日別アーカイブ: 2022年7月12日

どこが違う?ライ麦の品質

ライ麦をパンづくりに取り入れるようになってから30年にもなります。
これまでに使用したライ麦の出所は、カナダ産オーガニックのものを手始めに、地元の複数の農家さんに作付けしてもらったもの数種類、北海道産のもの山形県の農家さんのもの、また全粒粉としては、アメリカ産のものオーストラリア産のものドイツ産のものなど、沢山のライ麦を試しています。

そして、最終的に自家産に落ち着いたわけですが、その理由は、一にも二にも品質です。
品質の中で最重要なのは、何と言ってもパンに焼いた時の味です。
これがどういうわけでしょうか?今自家生産しているライ麦に勝るものが無いのです。

地元の農家さんに作ってもらったものも、決して悪くはありませんでしたが、比べると分かる違いがありました。

外国産のものは、オーガニックの原穀を自家製粉したものでも、それしかない時はそれが一番でしたが、自家生産するようになった今となっては、比較にはなりません。

見た目はほとんど同じに見えるライ麦の原穀ですが、どこが違うのでしょう、パンに焼いた時の味は明らかに違うのです。
この違いを知ってしまった以上、自家生産を止めるわけに行かなくなりました。
実際にライ麦原穀のどこが違うのか、納得の行く理由が見つかるまで研究を続けなくてはなりませんね。

今年のライ麦は、昨年と同じ出来のように見えましたが、実際にパンを焼いて見るまで本当のところは分かりません。
近々試すことになる予定です。

ちなみに、今年は480㎏の原穀を得ることが出来ました。
今日までに、すべて雪室に入庫しました。

あとは、スペルト小麦の籾摺り工程が残っています。
この次お天気が回復してそれが終われば、スペルト小麦の収量も確定します。
相当な豊作であることは、ほぼ確実です。

食工房

夕方、南東の空に虹がかかりました。
食工房の後ろに輝く虹、どうかよいことがありますように。