高野通信」カテゴリーアーカイブ

店主の日々雑感など諸々

お宝・その1

今日は、音楽の話題です。
私がその昔、両国フォークロアセンターに関わりがあったということは、もうずい分前に申し上げました。<参照>
そう・・・時間で言うと、1974年の9月から半年くらいの間でした。
その間に、ずい分沢山のミュージシャンのライブに立ち会う機会に恵まれ、音響や録音も担当しました。
その中の何本かの録音テープは、今も私の手元にあります。
先ず、私と極少数の関係者以外誰も聴いたことがないであろう、そしてこのままお蔵にしてしまうと永久に誰の耳にも届かないかも知れないその音源を、今、デジタルデータにしようとしているところです。
今日は、その一部を紹介します。
もう42年も前、1974年10月に両国フォークロアセンターの2階のフロアが抜けるのではないかと心配になるほどの、40数名の観客を押し込んで始まった「井上憲一ライブ」です。
井上憲一・フォークロアライブ 1974年10月
この時のライブは、約一時間半。
観客の中には、知る人ぞ知る古田勘一君もいました。
今日はその一部、2曲目に歌ってくれた”Trouble in Mind”です。
いずれ全編をお耳に入れる時が来ると思います。
興味のある方、ご期待ください。


本日の食工房

食工房

初めて女の子が登場!

カラマツを見に、裏磐梯へ

レイクライン

裏磐梯は、ちょうど今が春の盛りです。


レイクライン

カラマツは、水辺を好んで分布しているようです。


レイクライン

水辺はカラマツ、中腹から上はブナが多いようです。
山桜は、満開を少し過ぎたところです。


諸橋近代美術館

諸橋近代美術館に立ち寄るのは、私たちの定番コースです。


諸橋近代美術館

館内のカフェにて
ガラス製のテーブルに、窓の格子が映っておもしろい眺めになっています。

今日は、まず滅多にないと言える休日になりましたので、思い立って裏磐梯へ出かけました。
カラマツの新緑が、ちょうど見ごろなんじゃないかなと思って。
それから、定番の諸橋近代美術館にも行きたかったので。

お天気は、曇り空でしたが雨は降っておらず、散乱光がまぶしいくらいでしたから、写真を撮るにはむしろいい感じです。
春の、やわらかくボヤーッとした感じが上手く撮れるのです。
そうは言っても、古ぼけたヘボなコンパクトデジカメですから、そこそこの写りなのはいたし方ありません。

果たして、今日の私の感動が伝わりますかどうか・・・。
申し訳ありませんが、本人はその場で、おそらく自然の情景の中でも一番好きなカラマツの新緑を堪能出来ましたから、もう言うことはありません。

その後は、いつもの定番コースである諸橋近代美術館へ。
会津に来た当初から、もう何回くらいになるでしょうか、年に一度か二度は訪ねています。

今回の企画展は、パメーラ・ジューン・クルックでした。
ロックバンドKing Crimsonのレコードジャケットの絵を描いた人、と言えば分かる人は分かるかも・・・。
もちんそれだけには止まらない、数々の衝撃的な作品を残し、今も現役で活躍しています。
そしてやっぱり実物の作品群は、すごいパフォーマンスでしたね。

今日は、自然の情景とシュールレアリズムの世界の両極端を堪能するという、なかなかありそうでない一日でした。

たまに休むのもいいもの・・・

生来、手足を動かしているのが好きで、何をやっても楽しく忙しくても平気な私ですが、疲れた時には休みます。
今日は、臨時休業しましたので、雑用の他は何もしませんでした。
夜はこれから、何かDVDかYouTube動画を楽しもうかなと思っているところです。

実は、この連休からテレビが見られるようになったのです!
息子の一人が、ここの家にテレビがないのも何だから・・・と言って、テレビを1台買って持って来てくれました。

アンテナは、正月に来た時に設置して、持参した自分のテレビでテストをしていました。
ここは、NHKも調査済みの地デジ難試聴地域で、映るかどうかは分かりませんでしたが、息子はブースターを買って持って来て、これで何とかイケるはずと・・・。
結果は、辛うじてOK・・・?
風が強かったりすると、立ち木の揺れで電波が撹乱されるらしく、ほとんど映りませんが・・・。
まあでも、放送は受からなくてもモニターとして使えるので、PCを接続して動画を楽しむことは出来るのです。

そんなわけで、いきなりテレビが入って、ちょっとテンションが上がってしまった私です。

科学か非科学か?

