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雨と寒さもまた・・・

今日は、梅雨寒と言えばよいのでしょうか、あるいはひょっとして夏はもう終わり?と思わせるような、肌寒い一日です。
暑いとすぐに水分補給したくなりますが、今日は何も欲しくなりません。

6月の晴天続きだった頃は、今年も少雨と猛暑の夏!を覚悟しましたが、今日あたりのお天気は何だか様子が違うぞ・・・ってな感じです。
これでは毎年毎年、振り回されてしまいます。
と言うか、いつでも柔軟に対応出来るしなやかさが必要ですね。

でも雨のおかげで、畑は順調です。
晴れればまたぐんと気温が上がるでしょうし、その繰り返しが植物には一番うれしいのではないかと思います。

人間もまた、自然の計らいに添って生きているのが一番!って言うか、それしかないのでは・・・。

それでまた思い立って、夕方、傘をさして散歩に出て見ました。
こんな日は、紫陽花がきれいなんですね。
カメラを持って行かなかったのが、ちょっと悔やまれるくらいに・・・。

そして暗くなり始めた今、ヒグラシの声が聞こえてきます。
どうやら雨が止んでいるらしい・・・。

明日はまた忙しい一日。

しばしのんびり出来るこの瞬間が、ことさらに幸せと感じる私です。

ふと、ナナオの詩を聴いてみたくなりました。

<ラブレター>

今日の野菜畑

畑

かぼちゃがすごい勢いで伸び始めました。
今年は、ウドンコ病を出さない決意で、雑草の残し具合や敷き草など、手間をかけています。


畑

昨年種取りしたペルーのトウモロコシです。
すでに2mを超える高さに成長しました。
そのうち、近所の人が首を傾げるのを楽しみにしています。
その手前は、じゃがいも。


畑

サツマイモです。
毎日水やりを欠かさなかったおかげです。
雨が降るようになったとたん、ものすごい勢いで広がり始めました。


畑

雨が続いたおかげで、やっと人参も育ち始めました。


畑

初めて種からネギを育てています。
苗を仕立てたのは、娘です。


畑 まだ青いですが、トマトの実が大きくなり始めました。
このところ、いかにも梅雨らしいお天気になっています。
曇り時々雨、日によって一時晴れ、そんな感じで湿気が多く蒸し暑くなっています。
大方の植物が育つには、絶好の条件ですね。

6月の頃は少雨で、毎日水やりで、それでも植えたものは育たず、その分雑草も生えませんでしたが、今日はもうご覧のとおり。
・・・畑の写真を、こんなに何枚も・・・と仰らないでくださいね。
これは、自分自身のための記録も兼ねて掲載していますので。

毎日、仕事が終わってから1時間か2時間、畑で作業することが出来ます。
日が長いのは、ありがたいですね。

雪国会津の人は、夏の間は二倍働くと言われたそうですが、近所のお年寄りを見ていると、本当にそうに違いないと思うほどよく働きます。
畑でいつも見かける或るおばあちゃんは、畑に住んでいるのじゃないかと思うほどです。
そして、ずっと腰を曲げて土に向かっています。

食工房の畑は、私と上の娘でやっています。
と言うか、今年は半分以上娘の手が入っていますが・・・。

で、娘のやり方を見ていて思ったこと。
手をかける楽しさに開眼しているのですね。
私も、誘われて今まで以上に手をかけるようになりました。
育てるものに向ける愛・・・ですね。

おいしいお芋やかぼちゃやとうもろこしが出来ることでしょう。

明日は、人足

「人足」のことは、すでに以前の記事で取り上げ説明済みですが、今一度簡単に申し上げると、「労働奉仕作業」と言うことになります。
その地域の公益のために何かしらの作業、例えば道路清掃などをするわけです。

明日は「川の日」だそうで、それにちなんで河川クリーンアップ作戦なるものが、全県一斉に行われることになっています。
我が藤沢集落では、目の前を流れる一ノ戸川と五枚沢川の川岸に茂った雑草を刈り払う作業をします。
総延長にすると1km近くあるでしょうか、それを50人ほどの人数で、刈り払い機を使って作業するわけです。

朝の5時からスタート。
50台の刈り払い機のエンジン音が一斉に唸るので、ものすごい騒音です。
私も、もちろん刈り払い機を振り回して、まあどちらかと言うと他の人があまり手を出さないようなところへ回って、マイペースでやります。
必然的に、場所の悪いところを選ぶことになりますね。
急斜面だったり崖っぷちだったり。

