ここ数日、グーンと気温が下がって来ています。
我々人間は、着込んだり暖房したりしてどのようにでもして凌げますが、パン生地はそうは行きません。
作業場の室温は、暖房すればすぐに上がりますが、置いてある小麦粉やその他の材料、作業台や道具や機械設備などはすぐには暖まりません。
数時間から半日くらい、目指す温度環境を維持しないと追い付いて来ません。
ですから、すでに今日のうちから室温を上げ、計量した材料などは出来るだけ高い棚の上などにおいて、温度が下がり難いように計らっています。
そして暖かい空気はどうしても天井付近に溜まりますから、サーキュレーターを回して循環させています。
夜寝ている間は、一旦暖房を止めざるを得ませんが、明日の早朝から再開して、生地を成形する段階までには室温、作業台等共に30℃以上になるようにします。
中で作業する私たちは、真夏と同じ軽装で袖まくりしています。
しかしそれもこれも、すべてパン生地さまのためなので仕方ありません。
まあ、外の寒さを気にせず快適と言えば快適ですが、トイレに行く時など室外に出る際は大変です。
その様子は、まあご想像ください。
そしてパンが焼き上がったら、手早く冷まさなくてはなりませんから、後半は室温を下げて行きます。
結局最後は、上着まで着て寒さに対応することになります。
いつもこの温度変化に鍛えられているので、案外これが健康維持に寄与しているのかも知れません。
さて明日はそのパン焼きの木曜日です。
お昼頃には、次々焼き上がったパンがお店に並びます。
そしてコーヒーサービスとシュトレンの試食も用意して、皆さまのご来店をお待ちしています。