昨夜から今朝にかけて、生暖かく湿った南風が吹き時折雨も降っていました。
明けて今日は風向きが変わり、西寄りの強い風に乗ってザザーッと冷たい雨が吹っかけて来ました。
これが真冬の頃なら、吹雪なのでしょうね。
お天気は目まぐるしく変わり、時折雲間から日の光が差す瞬間もありました。
夕方、冷たい風と時折落ちて来る雨粒の中を外に出て見ました。
これからやって来る冬の一瞬前の、小休止みたいな時間を感じました。
このひんやりとしてたっぷり湿り気を含んだ空気と静寂は、今人生の黄昏時を過ごしている私にとっては、死までにはこうした静かなひと時が何度かあるから、その度に少しずつ旅支度をするようにと言われているような気になります。
小春日和もいいけれど、やがてそれも過ぎ去り必ず冬はやって来ます。
でも、時雨降る黄昏時に、より深い安堵の感情が湧くことを、この歳になって知りました。
歳をとることも、また喜びだと。