猛暑、コロナ、オリンピック

何しろ、連日の猛暑。
そして過去最多を繰り返しながら急拡大する新型コロナ。
折しも開催中のオリンピック。
いっそ外出は止めて、家でテレビでオリンピック観戦。

実際にどうだか分かりませんが、この一週間、ご来店のお客さまは一日一人か二人でした。
そんな状況をある程度予想していましたので、仕込みは控えめにしていましたが、それでも沢山売れ残りが出て、いささかガックリ来ています。
明日と明後日は、定休日です。

昨日から8月に入り、前半は今までにまして猛暑の毎日になりそうです。
しかしながら、こればっかりは何とも致し方ありません。

また、お盆の頃には帰省客がどっとやって来て、感染も広がる可能性大ですから、食工房は夏季休業をいただきます。
8月8日~8月18日までです。

明日、明後日の定休日もですが、お休みの日は早朝と夕方の1~2時間ずつ、農作業で汗を流します。
日中は、昼寝です。

皆さまも、暑さとコロナに気を付けて、お元気にお過ごしください。

クマ剥ぎ

飯豊の空の下から・・・

根元直径約40cmのクルミの木です。
画像では判別できませんが、爪痕も付いていました。

ここしばらく、熊の気配が遠のいていました。
否、いるはずであることは確かでしたが、とにかくその証拠をつかむことが出来ませんでした。

姿を見せないのはもちろん、足跡一つ残しませんし、藪を漕いだ跡もイノシシのものと見分けが付きませんし、糞は落とさないし、何一つ印を見つけられませんでした。

しかし、畑には大好物のトウモロコシも熟れて来ています。
もうそろそろ、ここらで何かサインが現れるはず・・・と思っていました。

今朝のこと、下の娘がジョギング中に、一本の木の皮が剝けているのを発見しました。
昨日までは気がつかなかったのに、何かあったに違いないと、私に報告して来ました。

そこで上の娘と一緒に改めて見に行ってみると、それは間違いなく「クマ剥ぎ」でした。
クマ剥ぎというのは、熊が時々見せる行動で、木の皮を剥いで表面に沁み出して来た樹液を舐めるのです。

私は、今回初めて見ましたが、クマ剥ぎは木にとってはえらい迷惑な行動で、程度によっては木が枯れてしまうことも珍しくないそうです。

やっぱりいるんだ!と改めてガツンと一発気合いを入れられてしまいました。
さあ、電柵を回してはあるものの、トウモロコシは無事に収穫出来るでしょうか。
かぼちゃは?さつまいもは?

これから秋の終わりまで、熊、イノシシ、猿、その他小物も相手に、田畑を守らなければなりません。
そしてそれは、自宅も含めた生活の場の安全を守ることにも通じています。

昨年の熊事件を思い出すたびに、暗澹とした気分にさせられる私たちです。

暑い日が続きます

中長期予報によれば、東北地方はここしばらくの間、高温、晴天の日が続きそうです。

まあ、それならそれでも構いません。
圃場はよく乾いて、整備がやりやすくなります。
これから9月下旬の種まきまでの間に、圃場の整備をするための時間は十分ありそうです。
食工房の仕事をこなしながら、早朝や夕方、時には日中も、臨機応変に時間を融通しながら作業を進めます。

麦の作付けも、今年で早や3度回るわけですが、年々少しずつでも要領は良くなっていて、また圃場の状態も良くなって来ていますから、同じことをやっているようでも、ずい分手慣れて気持ち的には楽になっています。

一方、まわりの水田は、今まさに出穂の時期を迎えようとしています。
少なからずイノシシの被害に遭うのではないかと心配しています。
すでに対策している人もいれば、全く未経験未対策の人もいて、これで被害が出れば気の毒なことになるのは目に見えています。

