月別アーカイブ: 2022年9月

種蒔きの準備

秋分の日も間近に迫っています。
と言うことは、麦の種を播く頃だということです。

今年は、まだ夏の名残りが濃厚で残暑も続いていますので、一週間以上遅くなる見通しではありますが。

しかし、準備だけは早過ぎるということはありませんので、台風がやってくる前にやれるところまでやって置こうというわけで、今日は一日で5つの圃場を耕しました。

水はけの悪かったところも、昨日までに改善措置を講じましたので、今日の感じでは意外なほど耕耘に耐える状態になっていました。
投入した馬糞堆肥や収穫後の切り株や麦藁、さらにもみ殻やもみ殻燻炭、また雑草を緑肥として鋤き込んだことなどが、強力に効いているようです。

そして、明日の台風の来襲は仕方ないとしても、そのあと二週間くらいの間のお天気の移り変わりが気になります。
臨機応変に対応して行くより他ありません。
今日は、食工房の製造仕事は休んでの作業でした。

明日は食工房は定休日でお休みですから時間はあるのですが、台風通過で何も出来ないと思われます。

デスクワークですかね。
IIDEの編集が、プレッシャーになっています。

がんばらなくては・・・。
ではでは。

圃場の水切り対策

中島地区は川沿いで、しかも後ろに高台を控えているので、地下水位が高く水はけが悪い場所です。
水田には大変好条件だと思いますが、畑地としては必ずしも良い環境ではありません。

麦は水はけが良い場所を好みますから、水田跡地を圃場にする場合、土壌改良が重要な課題です。
そして土壌改良だけでは不十分な場合もあり、物理的に地形上の問題を解決しなくてはならい場合もあるのですね。

それで、ここ数日取り組んだいるのが、圃場の山際に深い側溝を掘ること、もう一つは元水田の圃場に深い溝を掘って、地下30~50㎝ほどの深さにある粘土層を破ってから埋め戻すこと、この二つの作業です。

どちらも人力ではとても太刀打ち出来ませんので、またしてもご近所さんから重機を貸していただきました。
全く機械の力は凄いですね。
機械が無かったら、こんなこと最初からやろうとも思わないでしょう。
本当に大助かりです。

これでどのくらい水はけが良くなるか、奇しくも台風接近の折から、数日のうちに結果が見られることになります。
その後は、もう間もなく種まきのタイミングです。
うまく間に合ってくれるといいのですが。

本日は、写真撮影の余裕はありませんでした。
記録の意味でも撮影しておきたかったのですが、残念・・・。

それにしても、接近中の台風が尋常ではない勢力です。
各地の被害が少ないことを、ただただ祈るのみです。

こちらは、明日から明後日にかけてが危険のようです。
明日の日中のうちに、必要な対策を終えたいと思っています。

※9/18に書いた記事です。アップロードするのを忘れてしまうというお粗末。

ライ小麦Ⅱ、製パンテスト結果

麦ラボ

ライ小麦のパン
生地の伸びも良く、クープの割れ具合いもOK


麦ラボ

左側下2個がライ小麦のパン
堅焼き黒パン・大、スペルト小麦丸と並べて置いて、大きさを比較しています。
生地量は、スペルト小麦丸と同量です。
堅焼き黒パン・大は少し多めの生地量です。


食工房

ひばりのパン親子バージョン

まず、こうして結果をご報告に及ぶということは、特筆に値する結果であったということです。

ライ小麦というのは、その名のとおり、ライ麦と普通小麦の交配種です。
交配の仕方によって幾通りもの種類がありますが、食工房で栽培しているものがどういう品種であるかは、全く不明です。
二種類あってそれぞれ「ライ小麦Ⅰ」「ライ小麦Ⅱ」と呼び習わしています。

で、今回テストしたのはⅡの方です。
全粒粉に挽いた段階では、パンの味を想像することは出来ませんでしたが、生地をこねた時に生のまま口に入れて見ると、麦芽の優しい甘味がとても印象に残りました。

これはイケるんじゃないかとの予感は、バッチリ当たりました。
中身の部分の麦芽の甘みと焦げた皮の部分のカラメルの香ばしさがすごくいいコントラストで、口に入れるととても食べやすい味わいで好感度100%です。

さて、これほど良い性質を持っているとなると、このライ小麦を使って定番のパンを作りたくなりますね。

その前に、種まきからですが。
それが今年は、水害のせいで圃場が限られるので、実用規模での作付けは出来ないのですね・・・。
ま、あきらめずに来年からでも、実用を目指してがんばるのはもちろんです。

