食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

堅焼き黒パン5本

堅焼き黒パン

食工房の看板商品・堅焼き黒パンです。
今日はまた、特別おいしそうに焼けましたので、写真を撮りました。

毎月一度、堅焼き黒パン・大を5本ご注文くださるご常連の方がいらっしゃいます。
今日は、その方のご注文にお応えして、堅焼き黒パンを焼きました。

いつもは、一週間に一度木曜日に焼いていますが、足りなくなりましたので、今日また焼いたというわけです。
このところずっと調子良く焼けているのですが、今日のはまた一段とおいしそうに焼きあがりましたので、後々のために写真を撮っておこうと思い立ち、カメラを持ち出してシャッターを押しました。

モノづくりをしている者にとって、一番うれしいのは、何と言ってもつくったモノの出来が良かった時に決まっています。
そんな時は、気持ちもグンと前向きになりますね。

今日は、自ビールの仕込みもやりました。
パン酵母の調子が良いので、ビールもおいしく出来ることと思います。
一週間後は、ボトリングです。

今シーズン二度目です。
まだもう一回か二回、あるいはそれ以上やるつもりです。

8月に入ったら、少しずつ差し上げようかなと思っています。
どうぞお楽しみに。

自ビール

モルトエキスを煮立てているところ


自ビール

ワォート(ビールの素・これがそのままビールになる)を冷却しているところ。
容器は、パンこねミキサーのボウルです。


自ビール

30℃くらいまで下がったら、酵母を入れます。


自ビール

仕込みタンクに移して、これから一週間かけて発酵させます。
温度が一定していそうな場所に保管しています。

明日にかけて大雨

現在、西日本では大雨が降っています。
この雨域が、今夜遅くから明日日中にかけて、東日本に移動して来る見込みです。

畑のライ麦にとっては、最悪です。

家の畑で試験栽培しているわずかばかりのライ麦ですが、すでに登熟期を過ぎ、一部が穂発芽の状態になっていることを確認していました。
昨日ほぼ一日曇りで降雨を免れ、今日も曇りながら気温が上がり、やっと乾いて来ましたので、これが最後のチャンスだと思い、時間を取って刈り取りしました。
刈り取ったライ麦は、少しずつ束ねて軒下に吊り下げ、とりあえずも雨に濡れないで済む状態になりました。
ヤレヤレ・・・。

何とか間に合って、胸を撫で下ろしているところです。
脱穀は、この次晴れた時にやることになるでしょう。

千咲原の渡辺圃場がどうなっているか、まだ確かめていませんが、今日刈り取ってくれていれば上々、遅くてもこの次の晴れ間には収穫しなくてはなりません。

先日、麦の粒に出会えることは奇跡だと申し上げたその意味を、お分かりいただけるのではないでしょうか。

梅雨らしいお天気が続きます

今年は、6月から7月にかけて、梅雨らしいジメジメしたお天気が続きます。
ここ数年来干ばつ気味で、植え付けた後の作物に毎日の水やりが欠かせなかったことを思い出しますが、今年は逆に水が足り過ぎと言うか、日照不足と低温を心配しなければならない状況です。

もちろんそれが好都合な作物もあるわけですが、一方心配なのがライ麦です。
小麦の方は、うまい具合に晴れ間を捕らえて収穫が終わりましたが、ライ麦はまだ畑で稔が熟すのを待っているところです。

この時期に雨が多過ぎると、穂の重さに負けて茎が折れ曲がったり、実が穂についたまま発芽する「穂発芽」状態になったり、カビ菌に感染してカビが発生したりします。

中でも恐ろしいのは、麦角菌に感染することで、麦角が発生するととても厄介なことになります。
農薬を使って防ぐことは出来ますが、それはしたくありませんので、あとは天に祈るだけです。

こんな風に、その年その年の作柄を心配するようになると、今まで当たり前のように使っていた小麦粉の貴重さに目を開かせられる思いです。
以前なら、業者に発注すれば材料が届いて、そこからパン造りが始まるという仕組みに何の疑いも持ちませんでしたが、実はそれは大変な苦労の結果であることが分かりました。

