明日から種まき

晴天が続きそうです。

明日と明後日は定休日ですので、いよいよ麦の種まきに取りかかります。
手始めは、デュラム小麦からです。
今年は、二種類のデュラム小麦を作付けします。
越冬特性に差がありそうです。

そして次がライ麦です。
南部小麦も並行して播きます。
一番最後はスペルト小麦です。

試験栽培区は、今年はお休みすることになるかも知れません。
水害で二番目に広い圃場が耕作不可能になっているからです。
そこは、スペルト小麦の指定席なのですが、代替地として同じ面積を確保するには試験栽培区を犠牲にするしかないのです。
尤も、種子は数年間発芽する力を保持しているそうなので、来年以降また復活出来れば、種子の更新は途切れることなく継続可能です。

一連の作業は一日では終わりませんので、今後一週間くらいかけて食工房の仕事をこなしながら、少しずつ進めて行きます。
写真も撮影したいと思っています。
何しろ記録として残しておきたいのです。
後々、向上への資源になるかもしれませんので。

というわけで、明日は朝から農作業です。
がんばります!

無事でした

麦ラボ

定点観測 20220925


麦ラボ

中島第2圃場
洪水が、有機質豊富な泥を大量に運び込んだので、今シーズンは肥料無しで作付けします。


麦ラボ

元々水が湧く場所だとのこと、水田には好適でしょうが、麦畑には少々難があります。


獣害対策

電気柵本体1号機付近
稼働中です。


獣害対策

電気柵本体2号機付近
一部未完成ですが、稼働中です。

昨日のブログを書かなかったので、その後台風の影響はどうなった?とご心配くださった方もいらしたかも知れません。
昨日は閲覧者の数がいつもに比べて数段多かったので・・・。
昨日、一言でもいいから無事の一報を入れて置けば良かったと、反省しております。

で、台風の影響は、当地ではほとんどありませんでした。
川の増水も、目に見えるほどではありませんでした。

おかげさまで、圃場の整備は着々と進んでいます。
定点観測の画像でお分かりになると思いますが、左側の第2圃場は整備が進み間もなくライ麦の播種の予定です。

それに比べて対照的なのが右側の第3圃場です。
土砂と流木はそのまま、そこに草が生い茂って早くも藪の状態になりつつあります。
この後草刈りだけはやりますが、今年の作付けはあきらめています。

その他の圃場については、整備完了したところとまだのところが半々というところです。
山際崖下の圃場では、地下水位が高くていつまでも泥濘のままなので、崖下に排水溝を掘りましたが、まだ掘り方が足りないらしく、溝にはたっぷりと水が溜まってしまっています。
もう少し掘り下げないといけません。

あと電気柵の復旧も半ばですが、麦畑の周りはとりあえず囲いました。
まわりの田んぼはまだ開いたままですが、幸いにもその後イノシシの出没が無く、間もなく稲刈りも終わりそうですから、今年はもう撤去作業を残すのみとなりました。

今後のお天気次第ですが、麦畑の種まきを順次進めたいと思っています。

豪雨にならないことを祈ります

台風の影響でしょうか、少し前から雨の降り方が強くなって来ました。
今後の雨の予想では、明日の日中までずっと雨が続くようです。
時間帯によっては、強い降雨になる可能性もあり、8月の時ほどでなくても川の増水があれば、今度は堤防や護岸が壊れたままですから、被害が出ることになるでしょう。

とにかく豪雨にならないことを祈るのみです。
ま、あれほどのことは多分ないとは思っているのですが、全くないとも言い切れませんから、心配はしているのです。

明日はまたパン焼きですから、いつものように仕込みを済ませました。
明日はどんなことになっているでしょうか。
とりあえず、間もなく床に就きます。

ふくしまSDGs博

今週末、9/24(土) 9/25(日)、郡山市にあるビッグパレットふくしまにて、「ふくしまSDGs博」が開催されます。
★イベント詳細については、主催者HPをご覧ください。<こちら>

このイベントには、県内の道の駅が大集合参加することになっていて、食工房が日頃お世話になっている「道の駅あいづ」さんからパンの出品のオファーをいただきました。

食工房の麦畑で収穫したライ麦やスペルト小麦などを使用したパン数種類とスコーンが、イベント会場にて販売されます。
お近くの方、また当日この方面にお出かけの方、ぜひお立ち寄りください。
大変盛り沢山な内容のイベントです。

私個人的には、さかなくんの講演会もあるそうなので行ってみたいけど仕事が・・・で残念です。
食工房のパンのお求め、よろしくお願いいたします。

明日は、その出品用のスコーンも焼きます。
もちろん店頭用も。

明日は、パンを沢山!

