食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

半農半商の本分

麦ラボ

水田には青苗、麦畑はそろそろ色づく頃


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦


麦ラボ

手前から、第3圃場・スペルト小麦、第2圃場・ライ麦、ずっと後ろに第5圃場・南部小麦が視界に入ります。
間に隠れて見えませんが、第4圃場・ライ小麦も作付けされています。


麦ラボ

中島第5圃場 南部小麦

パン屋を営業しながら、原材料の麦を自分で作付け、つまり農業ですね。
この生業の形は、言って見れば半農半商ということになります。

どちらも、それだけで十分重く奥の深い仕事です。
それを二つ掛け持ちしている私は、欲張りかも知れません。

でも、麦の作付けに挑戦するようになったきっかけは、止むに止まれぬ事情あってのこと、それはそれまで使っていたライ麦が、どうにも納得の行かない品質低下で使えなくなってしまったことでした。

一度は、地元の農家さんに作付けをお願いしたこともあったのですが、こちらも続きませんでした。
結局、自分でやるしかないという結論だったのです。

パン屋の仕事だけでも大変なのに、農業まで抱え込んでどうするつもり・・・と言われそうですね。
まあでも、パン屋が麦のことを知っていて損はありませんし、逆にパン屋の仕事を知っているからこそ良い麦を作ることが出来るという側面もあります。

私の場合は、半分は自ら望んで、あとの半分は運命的計らいによって、農業が出来る環境とパン屋を開業出来るチャンスを同時に与えられたわけです。
どちらの仕事も、片手間に出来る仕事ではありませんから、バランスを考えながらそれぞれを極めて行きたいと考えています。

ですから、街のパン屋さんのように毎日パンを焼いて売ることは出来ません。
農作業に時間を割かなければならない時は、臨時休業することもあります。

でも、パン屋と農業、どんな比重になっても守らなければならないことは一つです。

それは、多くの皆さまに支持していただける、喜んでいただける、おいしいパンを焼いて提供することです。
日々、命を養う糧としてのパンを、心も体も元気になっていただけるパンを。

通販クーポンのご案内

本日(6/2)、紙版・飯豊の空の下から・・・ 6月号のpdfファイルを公開しました。

その中に触れていますが、今月と来月の2ヶ月間、通販ご利用の際、3,000円以上のお買い上げに付き10%の割引を適用出来るクーポンを発行いたしました。

期間中、何度でも適用可能です。

食工房オンラインストア とクリーマをご利用の方は、精算時にクーポンコードを入力すれば10%の割引が適用になります。

また、eメールやお電話、あるいはファックスによるご注文の場合も、10%割り引いた代金を請求いたします。

どうぞこの機会をお見逃しなく、通販をご利用ください。

食工房オンラインストア をご利用の方は、クーポンコード LNVpMAHokX

クリーマをご利用の方は、クーポンコード FXv4Ewn27K

各サイトにて、お買い物終了精算時に上記クーポンコードを入力してください。

明日もおいしいパンを焼いて、皆さまのご来店、ご利用をお待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

「おいしいパン屋さん」と呼ばれること

ここ数年、やっと「おいしいパン屋さん」と言ってもらえるようになりました。

何人かのお客さまが、ご来店の際、お友達から「おいしいパン屋さん」があると紹介されたと仰るのです。
これはもう、素直にうれしかったですね。

以前は、こだわりのパン屋さん、ちょっと変わったパン屋さんなどと言われていたものですから。
そして私たちの方でも、確かにこだわりは強いし、多くのパン屋さんとは違うかも知れないと思っていて、まあそれでもいいか・・・と気持ちを割り切ってやっていたのです。
でも、心の奥では、多くの方に素直においしいと言っていただけることを望んでいました。

で、これまでの努力が実ったと言うこともあるかも知れません。
またお客さま方の意識が高まって、国産小麦や天然酵母の味わいを認めてくださるようになったこともあると思っています。

「体にいいから」は、大切なことにちがいはありませんが、やつぱり「おいしいから」と選んでいただけることが本望です。

今後ますます努力して、なお多くの方に「おいしいパン屋さん」と呼んでいただけるようにがんばります。

とりあえず、明日は営業

熊やイノシシの動きは気になりますが、明日は定休日明けのパン焼きの日です。
店も開けます。

そうして忙しくしている時に限って、獣たちが暴れることが多いのです。
分かっているのですね、奴らも、青木さんは見回りに来られないと。
否それなら、明日の早朝未明、時間を作って見回りに行って見ましょうか。