A3300

この製品は完成品ではなく、組み立てキットとして発売されたものです。
音にも、当然製作者の個性が出ます。


A3300

先ずは、内部チェックです。
コンデンサ類は、すべて新しいものに交換済み。
配線、はんだ付け共に、すごくきれいです。


A3300

早速セットして音出しテスト中
音源は、今日はPCです。
この次、ターンテーブルを出して来て、アナログ音盤を回してみます。

真空管アンプは音がいい。
これは科学的結論でしょうか、それとも非科学的な感情論でしょうか。
これはなかなか難しいところですが、私は、とりあえず両方あると申し上げておきます。

確かに、真空管ならどんなのでもいいというわけには行きません。
一応でも、オーディオ用として適当な球、回路構成、CRパーツなどの条件は満たしていなくてはなりません。
それは、半導体のアンプでも同じです。

ここで申し上げようと思ったのは、先日学生時代の後輩からもらったコンデンサという部品を交換した時のことです。
カップリングコンデンサというものですが、それなりにこだわって手に入れたハイグレード品です。

さて交換直後の印象が、これが良くありませんでした。
ところが、長いこと電源を入れっ放しにして試聴を繰り返すうちに、しばらくすると何だか音が変わっていい感じになって来るのですね。

以前から、真空管もその他のパーツも、いわゆる慣らし運転が必要で、いい音が出るようになるまでには結構時間がかかるものだと言われているのです。
私、こういう言動には、半分眉につばを付けつつ、実際にはそうとしか思えない現象に、これまで度々出合って来ています。
今回も、やっぱりなー・・・と言う感じでした。

でもねぇ、はっきり言いますが、これもある線までのことです。
ある線を超えると、そこから先は主観論です。

ま、それはおいて。
今日また、その後輩からすばらしいサプライズでした。
PC直結で鳴らしていると知って、コントロールアンプを寄贈してくれました。
それも、組み立てキットを自分で製作したものです。
LUX A3300と言えば、マニアならどなたもご存知のはず。
これが、オーバーホール済みで届きました。
念のため、内部チェックと通電テストをし、異常なしを確認後セットして音出しテストをしてみました。

実は、ここでも軽い驚きがありました。
余計な経路を入れない直結の方が、本来いい音がするはずですが、コントロールアンプを通した方が、ずっと良かったのですね。
まあ、物事はそう単純ではないということなのですね。
いわゆる相性というものもあって、音源からスピーカーまで、いい組み合わせに当れば、やはり感激するようないい音になるということなのでしょう。

メインアンプの方も、もう少し調整が必要で、入手しなくてはならないパーツが揃うのを待っています。
そうやって少しずつ仕上がっていくプロセスが、この世界の楽しいところです。

食工房では、音楽を聴く楽しみも味わっていただけます。

最近、お気に入りの音源です。

イチョウの花芽

イチョウの雄花

庭のイチョウの木(雄株)に花芽がついています。

庭のイチョウの木が葉を出して来ました。
小さくてもちゃんと扇の形をしていて、とてもかわいいのですね。

そう思って見ていたら、一緒に花芽が付いているのに気がつきました。
イチョウは雌雄別株で、この木は雄株なので、これは雄花ということになりますね。
小さな粒状のものは、一つ一つが中に花粉が詰まっている袋で、それが房状に集まって「雄性胞子嚢穂」というものを形作っているのだそうです。
今度裏庭にある雌株に行って、雌花も見てみましょう。
自然の計らいは、いつも凝っていて不思議です。

さて今日は、午後から風向きが変わりました。
明日は、お天気が崩れるようです。
そろそろ一雨欲しいと思っていました。

植物たちも水を欲しがっているようだと、上の娘の言うことです。
雨を呼んでいるんだというのですね。
本当にそうかも知れません。
実は「雨は下から降る。」という言い習わしがあって、それはそのことを言っているのでしょうね。
昨日植えたじゃがいもにとっても、良い計らいになることでしょう。

ところで、明後日からゴールデンウィークが始まります。
食工房は、明日から最終5月8日まで、定休日も休まずに営業いたします。
その間に、孫たちが訪ねて来る予定です。
いつもに増して忙しい毎日になりそうです。
多くの方のご来店、お待ちいたしております。


