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パン焼きと麦刈り、並行して作業

麦の収穫期、いつもお天気が微妙で苦労しています。

明日は、南部小麦を収穫したいのですが、まずはパン焼きです。
私は、早朝からお昼過ぎまでやって、あとを娘たちに任せて麦刈りに取りかかります。
配達も娘に頼んで、そのまま畑一枚分の収穫を終わらせる予定です。

南部小麦は、昨年までバインダー刈りで稲架干ししていましたが、登熟がきれいに揃っているようですので、コンバインで収穫することにしました。
使わないで済む稲架の材料は、ライ麦やデュラム小麦のために使います。
ちょうど良い計らいになります。

もちろん、パン焼きが手抜きになるようなことはありません。
自分で作った麦が、おいしいパンになることを証明しなくてはなりませんからね。

今週も道の駅あいづ山への納品があります。
暖かくなって来ましたが、ご注文が減る気配は今のところありません。

ありがたいことです。
一層気を引き締めてがんばります。

本店でも、皆さまのご来店をお待ちしています。

ちなみに、ぼうしパンは店頭販売限定品です。

ライ麦畑

麦ラボ

ライ麦畑の中に入ると、こんな感じです。


麦ラボ

今年は、第2圃場、第5圃場、第8圃場がライ麦畑になっています。


ライ麦は、成長して穂が実る頃には、人の背丈を優に超える高さになります。
だから、ライ麦畑の中に隠れたら、外からは誰も見つけることが出来ません。

娘たちがカラスノエンドウを抜き取りに、ライ麦畑の中に入っています。
どのあたりで作業しているのか、さっぱり分かりません。

「いる?」・・・「いるよ!」と返事が聴こえますが、どのあたりなのか見当もつきません。
麦を倒したり傷めたりしないよう気を付けながら、妖精のように麦畑の中を音もたてずに歩き回っています。

一方、風が吹いて穂が煽られ、外から見ていると大海原にいるような錯覚を覚えます。
でも、しゃがみこんでいると、中は別世界のように静か。
不思議な不思議なライ麦畑です。


再び、クマ現る

獣害対策

№4カメラ設置場所に、2週間ぶりに現れたクマ


今日、トレイルカメラをチェックしていたら、№4カメラがクマの姿を捉えていました。
5/6以来2週間ぶりです。
同一個体だと思われます。

今回は、役場の獣害対策担当に報告しました。
どういう対応になるのか、まだ定かではありません。

晴天が続きそうです

昨日の雨そして今日の風、荒れ模様の昨日今日でしたが、明日からまた数日晴天に恵まれそうです。

5月というのは、1年のうちでも過ごしやすく夏至に向かって日差しも高く明るく晴天にも恵まれ、とても良い季節だと思います。

そういう季節に収穫期を迎える麦は、何か特別エネルギーに満ち溢れた作物だという気がします。

今日、強い風の下、ライ麦畑は荒れた海原のように穂波がうねっていました。
じっと眺めていると、一瞬、船酔いしそうな感覚に捕らわれました。

しかしどんなに風に煽られても、それで倒れるということはないのですね。
これでかえって茎が丈夫になって、雨が降った時などに倒れにくくなってくれればありがたいが・・・と思ったことでした。

動画を撮りたかったのですが、とりあえず撮影手段を用意していなかったので、今日はお見せ出来ません。
また別な日にお見せ出来るかも知れません。

それより何より、もしよろしかったら、ぜひ実物をご覧になってください。
明日も明後日も、チャンスではないかと思います。

明日は、パン焼きの土曜日です。
皆さまのご来店をお待ちしています。
麦畑も、見て行ってください。

今年の麦刈りは何時?

この冬、異常なほど雪が少なかったのは、すでに皆さまご存じのとおり。
そのおかげで、春の麦の生育のスタートが早まりました。

例年よりも一週間以上早い出穂、そして開花、その後の生育も足早に進んでいます。
大きな違いは無いとしても、収穫時期が幾分早まることは多分間違いありません。

昨日、雨に打たれて倒伏したライ麦でしたが、今日の晴天で8割方起き上がりました。
尤も、これで安心と言うわけではありません。

今後ますます穂が重くなって来ますから、次の雨でまた倒れることは確実。
何度か繰り返すうちに、とうとう起き上がれなくなる可能性の方が大きいのです。

一番良い方策は、少し早めに刈り取って稲架にかけ、天日乾燥することです。
これにより、追熟の効果で収量も品質も上がります。

問題は、丈の長いライ麦をかける稲架を作るのが大変な事です。
人の背丈よりも高い位置にかけないと、穂先が地面に触ってしまいます。
それでは乾燥しないどころか、下手をするとカビが生えてしまいます。
鳥たちによる食害にも遭いやすくなります。

また、風を受けて倒れやすく、その分頑丈にしなければなりません。
これがまた大変なのです!