ま、それはそれとして、明日もおいしいパンを焼きましょう。
皆さまをお迎えいたしましょう。

心も体も一緒に元気になるパンを焼きます。
だいたいお昼前頃から、次々焼き立てが店に並びます。
あんパン、シナモンロール、堅焼き黒パンなどは、午後2時頃になります。

ご来店、お待ちしております。

漉乃あん丸、今月いっぱいで終了

地元藤沢集落のおばあちゃんたちが作付け収穫してくれた小豆を活用して出来たのが、食工房のあんパン「漉乃あん丸」です。

今シーズンも、沢山の方にお買い上げいただきました。

おかげさまで、小豆も残り少なくなり、また暖かくなってあんの日持ちも短くなりますので、今月いっぱいで一旦製造を終了いたします。
再開は、来年1月からの予定です。

今月、漉乃あん丸の製造は、あと3回ありますので、お好きな方はお見逃しなく。
明日も、パンを焼きます。

厳重な感染対策をして、皆さまのご来店をお待ちしております。

明日はパン焼き

二日間の定休日が過ぎ、明日はまた新たな営業の一週間が始まります。
明日は、いつもの通りパン焼きです。

今日は午前中から、酵母種の仕込みに取りかかり、つい先ほど(20時前)最終工程をセットして上がって来ました。
さらにこの後、2時間後くらいに上の娘が様子を見に行き、必要な手入れをします。

そして私が翌朝未明の午前3時過ぎに工房に入り、先ず酵母種の手入れから仕事が始まります。
その後2時間ほど醗酵させてから、やっとパン生地を捏ねる段階です。

この長時間にわたる酵母種の発酵の温度管理を担うのが、ドゥコンディショナーです。
以前にも詳しくご報告していますが、発酵による発熱と今の季節外気温そのものが上がることによる温度上昇を抑えるために、必要に応じて加温と冷却を使い分けて温度管理出来るドゥコンディショナーは、大変な優れものです。

またこの先さらに外気温が高くなる季節になれば、パン生地の温度管理にも冷却が必要になることがありますから、ドゥコンディショナーはどうしたって手放せない機械になりました。

思い返せば、旧店舗ではドゥコンディショナーなしで15年間もパンづくりをして来たわけですが、酵母種の発酵管理の時も、パン生地の発酵の時も、なかなか思うに任せない局面が多々あって、四苦八苦していたのですね。

ま、そういうわけで、新しいドゥコンディショナーの働きを活かして、明日もおいしいパンが焼けると思っています。

皆さまのご来店をお待ちしております。

麦の穂の美しさ

麦ラボ

ストライプ入り二条大麦
越冬が難しかったり、ネズミの被害に遭いやすい(食味が良いと言うことか・・・)など、なかなか増やすことが出来ずに苦労しています。


ストライプ入り二条大麦
見た目も美しいので、観賞用としての需要もあるのでは・・・。

麦の穂が、花卉業界で注目されているそうです。
否、分かります!
だって美しいですから。

バラやカーネーションのような鮮やかな色彩に富んでいるわけではありませんが、何と言うか造形の美しさがあるのですね。
そして麦はとても種類が多く、見た目もそれぞれずい分異なります。

食工房・麦ラボでは現在、実用栽培、試験栽培を含めて10種類ほどの麦を栽培しています。
そんな中で、視覚的パフォーマンスの優れたいくつかの品種に注目しています。
その筆頭がこれです。

二条大麦の系列で、詳細な品種名は不明ですが、特別長いノゲを持ち実の部分に紫色のストライプが入るのが特徴です。

この縞模様は、登熟すると薄くなってほとんど消えてしまいます。
まだ青いうちに観賞用として収穫し、お花屋さんに並べれば、人の目を引くことは間違いありません。

一方、この麦の食味も気になるのですね。
と言うのは、とにかくネズミや小鳥が、集中的にこの麦を狙って食害するからです。

きっと甘みが強かったりするのでしょうね。
だとしたら、美味いビールが出来ますよ!

