年々深刻になる状況

また、クマの話です。

このブログでクマのことに触れた記事が、実は沢山あります。
その数は、数十に止まりません。
正確には数え切れないくらい・・・。

その記事を読みながら記憶を辿ると、クマの出没にかかわる状況は、年々深刻さを増していると感じます。

こちらとしては、一生懸命対策して防御になると思うことを実践しているのですが、今年も至近距離に出て来られてしまい、遠ざけることが出来ていません。

今では、隣家との境界に沿ってわが住居の周囲を電気柵で囲っているのですから、笑い話のようなこの状況を笑ってはいられません。

このことは、私たちのクマに対する認識や理解が、まだまだ浅いということを証明しています。
尤も、年々少しずつでも勉強し、また経験も積んで理解が深まって来ているとは思います。

メディアの報道に出て来るような人身被害はまだありませんし、日中の目撃も限定的ですから、まだ一線を越えられたわけではないと思っていますが、真実どうでしょうか?

現在、とりあえず休戦状態にあると思っています。
このまま冬眠に入ってくれれば、来春まで休戦です。
その間にどのような手が打てるか、頭を捻らなくてはなりません。

ちゃんと手を打った個所と何も出来なかった箇所では、明らかに状況が違っています。
この9月10月中に頻繁に出没したクマの、およその侵入ルートも掴んでいます。

そこはやはり、昨年あたりから耕作放棄だったり、周囲の刈り払いが出来ていなかったりの状況があり、クマには好都合な隠れ場所や通り道になっていました。

その場所にある空き家が、来年解体になるそうなので、更地になった宅地の周辺を徹底的に刈り払いしたいと考えています。

もちろん、地主さんや周囲の方の了解が得られるよう、まずは話をして見ましょう。

ありがたいことに、私のやっていることに対する反応は概して好意的です。

そしていつか必ず、どこかしらから状況好転の糸口をつかめるのではないかと思っている私です。

結局、クマは対応が手薄なところに出没する

かれこれ二週間余り、我が中島地区では熊の出没を確認していません。
トレイルカメラは、全箇所ノーヒットです。

一方、山都町全体で見ると、一昨日、昨日、そして今日と、3日続けてJR山都駅周辺の街中あるいは集落の中にクマが出没しています。

街中とか集落の人家の周りでは、いろいろと対応が難しい局面があり、クマから見ると対して圧力を感じないでいられる場所になってしまっています。
この頃では、人は、クマを見れば逃げるの一択ですから、恐れる必要などないことをとっくに学習済みでしょう。
このように、これと言って何もしない(出来ない)でいることが、クマの人に対する警戒心を弱める一番の原因です。

私はよく言うのですが、昼日中の明るい時に人の目に触れるような状況で出没するのは、もはや手遅れの状態です。
そこから、クマに圧力をかけて遠ざけることは、とてもとても困難であると言わざるを得ません。

今後の展開がどうなるのか注目していますが、このまま大人しく山に帰るわけはなく、結局罠で捕獲し駆除することになるでしょう。
一方、少し前まで我が集落をうろついていたクマが今どこにいるのか、とても気になります。
私の見立てでは、恐らく山の中です。

今年の夏の猛暑のせいで秋の実りが遅くなっており、アケビが割れるのが一ヶ月以上遅れました。
今頃、山の中では木の実が沢山落ちているのだと思います。

この周辺でも、リスがせわしなく走り回って、木の実を集めている様子を目撃しています。

このまま冬眠に移行してくれればありがたいのですが・・・。

上映会、無事終了

本日、トレイルカメラの映像の上映会を、予定通り開催しました。

事前に回覧板で告知しましたが、直前のお知らせだったにも関わらず、18名の参加者にお出でいただきました。

私の解説を交えながら約一時間半、沢山の画像や映像を上映しました。

総じて言えば、当然のことながら関心の高い、あるいは危機感のある方がお出でになったわけで、皆さんの集中力を肌で感じることが出来ました。

そして話は、では今後我々はどうすれば良いのかというところに向かい、大変有意義な会になりました。
まだまだ初めの一歩に過ぎませんが、住民ぐるみの獣害対策に結び付けけて行きたいと思っています。

理想を言わせていただくとすれば、例えば各世帯に狩猟免許を持った人が一人以上いて、訓練された猟犬あるいは獣害対策犬を飼育しているなどの状況があれば最高ですね。
あとは、法律の改正などの制度面の対応があれば完璧でしょう。

現行の動物愛護法や鳥獣保護法は、全く現状に合っていませんし、そもそも間違った解釈に基づいていると私は思っています。

これからまたいろいろと持論を開示して行きますが、私は、市民生活の安全保障という観点で運動を起こしたいと考えています。

シュトレンつくりは、まだスタート出来ません

この季節としては暖かい日が続いています。
真夏のあの暑さから比較すれば、確かに気温は下がって秋も深まったとの実感がありますが、それでも平均気温は相変わらず高めで推移しているのですね。

