中島通信」カテゴリーアーカイブ

残暑厳しいながらも、季節は秋

昨日も今日も、日中の暑さは真夏並みです。
しかし、日は確実に短くなっており、夕方は午後6時を過ぎれば早や暗くなり始めます。
朝夕の涼しさは快適で、季節はもう秋に入っているのだと感じます。

栗のイガも膨らんで来ました。
柿の実も大きくなって来ました。
雑草の勢いもやっと衰えを見せ、刈っても刈ってもすぐ伸びて来る、あのモンスターぶりは無くなりました。

一方、あたりの水田では、稲刈りのコンバインのエンジン音が響き渡っています。
あちらこちらの農家さんから、夜通し乾燥機の音が聞こえて来ます。

新米がおいしい食欲の秋、始まりますね。
いやいや、パンだって今新麦になってますよ。

明日も、おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

クマ出没二夜連続

獣害対策

すでに子グマではありませんが、成獣でもなく年若いクマのようです。


獣害対策

顔に対する耳の大きさから、幼少個体であることが分かります。


獣害対策

何を食べているのか分かりませんが、この時期にしてはずい分肉付きが良く、餌に困っている様子は無い。


獣害対策

向きを変えて、この後足早に走り去る



★画像クリックで拡大表示します。

獣害対策

映り始めがこの位置であることから、段差の上から駆け下りて来た可能性が大。
8/27の個体と同一と見られる。


獣害対策

段差の上を気にしている様子は、8/27の個体と全く同じ行動。



獣害対策

以前と違い、ここ数回とも入口から奥へ上って行く姿ばかりになっている。
★画像クリックで拡大表示します。

実は、昨日(9/11)の早朝未明そして本日(9/12)の早朝未明、二夜連続でクマが出没しています。

それぞれ場所は異なりますが、同一個体か別個体か今一つ判断出来ませんが、最低一頭あるいは二頭がこの付近を活動エリアにしている模様です。

出没場所は、9/11が高野地内最奥の農道分岐点付近(pt1地点)、9/12は消防団屯所前墓地参道入口(p6地点)。

いずれも子グマから成長を遂げた若いクマのように見えます。
大きさもこれまでよく見ているような大きさからすると、やや小さく見えます。

尤も、それでも体長1m以内程度、体重は60kgくらいはあるのではないでしょうか。
人間が素手で戦える相手ではありません。

このクマ、あるいはクマたちが、どの範囲を徘徊しているのか、もっと多くの情報を集めないとはっきりしません。

とりあえず昨日の情報のみですが、役場の市民課獣害対策班に、画像、映像、説明図を添えて出没の報告をしています。

ちなみに、ここは現在箱罠を設置している場所とは離れていますが、当該個体が掛かる可能性がないわけではありません。

今後の状況を見守りたいと思います。

この秋のクマ出没は・・・

昨年のブログを見ると、9月と10月の2ヶ月間、クマが集中的に出没しています。
加えてこの集落では、蜜蜂の巣箱を与っているお家があったため、そこをターゲットにクマが連日連夜通って来るという事案も発生しました。

後になって、その時の複数のクマが通り道にしていたルートを発見しています。

今年は、その通り道の各要所を集中的に刈り払いする対応を取っています。
そして、当集落では、私たちの他にも積極的に刈り払いをしてくださる方が増えて、今クマが出没しそうな、あるいは通り道にしそうな箇所が次々切り開かれています。

その結果が、これから2ヶ月の間に明らかになるものと思われます。
今のところですが、昨年同時期にクマの出没があった地点で、トレイルカメラによる観察ではノーヒットです。

ただ、もし現れたとしても、ルートが変わっている可能性もあり、痕跡を見逃さないよう周辺の見回りを欠かしません。
また、各圃場の地主や、耕作主の方々と情報を交換し共有するよう、積極的に声を掛け合っています。

ここに来て、やっと獣害対策に作戦らしきものを立てられる段階に来たのかなという気がしています。
努力の甲斐はあったと思っています。
これで、この秋のクマ出没に顕著な変化が見られたら、一部我々の勝利ということになります。

ちなみに、8月末の子グマ他の出没に対応して、山の中に捕獲用の箱罠が設置されました。
狙った通りのクマが入るかどうか分かりませんが、他にもクマは沢山いるので、早晩最低一頭捕獲は確実と思われます。
当集落では、区長名で集落全員の総意として駆除要請を出していますので、捕獲されれば確実に駆除されます。

生存は戦い

この頃、生存は戦いであると思うことしきりです。
ロシアが隣国ウクライナに侵略戦争を仕掛けて早や2年半、ウクライナの人々は、まさに生存をかけてロシアと戦っています。