何とかしてこの麦を増やして、食味テストが出来るところまで辿り着きたいと思っています。


食工房

新しいドゥコンディショナーの設置完了
能力的には旧機と同等ですが、機能性の完成度はさすが新世代機と思わせるものがあります。

さて本日は、予定通り新しいドゥコンディショナーが入りました。
やっとこれで、安心して仕事に集中することが出来ます。

さすが新しい機械だけあって、温度管理も湿度管理もこれまでよりずっと正確に出来るようです。
それを活かして、今年はまたビールづくりを再開したいと思っています。

美味い酒造りは、そのままおいしいパンづくりに繋がっているのですから、ビールづくりは単なる趣味や遊びではなく、れっきとした仕事の一環です。

酒造りに腕を磨けば、パンがおいしくなると言うわけです。

いやいや、楽しみ!楽しみ!

平常営業継続中です

福島県の感染者数が急増中です。
しかも最近は、会津地域で半数以上を占めることも多く、にわかに緊張感が高まっています。

そのせいもあるのでしょう、食工房の取引先のお店は何処も人出が少なく、大変厳しい経営環境のようです。
食工房もその例に漏れず、ご来店くださる方の数は、ここに来てグンと減りました。

いかに厳重な感染対策を講じているからと言って、決してノーリスクと言うわけには行きませんから、そうそう強くご来店をお誘いすることは、やはり気が引けてしまいます。
とにかく、いつも通り営業継続中とだけ申し上げます。

明日は、パンを焼く日です。
焼き立ては、お昼過ぎから品物が揃います。

皆さまのお越しを、お待ちしております。

多数ご来店感謝の一日

本日は、初夏を思わせる暖かい晴天となりました。
強い南風が吹き、過ごしやすいとばかりは言えませんでしたが、皆さまのお出かけ気分は上がったようです。

本日は、午前中から次々とご来店のお客さまが相次ぎました。
同時に三組の方がお出でくださるタイミングもあり、一組ずつご入店いただき、後の方に外でお待ちいただく計らいとなりました。
お天気が良かったのが何より幸いでした。

本日ご来店くださいました皆さまに対し、この場を借りまして、改めて厚く御礼申し上げます。

今、福島県では外出の自粛が要請されている状況ではありますが、必要な食料品であるパンをお買い求めにいらっしゃることに、躊躇は無用と考えます。

要は、確実な感染対策を取れば良いという話のはずで、食工房では、店の対応で出来ることはすべて実行していますし、ご来店のお客さまには必ずマスクを着けていただくこと、手指の消毒は確実に行っていただくことをお願いしています。
気になる方には、検温も出来るよう機器を設置しています。

今後も、警戒を緩めることなく、緊張感をもって営業に臨みますので、皆さま方もご面倒かとは思いますが、ご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

明日も概ねお天気は良いようです。
皆さまのご来店をお待ちしております。

クッキーの食感あれこれ

食工房

ジンジャークッキー


食工房

ナッツクッキー


食工房

どろんこクッキー


食工房

コーヒークッキー


食工房

大麦ビスケット

食工房のクッキーはただ今4種類、ジンジャークッキー、ナッツクッキー、コーヒークッキー、どろんこクッキーです。
これに大麦ビスケットを加えて計5品目が、甘味系のクッキー、ビスケットになります。

この他に、パン生地ベースのビスケットが4品目ありますが、そちらのご紹介はとりあえずおいて、先に述べた5品目について、
少し詳しくご紹介してみたいと思います。

皆それぞれに味も香りも違いますが、食感もそれぞれ違いがあります。
ジンジャークッキーは、カリッ!、サクッ!と言う感じ、ナッツクッキーは、ガリッ!ザクッ!と言う感じ、コーヒークッキーは、コロコロ、サクサクと言う感じ、どろんこクッキーは、ゴツゴツ、ザクザクと言う感じ、大麦ビスケットは、ナッツクッキーとよく似ています。

この食感の違いがどのようにして出るのかと言うと、先ず第一は材料の配合つまりレシピですね。
それから、成形です。
どんな大きさのどんな形に、どんな方法で成形するかです。
そして焼き方でも違いが生じます。
これら三つの要素によって、全然違う食感が生まれます。

クッキー類は、焼き過ぎてコチコチにならないようにしつつ、いかに水分を抜くかも重要なポイントです。
途中でオーブンの電源を切ったり、また入れたり、その他にもいろいろ苦労しながら焼き上げています。

それらノウハウの詳細は、さすがに公開することは出来ませんので、あとはお口に入れながら想像してみてください。