新ライ麦の食味テスト

明日のパン焼きで、今年度産のライ麦の食味テストを行います。
ライ麦入り角食パン、堅焼き黒パン、プンパニッケルの3品目を予定しています。

いつもの定番品ですが、明日は今年度産のライ麦全粒粉を用います。
テストですが、いつも通りの品質の製品になりますので、従来通りの価格にて販売いたします。
明日のみの限定となっております。

なお、通販にご注文いただいている分も、この仕様の製品が出荷されます。
どうぞお楽しみに。

さらに来週は、スペルト小麦も食味テストを行う予定です。
ご期待ください。

相変わらず梅雨空の毎日ですが、明日もおいしいパンを焼いて、皆さまのお越しをお待ちいたしております。


獣害対策マップ、次々更新

本日は朝から、辰ヶ原地区に猿がやって来ました。
昨日、東向地区で追い立てられた群れが移動して来たものと思われます。
畑に侵入される直前に対応出来ましたので、効果的だったと思います。
多分、いつものコースで川隅地区へと移動して行くはずです。
なお油断せず警戒します。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.62 2020年7月号
をご覧いただけます。

IIDE


shokuko store

紙版・飯豊の空の下から・・・

本日、「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」の新しい号(7月)の編集を終え、pdfファイルを公開いたしました。
多くの方にご覧いただきたく、ご案内申し上げます。
いつもどおり、記事末尾のバナーリンクをクリックしてファイルを開いてご覧ください。

さて本日は、昨日とは打って変わって雨の一日でした。
ここ一ヶ月近くの間、ほとんど晴れの日は無く雨ばかりというのは、統計上もすでに結果が出ていて、ここ一ヶ月の間の日照時間は平年の30%ほどに止まり、逆に雨量は150~200%にもなっているとのこと、農作物にも深刻な影響が出始めています。

否それにしても、よくぞ麦刈りを終えることが出来たものだと、またまた改めてこの間の際どい判断を振り返る私です。

ところで、この雨続きの空の下、猿たちが続けて出没しています。
もういつでも畑のあるところの至近距離に隠れていて、人の気配が去るとすぐに侵入して来ます。

今日も雨の中、追い払い作業をしていました。
もはや猿たちは数が増えて、群れも複数になったのではないかと思われます。
とても広範囲に、同時に出没していますから。

で、そこで影響を受けるのが、実は鳥たちです。
猿は、皆さまご存知の通りとても達者に木に上ります。

一方鳥たちは、木の上に巣をかけます。
猿たちは、卵やヒナをとって食べてしまうこともありますし、そもそも木に上って枝を揺すったりしますから、鳥たちは安心して営巣活動が出来ません。

その影響でしょうか、人家の近くに小鳥たちが集まっています。
カラスくらいの大きな鳥にとっても、猿は大きな脅威です。
猿がいると、上空でカラスたちが大騒ぎしますから、注意していれば猿たちの動向が分かります。

植物にも少なからぬ影響があり、猿の好物でもあるヤマユリは、花はもちろん球根も掘り出して食べてしまうので、このあたりではすっかり見かけなくなりました。
こんな風に、特定の野生動物(猿、猪、鹿など)の動向で、生態系が破壊されて行くのを目の当たりにしています。

この際人間もまた自然界の一員として、こうしたことに十二分に関心を払い、ただただ人為を遠ざけることのみが自然保護ではないことを知り、適切に介入すべきと考えます。

そのためにも、自分たちの繁栄は他の自然界の仲間たちの繁栄と共にあるということを忘れず、果たせる役割があるということを知らなくてはなりません。
人類の知恵は、そこにこそ発揮されるべきだと思っています。

獣害対策マップ、ご覧いただければ幸いです。

スペルト小麦、籾摺り作業

麦ラボ

籾摺り作業開始


麦ラボ

ジェットファン式籾摺り機 イセキ MGJ-3M3


麦ラボ

籾摺り機稼働中


麦ラボ

未精製原穀投入口


麦ラボ

籾摺り機からグレーダー(選別機)に直結
自動計量で袋詰め出来る


麦ラボ

テント張りのスペースの中に麦殻を排出


麦ラボ

2020年産スペルト小麦
籾摺り、選別済み原穀


麦ラボ

スペルト小麦、麦殻


麦ラボ

排出された麦殻を集めると、体積は中身が入っていた時と全く同じです。

本日は貴重な晴天の一日となりました。

予報で分かっていましたから、スペルト小麦の精製(籾摺り)作業をやりました。
何しろこの作業を早く終わらせたかった・・・。
そうしないと、倉庫の中がいつまでも片付かなかったので。

本日は、段取りから後片付けまで含めて、朝から大方一日かかりました。
籾摺り工程自体は、一時間少々で終わっています。

件のジェットファン式籾摺り機は、期待通りの性能を発揮してくれました。
脱っぷは完全ですし、穀物の傷みはほとんどありません。

それでも、一工程では若干麦殻が混ざっていましたので、再度工程を繰り返して二行程かけたところ、完璧な原穀が得られました。
選別機でふるい落とされた選別下は、10%より少し多いくらいで、まあまあ出来は良かったのではないでしょうか。