イベントへの出品依頼があり、明日のパン焼きは久しぶりに大量です。
夏の間、仕込みが少なくて楽することに慣れてしまった体には、少々きついかも・・・?
でも、がんばりますよ!
当然です。
売上あっての生活ですから。
それより何より、イベントへの出品依頼は願ってもない大きなチャンスじゃありませんか。
食工房をお引き立てくださる皆さまに、ただただ感謝あるのみです。

もちろんお店用も不足なく用意いたしますので、どうぞ焼き立てをお求めにご来店ください。
大体お昼前頃から、順次焼き上がります。
堅焼き黒パンなどハード系とカネリプッラ、ひばりのパンは、少し遅めの午後2時頃になります。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。


Ой чиє ж то жито – українська народна пісня – Награш band
「誰のライ麦だ?」 ウクライナ民謡 ナグラシュバンド

ウクライナのどの映像を見ても、いつも麦畑が映っています。
それほどウクライナは麦の国なんですね。
そしてパンの国。

Greetings from UNITED24

ウクライナ

ウクライナ政府の募金サイトUNITED24から届いた感謝と挨拶のメール 冒頭部分
画像クリックで、メール全文のpdfファイルが開きます。


Googleの自動翻訳機能による日本語訳

9 月の初め以来、ウクライナの守備隊は 4,000 平方キロメートル以上、つまりハリコフ州のほぼ全域を解放しました。
すべてのウクライナ人は明らかにこのニュースに満足していますが、それがあなたをどれほど幸せにするか想像もできませんでした。
私たちのコミュニティは、手紙と寄付の両方で私たちをサポートしてくれました。
反撃が発表されて以来、寄付は2.5倍に増加し、大統領がウクライナの旗が再びバラクリヤ上空を飛ぶと述べた後、3倍になりました。
私たちはあなたとあなたのウクライナへの信頼に心から感謝しています!
しかし今、ウクライナは大きな課題に直面しています。
半年間、ロシアの占領下で、破壊された家の中で、光も熱も基本的な医療も受けずに暮らしてきた人々を助けることです。
現在非占領地域で働いているウクライナの医師を支援してください: https://u24.gov.ua/ .

そして今、ニュース!
寄付のおかげで、UNITED24 プラットフォームの開始以来、1 億 8588 万 3509 ドル以上を集めました。
先週、お手紙、写真、応援の言葉をいただきました。
今週、私たちはソーシャル メディアで新しいフォーマットを開始します。
そこでは、ウクライナを支援する並外れた人々について話します。
あなたのストーリーを共有し、他の人にインスピレーションを与えたいなら、ぜひどうぞ!
また、医師からのお礼のメッセージもお送りしています。


ウクライナ政府の募金サイト”UNITED24″に、毎月100ドルの寄付を続けています。
毎回感謝とあいさつのメールが送られて来るのですが、今回はとりわけ印象に残る内容だったので、皆さまにご紹介します。
いうまでもなく、9月に入ってからのウクライナ軍の目覚ましい反転攻勢とその戦果に、世界中が喝采を送っていることは間違いありません。
そこには、正義は勝利するのだという確信を、誰もが覚えているのでしょう。
戦争がいかに悲惨であり避けたいことであるとしても、仕掛けられた戦いにただ目を背けていては誰も救われないことは、この半年間の経緯を見ていて誰の目にも明らかになったと思っています。
だからこそ、敢て火の粉を被っても戦うウクライナの人々を支援したいと、多くの人が思うに違いないのです。
そして今度は、ウクライナの国内の企業が生産した様々な製品を、世界中の人が購入出来るwebサイトが立ち上がりました。
その名も“Made with Bravery” 「勇気を出して作った」です。
売り上げの5%が、UNITED24を通じて寄付される仕組みになっています。
気に入るものが見つかれば、それを購入することでウクライナを直接支援出来ます。

種蒔きの準備

秋分の日も間近に迫っています。
と言うことは、麦の種を播く頃だということです。

今年は、まだ夏の名残りが濃厚で残暑も続いていますので、一週間以上遅くなる見通しではありますが。

しかし、準備だけは早過ぎるということはありませんので、台風がやってくる前にやれるところまでやって置こうというわけで、今日は一日で5つの圃場を耕しました。

水はけの悪かったところも、昨日までに改善措置を講じましたので、今日の感じでは意外なほど耕耘に耐える状態になっていました。
投入した馬糞堆肥や収穫後の切り株や麦藁、さらにもみ殻やもみ殻燻炭、また雑草を緑肥として鋤き込んだことなどが、強力に効いているようです。

そして、明日の台風の来襲は仕方ないとしても、そのあと二週間くらいの間のお天気の移り変わりが気になります。
臨機応変に対応して行くより他ありません。
今日は、食工房の製造仕事は休んでの作業でした。

明日は食工房は定休日でお休みですから時間はあるのですが、台風通過で何も出来ないと思われます。

デスクワークですかね。
IIDEの編集が、プレッシャーになっています。

がんばらなくては・・・。
ではでは。

圃場の水切り対策

中島地区は川沿いで、しかも後ろに高台を控えているので、地下水位が高く水はけが悪い場所です。
水田には大変好条件だと思いますが、畑地としては必ずしも良い環境ではありません。

麦は水はけが良い場所を好みますから、水田跡地を圃場にする場合、土壌改良が重要な課題です。
そして土壌改良だけでは不十分な場合もあり、物理的に地形上の問題を解決しなくてはならい場合もあるのですね。

