「麦ラボ」カテゴリーアーカイブ
種まき、始まりました
お天気が続いていますので、少しずつ圃場も乾いて来ています。
状況の良い圃場から、順不同に種まきをすることにして、今日から食工房の製造仕事を止めて、農作業にシフトしています。
今日は、南部小麦の播種作業を3面中2面の圃場で行いました。
播種作業そのものは、二人の娘たちが協力して全面的に引き受けてくれますので、私はその次の圃場をトラクターで整地する作業に専念しました。
明日も今日の続きですが、ライ麦の播種作業をやります。
このように種まきの時期が必ずしも揃わないことは、秋播きの場合はそれほど問題ではありません。
冬を越す時に、成長が一旦リセットされますので、春から先の成長はそれぞれの種ごとに揃います。
幸いなことに明々後日まで晴天が続く予報ですから、その間にどこまで終わらせられるかです。
さすがにすべて終わらせることは難しいと思います。
その後また雨が続くようですから・・・。
続きは、またいつになるか・・・。
空模様と地面の状況を見ながら、機会を逃さず進めたいと思います。
種まきはどうなる・・・
お天気の動向を注視しています。
昨日までの予報では、今日あたりから崩れて土曜日と日曜日は雨模様でしたが、今日の予報ではそれが曇りで経過する予報に変わりました。
その先月曜日と火曜日は、晴れまたは曇りの予報です。
さあ、この間にどこまで播種を進められるか、圃場の乾き具合と要するトラクター作業時間、そして播種そのものの所要時間がどのくらいかかるかにかかっています。
全て順調に行っても、火曜日までに可能なのは半分程度だろうと思っています。
10月も気温が高めに推移する予報になっていますから、遅れること自体は支障ありませんが、その間に雨が降れば、また乾くまでに時間を要します。
最終的にすべて終われば良いので、ここは焦らずにチャンスを見ながら進めて行きます。
明日はまたパン焼きの日なので、お昼過ぎまではパン焼き仕事に集中します。
その後、種まきの準備が出来ると思っています。
明日も、皆さまのご来店をお待ちしております。
かぼちゃあんぱん、とてもクリーミィでおいしく出来ています。
予報通りになってほしい!
これから一週間、晴れまたは曇りのお天気で雨の予報が無くなりました。
もちろん予報ですから、外れもあることは承知です。
でも、昨年も似たようなタイミングで、麦の種まきが一気に進んだことがブログ記事に残っています。
その例に倣って、来週にかけて種まきが進むことを願っています。
昨日あたりから急に涼しくなって来ていますが、それでもまだ十分暖かいので、発芽や成長には全く問題ありません。
ただ、圃場が乾いてくれることだけが条件です。
作付け面積が一挙に2倍近くになりますので、作業量もやはり2倍になります。
予定通り終わらせるには、いろいろ無理をしなくてはなりませんが、一年に一度この時期限定のイベントですから、それは仕方ありません。
何とかやり上げて、祝杯を傾けたいと思います。
この先のお天気が、少し不安
麦の種まきのスケジュールを決めようとしているところです。
今年は夏の暑さがいつまでも残っていますので、もう少し涼しくなってからと思っています。
ところが、少し前まで晴天が続いていましたが、ここ数日来雨がちです。
この先今月中は、あまり晴天は見込めないようです。
10月になってどんなお天気になるかは、まだ詳細な予報が出ていませんので判断出来ません。
まあ、何とか間に合うタイミングで晴天が続く暇があると思ってはいます。
それに備えて、種子選別をしています。
昨年まで、ザックリと選別してはいましたが今一つ不十分で、他の種類の麦やカラスノエンドウなどが発芽して影響を被っていました。
今年は、少しずつバットに広げて、厳密に目視選別しています。
時間はかかりますが、あとで圃場で取り除かなければならないのに比べれば遥かに得策です。
圃場の整備でも、雑草の種類によって抜き取り除草もやっています。
雑草対策も、タイミングがとても重要だということが、これまでの経験で分かって来ましたので、刈り払い、鋤き込み、抜き取りなど、時期によりまた必要に応じて使い分けます。
電気柵の沿線は、帯状に除草剤も使います。
これも、場所により時期により草の種類により、薬剤を使い分けます。