それとは比較になりませんが、私も、生活の安全保障のために、また大切な農作物を守るために、獣たちと戦う毎日です。
また病気の治療に専念することも、「闘病」と呼びこれも生存をかけた戦いです。

他方、自然界に目をやれば、そこにも生存をかけた様々な戦いの風景が繰り広げられています。
今、私の脳裏を、生存は戦いであるという側面が大きく占領しています。

一方、生存は、融和、協調、互恵、共生によって支えられるものであることもまた確かです。
ただし、これは世界の半分を見ているに過ぎません。
否、これだけで世界が成り立つのであれば、そこはパラダイスという名の楽園に違いないのでしょうが、そうは行きません。

ウクライナとロシアの戦いをみても分かることですが、外交努力だけで戦争を防ぐことは不可能です。
確信的に侵略を意図して向かって来る相手に対しては、戦う以外対処する方法はありません。

比較してはいけないのかも知れませんが、私が立ち向かっている獣害においても同様です。
動物愛護の精神だけでは、獣害を無くすことは不可能です。

我々人類もまたこの世界に生きている以上、自分たちの利益を優先するのは当然です。
それが、他の生物の迷惑になるからと言って、それをすべて悪とするなら、私たちは皆生きることを止めなくてはなりません。

どんなにバランスを取ろうとしたところで、何も殺さず傷付けず、どこにも圧力を生まない生存など、人類に限らずともあり得ません。

むやみな殺生はすべきではありませんが、その手段を放棄することは生存をあきらめることと同じです。

何事も、相手次第でしょう。
相手によって手段を選ぶだけです。

かつて人類は、オオカミの仲間である犬を手なづけ、お互いの生存に貢献し合う関係を築きました。
牛や馬もそれぞれに、人と共に暮らしています。

一方、クマはどうだったでしょうか?
とうに結論は出ているはずです。

この強い生き物を大人しくさせておくには、戦ってこちらの強さを思い知らせる以外なかったということです。
いつも彼らに向かって圧力をかけ続けていなければ、彼らの側に奪うことに対する遠慮は存在しません。

今、人類が何万年をかけて築き上げて来た、いろいろな獣たちとの関係が大きく崩れようとしています。

間違った動物愛護の感情に取り付かれている間に、我々が何を失うことになるのか、その重大さに一刻も早く一人でも多く、気づいて欲しい!と願う私です。

生存は、常に戦いの一面を持っていることを忘れないで!

関連記事 「共存は不可能、クマの性格」  「学習放獣」という名の謎

ますます高まる通販依存

物品を購入する手段として、近年ますます存在感を増しているのがネット通販です。

例えばこんなことがありました。
昨日のことですが、食工房で使っている機械設備のパーツ(Vベルト)が摩耗して損傷寸前になっているのを発見しました。

そこで、配達に出た折、ホームセンターに立ち寄って購入しようとしたところ、Vベルトがあるにはあったのですが、お目当ての番手のものは取り扱っていませんでした。
当然取り寄せということになり、日数もかかります。

明日にも必要という状況だったので、ネット通販サイトを当たってみました。
いつも利用しているAmazonですぐに見つかり、しかも翌日配送扱いです。
早速注文して、今日にはそれが届きました。

まあこんな風に、動かずして物品の調達が迅速に出来るとなると、これを利用しない人はいないでしょう。
そして、ホームセターなど実店舗では、利用の稀な商品はどんどん在庫品から削って、売れ筋のものだけ置くようになります。
そんな流れが、あらゆる商品に及んでいるというのが現状だと思います。

毎日買い求める生鮮食料品などは、実店舗のメリットが大きいのでこの先も健在だと思いますが、書店などはもう絶滅危惧業種になりつつあります。
実際、私に関して言えば、ここ数年以上書店で本を購入したことがありません。
ネット通販かあるいはkindleを利用しています。
好きな音楽も、同様です。

そのような生活様式の変化を前提にして、一方で食工房の営業戦略はどうあるべきかと考えてしまいます。
我が食工房の製品は、どちらかというとマニアックな性格を持っている上、場所も山間の小集落の只中ですから、実店舗での販売に限りがあることは分かっています。
そうすると、ここでも通販依存が大きくならざるを得ないのですね。

そこで問題となるのが運賃です。
どうしたって避けられないコストですから、これを利用者の皆さまにどう納得していただくか、それが最重要課題となります。
もちろん、高い運賃を払ってでも手に入れたい魅力ある品物であることが、何より最前提であることに違いはありません。