お天気の移り変わりは自然の営みなのですから、人間の思うようにはならないことは、とうに分かり切っているはずです。
それでも私たちは、身勝手に一喜一憂するのですね。

そうではなくて、自然の営みにうまく合わせて行くことが、本当の智恵であり賢さだと思います。
ですから、地元で育った小麦やライ麦を見る時、いつも大げさでなく「奇跡だ!」と思います。
梅雨らしい空模様の下、ここしばらくライ麦の無事を毎日天に祈る私です。

南部小麦です。

南部小麦

千咲原・渡辺第二圃場・2016年産、南部小麦
外見上は、グルテン度が高くないように見えますが、実際がどの程度か使ってみるまで分かりません。
それより大切なのは、風味です。


南部小麦

脱穀した後の麦殻です。赤っぽい色が特徴です。
食工房の店頭にディスプレーしてありますので、ご来店の折にご覧ください。

先日、千咲原の渡辺第二圃場の南部小麦が収穫されました。

大変具合良く、梅雨の晴れ間を縫って作業することが出来、刈り取り時の水分量も15%でベストタイミングでした。
粒張りも上々で、とても楽しみです。

この後、米用の籾摺り機にかけて、残っている麦殻や小さなゴミや異物を取り除いた後、残留放射能検査を経て入荷となります。

収量も300㎏近くありそうだということで、小麦麺もまた復活したいと思っています。

それからもう一つは、篩を通した自家製粉でパンを焼くことです。
農家の自給自足パンで試したのと同じ手法です。

南部小麦は、いかにも小麦らしい風味が特長ですから、パンでも麺でもその風味を生かしたいですね。
飯豊山食パンも、一段と風味が良くなることでしょう。

夏は、麦が旬です。
パンがおいしいのは、本当は夏です。

どうぞお楽しみに。

IIDE 2016年7月号 公開

おかげさまで、IIDEこと紙版・飯豊の空の下から・・・ №28 文月2016年7月号の編集を終え、ホームページ上にpdfファイルを公開いたしました。
ご覧いただけましたら、ありがたく幸いです。
下のバナーをクリックすれば、ご覧いただけます。

さて本日は、晴れて暑くなりました。
店頭に温度計を設置しましたが、午前中から30℃に達し、どのお客さまもポイント2倍の対象になりました。
明日はまた崩れて雨模様になるようですが、少しだけ涼しくなるかも知れません。
週末は、あいにくのお天気のようです。
日曜日の早朝は、部落の奉仕作業で河岸の草刈り作業がありますので、降って欲しくないですね。
どうなりますでしょうか。

それから、明日と明後日の二日間、金山町で手工芸作家さんたちのマーケットが開催されます。
二年に一度の開催です。
二年前にもご紹介しています。
ご案内は、フライヤー画像をご覧ください。
なかなか楽しそうな内容になっています。

霧来沢手づくり展

画像クリックで拡大表示します。


霧来沢手づくり展

画像クリックで拡大表示します。

麦が育っています。

ライ麦

千咲原 渡辺第一圃場のライ麦
順調に行けば、大豊作です。


小麦

千咲原 渡辺第二圃場の南部小麦
収穫期が近づいています。

ご紹介する画像は数日前のものですが、小麦ライ麦ともに大変たくましく勢い良く育っています。
今年は、ほどほどに降雨もあり、実の入り方が順調です。
後は刈り取りの頃に、晴天が続くことを願っています。
この調子でいけば、大変な豊作になりそうです。

おいしいパンが焼けるのも、食べられるのも、すべて畑のおかげです。
こうして麦が育つところを見るようになって、パン造りに対する心構えが変わったと思っています。
心の底から、命をいただくことへの感謝の念が沸き起こります。
本当にありがたいです。

明日も、パンを焼きます。
うれしい作業です。
その喜びをパンに込められるよう、手を尽くします。
命の糧(パン)を召し上がっていただくために。

明日はまたパン焼きです。

毎週決まったスケジュールで仕事をしています。
それに合わせて体の方も慣れてしまったというか、パン焼きがあっても無くても朝は3時頃に目が覚めます。

パン焼きの日は、一応目覚まし時計もセットしておくのですが、たいていは私の方が先に目が覚めます。
パン焼きの日以外は、そのままウトウトしてもう一度眠りに落ちることもありますが、5時半から6時半くらいまでには起き出すのが普通です。

一方夜は、パン焼きの日の前日は9時過ぎには床に就きます。
それ以外の日は、デスクワークも含めれば夜まで仕事していることが多く、就寝は11時を過ぎることもあります。