IIDE編集終わりました。

IIDEの編集が終わり、pdfファイルを公開いたしました。
ご覧いただければ、ありがたく幸いです。
下のリンクバナーをクリックしてください。

麦が育っています

ライ麦

草丈はすでに50cmあります。
茎が太く育っていますので、まだまだこの3倍以上の高さまで伸びると思います。

今日も一日よいお天気でした。
IIDEの編集もしなくてはならないところでしたが、とにかく日中は外で体を動かしたかったので、畑で作業をしていました。
今年は今のところ、順調に暖かさが増していますので、畑のライ麦がグングンとすごい勢いで伸びています。
この調子だと、3週間くらいも早く穂が出て来そうです。
今回初めてバラ蒔きを試しましたが、追肥や中耕が出来ないのが欠点と言えば欠点です。
しかしその割には、しっかり育っていて、多分昨年より収量が上がりそうです。
と言うことは、畑の土が良くなって来たということですね。
ま、7月になるまで分からない、と言えばその通りではあるのですが・・・。
今日は、そのたくましく育っているライ麦を眺めながら、すっかり草だらけになってしまった畑を耕し、じゃがいもの植え付けをしました。
こちらも、10日くらい早くなっています。
そうやって、日に焼け汗を流して一日を過ごせば、それだけで私は幸せです。

さて、夜はこれから、デスクワークです。

IIDE編集です

毎月のお知らせ、IIDEこと「紙版・飯豊の空の下から・・・」の編集を始めています。
月末までに、皆さまのもとに届くようにと考えると、もはや猶予がありません。
ま、何とかして間に合わせるつもりではありますが。

今回は、カミさんは表紙の絵を早々と描き上げて、私に手渡しました。
残りのイラストも描きたいから、早くテキストを入力して!と催促です。
焦りますね。
今週中には、すき間を見つけて終わらせなくては・・・。

そして明日は、パン焼き。
ちょっと時間が惜しいので、本日はこれにて。

にわか雨に慌てる

天気予報

4月19日(火) 本日のお天気
お昼頃、雨が降ったんですよねェ。

今日は、晴れの予報だったのですよね。
午後に曇りと出ていましたが、雨の予想はなかったはずでした。

ところが今日になってみると、少し変わっていたのですね。
ちょうどお昼時、家の中にいてくつろいでいたら、突然外で何やら物音がするので、何だろうと窓を開けてビックリ!
バラバラと雨だれが落ちる音でした。

外に洗濯物を干してありましたし、畑では堆肥の山を広げて過剰な水分を飛ばしているところでした。
洗濯物は、急いで取り込んで大丈夫でしたが、畑の方はにわかにどうすることも出来ず、暫しの間雨に打たれるままなりました。

幸いすぐに止んで、また日が差して来ましたので、そのまま乾かしておきました。

今日は、時々他の用事に時間を取られながらも、大方外に出て畑を耕すことが出来ました。
最後に、堆肥の山を元通りにして、薄暗くなる頃上がって来ました。

腰のあたりに少し疲労感がありますが、どちらかと言えば心地よい疲労感です。
それよりも、全身運動になりましたので、首筋と肩周りのこりはきれいに無くなりました。
いいですね、こういうのは。

明日はまた、食工房の仕事です。
ありがたいことに、Creemaへのご注文が途切れなく入って来ます。
今までとは違うチャネルなのでしょう、すべて新しいお客さまです。
本当にいいチャンスをいただきました。
がんばります!

人間だけが・・・

この地球上に、人間だけが尊い生命だという考え方や感じ方は、いつ頃からあるのか知りませんが、今も根強く存在しているのではないかと思います。

動物実験をすることも、一方で絶滅危惧種の保護をすることも、その奥底には人間の独尊意識と言うか優越意識と言ってもいいかも知れませんが、何かそういうものがあってのことだと私は思います。

少し目先を変えましょう。
この地球上には、我々人類つまりホモサピエンス以前にも、人類がいたことが知られています。
例えばネアンデルタールとかクロマニヨンと呼ばれる人たちです。