そして営業に関する情報発信も、欠かすことの出来ない重要課題です。
同じことの繰り返しでマンネリにならないような情報を発信し続けることは、実は大変難しいと言わなければなりません。

皆さまに振り返っていただくためには、ちゃんと手間暇をかけて丁寧な情報づくりを心掛けなくてはなりません。
通販を成功させるためには、実はこれが一番重要かも知れません。
いきおい、忙しくなるわけですね。

さてさて、明日はまたパン焼きです。

気になる台風の動き

天気図を見ると、この進路の定まらなさが分かるかも知れません。

早や九州では被害も出始めた今回の台風10号です。

今後の進路予想を見ると、何とも嫌な動きになりそうです。

高知の妹に電話をしたところ、「心配でしようがないけど、どうにもなりません。」とのこと。
まあこればっかりは、遠い福島から出来ることと言って何一つありませんから、気を付けて過ごすよう励ますしかありませんでした。

尤も、その後はこちらを目指して進んで来ることになっていますから、私だってうかうかしてはいられません。
被害が想定されるところがないか、点検したり対策したり、まあこれも出来る範囲で対応するしかありません。

心のどこかで、まず大丈夫!と楽観していると言うか、これがいわゆる正常バイアスが働いているということなのでしょうか。
心を平穏に保つための自己防衛本能かも知れません。

そう言いつつ、決して油断することなく、いい意味で緊張感を保持しつつ過ごしたいと思っています。
もちろんそんな状況の下でも、いつも通り営業を続行、明後日土曜日には予定通りまたパンを焼くと思います。
動いてさえいれば、宅配便の出荷も出来ると思っています。

皆さまに置かれましては、それぞれの状況の下で、生命の安全第一に過ごされますようお願い申し上げます。

この台風が行けば、多分・・・ですが、涼しくなるのではないかと思っています。

ここだけの話ではありません

私が度々獣害の報告を記事にしているので、当藤沢集落が、特別獣の出没が多い地域だとの印象をお持ちになる方も少なくないと思います。

しかし、他所の集落の方に直接話を聞いたり、人伝に聞き及んだ情報などを総合した結果、どこも同じような状況で苦労していることが分かっています。

中には、半ば対応を諦めたという話もありました。
そのくらい手に負えない状況になっているということなのでしょう。

一方、私のようにトレイルカメラを仕掛けて獣たちの動向を追跡している例は、ほとんど聞いたことがありません。

まあ、手間暇かかるし、金もかかるし、そんな余計な事をしているわけには行かないという気持ちは、私も同じですからよく分かります。

しかし、これを見過ごしているわけには行かないのです。
皆さんの理解がどういう段階なのか分かりませんが、獣害は今後どこの誰にとっても、生活の安全に係わる重大事となることは必至です。
それが見えているからこそ、私は真剣なのです。

楽しい話ではないと思いますが、折々の私の報告をご覧いただき、記憶の片隅に留めて置いていただければ、後々いろいろな状況が符合するのがお分かりになると思います。


二頭いた!

獣害対策

8/22、8/24の個体とは別の個体だと見られる。

獣害対策

8/22、8/24 の個体とは別の個体です。

先日来、当集落中島および高野地内に出没している子グマですが、今朝のカメラチェックで、もう一頭別なクマがいることが分かりました。
その一頭は、年齢が一歳上くらいのしっかりした体型、体格です。

いずれのクマも、墓地に通じる歩道の入り口を上って行く姿が捉えられていますが、これがどの方向からここにやって来たのか、それが大問題です。

昨日から、周囲に複数のカメラを置いて動向を捉えようと試みていますが、今のところ不発です。
さらにカメラの位置を調整して試します。

また同時に、周辺の草やぶの刈り払いを進めています。
大変な労力と時間を取られますが、何とも仕方ありません。


明日はパン焼きの日です

本業はパン屋だということを忘れてはいけませんね。
もちろん、今日は午後から仕込み作業に集中しています。

幸いにも、少なからぬご注文をいただき、堅焼き黒パン・特大3本などその他仕込みは多めです。

いつものように、皆さまのご愛顧に感謝の気持ちを込めて焼き上げます。
店頭品も多数ご用意して、皆さまのご来店をお待ちいたします。

焼き上がりは、品目により順次となりますが、すべての品目が焼き揃うのは午後2時過ぎになります。

お目当ての品物がおありでしたら、事前にお電話でご確認くださいね。

どうぞよろしくお願いいたします。

このクマを捕捉せよ!