それで、ここ数日取り組んだいるのが、圃場の山際に深い側溝を掘ること、もう一つは元水田の圃場に深い溝を掘って、地下30~50㎝ほどの深さにある粘土層を破ってから埋め戻すこと、この二つの作業です。

どちらも人力ではとても太刀打ち出来ませんので、またしてもご近所さんから重機を貸していただきました。
全く機械の力は凄いですね。
機械が無かったら、こんなこと最初からやろうとも思わないでしょう。
本当に大助かりです。

これでどのくらい水はけが良くなるか、奇しくも台風接近の折から、数日のうちに結果が見られることになります。
その後は、もう間もなく種まきのタイミングです。
うまく間に合ってくれるといいのですが。

本日は、写真撮影の余裕はありませんでした。
記録の意味でも撮影しておきたかったのですが、残念・・・。

それにしても、接近中の台風が尋常ではない勢力です。
各地の被害が少ないことを、ただただ祈るのみです。

こちらは、明日から明後日にかけてが危険のようです。
明日の日中のうちに、必要な対策を終えたいと思っています。

※9/18に書いた記事です。アップロードするのを忘れてしまうというお粗末。

ライ小麦Ⅱ、製パンテスト結果

麦ラボ

ライ小麦のパン
生地の伸びも良く、クープの割れ具合いもOK


麦ラボ

左側下2個がライ小麦のパン
堅焼き黒パン・大、スペルト小麦丸と並べて置いて、大きさを比較しています。
生地量は、スペルト小麦丸と同量です。
堅焼き黒パン・大は少し多めの生地量です。


食工房

ひばりのパン親子バージョン

まず、こうして結果をご報告に及ぶということは、特筆に値する結果であったということです。

ライ小麦というのは、その名のとおり、ライ麦と普通小麦の交配種です。
交配の仕方によって幾通りもの種類がありますが、食工房で栽培しているものがどういう品種であるかは、全く不明です。
二種類あってそれぞれ「ライ小麦Ⅰ」「ライ小麦Ⅱ」と呼び習わしています。

で、今回テストしたのはⅡの方です。
全粒粉に挽いた段階では、パンの味を想像することは出来ませんでしたが、生地をこねた時に生のまま口に入れて見ると、麦芽の優しい甘味がとても印象に残りました。

これはイケるんじゃないかとの予感は、バッチリ当たりました。
中身の部分の麦芽の甘みと焦げた皮の部分のカラメルの香ばしさがすごくいいコントラストで、口に入れるととても食べやすい味わいで好感度100%です。

さて、これほど良い性質を持っているとなると、このライ小麦を使って定番のパンを作りたくなりますね。

その前に、種まきからですが。
それが今年は、水害のせいで圃場が限られるので、実用規模での作付けは出来ないのですね・・・。
ま、あきらめずに来年からでも、実用を目指してがんばるのはもちろんです。

ちなみにもう一度ライ小麦のプロフィールの話に戻りますが、ライ小麦が普及している国や地域は、寒冷で小麦が出来るか出来ないかの境界に位置します。

ライ小麦は、寒冷地でも問題なく育つライ麦と、製パン適性が良い小麦の両方の性質を合わせ持った麦として開発されたのですね。

またもう一つ、背の高いライ麦は収穫期に倒伏しやすく、これを何とかしたかったけれどライ麦だけの品種改良では良い結果が出なかったので、背の低い小麦の遺伝子を持ちこんで試したということもあったようです。

いずれにせよ、食味が良くてしかも生育も旺盛というなら、敬遠する理由はないですね。
しかし、ライ小麦は今一つ普及しませんし、ほとんど知られてもいません。
そんなライ小麦に、食工房が光を当ててやろうと思い立ったところです。

そうそう! ひばりのパン、まだ続けています。
Слава Україні (スラバ ウクライーニ) ウクライナに栄光あれ!

Їхав, їхав козак містом – Ukrainian folk song army remix – Награш band

ウクライナの民謡に合わせて、戦車も踊る!

ライ小麦Ⅱ、製パンテスト

食工房の試験栽培区では、現在小麦、ライ小麦合わせて4種類を栽培更新し続けています。

その中で、特別収量の多いライ小麦があり、今年は僅か30㎡足らずの面積で20kg以上(一反10aあたり約700kg)を収穫しています。
雪国における越冬耐性も優れており、また短稈でもあることから倒伏のリスクもなく、収穫作業も効率よく進みます。

収量に関して、あまりの効率の良さに飼料用かも知れないと疑いましたが、とにかく食味テストをしてみようということになり、機会を待っていました。

涼しくなって食欲も増し舌先も敏感になって来ましたから、明日のパン焼きで試作第一弾を焼くことにしました。
パンのスタイルとしては、小麦丸のレシピを踏襲しライ小麦全粒粉50%で試してみます。

もし、風味食感ともに悪くなければ、これほどの多収を実現出来る品種は珍しいですから、来年から一定量作付けすることになるでしょう。

明日ご来店のお客さまには、試食の機会がございます。
どうぞお楽しみにお出でください。