ただ、収量は思ったほどなく、全体で130kg程度でした。
それでも昨年よりは多くなりましたので、こちらは何とか一年分間に合うのじゃないでしょうか。

これでライ麦とスペルト小麦ともに収穫が確定し、本年の麦の収穫作業は無事終わりました。
今回、なかなか緊張感が高く、思えば冷や汗ものの収穫期でしたが、今は心の底から安堵しています。

これから一部を製粉してパンを焼き、食味テストをしたいと思っています。
食味テストのスケジュールは、後日発表いたします。
★2021年の籾摺りの時の記事もご覧ください。<こちら>

思いもかけぬ原因で土砂崩れが

藤沢行政区

旧山都第二小学校(現在は養護老人施設)の運動場裏手の土手が崩れました。


藤沢行政区

ここの土手の法面が延長約80mにわたって崩れていました。


藤沢行政区
藤沢行政区
藤沢行政区
藤沢行政区

一抱えのお大きさの石も何個か落ちていました。

本日は予定通り早朝より人足が実施され、集落内の生活道路沿いの草刈りなどをしました。

それで、一箇所土砂崩れが発生している箇所がありました。
旧山都第二小学校(現在は、介護老人施設)の運動場の裏手の土手です。
上り口から運動場入口までの道路沿いの法面が、延長80mわたって崩落していました。

昨日までの雨で崩れたことは間違いありませんが、その前から、このあたりに出没している猪が掘り返して大きな穴が無数に開いていたことが原因となったようです。

彼らが地面を掘り返す様子は、まるで荒っぽい土木工事そのもので、草や木の根は皆剥き出しになってしまいます。
土を掘って何をするのかと言えば、ある時はミミズがお目当て、ある時はヤマユリなどの球根、山芋と、食料探しということもあれば、体の表面についた虫を落とすために土(泥)浴びということもあります。
いずれにせよ、あたりの地面はもう酷いことになります。

今日のその現場を見て、頭に浮かんだこと、それは山崩れの中のいくつかは、こうした猪の出没が原因になっているかも知れないと言うことでした。

否、実際のところ、これは猪の例ではありませんが、高知県から徳島県にまたがって広がる剣山系の山々では、鹿の食害によって高山植物が喰い荒らされて一面のはげ山になってしまったところがあります。

それだけならまだしも、植生が失われた地表はやがて雨に侵食されて流れ出し、美しい峡谷を土砂で埋めてしまうという悲劇的な結果をもたらしています。
もし、こうした野生動物による影響が、土砂崩れなどの災害の遠因になるとしたら、一面的な動物愛護の考え方は環境保護と矛盾することになってしまいます。

今日の現場などは、そのまま放置しておいてよいわけはありません。
何らかの手を打たなければ、本当に大きな災害が起こるかも知れませんから。

そして何らかの手とは、つまり猪の数をコントロールするということです。
それ以外ないでしょう。

このあたりでは、近年猪の数が止まることを知らず増え続けています。
もちろん、猿も、ひょっとすると熊も。

IIDEの編集をしています

IIDE「紙版・飯豊の空の下から・・・」の新しい号の編集をしています。

先月の中ごろにはすでに取りかかっていたのですが、麦刈りが間に入って中断していました。
今また思いなおして再開です。
ずっと雨が降って外仕事は出来ませんので、食工房の製造仕事とこの編集作業を並行してやっているところです。

最新情報を手っ取り早く伝えるにはネットを使うのが一番でしょうが、紙版は見て読んでくださる方との絆が深まるような気がしますね。
もう一回初心に帰って見ようと思った次第。
そしてまた、忙しい、忙しいと言いつつも、こうして意欲を失わないでいられることが健康の証かも知れないと思いながら続けています。

明日は、この集落の労働奉仕作業「人足」に招集がかかっています。
生活道路沿いの草刈り、支障木の伐採など、早朝5時から作業開始です。

朝のうちにそれが終わって、あとは食工房で仕事です。
ご来店、お待ちしております。

雨とコロナに注意

全国各地で水害が発生していますが、東北の雨はこれからが要注意です。
今日は、当地でも一時でしたが豪雨と言えるくらいの激しい雨が降りました。
明日にかけても雨は続くようです。

それだけでも憂鬱ですが、このところの新型コロナウイルス感染の動向は、目が離せません。
今日は、東京では過去最多を更新、全国でも緊急事態宣言解除後最多を記録しました。

それでも国は、さまざまな規制や要請を次々緩和、解除する予定は変えないそうですから、まちがいなく増えますね。
医療崩壊さえしなければいいという考え方もあるようですが、そんな油断してていいんでしょうか。

何と言うか、私的には、3月、4月の頃よりかえって緊張感が増しています。
雨のことと相まって、全く気分の晴れない日々が続きます。

でも、耐えられない程嫌気がしているわけでもないのですね。
淡々と耐えて行く覚悟はしていますよ、私・・・。

明日も、いつもどおりパンを焼きます。
よろしかったらご来店くださいませ。
お待ちいたしております。

雨が続きます

こちら会津では、今のところ被害が出るほどの降雨はありませんが、これから一週間以上先まで雨または曇りの予報となっています。
たしかに、雨量は多くなっていると感じます。