獣害対策

一日置いて再びこの場所に現れた。


獣害対策

住居の直近ですが、数メートルの段差の下です。
ここは、昨年何回もクマが往き来した地点です。

獣害対策

クマの定番ルートと言える地点です。

先日8/22早朝に出没した子グマが、同じ場所に 8/24 早朝未明に再び現れています。

そして今日日付が変わったばかりの頃 00:19に、今度は食工房近隣の住居の直近に現れました。

近所の人に聞き取り調査をした結果、目撃情報や痕跡情報が集まりました。

それらを総合すると、この子グマ(と言っても、すでに3歳を過ぎていて、体調は1m近くありそう。)は、当集落の高野と中島の両地域を活動領域にしていて、この付近のどこかに常駐している可能性が高いことが分かりました。

今日の夕方、通り道にしているであろうあたりを刈り払いしたのですが、案の定、漕ぎ跡が幾つも見つかりました。
やはり草やぶは、いつでもきれいに刈り払っておくべきです。

とにかくこのクマの動向を掴みたいので、トレイルカメラを全てこのエリアに集中配置して、その姿と動きを捕捉しようと思っています。
そして、出来るだけ早く捕獲駆除に漕ぎ着けるよう、手を尽くします。

このクマのように幼少期から人のいるエリアで活動し人に慣れて行くことは、このクマをとても危険なクマにしてしまう可能性が大です。
今はまだ人を恐れて用心深く行動していますが、大きくなって体力が増して来れば、必ず人に危害を加える機会が訪れます。
人の近くにいれば、何らかの利害において人と衝突することは必ずあるからです。

その時、人がクマに害を与える気が無くても、クマの方で自分の利益を侵害されたと感じれば、全力で攻撃して来ますから、それを止めることは不可能です。

人のエリアに侵入して来るクマは、追い出せない時は駆除一択です。
共存はあり得ません。
大きくなる前が勝負です。

区長はじめ近所の方々とも相談しているところです。

とりあえず、防衛は成功か?

獣害対策

8/13 主のいなくなったニラ畑が草やぶに埋もれつつあります。
その中で一斉に咲き、それも終わりに近づいた真っ白なニラの花、それがいかにも哀しく思えます。

昨年の今頃のブログ記事を見ると、イノシシが家の前の畑に侵入して、対策として電気柵を設置したことが記されています。

今年は、春の内からその電気柵も設置済みで、イノシシがやって来た痕跡はありません。
さらにその周囲の圃場にも出没はありません。

全体として電気柵の設置エリアが増えていますので、地域全体で防ぐことが出来つつあるという実感があります。
もちろん、イノシシがいなくなっているわけではないので、油断すればいつ侵入されるか分かりません。
いつでも駆除の圧力はかけ続ける必要があります。

一方クマは、まだまだ対策していかなければならない状況があります。
まず一番は刈り払いですが、なにしろ人手が足りません。

特にクマの侵入ルートになっている高野地区では、昨年までは、件の亡くなった農家さんが営農していましたから、畑も周辺もきれいに刈り払われていました。
それが今年はもはや見る影もなく無残にも草やぶに埋もれています。

私たちで手が出せるところは、少しでも刈り払いしているのですが、全体となると到底不可能です。
たった一人の方がいなくなっただけでこうも違うのかと、その方の働きの大きさを思い知るばかりです。

そうかと言って、このまま獣たちに負けるわけには行きませんから、最大限努力は惜しまないつもりです。

これからまた9月以降クマ出没の季節になりますが、昨年より少しでも状況が良くなることを目指して対策を講じて行こうと思っています。

久しぶりにクマの姿


獣害対策

成長途上の子グマです。


獣害対策

クマが映ったのは、約2か月ぶり。
これからまた熊シーズンです。

今朝 04:35、トレイルカメラの一つがクマの姿を捉えていました。
映っていたのは、最近親離れした成長途上の子グマです。

もう何度も見慣れている大人のクマと違って、まだ筋肉も十分付いていなくてほっそりと痩せた体形です。
それでも、大型犬くらいのサイズはありますので、人が素手て戦って勝てる相手ではありません。

出没した場所は、集落内の人家の直近、墓地へと通じる山道の入り口です。
こんな若いうちから人に近い場所に慣れているようでは、今後このクマは私たちの脅威となるはずです。
どこかの段階で、駆除しなければなりません。

このクマ、実は6月の頃に日中に駐在所の前に現れて、道路を渡って畑に飛び込み藪の中に姿を消しています。
その後、どこかで生き延びていたわけですね。

別なクマが複数いる環境で、よくやられなかったものだと思います。
餌に不自由はないということなのでしょう。
この付近では、いくらでもクマが増えるのは道理と言える状況があります。
なお監視を続けます。