最近、クロマニヨン人が死者を埋葬したり花を手向けたりした痕跡が発見されたという記事を読みましたが、その時思ったのですね。
それは、あって不思議はないことだと。

どうもこのあたりでも我々は、間違った認識と言うか、感じ方を受け継いで来たような気がします。
ネアンデルタール人やクロマニヨン人は、未文明、未文化の猿に近い生き物だと、そんな風に教えられたし、そう思って疑わなかったのですね。
でも、それは違うでしょう。

少し飛躍しますが、熊や猿だって、花を愛でたり、星明りや月明かりに見惚れることはあるに違いないと、いつの頃からか私の実感です。<参照>
だから、人間の奏でるバイオリンの音や笛の音に聴き惚れることもあるでしょう。

そこで思い出すのが、宮沢賢治の童話「セロ弾きのゴーシュ」です。
いいお話しです。
これは、子どもに聴かせる童話なんですけれど、それにはとどまらないとても深遠な世界のことを語っていると、誰もが頷けるのじゃないでしょうか。

人間だけが・・・、違いますね。
それを大前提にして、さて、熊や猿たちとどう向き合うか・・・。

答えは見えているような気がする私です。

雪景色の朝

高野通信

2016年4月12日午前6時18分

昨夜から今朝までの間に、雪が降ったのですね。
今朝は、あたりが真っ白になっていて、ちょっとビックリ。

畑の準備を進めた人は、大変に目に遭ったのじゃないかと思いましたが、日が当たり出すとどんどん融けて、日中は一転して暖かい一日でした。
畑もやれないことはなかったけれど、準備をしておいたこともあり、真空管アンプをいじりました。

回路図

40年前に製作したときの回路図を見つけました。
その時私は、24歳。


amp

シャーシ裏側です。
回路構成がシンプルなので、中はスカスカです。
こうして見ると、電源部分で全体の半分を占めています。
チョークコイル(C-10-250)がでか過ぎですが、たまたまあった物を使ったのでこうなった。


tube

製作時のメンバーです。
左側の6GA4の内部で、ゲッターが脱落しています。


tube

新しい主役、6V6S。
6V6シリーズの中で、一番プレート損失が大きいバージョンなので、無理がきくかな・・・?と思ってこれにした。


amp

回路変更前、出力段(6GA4)周りの配線


amp

回路変更後の出力段(6V6S)周りの配線
ソケット規定は、4番ピンがSGの他は全て同じなので、至って簡単。


tester

これが、昨日ご紹介したテスターです。
なかなかいいものです。

何しろ40年前に作って、その後ほとんど使っていなかったものですから、まずは各部品が健全かどうか調べることから始めました。
回路図も起こさなくてはならないと思っていましたが、何と!40年前のノートが出て来て回路図が書き込んでありました。
40年前にタイムスリップしたような気持ちになって、暫しそのノートに見入ってしまった次第。

さて、各部分の導通テストを終わらせて、次は電源回路のチェック。
整流管だけ差し込んで、電源を入れました。
ヒーターが赤くなると同時にどんどん電圧が上がり、コンデンサの耐圧を超えそうになりましたので一旦OFF。
とりあえず異常はないようなので、次にその他の真空管を差し込んでテストです。

件のイカれている6GA4も、逆さまにすると脱落した部品がガラス管の底に落ちて支障がなさそうなので、スピーカーもつないで音が出るようにして、現状の回路で電源を入れて見ました。
で、手近な音源と言えば、これがパソコンだったわけで、PC直結で鳴らしてみました。
音量調節は、もちろんPCの画面上でやるわけです。
この時代ならではの、何とも不思議な光景です。

しかし、これがなかなかいい音で、次々といろいろな音楽を流して試聴してみました。
実を言えば、真空管アンプに対する思い入れなんか、とっくに捨ててしまっていた私ですが、今日は久しぶりに「いい音だな・・・」と唸ってしまいました。

そしてその後一旦電源を落として、回路変更をしました。
6V6Sに差し替えて、改めてテストです。
スピーカーも音源も全て同じ設定です。

同じ曲を鳴らしてみましたが、ここで二度ビックリしてしまった私。
こちらもなかなか悪くない!じゃありませんか。

しかしまだ万全ではありません。
実は、パーツが揃わなかったので、6V6Sの動作がイレギュラーのままなのです。
後日、正常な動作になれば、さらにいい音になると思います。

というわけで、オーディオマニアな一日でした。

amp

寄せ集めのパーツで作ったため、トランス類は皆「山水」ではあるものの年代が異なります。