カラスノンドウに泣かされる

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コンバインが走行出来るよう、周囲2列をバインダーで刈り取ったところ


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刈り取り前に、カラスノエンドウを取り除かなくてはなりません。


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カラスノエンドウが絡まっている状態

昨年の豪雨災害の後遺症とでも言うべき結果です。

畑の雑草で、カラスノエンドウというものがあります。
マメ科でツル性、実は2~3mmで丸型、ツルが延びると作物の茎などに絡まって生育を阻害します。

豪雨災害で流れ込んだ土砂の中に、このカラスノエンドウの種子が大量に混ざっていたものと見られます。
昨年、ライ麦の種を播いた後、ほとんど同時にカラスノエンドウも発芽しているのを確認していました。

小さいうちなら取り除くのも簡単だからと、一生懸命除草作業しましたが、何しろ大量過ぎて取り切れないうちに雪の下になってしまいました。

春になって雪が溶けた後すぐに除草作業を再開しましたが、越冬中に深く根を張っていて、引き抜くのはよほど大変でした。
結局手に負えず、取り切れないままライ麦が茎立ちして来たため、除草はあきらめるしかありませんでした。

最後のチャンスは収穫時に取り除くことですが、今日はこれに泣かされました。
それでも時間がかかるのは承知で、取り除いては刈り、刈っては取り除き、順調なら半日で終わりそうな仕事が、一日で半分も進みませんでした。

そして、丈の高いライ麦の藁をコンバインが処理し切れず度々詰まっては立ち往生、最後はとうとうVベルトが切れて作業中断となりました。

明日、部品を探して購入し、修理してからの再開となります。

ま、このくらいのことで挫けてしまうわけには行きません。
明日のうちには、ライ麦はすべて刈り終えたいと思っています。

さて、明日と明後日は、食工房の定休日です。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

ぼうしパンと麦刈

ぼうしパン

何だか、ヒョコヒョコ歩き出しそうで、とてもかわいい!


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狭い面積なので、バインダーで刈り取り、稲架にかけて乾燥させます。


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間に雑草が蔓延って、出来も良くありませんでした。


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2種類のデュラム小麦、今年は種取りで終わりになりそうです。

今日は、早朝から先ずは当集落の人足でした。
河川クリンアップ作戦と言う県の事業の一環として行うものです。
河岸の草刈りやゴミ拾いをして、1時間ほどで終わりました。

そして午前中は食工房の仕事。
午後から、高野圃場のデュラム小麦の収穫作業となりました。
今シーズンの高野圃場は、必要な手間をかけられず生育状況は散々で収穫の喜びも希薄でしたが、それでも貴重な種を残すことも重要な目的ですから、しっかり気合を入れて作業に臨みました。

明日以降数日晴天が続くようですから、明日と明後日でライ麦の収穫が出来そうです。
今日もそうでしたが、暑さが厳しいようですから、熱中症に気を付けて頑張りたいと思います。

そしてあと一つの話題は、ぼうしパン。
私が子どもの頃、一番好きだったパンは、実はこれでした。

しかし、大人になって高知を出てから、他県ではこのパンを見かけることがありませんでした。
故郷の高知では、どこでも売っていたのに・・・。
ぼうしパンは、高知のソウルフードだったんだ!と納得。

上の娘が、最近これを焼いて見たいとレシピを調べて挑戦したところ、意外うまく行ってとてもかわいいぼうしパンが出来ました。
お味も、私の子どもの頃を思い出す、あの味と食感です。

食工房の季節限定メニューにしようかなと思ったりしています。
乞う、ご期待!

クール便の利用について

通販ご利用の方にお知らせです。

夏場の出荷は、商品の劣化に対しいつも気を使います。
食工房では、基本的にパンとスコーンなどの焼き菓子は、焼いたその日に出荷するようにしています。

たいてい翌日にはお手元に届きます。
遠方の場合でも翌々日には到着します。

それでも、輸送中は高温に晒される危険もあり、これまでずっとクール便の利用を考えていました。
ただ、送料の負担をどうするかが悩みの種で、今まで見送っていたのです。

しかし、今後冷蔵品のケーキなどを取り扱い商品に加えたいこともあり、取り敢えず夏場7月~9月の期間、クール便を利用することにしました。

当然追加されるクール料金を誰が負担するのかということになりますが、一定金額以上のご注文に対してクール料金分割引クーポンをご利用いただけるようにして、実質負担の無いようにしたいと思います。

その金額ですが、商品代3,500円以上ということでお願いしたいと思います。
それより少ない金額ですと、クール料金として230円が追加になりますので、ご利用の際はご注文商品代合計にご留意ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