それでも、出来れば稲架かけしたいと思っています。
それは、もう一つの大敵「カラスノエンドウ」が大繁茂しているからです。
その種の混入を避けようと思うと、コンバインで収穫することは出来ません。

一旦稲架にかけて置いて、脱穀時にカラスノエンドウを避けながら作業するのです。
恐ろしい手間がかかりますが、収量の増加と品質の向上というご褒美もありますから、何とかして実現したいものです。

収穫が終わった後は、圃場全体を焼き払いし藁と一緒にカラスノエンドウも燃やしてしまいます。
少しでも熱がかかれば種は死滅するので、その他の雑草なども諸共に退治することが可能です。
そして翌年は、雑草の少ないきれいな圃場になります。

しかし、分かっていてもなかなかそれが出来ないのですね。
近年、畑で藁などを燃やすなと、圧力が凄いですから。
全く、何とかならんか!と憤る私です。

話が広がってしまいましたが、収穫期はもうそんなに先の話ではありません。

さあ、どうする!?

新しい圃場

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今回新たに所有地として確定した場所になります。中島第9圃場となります。
後方の圃場も同様で、中島第10圃場となります。


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中島第9圃場
当面、かぼちゃとじゃがいもを植える予定です。
その後、秋になって麦を播く予定。


中島圃場

圃場から上を見上げると、藤の花がきれいでした。

3月のことでしたが、私の農業者としての認可が下り、譲渡予定だった農地の登記が完了しました。

それにより、今まで別の方が耕作していた圃場を返していただくことになり、新たに食工房の圃場となる場所が増えました。

借地分も含めると、中島地区の結構な割合の農地を与ることになりました。
麦の作付け面積がグンと増えることになりますので、ますます気合いを入れて頑張らなくてはなりません。

まあ、命を懸けて惜しくないと思っている仕事なので、とにかくやれるところまでやって見ます。
麦が私を助けてくれることを信じて。

それにしてもありがたい計らい、ありがたい運命だと受け止めています。

ライ麦の穂が出ました

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ライ麦の出穂 例年より1週間以上早い!

今日、気が付きました。
昨日も見ていたはずですが、穂が出ているようには見えませんでした。
昨夜から今朝にかけて雨が降ったので、そこで一気に出穂したのかも知れません。

いずれにしてもうれしい、そして目出度い光景です。
それにしても、例年より一週間以上も早いことに驚いています。
今年の収穫は、いつ頃になるでしょうか?
そして収穫の成否は如何に?

この自家産ライ麦は、食工房にとって生命線とも言える重要な作物です。
専門業者から購入調達、そして地元の農家さんに作付け依頼へと転換し、さらに自家産へと舵を切りました。
その間の経緯は、これまでに何度かお話しています。

如何なる理由を以てしても、もはやあとに戻ることはあり得ません。
もし、ライ麦が作れなくなったら、その時は潔くパン屋を止めるしかありません。
もちろんその覚悟です。

さて、明日はまた定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。
明日からゴールデンウィークが終わる5/6(月)まで、休まずに営業いたします。

日頃お出でになれない方々との出会いも楽しみにしています。

どうぞよろしくお願いいたします。

麦畑そして電気柵

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中島第2圃場のライ麦です。


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桜も早や終わりに近づいています。
麦畑の緑は、毎年一番最初に萌えるので、いつも感動せずにいられません。


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このあたりの気候風土に一番合っていると思える、南部小麦です。


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電気柵も年ごとに進化しています。
今年は、線が弛まないようにするためするために、要所に木柱を配置し強い張力をかけて張っています。


麦ラボ

自分で設計組み立てした本体ユニット。
3シーズン目に入り、順調に稼働中です。

麦畑の緑が濃くなって来ました。
雪融け直後から麦畑だけが一面緑色に覆われている情景にいつも感動してしまう私です。
今は、丈も伸び始め、来月になれば次々穂を出すことでしょう。

今日は、早や満開を過ぎてしまいましたが、桜と麦畑の美しいコントラストを眺め、写真を撮りました。

この3本の桜は、家の所有地の中にあるので、手入れを怠ることなく大切に育てています。
この5年余りの間にもずい分大きくなりました。

こんな風に桜も麦畑も、自分が風景の一部を作っていることにとても大きな喜びと意義を感じています。
自然と人間のあるべき関係というものを考えています。

さて今日はもう一つ、中島第2エリアの電気柵を一周設置完了しました。
これで、麦畑を含む周囲の水田や園芸ハウスなどがすべて電気柵の囲いの中に入りました。

第1エリアは、水田の田植えが始まるころまでに完了の予定です。
取り敢えず麦畑だけは先行して囲ってあります。

本当は電気柵なんか張り巡らしたくはありません。
クマやイノシシなどを防ぐために仕方なく設置するのですが、そのおかげでキツネも入れなくなります。
すると、ネズミが増えて作物に悪さをします。
これが決して無視出来ない被害になっています。