作業時間は2時間の予定ですが、たいてい1時間少々で終了となります。
皆さん、草刈りに関しては、全員プロフェショナルですから。

今日は、それに備えて刈り払い機の刃を、新しいのに付け替えました。
燃料も満タンにして、朝一番にドタバタしないよう、しっかり準備しておきました。
雨でも決行ということになっていますので、お天気次第でカッパも必要かも知れません。

で、実はそれで終わりではなくて、そのあと朝食時間を取って、それから道路沿いに花を植える作業があるのです。
でも、そちらは連れ合いに任せて、私は百姓市に出店。
忙しい一日になりそうです。

そこでまた今夜は、pandaの編集の追い込みです。
明日の百姓市で配布したいのですが、間に合うかどうかギリギリです。

ではでは。

雨、続く模様

雨

畑の土が、色が全然違います。


雨

桜の葉っぱについた水滴、向こうの景色が逆さ写しになっています。


ここしばらく「降らない、降らない・・・」と決まり文句になっていましたが、どうやら日中から降り出した雨、この後二三日続きそうです。
畑の作物のみならず植物たちにとっては、待ちに待っていた雨に違いありません。

この次晴れた時には、風景が一変していることでしょう。
あっという間に、草取りに追いかけられる日々になること請け合いです。
キュウリやナスもぐーんと丈を伸ばすことでしょう。

かぼちゃもツルが伸び始めていますから、この雨で勢いがつくはずです。
かぼちゃあんパンまで、あと80日でしょうか。

こんなにも雨が降るのを嬉しく思ったことは、滅多にないことです。
本当は、降っても晴れても、いつも喜んで受け留められるような生き方暮らし方、それが理想だと思っている私です。

今日はまた思い立って、雨がうれしいその気持ちが伝わるような写真が撮れたらいいなと、カサをさしてカメラ片手に家の周りをうろつきました。
木も草も、皆喜んでいるように見えました。

明日はパン焼きです。
多分雨の中になりますが、皆さまのご来店お待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

首都圏

一昨日と昨日は、法事のため連れ合いの実家へ出かけていました。

茨城県の県南の町の一角にあるその実家は、当初町外れのそれこそ周りに何もない寂しい団地でしたが、今では駅から広がり続ける市街地に飲み込まれつつあります。
そして今回改めて感じたのは、東京を中心とした首都圏と呼ばれる関東各県を含めた広い区域が、私が知っている間にもどんどん人口が増えて、いつの間にか関東平野全体が巨大都市の様相になったということです。

一体どれほどの人がこの地域に暮らしているのか・・・。
ちょっと調べて見たところによれば、関東一都六県の総人口が4259万人超で、日本の人口の1/3にも及ぶとか。
ちなみに人口密度は、1313人/km²。
あまりの凄さに、言葉を失ってしまいそうな私です。

それに比べれば我が福島県は、全体でも200万人に満たない人口。
会津に至っては、福島県の約半分の面積に32.5万人です。
比べてどうこうと言うのではありませんが、これほど環境が違うと暮らす人々のものごとに対する感覚も、ずい分違うだろうと思うのですね。

何が良くてこれほど人が集まるのか、かつて東京暮らしを経験したことはあっても、飯豊の空の下に暮らす今の私には、さっぱり理解が及びません。
まあ若干、歳のせいもあるかも知れませんが・・・。

とは言え、高速道路を使って数時間もあれば往ったり来たり出来る首都圏。
時速100kmで車を走らせることにも、すぐに慣れてしまうのですから、人間の本性って一体何なんだろうな・・・と思います。

そしてまた、93歳にもなったお義父さんにとっては、都会にいる方がむしろ幸せなのかなと思ったり・・・。

でも、今日はまだ何となくわけの分からない疲れが、取れた気がしない私です。

今日は、雨が降っています。
それも、しっかりと大地に浸み込むだけの雨量になっていると思います。

この前雨が降ったのが6月15日。
このブログでも取り上げています。
そうすると、11日ぶりということになりますね。

今夜中降って、明日には止むようです。
その後はまたしばらく降らない様子。

それでも、この雨はまさに慈悲の雨です。
地球のお母さんは、まだまだ私たちを見殺しにはしない・・・と感じる私。

この次もきっと、ギリギリのタイミングでも、必ず雨が降ると思っています。
これでかぼちゃも一安心。


百姓市、いよいよ今度の日曜日から

百姓市

出店者の一人、Mさんの手描き看板です。
この看板を目印に、お出でください。

すてきな看板も出来て、周りもきれいに片付けて、準備が整いました。
あとは、品物をそろえて皆さまのお越しを待つのみ。
どうぞどうぞ今シーズンも、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

