高野通信」カテゴリーアーカイブ

店主の日々雑感など諸々

麦刈り・風車・外でお茶

麦

ライ麦は丈が長いので、高い位置に掛けています。
終わったら、そのまま洗濯物干しに使えそう。


風車

太い角材の部分が胴体、2枚の板の部分が尾羽
胴体の先端にローター(プロペラ)を取り付けます。


風車

ブレードは、打ち込まないと入らないくらいタイトにはまっています。
さらに55mmのビス5本で留めています。
回転バランスのこともありますが、高速で回るわけではないので、大丈夫だろうと思います。
そこそこ重心はとれているようです。
それにしてもデカい!


風車

尾羽の部分には、鳥を驚かせる大きな目玉マークを描きます。


風車

プロペラの塗装です。
このあと、ブレード1枚1枚に位置をずらして赤くマーキングしておき、回転すると渦巻きに見えるようにします。


コーヒー

コーヒータイムです。
外でお茶というだけで、どうしてこんなに気分がちがうのか・・・。

今日は、梅雨の晴れ間にライ麦を刈りました。
もうすでに幾分倒伏していて、手刈りだったから良かったものの、これが大面積で機械でやるとしたら大変なことになっていたと思いました。

まだ少し軟らかさが残る状態でしたから、束ねて軒先に逆さに下げて干しています。
こうすることで、藁に残っている養分が穂先に回ってさらに実が充実して来るのですね。
追熟というプロセスです。
幸い、麦角菌の汚染も見られず、素晴らしい原穀が得られそうです。

朝のうちに麦刈りが終わりましたので、次は風車というわけで、ペンキを買いにホームセンターまで一っ走り。
何だか、先週と同じ流れです。

パーツのうちに塗装するか、半ば組み立ててから塗装するか迷った末、先に組み立てることにしました。
プロペラの部分と胴体と尾羽の部分の二つの構造が形になりました。

塗装は、片面ずつ乾かしながらやるので、今日は半分。
明日もう一度反対側を塗ります。

なかなかドラマチックな見栄えになりました。
これが畑の中でくるくる回るのは、楽しいと思います。

そして、3時のコーヒータイムは、休日の定番になりつつある庭先で。
まだやぶ蚊も出て来ない時間でしたから、満足!満足!

夜はもちろん、IIDE編集。
これが私の休日です。

さて、またIIDE編集です

もうすでに取りかかっているところですが、紙版「飯豊の空の下から・・・」の編集です。

版を大きくしてから、もう何名もの方に読みやすくなった、印刷がきれい、写真がきれい、イラストがきれい・・・と、印刷物としての出来にお褒めの言葉をいただいています。

こちらとしては、期待通りの成果ということで、がんばって取り組んだ甲斐があったと、大変うれしい気持ちでいます。
特に表紙のイラストに関して、水彩画の柔らかいトーンがよく再現されているというご感想をいただきましたので、それが中でも一番うれしいことでした。

少し説明させていただくと、紙版「飯豊の空の下から・・・」になってからの画像は、以前に比べてデータサイズが格段に大きくなっていることを、先ず一番に上げなくてはなりません。
データ化の入口であるスキャナーでは、以前は600dpiだったものを2400dpiにしています。
モードは、1677万色カラーモード。

これほど高精度でなくても良いという意見もあると思いますが、私は逆にスキャナーのスペックが及ぶ限りいくらでも高精度にしたいと思います。
手描きの絵のタッチを完全に再現することは、物理的に不可能なことは分かっていますが、それでも全然違うものになってしまったような結果だけは避けたいですから。
PCの性能のこともありますし、これで精一杯というところで結論を出しています。

そして、この高精度画像を解像度を落とさないまま、最低限のレタッチをして印刷結果を見ます。
そのあと、現実的なレベルまで解像度を下げて、レイアウト用画像として使用します。
これはやって見るとすぐに分かることですが、先に解像度を落としてレタッチするとどうしても再現性が低下します。

この分野にご興味のない方には、大変申し訳ない長話になりましたが、まあそのような苦労の甲斐があったということで、一番喜んでいるのは実はこの私だと申し上げたかったのです。

この次の号も、表紙のイラストが難しくて大変だったのですが、そこそこの結果が出せましたのであとの作業も気分良く進められそうです。
どうぞお楽しみに。
今週中には公開出来ると思います。