あの、バターがカチカチに硬くなるような寒さには到底至りません。
そんなわけで、まだ当分先までシュトレンつくりがスタート出来そうもありません。

今年は、最後になって一気に仕事をこなさなければならないかも知れませんね。
ま、そうなったらなったで、もちろんやり切る覚悟はしています。

明日は、またいつものパン焼きです。
おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

自家産南部小麦の粉で食パン

麦ラボ

規定量の生地で、きれいに角食になりました。


麦ラボ

切り口を見るためにスライスしました。

今年産の南部小麦を業者に製粉してもらいました。
その粉を使って、標準的な角食パンを焼いて見ました。
その粉の持つ力(製パン適正)を測るのが主な目的です。
製パンに向かないと言われる国産小麦ですが、これはこれと割り切れば膨らみに関してはまあまあ、風味に関しては申し分なし、と言う結論になります。
もうずっと国産の小麦の粉だけを使ってパン屋をやって来ましたから、「うちのパンはこんなパンです。」と、皆さまにも納得していただいています。
その範囲で言うのですが、今日のテストは全く上々の結果でした。
つまり、今年の小麦はなかなかの上作であったということです。
行く行くは、自家産の小麦の粉で作る食パンが定番商品の一つになることを目指しています。
明日は、これをトーストして朝食にいただこうと思っています。
そして、今年の「収穫の恵みパンセット」の中にメニューの一つとして入れることにします。

それでもクマは増えている!

10/29にクマのことをとりあげて記事を書きました。
その中で、繁殖期のクマの特徴的な行動について触れました。<参照>

実際その通りなのだとすれば、クマの子が無事に成長出来るのはとても貴重な例ということになります。
クマはそんなにやたらに増えないはず・・・と思うのですが、それでもクマはどんどん数を増しているという実感があります。

専門家も含めた多くの人の認識は、ひょっとしたら違っているのではないかと、私は大いに疑っています。
だって、監視カメラに映るクマの様子からも、捕獲された個体の実例を見ても、痩せているクマなんか一頭もいませんでした。

猟友会の人も不思議がるくらい、夏だというのにタポタポと脂がのった肉付きでしたから・・・。
「いったい、何喰ってこんなに太ってんだ?」と口を揃えていました。

そして、役場の担当の方も猟友会の方も、捕っても捕っても一向に出没が止まらないと言っています。
山の中には、ちゃんと主のような強い大クマがいるらしいことも分かっています。
「いったい、どれだけいるんだ!?」というのが、私たちの正直な感想です。

山の中に食うものが無くて、仕方なく人里に出て来るといった解説がまかり通っていますが、それは絶対に違います!

否、富山の例では、捕獲したクマはガリガリに痩せていた!と説明されていますが、その訳は多分こうです。

付近の山の中では、環境が良好で順調にクマが数を増やした結果生息域が広がり、そして餌を奪い合うほどになり、環境の良くない所にはじき出された個体が、人里の農作物を狙って侵入を繰り返すようになったのだと思います。

人が山を荒らしたから、杉ばかり植林したから、皆人間が悪くて、クマは被害者だともっともらしい説明をする人たちが少なくありませんが、それもまた大きな誤解です。

むしろ山を荒らすのはクマの方です。
木の実を食べるために、木に上り枝ごとバキバキ折ってクマ棚をこしらえることはよく知られていますが、クマがいることで環境は大きな負荷を受けています。

木も草も、地面も、大きな負担を強いられるのです。
樹上に巣をつくる鳥たちや、木の実を集めるリスたち、サルもまたクマには迷惑しています。

クマは、環境が支えられる容量から見れば、そんなに沢山生息出来る生き物ではありません。
それがどんどん増えているのですから、どこか歯車が外れています。

これは私の見解ですが、本当は人がクマの天敵になるのが役割なのではないかと思っています。
人もまた、この自然界の中の一員としての位置づけがあり、当然役割もあると思う私です。

保護ばかりでなく!
※本当は保護なんて、どれだけ傲慢な考え方か、それも訴えたい!

ゆっくりまったりの秋

麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦

少し前は、如何にも急に季節が進んでいる実感がありましたが、ここ数日はやっぱり暖かく、植物たちもこの先の暖冬傾向を予感しているかのような、未だ緊張感の薄い雰囲気を漂わせています。

麦畑は、伸び盛りの子どもみたいに青々と勢い良く育っています。
それをぺったんこに踏み付けるのが「麦踏み」です。

今日は大方一日畑にいて、終わった作物の後片付けをしたりもみ殻燻炭を作ったり、そして麦踏みをしていました。

何度も汗をかいて、休憩の度に、体が冷えるといけませんので3回も下着を取り替えました。

夜はずっと、YouTubeで”Boogie Woogie”なんか漁っていたのであっという間にこんな時間に・・・。

ではでは。


今週もあっという間に

歳のせいだか何だか・・・?
時間が過ぎて行くのが速く感じられます。

あっという間の一週間、また明日と明後日は定休日です。

本当は、一昨日のワクチン接種の後、昨日は副反応で大方一日寝て過ごしていたのですけれど・・・。
暇な時間さえ、あっという間に過ぎるんですね。

今日は気を取り直して、クッキーを2種類焼いて、全粒粉を挽いて、今度の上映会の準備などもしていました。

明日は、畑の片づけなどに時間を費やすことになると思います。

そして今日は、ちょっと面白いことがありました。
昔の(26~33年前)自分が映っているビデオ映像がYouTubeに上がっているのを見つけました。
こんな私でした。

 ★登場は19’08″~31’49”

 ★登場は9’15″~10’20” 29’47″~30’25”

これを上げてくださったRYUさんに感謝!