ちなみにもう一度ライ小麦のプロフィールの話に戻りますが、ライ小麦が普及している国や地域は、寒冷で小麦が出来るか出来ないかの境界に位置します。

ライ小麦は、寒冷地でも問題なく育つライ麦と、製パン適性が良い小麦の両方の性質を合わせ持った麦として開発されたのですね。

またもう一つ、背の高いライ麦は収穫期に倒伏しやすく、これを何とかしたかったけれどライ麦だけの品種改良では良い結果が出なかったので、背の低い小麦の遺伝子を持ちこんで試したということもあったようです。

いずれにせよ、食味が良くてしかも生育も旺盛というなら、敬遠する理由はないですね。
しかし、ライ小麦は今一つ普及しませんし、ほとんど知られてもいません。
そんなライ小麦に、食工房が光を当ててやろうと思い立ったところです。

そうそう! ひばりのパン、まだ続けています。
Слава Україні (スラバ ウクライーニ) ウクライナに栄光あれ!

Їхав, їхав козак містом – Ukrainian folk song army remix – Награш band

ウクライナの民謡に合わせて、戦車も踊る!

ライ小麦Ⅱ、製パンテスト

食工房の試験栽培区では、現在小麦、ライ小麦合わせて4種類を栽培更新し続けています。

その中で、特別収量の多いライ小麦があり、今年は僅か30㎡足らずの面積で20kg以上(一反10aあたり約700kg)を収穫しています。
雪国における越冬耐性も優れており、また短稈でもあることから倒伏のリスクもなく、収穫作業も効率よく進みます。

収量に関して、あまりの効率の良さに飼料用かも知れないと疑いましたが、とにかく食味テストをしてみようということになり、機会を待っていました。

涼しくなって食欲も増し舌先も敏感になって来ましたから、明日のパン焼きで試作第一弾を焼くことにしました。
パンのスタイルとしては、小麦丸のレシピを踏襲しライ小麦全粒粉50%で試してみます。

もし、風味食感ともに悪くなければ、これほどの多収を実現出来る品種は珍しいですから、来年から一定量作付けすることになるでしょう。

明日ご来店のお客さまには、試食の機会がございます。
どうぞお楽しみにお出でください。

明日はスコーン焼きを

スコーン

会津のべこの乳とバターの風味、しっとり柔らかな食感が特長です。


スコーン

簡単に上下に割れます。
おすすめは、間に馬路村の柚子ジャムをを挟んで!

いつも金曜日はスコーン焼きをしています。

焼き立てパンは無いのですが、焼き立てスコーンをお求めいただけます。

やはり焼き立ては風味も食感も最高です。
午後のティータイムに、柚子ジャムを挟んだスコーンと熱い紅茶などいかがでしょうか。
食工房一押しの一品です。

皆さまのご来店をお待ちしております。

明日はまたパン焼きです

一週間、一週間が、いつも通りに回って行きます。
明日はまたパン焼きです。

変化が無いのは物足りない感じもしますが、逆にその継続こそが力になると思っています。

猛暑の夏も終わり、季節はもはや秋に差しかかっています。

今月下旬と来月中頃に、それぞれイベントへの出品の依頼が入っています。
追々、詳細をご案内出来ると思います。

本当は、通信(紙版・飯豊の空の下から・・・ )も出したいのですが、時間が足りなくて遅々として進みません。
表紙の絵も、季節が移ってしまって描き直しになっています。
否、これはもう何とかしなくては・・・!

さて、明日はお天気も良いようですし、行楽日和の一日になりそうです。
お出かけのおついでに、食工房へもお廻りいただければ幸いです。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

喜多方市 生活支援商品券事業

食工房

店頭にこのポスターを掲示しています。

来週9月20日から12月31日まで、喜多方市による生活支援商品券事業が実施されます。
喜多方市民の皆さまは、もうすでにご存じのことと思います。
市民一人当たり5000円分の商品券が配布されます。(すでにお手元に届いている方も多いと思います。)

食工房もこの事業に参加し、商品券でお買い物が出来る取扱店になっています。
この商品券は二通りあって、全取扱店共通券と小規模店専用券があります。
食工房は、両方どちらの券もご利用いいただけます。
期間も長いですから、ぜひ食工房にて商品券のご利用をよろしくお願いいたします。

10月になりますと、シュトレンのご予約受け付けも始まる予定ですので、そのお支払いにもご利用いただけます。

現金同様、ポイントも付きます。
皆さまのご利用、お待ちしております。

コロナ、相変わらず

コロナ第7波も少しずつ収まりつつあるようです。
とは言え、1年前、2年前に比べれば一桁二桁多い数字の上での話ですから、いかに重症化率が低いとは言え、それなりに緊張感を持って対応する必要があるのだと思います。
この後さらに第8波、第9波もあるだろうとのことですから、このコロナ感染症の行く末はまだまだ油断は出来ないと思っていなければならないようです。