霧の朝

高野

霧は、マジシャン。
いつもの風景が、全然違って見える不思議

今朝は、4時に起き出して、先ず外を覗いて見ました。
薄明るくなって来た空を見ると、どうやら晴天のようです。
パン生地の仕込みを始める前に、気持ちの良い外の風景を眺めながら・・・と思って、表のシャッターを上げました。

しばらくすると、川から霧が上がって来たらしく、あたりが白く煙って来ました。
何だか晩秋の朝のような雰囲気ですが、空の明るさが全然違います。

でも、ひんやりと湿っぽい空気を胸いっぱい吸い込むと、とても気持ち良く元気が出て来る気がしました。
そしていつもの見慣れた風景も、全然違って見えますので、どこか知らない所に来たような錯覚を暫し楽しみました。

そのあと今日は、仕込み量が多くて本当に大変だったのですが、おかげさまで無事終えました。
お昼ご飯にありつけたのは、おやつの時間が近づく頃でした。

明日も、スコーンとマフィンがいっぱいあるので、早いところ布団に入らなくてはなりません。

ところで今週は、すでにお知らせしておりますとおり、明後日28日は臨時休業いたします。
翌29日の百姓市オープニングには、顔を出したいと思っていましたが、この日は部落の人足(道路沿いの栽植作業)が午前中いっぱいあり、午後は、食工房の製造仕事が詰まっていますので、結局顔を出せないかも知れません。
ご来場の皆さまには、大変失礼することになりますが、どうぞ悪しからずご了承ください。

よろしかったら、食工房の方へもお回りくださいませ。

なお明日と明後日のブログは、休みます。

畑の記録

畑

トマトは、早くも実をつけています。
夏の間中、楽しめそうです。


畑

きゅうりです。まだツルが伸び始めたばかり。
これからです。


畑

とうもろこし・ピーターコーン
後の方で、ライ麦が穂の重みで傾いているのが分かるでしょうか。


畑

ペルーのとうもろこしを今年も植えています。


畑

ネギも少しですが、植わっています。
ずい分太くなりました。


畑

難易度の高いと言われるにんじん君が、芽を出して育ち始めました。


畑

可愛い実をつけたスイカ君、どこまで大きくなるでしょう?


畑

家庭菜園ですから、少量多品種になります。
レタスも、わずかに7株。


畑

ライ麦の穂が充実して来ました。
ドライフラワーのものとは全然違って見えます。


畑

久しぶりに植えたズッキーニ
一つ雌花が付きました。


畑

ナスはもうすでに初物をいただきました。
長い期間成り続けますので、夏の間中いただきます。


畑

いも掘りが楽しみになってきました。
毎日見回って、テントウムシダマシの幼虫や成虫、卵を潰しています。


畑

さつまいもが少しずつ育っています。
時間がかかるのです、こいつは。


畑

ジャーン!すごいでしょう!かぼちゃですよ。
もう隣の株にとどいてます。
ウドンコ病を防ぐために、全面敷き草しています。

今日は、自分用に畑の様子の写真を掲載しました。
こんな風に日付を付して画像で残して置くと、翌年以降毎年その時期に、過去の同時期にどんな様子だったかが分かって、大いに参考になるのです。
私は、すでにここ何年間かの画像を残していますから、今年の畑の様子が今までになく良好であることが分かって、今日は大いに満足しているところです。

皆さまには、直接関わりあると言えば、かぼちゃとさつまいもの出来じゃないかと思いますが、上々です。

尤も、最後の最後まで分からないと言えば、それもそうなのですが・・・。
まあ、油断はしないで、面倒を見て参ります。
お天気だけは、地球のお母さんにお任せするしかありませんが。

さて、明日はパン焼きです。
今週は土曜日が臨時休業になりますので、明日は、土曜日出荷の分も合わせて仕事量が多いのです。
早めに寝ることといたします。

ではでは。

久しぶりにクラフトマン

子どもの頃は、これでも工作少年だったんですよ、私。
今日は、畑の鳥害防護のために大きな風車を設置しようと思い立ち、材料を買いにホームセンターまで一っ走りすることから一日が始まりました。