畑を見に行くと、肥やしの効いているところにはキノコが発生していたりします。
カボチャなどウリ科は、もうものすごい勢いで繁茂しています。
キュウリなどは、瑞々しくて美味しくてシャキシャキと食感も楽しめます。

でもやはり日差しが無いと、今一甘みが出ないのですね。
じゃがいもなんか、葉がとろけだしたものもあります。
日差しが無いと光合成が進まないので、芋の出来もどうなのかな・・・。
それにしても、わずかな晴れ間によく麦を刈っておいた!と、改めて胸を撫で下ろす私です。

とまあ、野菜の出来を心配するくらいで済んでいる当地ですが、全国を見れば大きな被害を出している地域もあり、ここ当分の間胸が痛み気持ちの晴れない日が続きそうです。

昨年は、福島県も阿武隈川の氾濫で大きな被害を出していますから、東北の梅雨の本番はまだこれからという時期、今は大したことが無くても油断は出来ません。

全く、お天気だけは、自分たちの思惑ではどうにもなりませんから。
それに備えておくこと以外出来ることはないのですね。
肝に銘じておきたいと思います。

明日は、平常営業です

麦の収穫も終わり、ホッと胸を撫で下ろしています。
明日は、何も案ずることなく平常営業です。

あいにくお天気は梅雨空でスッキリしないようですが、しっかりと気合を入れておいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちいたします。

コーヒー豆の販売も少しずつ再開しています。
まだ銘柄が揃いませんが、一種類か二種類、選んでいただけると思います。

さてこの後、酵母種の最終工程の仕込みにかかります。
明日は、早朝3時から作業開始です。

ではでは。


獣害対策マップ、次々更新

本日は、辰ヶ原地区でカモシカが現れました。
原因はよく分かりませんが、大変弱っていた様子で、追い払おうと近づいても逃げず、やがておぼつかない足取りで立ち去ったそうです。

地図上に猿や熊のアイコンが表示されています。
クリックすると、出没日時や状況説明を見ることが出来ます。

スペルト小麦乾燥終了、あとは籾摺り

先日雨の止み間に速攻で収穫したスペルト小麦、すぐに乾燥機にかけましたが、やはり水分が多く乾燥に手間取りました。
今日の午後までかかって(夜間は一時休止)、やっと籾摺り出来るまでに乾燥しました。

途中、温風の熱源の灯油バーナーの調子が悪くなって修理したり、トラブルもありましたが何とか終了まで漕ぎ着けました。
現在、米穀用のクラフト袋に約15㎏くらいずつ入れて、食工房の食糧庫に刈り保管中です。

この次お天気が良い日がやってくれば、籾摺り機にかけて玄麦にします。

件の籾摺り機は、ジェットファン式の程度の良い機械を、格安の12,000円で入手しました。
これは本当に幸運でした。
ジェットファン式籾摺り機が、スペルト小麦の皮剥きに適性が良いらしいので、どんな性能を発揮するか、大いに楽しみにしています。

その籾摺り工程が終わったら、あとは精麦と製粉です。
そしてやっとパンづくりに使える段階となります。
長い道のりでしたが、あともう少しです。

ちなみにライ麦は、今日、スペルト小麦の種子用に取り分けた分と共に、町の保冷施設「雪室」に預けました。


獣害対策マップ、次々更新

昨日の熊に続いて、今日は3ヶ所で猿の出没がありました。
猿たちは、作物が成り始めたのを察知して、人里に近い場所に常駐し始めたようです。
隙を狙っていつでも侵入して来ますから、我々としても全く油断は禁物です。
昨日作成した獣害対策マップを、これから次々更新していきます。
いつも見られるように記事の末尾に貼り付けておきますので、皆さま、どうぞご覧になって、野生動物たちの動向や接近の頻度の多さなどを実感してください。
地図上に猿や熊のアイコンが表示されています。
クリックすると、出没日時や状況説明を見ることが出来ます。

熊出没で、にわかに緊張!

今日夕方5時過ぎのこと、雨が降っている中で花火の音が聞こえて来ました。
獣追い払い用の3連発で大きな音のするものです。

音のした方向から、日頃から獣害対策に協力的な方のお家に電話を入れました。
すぐにつながらなかったのですが、いろいろ経緯があってまもなく熊の出没と分かりました。

それも住宅のすぐ近く、子熊だったそうで、と言うことは近くに母熊がいるに違いありません。
役場の住民課獣害対策担当にも通報したそうで、間もなく駐在さんがパトカーで広報に回って来ました。

私も現場に駆け付け、花火を使い果たしたというので、5本ばかり預けて来ました。

今日の一件は、区長さんはじめ私や部落内の方々の対応が素早かったので、すぐに情報が回ったことと思います。
獣害対策は、猿であれ熊であれ猪であれ、対象が何であっても、集落ぐるみで本気で対応することが肝要です。

そうすれば、必ず成果が上がります。
最終的には、動物たちを近寄らせない場所にすることが出来ます。

今ががんばり時だと思っています。