何とか防ぐ手立てを伝えて行かなくてはなりません。
そうしないと、麦も無事では済みませんので。

さて、明日もまたパン焼きの日です。
室温が高いので、酵母はドゥコンで低温管理です。

明日の早朝でも、まだ室温が高いかも知れません。
その時は、パン生地も温めるのではなく、冷やす方向で管理します。

おいしいパンが焼けると思います。

皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

今日のパンも上出来

このところ、酵母の発酵の具合が安定して良好です。

これまでと少し違うところは、やや低温側に寄せて温度管理していることです。
捏ね上げたパン生地も、これまでよりはずい分低い温度で管理するようにしています。

そして、温度管理をより厳格にするため、小麦粉や水の温度、室温なども逐一チェックしています。
最終的に、パンの種類により、予定通りの一定した生地温度になることを狙っています。

風味も、少し変わったかも知れませんが、悪くはなっていない、むしろ皆さまには納得していただけるものと思っています。

それにしても、自前の畑で収穫したライ麦やスペルト小麦そしてデュラム小麦の風味は、自分でいうのも何ですが格別です。

この後、来年に向けて種まきが終わった頃、また例年のように百姓○年生進級祝い「収穫の恵みパンセット」を売り出す予定です。
今年のメニューには、デュラム小麦のフォカッチャも加わります。
どうぞお楽しみに。

それから、スペルト小麦の収穫に余裕がありますので、全粒粉を売り出そうと考えています。
ご家庭でパンやお菓子を手造りされる時に、今までにない風味をプラスしていただけると思います。
詳細は、決定次第発表しますので、どうぞお楽しみにお待ちください。

ところで、連日報じられるコロナ感染の急拡大、不安定なお天気、テレビで開催中のオリンピックを観戦して家に居ようという方も多いことと思います。

それでもなお、皆さまのご来店をお待ちしております。

厳重な感染対策、実施中です。

整える時間の大切さ

飯豊の空の下から・・・

見事な大アーチが二重になっていました。

最近、いささか疲れを感じています。
何と言うか、気持ちがスッキリしないのですね。

何故なんだろうと考えていて、今日ふと思い当たりました。
近頃、忙しいのはいいのだけれど、いつもいつも差し迫った用事を片付けることに追われてばかりいるな・・・と。

もう少し余裕と言うか、例えば散歩をしたり、ゆっくりと意識して深い呼吸をしたり、体操をしたり、そういう時間がいつの間にか無くなっています。
それらは、言って見れば自分の体や心を整えるために必要なことだと思っているのに・・・。

そしてまた、部屋の掃除をしたり、物を整理整頓したりすることも、気持ちよく過ごすためにも、気分を変えるためにも大切なことです。
気がついて見ると、寒い季節に使っていた湯たんぽが、最後のお湯が入ったまま袋に入ったまま置き去りになっているではありませんか。
「あぁ、これではいけない!」と思い直し、急いであと始末をしました。

そうなんですね。
このような何でもない、しかし必要な小さなこと一つ一つを、ちゃんと片付けられるようでなくては、良い人生は送れないと思います。

そんな反省の気持ちで暫し休んでいたら、外から虹が出ているよ!と声がかかりました。
おぉ!幸先がいいじゃないか!と飛び出しました。
そして、しっかりと手を合わせて、これからも良い事が沢山ありますようにと祈る私でした。

通販クーポン適用期間、延長決定!!

ただ今、通販サイトにて実施中の「コロナに負けない!応援クーポン」、適用期限を今月末日までとしていましたが、延長を決定いたしました。
8月末日まで適用されますので、引き続き積極的な通販のご利用をお願い申し上げます。

食工房オンラインストアをご利用の際は、お支払い画面にて以下のクーポンコードを入力してください。
LNVpMAHokx
3000円以上のお買い上げにつき、10%割引が適用となります。

ハンドメイドマーケット “Creema” ご利用の際は、同じくお支払い画面にて以下のクーポンコードを入力してください。
FXv4Ewn27K
3000円以上のお買い上げにつき、10%割引が適用となります。

夏季休業のお知らせ

8月8日(日)~8月18日(水) 夏季休暇兼農繁休をいただきます。
定期便ご利用の方には、個別にスケジュール調整についてご相談申し上げます。

イノシシ、焼け跡は平気!?