根まで枯らす薬剤と地上部のみを枯らす薬剤の2種類を使っています。
除草剤散布についてもお天気が重要で、散布してすぐに雨が降ったら効果が無くなります。
こんなふうに、ここ何年かではあっても経験は必ず活かせていますから、失敗も決して無駄にはなっていません。
一年一作の麦作り、年とってから始めた農業ですから、一年一回ずつの経験からどれだけ多くを学べるかが大切です。
そんなチャンスが、もうあと何回あるか分かりませんが、行けるところまで行って見ましょう。
私の挑戦に終わりはありません。
さて、明日はまたパン焼きです。
自家産南部小麦の粉のテストを、条件を変えてやります。
皆さまのご来店、お待ちしております。
圃場整備、ラストスパート
ここしばらく晴天が続くようです。
すでにここ一週間ほど雨を見ていません。
圃場もよく乾いて来ていますので、耕耘するなら今がチャンスです。
秋分の日を過ぎたら、いよいよ麦の種まきが始まります。
今年から作付け面積が増えて作業量も多くなりますから、しっかり計画を立てて臨みます。
一方で食工房の製造仕事が疎かにならないよう、注力のバランスを考えなくてはなりません。
体が幾つあっても足りない感じですが、焦らず着実に、使える機械力を有効に活用して、何とか間に合わせたいと思っています。
無事にそれが完了したら、百姓進級を祝って「収穫の恵みパンセット」を発売します。
今年は、開業20周年のお祝いと合わせて、特別な内容になります。
内容発表は、もう少し先になります。
どうぞお楽しみに。
先ずは明日のパン焼きに注力です。
お天気も良いようです。
皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。
暑い一日
今日は梅雨の晴れ間で、午前中からグングン気温が上がりました。
何℃まで行ったか、温度計を見ていませんので分かりませんが、昨日までの暑さがぬるま湯に思えるくらい暑かったですね。
それでも、早朝は7時過ぎ頃までは涼しくて気持ち良かったんですよ。
6時頃から1時間余り、草刈り作業も楽に出来ました。
しかしお昼前後の一番暑い時間、私は、コンクリートの照り返しの暑さの中、コンバインの清掃と注油などやっていたのですね。
暑さと埃で1時間やっては休み、また1時間やって休みと言った具合で、何とか熱中症にはならずに済みました。
コンバインもきれいになって、屋根の下に収納しましたので、後は来シーズンまで動きません。
それから、トラクターも点検しました。
こちらは、これから活躍してもらわなくてはならないので、途中で故障しないよう事前に負担のかかりそうな箇所を点検しました。
それから、圃場で耕耘作業もやりました。
今回初の試みとして、ライ麦の藁を長いままロータリーで鋤き込めるかどうかやって見ました。
下手をすればロータリーを損傷させる危険もあったのですが、初めのうち少し動かしては点検するを繰り返しているうちに、案外巻き込んだり絡まったりしないことが分かり、後は連続でうまく行きました。
これだと、幾手間も省けるのです。
そしてこれなら、圃場が増えても大丈夫!
幸先の良さに機嫌を良くしている私です。
来年度の作付けに向けて動き出します
麦は秋に種を播いて翌年の夏に収穫なので、私的には、年度の切り替えは10月としています。
それに合わせて百姓〇年生の進級もあるわけです。
おかげさまで、百姓6年生も落第せずに進級出来そうなので、来年度の作付け計画を考えているところです。
今度から大幅に耕作地が広がることになり、どこに何を作付けするか収穫の順番が重要になるので、これからしばらく頭をひねることになります。
と言うのも、耕作面積が一挙に2倍くらいになるからです。
前にもお伝えしたかも知れませんが、最近、ご近所の貴重な農家さんが亡くなられました。
この方が耕作していた水田に、麦を作付け出来ることになりました。
生前、「オレが田止める時は、青木さんが麦を作ったらいいべ。」と言っていたことが、図らずもその通りになって、その田を与る以上、中途半端な事は出来ないと覚悟しているところです。
麦に助けられ、促され、パンもおいしくなるので、この道はずっと歩いて行くつもりです。
ゆめちからを作付けしてみたい!