なお、クール料金割引クーポンは、クーポンコード cool789 を精算画面上で入力してください。
※クーポンコードを更新しています。 cool → cool789
食工房オンラインストア、ハンドメイドマーケット「クリーマ」両方とも同じです。
クーポン適用を忘れると、割り引きになりませんのでご注意ください。
※この体制は、7月5日(水)より開始します。

雨が続きます

一昨日から昨日にかけてさらに今日も一日、断続的ではありますが大雨が続いています。
そして明日にかけてもまだ続くようです。

川の工事現場は、それはもう無残な姿を晒しています。

麦畑も、ライ麦が倒れる範囲が少しずつ増えています。

でも、大丈夫なところは、いくら雨に打たれても倒れません。
いろいろ理由はあると思いますので、それを解明したいですね。
まず一番に水はけが関係していると思います。

で、この雨は、明日まで続いた後、明後日からは数日晴れまたは曇りの日が続く予想になっていますので、そのタイミングで麦刈りが出来るか出来ないか、見極めることになると思います。

これで刈ることが出来なければ、もう一度雨をやり過ごさなくてはならないでしょう。

いずれにせよ、お天気にだけは逆らうことは出来ませんから、ここはもう達観してチャンスを待つしかありません。

さて明日はまたパン焼きです。
雨が降っても、パンを焼くことは出来ますから、ありがたい仕事です。

皆さまのご来店、お待ちしております。

ま、何とかしなくては

今朝までの雨も豪雨でした。
おかげで、なかなか寝付けず、そのまま3時起きとなりました。

パン焼きを無事終えて、午後から圃場の点検をして回りましたが、ライ麦の一部が倒れている一方無事な部分も多く、このまま成り行きに任せておくしかないと腹を括った次第。

ちなみに余談ですが、昨年の豪雨災害で傷んだ河岸の復旧工事を進めている各現場は、今回の大雨で、無残にも大破壊されていました。
建設会社の方々は、頭を抱えていることと思います。
お気の毒と言う他ありません。

で、過年度の麦刈りの様子を辿って見ると、結構際どい状況の中で敢行しているのですね。
我ながらがんばっているなぁ・・・と、妙に感心ししてしまいます。

半分雨に降られながら刈り取り作業を強行したこともありました。
それでも何とか収穫をモノにしているのですから、今年のこの状況もがんばって何とかしなくてはなりませんね。

そう思っていたら、来週前半は降雨も一休みのようで、晴れまたは曇りで推移するとの予報が出されました。

多分、一挙に刈り取りが進むことになると思います。
それこそ、爆発したように忙しい時間を過ごすことになるでしょう。

それにつけても、健康、健康!体力、体力!です。
がんばります。

豪雨、勘弁して!

昨夜夜半から強い雨が降り出し、朝まで降り続きました。
日中小康状態でしたが、夕方から雷雨となり再び激しい雨が降りました。
この後、まだ油断は出来ないようです。

麦の収穫期に入っていますので、雨はありがたくありません。
昨年は、うまい具合に晴天が続きましたが、毎年そんなわけに行かないことは当然のことと分かっています。
それでも、この降りは無いだろう・・・と思える豪雨に、気持ちが萎みます。

否、本当に、お天気次第で、収穫が不意になってしまうことだってあり得ます。
豊作間違いなしと言う状況でも、最後の最後まで、まだまだ分からんというのが農業なのですね。