動物たちは、本能的に火を怖がると教わりましたが、それってどの程度なのでしょう。
燃え盛る炎は熱いですから、恐れているかどうか以前に、どんな生き物だって近寄れません。

では、煙の臭いや焼け跡の焦げた臭いはどうでしょうか。
嫌がる傾向が見られるでしょうか。

私も近所の農家さんたちも、火を焚いて煙を出していると獣が寄って来ないと信じていて、それを実行していますが、昨夜から今朝までに、件の焼け跡にイノシシが侵入した後を見つけました。
残念ながら、監視カメラはそれを捕えてはいませんでしたが。

しかし、このイノシシの行動をどう理解したら良いのでしょう。
動物たちの火に対する認識は、単純に理解出来るようなものではないような気がします。

そう言えば、高野(旧店舗の場所)に居住していた時、裏の林でほとんど毎晩のように焚火をしていました。
そして、そばに監視カメラをセットしておくと、夜中にいろいろな動物たちがやって来るのが映りました。

面白かったのはキツネで、燃え落ちた焚火のまだ熱気の残る灰を掘ろうとするのですね。
何を見つけようとしているのか分かりませんが、熱心に掘り返しています。

一度は、残っていた燠(オキ)に触れて大慌てで灰を蹴散らして飛び出したこともありました。
そしてその後も、灰を掘り返すことを止めませんでしたから、これを見る限り、キツネは火なんか怖がっていないとしか思えません。

件のイノシシは、どうなんでしょう?
なかなか油断のならない相手であることだけは確かです。

収穫期だけでなく、種まき直後の圃場でも、歩き回られたら大迷惑です。
年中ずっと防御していなくてはならないとしたら、いやですねぇ・・・。

だから早く捕獲してくれ!と言っているのですが、役所は動きがありません。
まだあと、猿も熊もいるというのに。

さてさて、明日と明後日、台風接近と報道されていますが、食工房は定休日休業です。
全くいいような悪いような、何というタイミングでしょう。
何処にも被害を出さずに通過して欲しいと願います。

麦藁及び残渣の焼き払い

麦の収穫後、圃場には麦わらと脱穀屑また雑草などが残されています、

トラクターですき込みという手もあるのですが、雑草など他の植物の種が残る可能性があること、害虫駆除の目的、病害のもとになる菌類の焼却、野ネズミを追い出すため、それらの理由により圃場全体を焼き払うことも効果的な手法となります。

昨年は、麦わらを細かく刻んですき込みましたが、虫の害と野ネズミの害が目立ちましたので、今年は焼き払いをするつもりでいました。

しかしながら広い圃場に火を放つのは、一つには危険を伴いますし、うまく燃え切らなければかえって手間がかかることになりますから、慎重にタイミングを見計らっていました。

収穫直後からしばらく雨が続きましたので、麦わらはすっかり湿気っており、まずは晴天が続いて乾くのを待っていました。
そして風のない穏やかな晴天を待って、昨日と今日の二日かけて中島第2圃場と中島第3圃場の焼き払いを実行しました。

それぞれ夕方から1時間程度できれいに燃え尽きました。
燃え盛っている時はさすがに緊張しましたが、想定通りに燃え広がり、適当なところで反対側から迎え火を放って圃場の中ほどで燃え尽きました。

このところ、焚火による山火事が多いですから、自分が悪い例を作ってしまっては今後火を使うことも出来なくなると、慎重な上にも慎重に風向きや火の回りを判断し、火を点ける箇所も良く選んで事に当たりました。
おかげさまで、何を案ずることも無く全くあっけなく終了しました。

