昨日今日は暖かく過ごしやすかったのですが、明日からまた冬に逆戻りするようです。
雪の予報も出ています。
気温の乱高下で、身体がついて行くのもちょっと大変です。
しかしこれを植物の側から見ると、少し事情が異なります。
こうして寒さが戻って春に向かう動きにブレーキがかかることには、実は大きな意味があります。
暖かい日が続いて、例年になく早い開花を迎えると、種によってはその後に遅霜が襲った時に、果実や延びかけた枝葉が致命的なダメージを受ける可能性があります。
影響を受けやすいりんごや梨などのフルーツ農家さんは、寒さの戻りに内心ほっとしているかも知れません。
私も農家の端くれになりましたので、これまでとは自然界に対する視点も変わりました。
まわりの山も川も、草木も、また鳥や獣たちの姿も、ただ風景として眺めることは、もはや私には出来ません。
でも、決して美しさに対する感動が失われたわけではありません。
プラス奥行をもって立体的に捉えられるようになったということです。
そういう感覚を持つことが出来た!それはもう言葉に出来ないくらい大きな喜びです。
田舎暮らしの醍醐味、真髄は、まさにそこにこそあると思う私です。