日別アーカイブ: 2024年5月14日

今年の麦刈りは何時?

この冬、異常なほど雪が少なかったのは、すでに皆さまご存じのとおり。
そのおかげで、春の麦の生育のスタートが早まりました。

例年よりも一週間以上早い出穂、そして開花、その後の生育も足早に進んでいます。
大きな違いは無いとしても、収穫時期が幾分早まることは多分間違いありません。

昨日、雨に打たれて倒伏したライ麦でしたが、今日の晴天で8割方起き上がりました。
尤も、これで安心と言うわけではありません。

今後ますます穂が重くなって来ますから、次の雨でまた倒れることは確実。
何度か繰り返すうちに、とうとう起き上がれなくなる可能性の方が大きいのです。

一番良い方策は、少し早めに刈り取って稲架にかけ、天日乾燥することです。
これにより、追熟の効果で収量も品質も上がります。

問題は、丈の長いライ麦をかける稲架を作るのが大変な事です。
人の背丈よりも高い位置にかけないと、穂先が地面に触ってしまいます。
それでは乾燥しないどころか、下手をするとカビが生えてしまいます。
鳥たちによる食害にも遭いやすくなります。

また、風を受けて倒れやすく、その分頑丈にしなければなりません。
これがまた大変なのです!

それでも、出来れば稲架かけしたいと思っています。
それは、もう一つの大敵「カラスノエンドウ」が大繁茂しているからです。
その種の混入を避けようと思うと、コンバインで収穫することは出来ません。

一旦稲架にかけて置いて、脱穀時にカラスノエンドウを避けながら作業するのです。
恐ろしい手間がかかりますが、収量の増加と品質の向上というご褒美もありますから、何とかして実現したいものです。

収穫が終わった後は、圃場全体を焼き払いし藁と一緒にカラスノエンドウも燃やしてしまいます。
少しでも熱がかかれば種は死滅するので、その他の雑草なども諸共に退治することが可能です。
そして翌年は、雑草の少ないきれいな圃場になります。

しかし、分かっていてもなかなかそれが出来ないのですね。
近年、畑で藁などを燃やすなと、圧力が凄いですから。
全く、何とかならんか!と憤る私です。

話が広がってしまいましたが、収穫期はもうそんなに先の話ではありません。

さあ、どうする!?