明日は、またパン焼きの木曜日、こちらは屋内の仕事ですから、いつもどおりです。
ただし、雷で停電だけは勘弁して欲しい・・・。

ま、大丈夫でしょう。
おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

デスクワークで息抜き

IIDEの編集を始めました。

まず午前中、外に設置してあるテントの下で、キャンプ用の折り畳み椅子に座って草稿を練りました。

風が気持ち良くて、途中雨も降って来ましたが、それもまた季節を感じられて良いものでした。

それから、家の中に戻ってPCの前に座り、編集ソフトを立ち上げて入力にとりかかりました。

いつもの忙しさからすれば、緊張感から解放された緩い時間でした。

こんな日が一日あれば、すっかりリフレッシュ出来るという我が現実も、まあありがたいと言うかまだまだ楽をしている範囲なのかも知れません。

もっとがんばっても罰は当たらんよ!と言われているような気もする私ですが、ま、一生現役を続けられるよう、ペース配分だと思えばいいのですね。

明日は小休止

毎度申し上げておりますが、明日と明後日は食工房の定休日です。
定休日とは言っても、休みの日にはたいてい農作業をしていますので、体が休まる暇はありません。

尤も、好きでやっていることですから、大したストレスにはなりません。
ただ、長時間体を動かせばそれにりに疲れますから、たまには何もしないでボーっとしたくなります。

明日は、お天気も微妙だしタイミング的にも麦刈りが出来ませんので、久しぶりに小休止出来るかも知れません。

実際は明日になって見ないと分かりませんが、朝は思い切りゆっくり起き出して半日くらい休めればいいな・・・と思っているところです。

さて、話は変わりますが、先日現れた子グマは猪用のくくり罠にかかりました。
仕掛けた方の話によると、捕獲用のワイヤーを長めにセットして置いたところ、それを引きずって木に上り、それが災いして宙づり状態となり、発見した時にはすでに死んでいたそうです。

かわいそうな事をしたと思う一方、こいつが大きくなったら人を警戒しないクマになる可能性が大でしたから、今のうちに淘汰出来て良かったと胸を撫で下ろしている私です。

その他、高野の圃場に子連れのイノシシが出没し始めました。
離乳したのですね。

監視カメラが捉えた映像には、コロコロと太ったウリ坊が3頭映っていました。
昨夜は、ジャガイモ畑が荒らされる様子も監視カメラがしっかりと捉えていました。

一方、家のデュラム小麦は、電気柵に守られて何事もなく無事です。

もはや、対策しないでは何も収穫することは出来なくなってしまいました。

少年たちの麦、収穫

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収穫の喜びと同時に、そこに至るまでの大変さを実感してくれたようです。

昨年の秋、10月8日の記事で取り上げましたが、近所の農家さんの孫たちが播いた麦を、今日収穫しました。<参照>
これがまたなかなかの出来で、大豊作でした。

種蒔きの時もそうでしたが、収穫はエンジンの付いた機械も使うのでさすがに自分たちだけでは出来ません。
ま、そこは大人が手伝って何とかなったわけですが、収穫の喜びはしっかり味わってくれたと思います。

今日までの長い行程をずっと折々に見て来ていますから、収穫までの道程の遠さと苦労もよく分かったようです。
この後、脱穀して原穀を見た時に何と言うでしょうか。
きっと感激することでしょう。
それを乾麺加工して、皆で食べるのを何より楽しみにしているのです。

この兄弟のお兄ちゃんは、将来農業に就くつもりで、農業高校に行くと決めているそうです。
そして一番尊敬しているのが、おじいちゃんだそうで、この方は私から見ても農家の手本のような方で、地味な農作業を無言で続ける傍ら勉強も怠らないという奇特な方です。
孫たちがいい育ちをしているのも道理かなと思う私です。

今また新たに重要な意味を帯びて響く、ボブ・ディランの歌

今から60年も前、私が中学生でベトナム戦争が激しさを増していた頃、ボブ・ディランが超有名な曲「風に吹かれて」を発表しました。
その後、いったいどれほどの多くのアーティストがこの曲をカバーし、どれだけ多くの人々に歌い継がれたでしょうか。

この曲は、ボブ・ディランの本心がどこにあったかは知りませんが、ベトナム戦争に反対の立場を取る人たちにもてはやされ、その後も不平等や戦争反対のメッセージソングとしての歴史を辿って来ました。

ボブ・ディランデビュー30周年記念コンサートでは、スティービーワンダーがこの曲を歌い、冒頭に「この曲を歌い続けることに無念の想いがある・・・」と語りかけています。

そして60年経った今、ウクライナで起こっている侵略戦争を目の当たりにしながら、「風に吹かれて」はまた新たに重要な意味を帯びて響いていると思います。

さて、「風に吹かれて」から30年後の1983年に発表された「License to kill」という曲がありました。
この曲も、多くの方がご存じと思います。

この曲は、明らかに戦争がテーマだと思います。
アンチアメリカ的な内容の歌詞ですが、言葉の幾つかを置き換えれば、今まさに最もプーチンに相応しいストーリーです。<参照>

まさかディランが、遠くない将来にプーチンという男が現れて、侵略戦争を始めると分かっていたはずはありませんが・・・。

この曲も幾人かのアーティストがカバーしています。
私が好きなのは、Tom Petty & the Heatbreakers が、ボブ・ディランデビュー30周年記念コンサートで演奏したバージョンです。
ボブ・ディランのオリジナルバージョンももちろんいいです。

ところで、ボブ・ディランの出自を調べていたら、祖父母はウクライナのオデーサ、あるいはリトニアからの移民だったそうですね。<参照>
ボブ・ディランが、ウクライナ戦争にちなんで何か曲を作るでしょうか・・・?
そうでなくても、何かを想っているでしょう。
知りたい・・・と思う私です。