一方、電気柵といういかにも人工物然としたものも、風景の中に馴染むと言うかこれはこれで何か楽しい眺めです。
自分が苦労して設置したからかも知れませんが・・・。

そしてこれもまた自分で作った風景と言うわけです。
是非は、見た人の感じ方次第です。

岩手県産「ナンブコムギ」 カビ毒の件

岩手県産の南部小麦から。基準を超えるカビ毒が検出され回収騒ぎとなっています。<参照>

食工房では、自家産のライ麦のカビ毒検査をした経緯について詳しくご報告していますが、折しも時代はこういうリスクにも厳しい目を向けるようになったことを示す結果となりました。<参照1><参照2>

食工房では、岩手県産の南部小麦の粉を主力原材料の一つとして使用しています。
件のカビ毒に汚染された小麦がどこに出荷され使用されたかを追跡していますが、我が食工房の仕入れ先である東日本産業のホームページ上には、今のところ懸念を示す報告はありません。<参照>
東日本産業は、独自に生産者を抱えており、早くからカビ毒の問題にも対応していましたので、まず問題は無いものと思っています。

それにしても、有機栽培は良いとしても無農薬が最良とばかりも言えないことがこれで明らかになりました。
必要があれば使うのが、賢明な人類としての対応ではないでしょうか。
来年以降、食工房でも必要な時に備えて、農薬使用に関する研究を始めようと思っています。

麦踏み、芋掘り

麦ラボ

片足1列ずつ、一度に2列踏みながら進みます。


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娘たちに踏んでもらいました。
向こうでしゃがんでいるのは、発芽したばかりのカラスノエンドウを発見し抜いているところです。


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麦踏みが終わったばかりの中島第4圃場 南部小麦

変わりやすいお天気が続く中、今日は久しぶりに良く晴れました。

日中、ちょうど踏み頃になった二つの圃場の麦踏みをやりました。

世の中には麦踏みローラーという便利な道具もあるのですが、使い勝手その他いろいろ考えて、まだ導入していません。
いつものように2本の足を使って2列ずつ踏みます。

娘2人と一緒に3人で踏むと、小さい圃場は大して時間もかからずあっけなく終わってしまいます。

その後、さつまいもを収穫しましたが、昨日、あまり期待はしていないと申し上げたその予想をはるかに裏切る不作でした。

太いのは1個だけ、あとは指のように細い芋が少しだけ、3畝50株掘ってそれだけですから、如何にこの夏の猛暑がきつかったか分かります。
乾燥には強いはずのさつまいもの葉が枯れるのですから。

そんなわけで、これで柚子きんとん丸も休止確定です。
ここも、かぼちゃあんぱんにがんばってもらいましょう。

今日はその他、農業委員会に就農申請を提出しました。
農業者になるのは、法的手続きがいろいろと複雑で、幾つもの書類を整えなくてはなりませんでした。
ま、これで晴れて農業者になれることは、ほぼ確実となりました。

もうすでに5年の実績もありますし、まわりの農家さんとも交流が深まりつつあります。
農村が自分の心地良い居場所になって行くのを、実感として感じられる今日この頃です。

かぼちゃあんぱん再開

かぼちゃあんぱん

クリイミィなかぼちゃのあん(フィリング)は、シナモンとカルダモンを効かせてあります。


かぼちゃあんぱん

かぼちゃあんぱん 1個220円

明日のパン焼きからかぼちゃあんぱんの製造を再開いたします。

今年は幸いなことにかぼちゃが豊作で、沢山収穫いたしました。
自前の畑でとれたかぼちゃを使って、かぼちゃあんぱんをつくることが出来ます。

お味は、もう皆さまご存じのとおりです。
かぼちゃは、どちらかと言うと地味で目立たない素材ですが、食工房はそこに魔法をかけました。
もう幾度となく、多くの方を驚かせて来たかぼちゃあんぱんです。

今年も年末までの限定メニューとしてリリースいたします。
明日は早速店頭に並ぶはずですので、どうぞお楽しみにご来店ください。

焼き上がりは、午後からになります。
皆さまのご来店を、お待ちしております。


麦畑の様子をご覧ください

麦ラボ

定点観測 2023.10.11


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦


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中島第4圃場 南部小麦


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中島第5圃場 ライ麦


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中島第6圃場 スペルト小麦


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中島第7圃場 スペルト小麦


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中島第8圃場 ライ麦


麦ラボ

猫じゃらしも、見た目は可愛いのですが、畑の中に生えられると厄介です。
背景は、中島第2圃場


クマ出没

獣害対策

夜が明けて明るくなってから撮影されたのは初めて
夜露でレンズが曇っていたのが残念ですが、それでもクマの姿をはっきり捉えています。


9/24 夜に出没した個体と同一と思われる。 <参照>

獣害対策

カメラ設置場所と被写体等の位置関係を示しています。