案外、雨が降らないので

天気予報では、今日は一日曇り時々雨でした。

せっかく乾いて来ていた畑がまた水分を含んで良くないな・・・と思っていました。
どの道パン焼きの日でしたから、畑作業など出来るわけもありませんので、大して気にも留めませんでした。

ところが、予報に反してほとんど雨が降らなかったのですね。
午前中ほんの一時、路面がうっすらと濡れる程度の雨が降るには降りましたが、一方薄日も差してすぐに乾きました。

こんな調子なら、午後の一時トラクターで耕耘出来るかも知れないと思い、予定を変えました。
パン焼き仕事も一段落したところで、後を娘たちに任せて畑に出ました。

先日断念した第2圃場の残り半分にトラクターを入れて見ました。
先日に比べればずい分状態は良くなっていて、無理なく土を起こすことが出来ました。

今回洪水が運んできた泥は、混ぜ返すとどぶ臭いと言うか、厩肥のにおいがします。
通りかかったご年配の方が、田んぼの土が入っていいべ!と仰るのですね。
ま、さすが、よく分かっていらっしゃいます。

ただ、これもなるべく早く乾かしてかき混ぜて酸素を供給してやらないと、いい土壌にはなりません。
あまりきめが細かいばかりだと目詰まりして酸欠になりますから、わら屑やもみ殻、青草、その他何でもカサが増す材料を投入する必要もありますが、この第2圃場に関しては、洪水のおかげでかえって上等な圃場になるかも知れません。

今日はその他、第8圃場の2度目の荒起こしもやりました。
雑草の淘汰(すき込み)と酸素の供給が目的です。

このように少しずつですが、圃場整備は進んでいます。

久々に、クマ出没

獣害対策

前足跡 巾10cmほどです。


獣害対策

後足跡 長さ(つま先と踵)15cm
足跡が二つ重なっているので踵の位置が確認しづらい

当中島地区の中に、獣たちが通り道にしているスポットがいくつかあります。
その中で一番濃厚な地点に、トレイルカメラ(自動撮影監視カメラ)を常設してあります。

かれこれ3年くらいにもなりますが、これまでに確認されたのは、クマ、イノシシ、カモシカ、サル、キツネ、タヌキです。
ハクビシンやアナグマなどもいるのですが、どういうわけかこの地点に姿を見せたことがありません。

で、6月に2度クマが現れて、その時のことは記事にしています。<参照>
しかしそれ以後、クマは姿を現しませんでした。

大体が、この一帯から遠ざかっていたかも知れません。
電気柵の効果もあったでしょう。

そして先日の水害で電気柵が無くなってから、獣たちがどのような動きをするものか、毎日カメラをチェックしていました。

意外にも、しばらくの間、何も姿を現しませんでした。
一週間くらい経って、最初にやって来たのはキツネでした。
次にタヌキもやって来ました。
それからまた少し後になって、カモシカがやって来ました。
足跡もしっかり残っていましたので、間違いありません。

そして昨日の早朝未明、久々にクマが現れました。
6月の時とは別の個体のようです。
明らかに大きさが違います。

残っていた足跡があり、計測した結果、前足の幅が10cm、後ろ足の長さが15cmでした。
体長1mかそこらだと思われます。
見たところ丸々と太っていて、餌が少ないと言われる夏場でも食うものに困っていない証拠ですね。
一体何を食っているのだろう?

川に向かって下りて行ったことは、映像を見て判断出来るのですが、その前にどこからやって来たのか?それが大いに気がかりですね。
周辺を入念に調べて回りましたが、クマが歩いた痕跡は見つけることが出来ませんでした。

早速、これらの情報を住民課の獣害担当の方に報告しておきました。
これから対応を検討するとのこと、撮影画像ではありますが一応目撃情報として対応してくださるようです。

それにしても、このトレイルカメラが無かったら、誰も知らないうちに付近にクマが出没していたことになります。
そうして何の手も打たれないまま時間が経過すれば、やがては人の前に現れる事件が起きることになります。

周辺の地区も含めて、トレイルカメラで常時監視しているのは、この私だけのようで他に話を聞いたことがありません。
でも、やった方がいいですよね。
獣害対策は、いかに相手の動きに先んじて手を打てるかが肝ですから。
結局、狩猟の心得と同じなのですね。

出来ればもう1ヶ所か2ヶ所カメラを増やしたいところですが、お金も手間もかかることですから、誰か別の方にもその気になってもらいたいと思っています。

小麦粉値上げの通知

ライ麦入り角食パン

ライ麦入り角食パン 1斤 550円

このところの物価上昇は止まるところを知りません。

ウクライナ戦争の影響が小麦の価格に影響していることは、皆さますでにご存じのとおりですが、国産小麦に関しては直接的な影響は免れていました。

しかし、僅かずつですが、値上がりしていないわけではありませんでした。
それが、ここに来て無視出来ない幅で値上げになる旨、業者から通知がありました。
現行価格は今月いっぱいまで、来月から新価格になります。