一週間という期間で見れば規則性がありますが、一日一日で見ると早かったり遅かったりで規則正しくはないのですね。
あまりいいことではないのかも知れません。

しかし、二日間の定休日で時間の使い方が少しルーズになっても、水曜日の今日の今頃になると、明日は早いぞ!とテンションが上がって来るのが分かります。
こんな時、健康のありがたさを思い知る私です。

さてさてこの後は、酵母種の仕込みをして風呂に入って寝ます。
私が眠ってしまった後、上の娘が酵母種の最終チェックをしてくれます。

明日の朝は、逆に私より2時間遅れで起き出すという回りです。
職住接近でなくては不可能な、自家培養酵母のパン焼きです。

べこ乳マルシェ、ご来場御礼

べこ乳マルシェ

暑い一日、ちょうど木陰のいい場所を割り当てていただきました。


べこ乳マルシェ

かわいいお客さまにも、スコーンの試食を召し上がっていただきました。

本日は、予定通り会津中央乳業主催の「べこ乳マルシェ」に出店参加いたしました。
朝から気持ちの良い晴天に恵まれ、日中はグングン気温も上がりましたが、午後から曇りがちになり風も出て、かえって涼しくなって良かったと思いました。

小さいお子さま連れの若い方々から年配の方々まで、幅広い年齢層のお客さまがご来場くださいました。
主催者のカウントでは、約1000人の方がお見えになったとのことでした。

食工房は、パンと焼き菓子、それに自家焙煎コーヒー豆を販売。
コーヒーの無料試飲サービスは、なかなか反応が良く、私はずっとコーヒーを淹れ続けていました。

正確ではありませんが、多分200名以上の方に飲んでいただいたと思います。
コーヒー豆の販売の方も、おかげさまでモカ・イルガチェフェやブレンドを中心に、売り切れる銘柄も出ました。

そしてパンと焼き菓子は、おかげさまで一部の商品が数個残っただけでほぼ完売でした。

ご来場、お買い上げいただきました皆々さまに対し、この場を借りて改めて厚く御礼申し上げます。

また来年も同様に開催するそうですので、また来年お目にかかれるのを楽しみにしております。

去年の今頃

一年前の今頃でした。
酵母種の発酵の具合が急に悪くなって、パンが焼けなくなりました。

最初、原因を掴み切れず、これだけ長くやって来ていてもまだ分からないことがあるのか・・・と、あの時は暗然とした気分に打ちひしがれました。
ま、その後、酵母種の状態は回復し、原因も掴んでより安定した発酵を維持することが出来るようになりました。

今にして思えば、ああなるのが当たり前だったと、酵母の性質をより深く理解出来るようになったと自負しています。

しかしそれにしても、去年の状況で”Creema”出店が現実だったら・・・と考えると、恐ろしくなります。
ものごとは、ちゃんと順を追って計らわれていると、つくづくそう思います。

明日のイベントには、万全の焼き上がりのパンを持って行きます。
大麦パンとたまねぎパンとカネリプッラが、特別おすすめです。
そしてもちろんスコーンも。

試食も用意しますので、自家焙煎コーヒーの試飲と合わせて、お楽しみください。

コーヒー豆の販売は、ミルを持って行きますので、その場で粉に挽くことも出来ます。
ブレンドのオーダーも承ります。
試飲のコーヒーは、目の前に湧き出している「金上の名水」で淹れますので、どうぞお楽しみに。


★明日はイベント出店しますが、食工房は通常通り営業しております。
★イベント詳細と地理のご案内は、6月13日の記事をご覧ください。

改めてご案内・べこ乳マルシェ2016

べこ乳マルシェ2016

今年も、子牛に会いに来てね。

明後日6月19日(日)は、ぜひ「べこ乳マルシェ」にお出でください。
主催者、出展参加者一同、心より皆さまのご来場をお待ちしております。

食工房は、明日はイベントに備えて少し多めにパンを焼きます。
スコーンは、今日焼いて用意しました。
コーヒーも、準備しています。

多くの皆さまにお会い出来ることを楽しみにしております。
お天気の方も、当日は晴れてくれそうな予報になっています。

実は、主催者の中に自称雨男がいて・・・、いつも雨を呼んでいました?が、今年はそのジンクスを破りたいものです。
青空が見られることを願っています。

★イベント詳細と地理のご案内は、6月13日の記事をご覧ください。