今回、中国武漢に始まったこの感染症は、何度も変異を繰り返しながら、世界中に広がり何度も大きな流行の波を起こして来ましたが、いまだによく分からない部分もあり、完全にコントロールするには至っていません。

最近、当集落内でも感染者あるいは濃厚接触者が次々出ており、コロナは本当に身近に迫っていると感じます。

一方、それだけ身近になって誰でも感染する可能性がある、インフルエンザのようなありふれた病気の一角と認識して、緊張を緩めている向きもありますね。

一昨年、昨年と大きなインフルエンザの流行が無かったのは、コロナに対する感染対策がそのままインフルエンザに対しても有効だったからでしょう。
それはもう、間違いありません。

その意味で、インフルエンザ流行の動向は、コロナの動向と連動するはずですから、この冬インフルエンザが流行するようならコロナも危ない状況になると思っていなければなりません。
マスクの着用や手指衛生、うがいなどの習慣は、コロナが完全に終息するまでは続けた方がいいのじゃないでしょうか。

私と家族の私生活面でも、食工房の店頭においても、今でも有事と認識して対応しています。

悪いのはロシアだと覚えておこう

今年2月24日に、ウクライナでロシアの侵略戦争が始まってから半年余りが過ぎました。

そして今に至っても、ロシアの態度は全く変わることなく、自分たちの侵略を正当化することに終始しています。
その実、ウクライナを非ナチ化すると言いつつ、やっているのはウクライナを侵略するためにナチスの手法を踏襲しているのはロシアです。

しかし、ウクライナの強い抵抗と、アメリカをはじめとする自由主義陣営の結束と支援の継続により、最近の戦況はロシアの思惑とは裏腹に、ロシア自身を追い詰める方向に動いています。
ウクライナの犠牲は多大ですが、彼らが国を失うことはないだろうと思えます。

ただ一つ、ロシアが核を使うかどうか、これだけが最大の懸念だと目されているわけですが、実際のところどうでしょうか。

自由主義陣営がさらに結束して、これ以上戦争を長引かせるなら我々にも戦う用意があると、きっぱりと引導を渡したらどうでしょうか。
数回の駆け引きはあると思いますが、最後はロシアが折れると思います。

私のみならず多くの人が気づいている通り、この戦争は単にウクライナの国益を守るための戦争には止まりません。
この半年余りの間ではっきりしたことは、ロシアは非道国家であり世界の敵だということです。

この戦争は、ロシアによるウクライナの非民主化、脱民主化を狙った侵略戦争なのです。
そしてその向ける矛先は、ウクライナに止まらず、隣国すべてに狙いを定めています。

日本も、例外ではありません。
私たちも、いざという時には国を守るために戦う覚悟だけは決めておいた方が良いと、私は思います。

どうやって・・・は、これから考えなくてはなりませんが。
しかし、その覚悟を示すことが出来れば、それだけで十分彼の国を黙らせることが出来ると思います。
それに、ロシアの他にもう一つ、非道国家の道をまい進する国がありますから。

最後に、一つの反論を想定して、申し上げておきます。
「人間の良心や善意を信じることこそが平和への道」と考えるなら、それはその人それぞれの自由です。

でも、そうして善意を差しだせば、チャンスとばかりにその手をねじり踏み付けることに何の躊躇もなく心が痛むことも無い手合いがこの世界にはいるのであり、そういう者たちを相手に平和を実現することなど不可能です。

戦わないことを宣言するだけでは、戦争は回避できません。
戦争を仕掛けて来る国が最も気にすることは、敵は自分たちより強いかどうかだけです。

とにかく、悪いのはロシアです。
覚えておきましょう。


プーチン政権が存在を否定…民間軍事会社「ワグネル」元傭兵が日本メディアに初めて語った“実態”

中秋の名月

昨日から一転してさわやかな晴天となった今日、夜になって月が上って来ました。

中秋の名月の夜に快晴というのも本当に珍しくて、東北ではこの季節は雨が多いので、この日に見られたのは本当に幸運でした。

まだ寒くもないので、外でいつまででも眺めていられます。
テラスに椅子を出して、二人で団子を食べながら、連れ合いのお父さまが読んだ俳句の話などに時間を忘れました。

 見ゆるもの 見えざるものの 良夜かな  (三伸)

そして「こんな夜も、クマが出て来るのかしら・・・。」と連れ合い。

「そりゃあ出て来るでしょ!きっとこの月を眺めているはずだよ。」と私。

宮沢賢治のお話ではありませんが、クマの母子がまん丸いお月さまを見上げてうっとりしている・・・、そんな光景は単なる想像などではなく、本当にその通りかも知れないと思っている私です。