なお食工房は、都合により翌週7月7日からの出店を予定しております。

百姓市・地理のご案内


より大きな地図で 百姓市と食工房 を表示

裏磐梯へ

今日は、何もかもお休みをいただいて連れ合いと二人で、裏磐梯にある諸橋近代美術館に「岡本太郎展」を見に行ってきました。

ここは、世界屈指のサルバドール・ダリのコレクションがあることで有名な美術館です。
そこで、ダリが日本の芸術家として唯一高い評価をしたと言われる、岡本太郎の展覧会がここで開かれることは大変意義深いと、これは美術館の宣伝です。

私の世代の者にとって、岡本太郎は、いろいろと自分の人生に影響を与えた人ではなかったかと思います。
万博の頃から40年余りを過ぎて今、じっくりと岡本太郎の作品に向き合うと、改めて頷くことが多い私でした。

そして、すぐ隣にあるダリの常設展の作品群と全く違和感がないというのが、当然と言えば当然、また不思議と言えば不思議な感じがしたのは、私だけではなかったと思います。
何しろ、二人の間には直接的接触はなかったし、お互いの作品が影響し合ったということもないのだそうですから。
ま、それにしても、久しぶりに自分の中のどこかに火をつけてもらったような、そんな刺激を受けました。

美術館の中は撮影禁止ですから、画像はもちろんありません。
今月末6月30日まで開催中ですから、ご覧になりたい方はお出かけください。

展覧会の案内告知は <こちら>

そして帰り道は、桧原湖の周りをぐるっと遠回りして帰って来ました。
途中、磐梯山がよく見えましたが、いつも会津若松や会津平野から眺める磐梯山とは全く違って、明治の大噴火の跡も荒々しく山全体が大きく欠けてしまった姿が、今日は特に目に焼き付きました。
岡本太郎も凄いけど、磐梯山のこの姿は、自然の造形は、あまりにも圧倒的でした。

裏磐梯

檜原湖西岸より磐梯山を望む
風もなく、湖面は鏡のようでした。


裏磐梯

二つのピークの間の窪みが、旧噴火口です。
旧磐梯山は、二つのピークの上にさらに高くそびえる、
その名も会津富士と呼ばれる美しい山だったそうです。


ドコノモリへおいでください。

またしばらく雨が降らないらしい

畑

さつまいもが根を張ったようです。
もう水やりはしなくていいかも。


畑

かぼちゃです。
定植が遅れたのが良くなかったかも。
追肥を効かせるためにも、水が必要です。
かぼちゃあんぱんまで、あと何日・・・。

先日、そこそこの雨量があり、畑の作物も息をつくことが出来ました。
でも昨日も今日も晴天で、カラッとした風が吹いています。
畑の土もまた乾いて、白っぽい色になって来ました。
今日から、また水やり再開です。

で、気象庁のページの天気図を見ると、梅雨入り前のいわゆる北高型と呼ばれる晴天モードなのですね。
どうやらこれがしばらく続く模様です。
過ごしやすいと言えばそうに違いないのですが、そう人間さまの都合ばかり優先では、畑の作物は育ちません。

否それにしても、私がどうしてこんなに畑の作物にご執心か・・・?お分かりになりますか。
採れなかったら買って食べればいいだけの話でしょうか。
現実はそうなるかも知れませんが、私はそれでは気が済みません。

畑が不作の時は、食べるものがない・・・、昔ならそうなったであろう状況を、とてもリアルに想像出来るのです。
なので、本職の農家の方から見ればまだまだお遊びのような畑でも、気持ちだけは真剣勝負で臨んでいます。

雨が降って欲しいです。
雨乞いのやり方、知りたいです。
本当に降らせることが出来る。
雨の代わりにはならないと分かっていても、とりあえず明日も明後日も、私が自分で水やりするしかありません。