風車

ブレードの長さは1.8mです。
ローターの直径は3.6m少々となります。


風車

尾羽の部分の墨付けをしています。


風車

ブレードと尾羽が出来ました。
ブレードは4枚ですが、1枚予備で5枚作りました。


風車

本体とローター芯は12cm×12cmの角材を使用。
これから、ブレードを取り付ける溝を切ります。


風車

ブレードを取り付ける溝の調整をしているところ。


風車

ローターの芯の部分
シャフトの穴も開いています。

始めると、もう面白くて止められません。
結局午後も使って、主要なパーツの下ごしらえを終えました。
まあどんなことになるか、さらに詳細はこの次の報告をお待ちください。

効き目の方は、山暮らしの時に同様な風車を立てて試していますから、だいたいは分かっています。

とうもろこしが実る頃に、カラスが寄って来ないようにすることが目的ですから、その時期だけ設置する予定です。
何しろ、半径50メートルくらいの範囲には、鳥は近寄って来ません。
野ネズミやモグラを餌にしている、サシバやノスリなども近寄って来られなくなりますから、とうもろこしが終わったらすぐに撤去します。
そうしておけば、来年また使えますし。

ちなみにこの風車は、動力を取り出すことが目的ではありませんから、構造は至って簡単です。
回転数は遅い方が良いし、強い風の時にやたらに高速にならないよう、また弱い風でもよく回るよう、ブレードの角度を考慮しています。
前に作った風車は、強風でブレードがたわみ支柱に当たって壊れてしまいましたので、その辺も考慮して設計し直しています。
ま、あとはもう少し出来上がってからご説明に及びます。

ある日、森の中、クマさんと、出逢った・・・ら?

生活エリアの中にいつも熊が出没する場所に暮らしている私としては、もし熊と出会ったらどうしようか・・・?ということは、いつもイメージしてはいるのです。

しかし、何しろ一度もその経験がないので、今一つリアリティに欠けています。
いろいろな情報があっても、実際の役に立つかどうかは、その場にならなければ分かりません。
そもそも野生動物を敵対視するつもりはありませんから、危害がない限り柔軟に共生していたいというのが私の本音です。

そんなことを思っていたら、こんなブログ記事に出会いました。
それも全く偶然に。
なかなか面白いと言うか、興味深い出来事がつづられています。

<参照> ※件の場面は、後半の部分です。

この体験談を読んで、はぁー・・・、ひょっとするとクマって、こんなキャラクターの生きものなのかも知れない・・・、と想ったりするのですね。
サルもねぇ・・・。

尤も、このあたりの熊や猿がどんな性格なのか、それは分かりませんが。
実際に出会って見るまでは、何とも言えません。

しかしその前に、自分のハラは決まっているか?と自問する私です。

星空を眺めながら想ったこと

先日、畑の畔に椅子を持ち出して、星空を眺めたことを申し上げました。
その時頭の中に想ったことを、今日はお話ししてみたいのです。

まず、畑の畔に行ったのは、家の周囲だと街灯の明かりが邪魔になって、星が見えにくいからです。
当然、あたりは真っ暗でした。
尤も、目が慣れて来ると、それでもかなり明るくて、持って行った懐中電灯も帰り道には必要ありませんでした。

さてその時、星空を眺めながらふと頭の中に思い浮かんだのは、近くの山の中で熊や猿たちも、この星空を眺めているのじゃないか・・・ということでした。
否、きっと眺めているに違いない!
そしてそれは、見ていないはずがないじゃないか!という確信に変わって行きました。

自然と共に生きることが全ての野生の動物たちが、空の雲や月や星に無関心なわけがないでしょう。
土星に輪っかがあることは知らなくても、彼らは、人間の私たちがとっくに失ってしまったアンテナで、より多くの情報を受け取っているのかも知れません。

それどころか、「今夜は星がきれいだねぇ・・・。」と、頷き合ってさえいるかも・・・。
そうだったらいいな・・・。
そんなことを想いながら、楽しく星空を眺める私でした。

そして今日は、こんな過去記事もご案内いたします。
ご覧いただければ幸甚。 <参照>

今日は夏至

今日は、一年で一番日の長い夏至です。
ということは、今日から冬至に向かって少しずつまた日が短くなって行くのですね。

ページをめくるような、壁の反対側に回るような、南斜面を上って来て峠を越えて北斜面を下り始めるような、今日の私は、そんな感覚に支配されています。
この日を境に、何か因果関係が変わるのだという感覚があります。
夏はまだまだこれからではあるのですが・・・。

