやな目には合うけどまた自由になれる」ということを学習するのじゃないかと思うのですね。

それに、遠く離れた場所に放しても、高い確率で元居た場所に戻って来ます。
だから、もう一度ならず罠に入ることもあるのではないでしょうか。

結局、クマの側に立って見れば、命を奪われる危険もなく人間は無害だと認識するに至るのではないでしょうか。

学習放獣は、人間の側の自己満足に過ぎないと、私は思います。

「学習放獣」という名の謎」への2件のフィードバック

  1. MIKIO AOKI 投稿作成者

    匿名さん
    私は人間なので、クマの都合なんか知りません。
    クマに、作物を荒らされることも、自分や自分の大切な家族や友人知人がクマに襲われて怪我したり死んだりすることは、断じて御免被ります。
    逆にクマに聞いてみてください。
    自分が人間だったらどう思うと。
    ばかばかしくて話になりません。

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