ま、こんなことも、近くに人家も無い山間だからこそ可能なわけで、また、今日の炎は、獣たちには小さな山火事くらいの迫力があったはずですから、獣害対策上も上首尾だったのではないでしょうか。
焼け跡に最初にやって来るのは誰か?監視カメラも設置しています。

何故、獣害対策に一生懸命になるのか

我が集落のような中山間地区の小集落では、獣の害が深刻です。
特に、熊とイノシシと猿は、生命に危険が及ぶこともあるので、真剣な対策が必要です。

大切な作物を食害するから、周辺の環境を荒らすから、それらを防ぐためというのが対策の主な理由だと理解されていると思いますが、本当はそれよりも重要な視点を忘れてはなりません。

それは、私たちの生活の安全(生命の安全と言ってもよい)を守るという、にわかには結び付きにくいけれど、一番の眼目は実はそこにあるのです。

前々から申し上げているように、野生の動物たちがただ無条件に本能的に人を恐れているというのは、もはやとんでもない誤解だと知るべきです。
彼らが人を恐れるか否かは、人との関係の中で学習された結果でしかありません。

その学習は、いつでもどこでも不断に行われているのであって、どんな生き物でも条件が揃えば人を恐れない、あるいは人に構わない振舞いをするようになります。
ネズミだって然り!

だから、獣害対策の要は、人間の私たちの縄張り宣言をする、それを行動で示すことにあります。
草刈りをしたり、木を伐ったり、火を焚いたり、大きな音をたてたり、本当はたまには狩りをして強烈なメッセージを送ることも必要です。

ですが、今の私たちには、獣たちに直接手出しすることは禁じられています。
とりあえず出来る方法を、精一杯頭を使って行使する以外、今のところ有効な対策はありません。

被害を報告し捕獲を願い出ても、直ちに採択されるわけでもなく、わなを仕掛けて一定期間が過ぎてかからなかった時は、それ以上の手が打たれることはありません。

昨年の例のように、せっかく捕獲した大熊を山に放してしまうのですから、何が危険なのか、この人たちには理解出来ていません。

先ずは、動物たちのことをよく観察し、知ろうとすることです。
時間と手間はかかりますが、小さな手掛かりは沢山あります。
初めの頃、全く余計な手間暇だと思いましたが、最近、命ある者として生きるということは、本来そういうものかも知れないと思うようになりました。

今後、獣害は、むしろ都市部でより深刻になって行くだろうと思います。
そのストーリーは、もうすでに始まっています。

もっともっと深刻になって初めて、社会の問題として取り上げられるようになるのでしょう。
それでもしばらくの間は、何をどうして良いのか分からず、見当違いの模索が続くことと思います。

そんな間にも、せいぜい被害に遭わないように、命の危険を避けるように、慎重に且つ大胆に、動物たちと駆け引きしながら生きて行きたいと思っています。

うちの麦は、やっぱりおいしい

今週から、自前の麦畑で収穫した麦を使っています。

やっぱりうちの麦で焼くパンはおいしい!と、家族全員の一致した感想です。
ま、自画自賛と言われても仕方ありません、自分たちの偽らざる感想ですから。

どうしてなんだろうね・・・と、娘たちと話しています。
それにお客さまだって、認めてくださっている方が沢山いらっしゃいますから。

これから来年の収穫まで、雪室から少しずつ小出ししながら、一年間のパンの材料に間に合わせる予定です。

畑に種を播くところから、刈り取って脱穀乾燥、精麦製粉、そしてパンこね、焼き上げてやっと皿にのせて口に運ぶまでの、何と何と長い道のり!一通りやって見て初めて分かることが沢山沢山あります。

どれもこれも、パン屋の知見として無駄なものは一つもありません。
むしろ必要ではないかと思っています。

今夜も、おいしいパンになろうね!と気持ちを注ぎながら酵母の仕込みをしました。

明日もまたおいしいパンを焼いて、皆さまのご来店を心よりお待ちしております。