夏至

夏至

2013年6月21日午後7時00分
福島県喜多方市山都町相川字高野にて

今日6月21日は、夏至でした。
一年で最も日照時間が長い日でしたね。
季節はまだまだ初夏の趣きですが、この日を境に冬へのプロセスが始まるのですね。

夕食を食べ終わった後、まだ明るかったので外に出て見ました。
夏至の日の夕暮れを味わっておかなくては・・・、という気になったのです。

ちょうど午後7時。
曇り空がまだらに赤く染まって、夕焼けと言うにはちょっと不気味なような不穏な感じがしたのは、台風崩れの低気圧が近づいているせいでしょうか。

ゆっくりと暮れて行くその時間を外で過ごしながら、天に向かって祈りました。
この地球が、いつまでも気持ちの良い場所であるようにと。
やがて暗くなりましたが、星を見ることは叶いませんので、間もなく家の中に戻りました。

ちなみに、一年で一番日の出が早い日と日の入りが遅い日は、実はずれていて夏至とは一致しないのですね。
日の入りが早い日は、もうすでに過ぎていて、日の入りが遅い日は、まだこれから何日か後です。

それにしてもこの季節、朝起きが楽なのは助かります。
気持ちが良いので、パン生地をこね終わったら、散歩コースを二回りジョギングしています。

熊出没の話

会津では、雪が融けて春になって以来、熊出没の話はいつ聞こえて来ても不思議はないのですね。
先月は、ここからは遠いですが、会津高田町で熊による人身被害があって、全国ニュースにもなりました。

一方こちら山都町周辺では、初めのうち熊が出たという話を聞きませんでした。
山に食べるものがあるから出て来ないのだろうと話していましたが、最近にわかに熊出没の話が聞こえてくるようになりました。
それも毎年のように出没する場所です。

一つは、養鶏をしている方の餌置場を狙って出て来るという話。
ワナを仕掛けても、そちらには見向きもせずに真っ直ぐ餌置場にやって来るらしいです。
こうなると、鶏の世話も命がけですね。
この他にも3件、目撃談を聞きました。

で、我が相川藤沢地区ではと言うと、今のところ熊の目撃情報はありません。
つい先日、立木に爪痕があったと聞きましたが、クマの姿を見た人はいないので、真偽のほどは今一つ分かりません。

私は、過去に熊出没の履歴がある場所を、犬を連れて毎日歩いて回っていますが、今のところ熊出没の痕跡は発見していません。
餌になりそうな桑の実がいっぱい成っていても、食べられた様子もありません。
でも、ある日突然やって来るかも知れないし、油断はしていません。
それより、毎日のようにおいしいパンの焼けるにおいを漂わせているので、食工房目指して出て来るようになったら、そっちの方が困ります。
火を焚くとか、大きな音を立てるとか、あとはちょっと武器になるようなものも用意しておくとか、何かしらの備えは怠らないよういつも心がけています。

それでまた獣の害と言うか、人間とのまずい関係は、熊だけではないのですね。
ここらでは、熊の他に猿とカモシカが脅威となりつつあります。
カモシカは人を襲うことはまずありませんが、猿は狂暴だという話もありますので、油断はなりません。

それより何より、熊も猿もカモシカも、畑の作物にとって大きな脅威なのですね。
山奥の畑では、収穫をあきらめて耕作放棄する場面も実際あります。

こうして人の手が入らなくなった場所は、次には獣たちのテリトリーになります。
そして、私たちがただ恐れて手をこまねいていると、やがて獣たちは、警戒することなく人里に出没するようになります。
もうすでにそうなりつつあると言うのが、例えばこの山都町のような中山間地の現状ではないかと、私は思います。

一方で、人間活動が野生生物に脅威を与えているとの指摘があり、尤もであることもまた確かですが、それにしても今の私たちの、この成すすべもなく放置している状況は、実は最悪です。
そうです!一番悪いのは、私たち人間が、自然から離れて暮らすようになり、あらゆる場面で自然との関わりが希薄になってしまったことです。
いつか申し上げた覚えがありますが、人は今、人としての資質の重要ないくつかを、すでに失ってしまったかも知れない・・・。

ここらか先は、過去記事をご参照ください。

<野生の反乱 2010.10.25>

<ヒトがヒトでなくなる日 2009.07.27>

<熊、猿、カモシカ 2010.06.28>