ゆめちからという小麦の品種があります。
日本国内産の小麦の中で、外国産の強力粉と比較しても全く遜色のない強力粉がとれる小麦です。
現在北海道が主力生産地ですが、本州でも作付けの成功事例がありますので、福島県なら問題なく作付け可能と思われます。
病気に強く収穫も安定していて、作りやすい品種だと評価されています。
しかも、種苗法上でも完全にオープンソースとなっていて、すぐに種を購入出来ることも分かりました。
もちろん、その後の自家採種もOKです。
否、それなら食工房でやらない手はありませんね。
パン用として主力で生産に取り組んでも良いくらいです。
と言うか、周辺の農家さんにも声をかけたいですね。
製粉は、私が利用しているような製麺所レベルでもいいので、まずはとにかく自家産のゆめちからでパンを焼くところまで辿り着きたいと思います。
早速、この秋に種まきをするつもりです。
否、大きな楽しみを見つけました!
麦作り雑感
今年で6回目となる麦の収穫をほぼ終えました。
ほぼというのは、稲架かけしたまま取り残されたデュラム小麦が、長雨に打たれて多分ダメになってしまうと見込まれるからです。
それは、コンバインの故障による結果なので、ある意味仕方ないこととして受け止めています。
麦作りをして来て学びそして分かって来たことについて、幾つかまとめてみたいと思います。
まず、日本の気候風土では、秋播きで初夏に収穫期を迎える麦は、それがちょうど梅雨の時期と重なるため、幾つもの難しい課題が生じることになります。
最低でも雨が降っていない日が2日程度続いて圃場が乾かなければ、刈り取りは出来ません。
次に、刈り取った麦はすぐに脱穀して乾燥機に入れ、素早く水分を抜かないとカビの発生など品質劣化のリスクが大きくなります。
そのためにコンバインが活躍することになります。
昔のように、手刈り、稲架かけ天日干し、足踏み脱穀、唐箕選別と時間をかけることは、うまく行けば最高かも知れませんが、逆に常に品質を損なうリスクに直面することにもなります。
実用的な量の麦の収穫を目指すなら、耕耘のためのトラクター、播種機、中耕のための管理機、収穫のためのコンバイン、乾燥機、籾摺り機、選別機くらいを最低でも用意して臨む必要があります。
そして、夏に向かうこの時期に収穫した麦は保管も難しく、暑い夏の時期に一気に品質を損なってしまう可能性が大きいのですね。
今は、穀物用の低温倉庫に預けることも出来ますし、自前で冷蔵保管庫を用意すれば、費用はかかるにしても万全な保管が可能です。
逆に言えば、それらの機械設備の用意があれば、梅雨時の不安定な天気の下でも順調に収穫作業が出来、その後も年間通じて品質の良好な原穀を供給出来るわけですから、国産の麦作りは今後発展の余地が大きいと言えます。
で、食工房では、それらを一応一通り用意して臨んで来たわけで、自己評価にはなりますが年々収量、品質ともに概ね向上して来ています。
今後の課題としては、需要に見合うためにまだまだ作付け面積を増やしたい考えがありますので、それに対応した機械力の充実を実現しなくてはなりません。
耕作地は、周囲に空いている圃場がありますから、そこを借りることで満たすことが出来るでしょう。
百姓6年生もこの夏の圃場整備をクリアして、秋の播種に漕ぎつければめでたく卒業です。
次は、百姓中学一年生です。