共存は不可能、クマの性格

今日は、クマの性格に関する私見をお話します。

まずクマは、単独行動する動物です。
群を作って協力し合うと言った行動は、全くと言って良いくらい見ることが出来ません。

子育て中のメスは、子グマと一緒に行動しますが、子育て期間が終われば子グマは追い払われ、一人で生きて行きます。
複数のメスが協力し合って子育てするということもありません。

唯一の例外と言って良いかどうか分かりませんが、繁殖期だけはオスとメスが出会って一緒に過ごす瞬間があります。
この時期のオスは、交尾相手のメスを求めて広範囲に歩き回ります。

まだ子グマのいないメスなら、まだしもスムーズに交尾相手になりますが、ここで特徴的なのが子連れのメスに対する行動です。
まず、子グマを襲い殺して食べてしまいます。

この時、自分の血がつながった子であるかどうかに頓着は無く、全く見境なく無条件です。
跡形もなく食べ切ってしまうので、証拠を見つけるのも大変なようです。

それ故、この時期の子連れのメスは、オスに見つからないよう隠密に行動しており、極端なほど神経質になっています。

そうした実態を撮影することに成功したカメラマンのドキュメンタリーを、以前NHKの番組で見たことがあります。

この時のメスは、子グマを護るために激しくオスと戦いますが、最後は体格に勝るオスに押し切られ、子グマに手をかけられてしまいます。
彼のドキュメタンリー映像の中では、3年続けて子グマを失ったメスの例が登場していました。

そして子グマを失ったメスは、やがて発情スイッチが起動し、オスを受け入れます。
交尾が終わった後のオスは、メスに寄り添うなどということはなく、また単独行動に戻って行きます。

こうした一連の行動は、種の保存と繁栄の原則から見れば、ものすごく大きな矛盾です。
子グマにとって、母グマ以外のクマはすべて自分の命を狙う脅威だと認識しています。

それは自分が大人になってからも消えない感覚のようで、クマは自分の側に自分以外のクマがいることが、とても大きなストレスになるようです。
外の世界とは常に緊張関係にある、というのがクマの日常的感覚なのだと思います。

そうした矛盾を抱えたクマは、進化の過程でひたすら自分自身を大きく強くすることを選びました。
しかし、年を取り、あるいはケガや病気などで、強さを誇示することが出来なくなれば、すぐにも一生の終わりがやって来ることになります。

あの、牛を66頭も襲って世間を騒がせたOSO18の最後が、どうもそのようだったと報告されています。
いかにもクマらしい最後ではなかったかと思う私です。

大きくて強いわりには、時に憶病にさえ見える慎重さと神経質さ、その気難しさと折り合うことは、基本的に不可能です。

クマと共存と言うなら、それはこちらも同等な強い力を誇示して圧力でバランスするしか方法はありません。
その意味で、人や人の生活に害を及ぼした個体に対しては、駆除一択です。

クマに対して、あり得ないファンタジーの視点で見ている人々の能天気さは、この際害悪にしかならないと申し上げておきます。

コロナワクチン7回目接種

新型コロナウイルス感染症が5類に移行しましたが、ワクチン接種だけは無料で提供されています。
今日は、私と連れ合いの7回目の接種を受けに、集団接種会場まで出かけて来ました。

コロナに関しては5類以降の後、公共機関などでもパーティションが取り払われました。
また、マスクをしないで対面している場面も珍しく無くなりました。

しかし、私の考えではまだ気を緩めるのは早いと思っていますので、外に出かける時は必ずマスクを着用しますし、消毒液も持ち歩いています。
そして食工房でも、マスクをしてお客さまに対応していますし、店内では次亜塩素酸水の噴霧を実施しています。

巷では、今はコロナよりもインフルエンザが関心事のようですが、これはコロナの時と同じ感染対策で同等に防げるわけですから、あのまま対策を継続していればよかっただけの話のように思えます。

この先冬に向かう季節、インフルエンザもコロナも同じリスクですから、これまでどおり感染対策継続で行きたいと思っています。

食工房にご来店のお客さま、これは強制ではありませんが、出来れば・・・マスク着用をお願いしたいと思います。
もちろん、お客さまそれぞれのご自由です。

さて、明日はあいにくの雨模様のようです。
小春日和は続きませんでしたね。
ま、仕方がありません。

明日も、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。