さて今日は、一雨降るという予報が出ていたはずですが、お約束の時刻になっても、水滴が落ちてくる気配は全くありませんでした。
けっこう気温は高く、30℃一歩手前というところ。
それより湿度が高く、外は蒸し暑かったようですね。
私たちはオーブンの直近で仕事をしていましたから、外に出ると涼しいくらいでしたが。

それにしても、この季節になるとパンは売れません。
皆さんの食欲は、あっさりとして涼しげなものの方に傾きますので・・・。
でもまあ、健康と体力維持を考えたら、パン食は決して悪くないと思います。
例えば、堅焼き黒パンとかプンパニッケルとかみのりのパンとか・・・。
ああ!どれもこの季節は敬遠されがちなんですけど・・・。

でも、本当にいいですよ!
私、毎日二食はパン食で、黒くて硬いパンを好んで食べてますから。

あとは、運動することですね。
毎朝の体操とジョギング、それ以外にも運動の心がけでそろそろ半年。
はっきりと違いが出ているのが、自分の体の実感で分かります。

蒸し暑くても、何も苦にはなりませんし。
今日も、夕方から畑で一汗かきました。
気持ちいいです。


昨日の麦畑の画像、デスクトップ背景用に作ってみました。よろしかったら、お使いください。
1920×1080 フォーマット
1690×1050 フォーマット

日が長いので

畑

昨日から一日で、50cmくらいもツルが伸びました。
そのうち画面に収まり切らなくなって来ますね。

明後日は夏至なのですね。
日が長くなりました。

午後7時では、まだまだ外は明るくて、畑でおばあちゃんが野良仕事をしています。
私たちも、食工房の仕事が終わってから、夕食前に畑に行きます。
たとえ少しでも、草取りをしたり水やりをしたり、手が出せるありがたい時間になっています。

パン焼きの仕事を終えてから、まだ畑で作業する余力がある・・・と言うより、これはいいリクレーションになっているのです。
尤も、健康で良く動く体あってのこと。
それが何より一番ありがたいことに違いありません。

上の娘が言います。
「植え付けをしたら、その日から百日参りだ。」
毎日、用があってもなくても、必ず畑に行って作物の姿を拝んで来るのだと。

そのおかげでしょうか、野菜たちが本当によく育っています。
その野菜を食べて、一層元気になれることは確かです。

明日は、スコーン焼きです。

虫送り

農村に昔から伝わる年中行事の一つに、虫送りというものがあります。
ご存知の方もいらっしゃると思います。
私が子どもの頃、生まれ育った土佐の山奥の村でも、梅雨明けの頃だったと思いますが、虫送りをやっていました。

さてその行事のいわれはともかく、今日は私流の虫送りと言って良い作業をやりました。
家の裏にいつの間にかたまった落ち葉を集めて、焚き火を起こし煙を立てました。
燃え盛らないように、わざとジョウロで水をかけながら、あたり一面を燻しました。

こんなことをして何がいいのかと言うと、私の持論なのですが、煙は虫が嫌うということが先ず一つ、煙の中の亜硝酸は殺菌力があるので、カビやその他の病原菌を殺菌出来ること、落ち葉の中に産み付けられた虫の卵や幼虫や諸々、燃やして退治出来ること。

本当は、日常的に薪を燃やして煮炊きや風呂焚きをする生活があれば、一番いいのですが、今の時代にはそれはほとんどありませんから、時々でも外で焚き火をするのは、とても理に適った優れた防除法だと思うのです。
あと一つ、クマや猿などの獣に人里に対して警戒心を起させるためにも、火と煙はきっと役に立つと思っています。

それで早速気が付いたこと。
体中に煙のにおいが染み付いているのでしょうね。
夕方外に居ても、蚊が一匹も寄って来ませんでした。

今も外で、静かに煙が出続けています。多分、明日の朝まで。
緩急自在な火の使い方もまた、人間だけが獲得した知恵ですからね。
こんな大切なことを手放してはいけません。

★過去記事もご参照いただければ幸甚 <参照>

一ヶ月くらい経った頃、またやろうと思います。
そして、8月に孫たちが遊びに来た時には、キャンプファイヤーですね。