高野通信」カテゴリーアーカイブ

店主の日々雑感など諸々

確かに地球は動いている

川原

土手から川原に下りる道は、草やぶで塞がれていました。


川原

半袖&トランクスの軽装だったので、一瞬、先に進むのを躊躇しました。


川原

いつも最初に目にする黒い石があった辺り、大きな流木が流れ着いていました。


川原

岸辺にびっしりとヤナギが根を下ろして土止めになっています。
そのおかげで洪水の度に少しずつ土砂がたまり、次々と他の植物も生えて来ます。


川原

先に進むと、石ころの川原が開けていましたが、ずいぶん砂が入って、次第に埋もれつつあるようです。


川原

川原の中ほど、洪水の時だけここを水が流れています。
大きめの灌木は、ヤナギです。


川原

やっと一つ見つけました。
ここは、以前のままです。


川原

早速小石で顔を作り、魂を吹き込んで来ました。


川原

前は、流れのすぐそばにあったこの石、川床が下がったのか、周りは砂まじりになっていました。

今日は、一体何年ぶりになるのでしょう・・・、本当に久しぶりに川原に行ってみました。
そうです・・・。以前、河原の石に小石を乗せてマスク(人面)を作って遊んでいた、例の川原です。

多分、震災の前からですから、3年ぶりくらいかも知れません。
すでに以前から、年々土砂の堆積で石ころだけだった川原に砂が溜まり、植物が増えて行くのは見ていました。

しかし今日は、驚きました。
川原の様子はもうすっかり変わっていて、以前マスクを作った石は砂に埋もれてしまったのか、初めのうち全く見つかりませんでした。

川岸は、柳が根を下ろして土留めの役を果たし、河原の内側はもうすっかり砂で埋め尽くされていました。
川床も下がったのでしょう、河原は水面からずい分高くなったような気がします。

それでも上流に向かって進んで行くと、以前の様子に近い場所が広がっていました。
いつの頃からか、洪水の時に川原の中ほどを突っ切って水が流れる道が出来たようで、筋状に植物が生えていない領域がありました。

そして最上流側に辿り着いたところで、ついに一つ見つけました。
洪水の度、いつも一つだけ残っているマスクがあったのですが、その石でした。
そこだけは、ほとんど変化がないような・・・、不思議な感じでした。

しかしこうして見ると、川というのはまるで生き物のように動いています。
わずか数年でも、風景が違って見えるほどです。

そして地球も・・・、それに比べればゆっくりと、しかしはるかに壮大なスケールで動いているのですね。

それにしても、河原に下りて行く道が草薮で塞がれている様子に、何やら人の世の移り変わりを見るような気がした私です。

過去記事、ご覧いただければ幸いです。

2007.07.03「地球は動いている」
2007.06.12「地球の一部」

夏至

夏至

2013年6月21日午後7時00分
福島県喜多方市山都町相川字高野にて

今日6月21日は、夏至でした。
一年で最も日照時間が長い日でしたね。
季節はまだまだ初夏の趣きですが、この日を境に冬へのプロセスが始まるのですね。

夕食を食べ終わった後、まだ明るかったので外に出て見ました。
夏至の日の夕暮れを味わっておかなくては・・・、という気になったのです。

ちょうど午後7時。
曇り空がまだらに赤く染まって、夕焼けと言うにはちょっと不気味なような不穏な感じがしたのは、台風崩れの低気圧が近づいているせいでしょうか。

ゆっくりと暮れて行くその時間を外で過ごしながら、天に向かって祈りました。
この地球が、いつまでも気持ちの良い場所であるようにと。
やがて暗くなりましたが、星を見ることは叶いませんので、間もなく家の中に戻りました。

ちなみに、一年で一番日の出が早い日と日の入りが遅い日は、実はずれていて夏至とは一致しないのですね。
日の入りが早い日は、もうすでに過ぎていて、日の入りが遅い日は、まだこれから何日か後です。

それにしてもこの季節、朝起きが楽なのは助かります。
気持ちが良いので、パン生地をこね終わったら、散歩コースを二回りジョギングしています。

畑始動!

畑

手前の黒く色の濃いところが耕された箇所
草だらけですが、根っこが浮いているので、抜くのは簡単。


畑

冬を越して、白菜も茎立ち菜に。
クセが無くて、食べやすい。

今日という今日は、もう我慢が出来ませんでした。
何も手を出さなくても、草だけは伸びています。
作物を植えなくちゃ、畑じゃありません。

それで、いつもだとトラクターを借りて来るのですが、今回は鍬一本でどこまでやれるか試して見よう、なんて気を起こしました。
もっとも、今日はシーズン初ですから、いきなり張り切って体を傷めたのでは何にもなりませんから、リハビリのつもりで緩々と2時間ばかり鍬を振るいました。
トラクターでやれば、30分もあれば畑全面を2回でも耕せるのですが、鍬一本で2時間、5分の1くらいを一回耕して終わりました。

でも、何と言ったら良いのでしょう・・・。
これがとてもいいのですね。
何が、と言われても困りますが、多分畑にとってもいいと思いますし、自分の体にとってもいいような気がします。
もちろん、わずか5畝(150坪)ほどの畑ですから、よほど無茶をしない限り、やり過ぎて体を傷めるほどの仕事にはならないのですが・・・。

そして、当然のこととして土をよく見ることになります。
機械でダァーッと走ったのでは、到底見えないし気も付かない土の細かい様子が分かります。
家庭菜園なのですから、趣味として観察に意を注ぐこともまた良しというわけです。

うれしいことに食工房は、私もスタッフも皆それぞれに仕事力が上がって、この頃早く上がれるようになって来ましたから、これから日も長くなる季節、畑で作業する時間も取れるのではないかと思っています。

さてさてこれで、かぼちゃあんぱんに一歩でも近づいたわけですね。
あと150日・・・!?


スコーン・ご好評感謝!

食工房のプレーンスコーン、会津中央乳業・会津のべこの乳使用です。
ただ今、その会津中央乳業さんの売店で、売れ行き絶好調です。

そして、長いお付き合いをいただいている七日町駅カフェさんでも、もうかれこれ7年近くずっとご好評いただいており、売れ行きが落ちません。

食工房のプレーンスコーン、ブレイクの兆しあり!
がんばります!!

宝物

春蘭

天女のような、デリケートな姿。
でも、生命力がとても強い植物です。


桜

我を忘れさせる花
私のイメージは、恋愛する心

今日は、上の娘が庭を探索中、いいものを見つけました。
一株だけですが、春蘭です。

山暮らしをしていた時は、家のすぐ裏にこの春蘭が何株もあって、可愛らしい花とおしろいのような気品のある香りを愛でたものでした。

こちらに来てからは、近所の和尚山という所にいっぱい咲いているのを見に行ったことがありますが、もうずいぶん前のことで、それ以来久しぶりに目にする春蘭です。
話しを聞いて、すぐにカメラを持って行ってみました。

いやー、うれしかったですね。
その気持ち、伝わるでしょうか・・・。

そして、表に回って来ると、種まき桜が呼んでいました。
今日は、思い切って接近して撮って見ました。
さくら・・・きれいですね。
何だか、ドキドキして来る私です。

まさに、まわりは宝物。