早速小麦粉の発注をしましたが、買い溜めしたくても置き場所もありませんし、所詮一時的な対策にしかなりませんから、いつも通りの数に止めました。

さすがに、ついこの前7月に製品の価格を値上げ改定したばかりの食工房としては、今回の小麦粉の値上げに即応して再値上げというわけには行きません。

それに、小麦粉以外のコストも今後さらに上昇するかも知れず、ここは少し状況を見ながら経営努力で凌ごうと考えています。

しかしそれにしても、需要が低くなる夏場に値上げを敢行したためか、あるいはコロナ感染症の急拡大が影響したものか、この夏の売り上げはかつてないほど急落しました。

9月以降、少しずつ回復してくれるものと期待していますが、いかが相成りますか?
経営の存続をかけて、まさに今が正念場です。

皆さまのご愛顧、ご利用、どうぞよろしくお願いいたします。

圃場整備、順調に

麦ラボ

定点観測 20220822
中島第2圃場は、辛うじて耕作可能。
中島第3圃場は、現状耕作不可能です。
手前の小豆のおばあちゃんの畑も、耕作不可能です。


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦の指定席
手前側半分は耕耘出来ましたが、奥の残り半分はまだ土が軟らかく耕耘出来ませんでした。


麦ラボ

中島第4圃場 南部小麦指定席
特に問題も無く、今年の作付けが出来そうです。


麦ラボ

中島第5圃場 試験栽培区
ここも浸水したもののある程度乾いて来ましたので、耕耘出来ました。


麦ラボ

中島第6圃場
今年初めて、ライ麦を収穫した圃場です。
麦わらと青草を全て細かく刻んで投入したので、すごくいい土壌になりました。


麦ラボ

今年から新たに麦ラボの圃場となった、中島第8圃場(約5アール)
スペルト小麦を播く予定です。


麦ラボ

新たに耕作放棄地を圃場整備しました。
先ずは、秋野菜を植えます。大根、白菜、キャベツ

貴重な二日目の晴天を逃す手は無いと、午後から圃場整備にかかりました。
もちろん午前中は、早朝より食工房の仕事です。

で、第1圃場、第3圃場は現状耕作不可能で、今年の作付けは断念することに決めました。
残る圃場のうち、水はけの悪い第7圃場は対策次第で作付け出来るかどうかというところ。
それ以外は、何とかなりそうです。

ただ、今年は例年のように馬糞堆肥を投入する時間的余裕がありません。
青草を生やして麦わらなどと一緒にすき込みますが、それだけでは心もとないので、場所によって化学肥料も併用することになります。
施肥量の加減が難しいのですが、これもまたいい勉強になると思います。

今日のところは、麦の圃場は荒起こしに止めています。
土はまだまだ乾いていません。
第2圃場の半分ほどが、まだ泥濘状態で耕耘出来ませんでした。
乾燥を待って再度挑戦します。

唯一、新規整備した耕作放棄地は乾いていましたので、仕上げまでやりました。
サクサクとしてとてもいい状態の圃場です。

美味しい野菜が採れると思います。
先ずは今年の秋野菜を植えて収穫し、来年は、そこにかぼちゃとさつまいもなどを植える予定です。

今回の水害によって、浸水した圃場には細かい粒子の有機質を多く含む砂又は粘土質の泥が入りました。
厚みは、多いところで30cm、少ないところで10cm内外というところ。
考えようによっては、客土してもらったとも言えます。

流木が混ざっていてはアウトですが、それがうまいことに第1圃場と第3圃場以外は、流木が入っていません。
洪水の時の水位や流れの方向などが幸いしたものと思えます。

尤も、この泥が吉と出るか凶と出るか、現状試す以外に選択肢がありませんが、今日の作業で分かったことは、全くと言って良いくらい、ロータリーが石に当たることが無かったことです。
ある意味、これは素晴らしい!
種蒔きまであと一ヶ月、お天気に恵まれることを祈っています。

さて、申し遅れましたが、明日と明後日は、食工房は定休日となっております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

本日は晴天、多忙の一日

貴重な晴れ間を生かそうと、今日は多忙の一日となりました。

先ず朝は、集落にある熊野神社の内外の清掃作業でした。
来週。年に一度の例大祭が執り行われるため、それに合わせて事前にきれいにして置こうとというものです。

これは自主参加で強制ではありませんが、大半の世帯から参加があります。
田舎ならではの神仏に対するスタンスを感じる瞬間です。
私は、むしろ好ましい印象をもって受けとめています。

来週の例大祭には、私も集落の役員の一人として参加します。
御神酒やお供え物を用意したり、お務めをしてくださる宮司さんに収める初穂料や氏子の負担金、またいただくお札の代金など金銭の用意も私の役目です。

で、早朝のうちにその清掃作業も終わり、その後は食工房の製造仕事に精を出しました。
おつまみカレー、ジンジャークッキーなどを焼きました。

その後は、計量包装作業、後片付けを娘たちに任せて、畑に出ました。
圃場の一つに、刻んで置いた麦わらを撒き散らす作業を1時間余り、それから耕作放棄地の草刈り作業も。

先日の豪雨災害で中島第1圃場が現状使えないので、代替地として昨年まで耕作放棄地だった所を了解を得て開墾することにしました。
地形的にも一番高い場所にあり、今回の水害も全く影響を受けませんでした。
そして電気柵設置の折にここも取り込んでおり、生えていた灌木や竹などはすべて撤去してありましたので、あとは草刈りと耕耘だけで良い状態です。
長年かかって堆積した有機質がたっぷりあって、野菜などが良く出来るだろうと期待しています。

今日はそこの草刈りを終わらせましたので、明日にもトラクターを入れて耕耘することにしています。

明日も晴天が続くようなので、忙しい一日になりそうです。

三々五々、ご来店御礼の一日

予報通りではありませんでしたが、午後から雨が降り出した今日、それでも三々五々ご来店のお客さまが相次ぎました。
皆さまには、焼き立てのパンをお渡しすることが出来て、私たちとしてもうれしい一日でした。

このところのコロナ禍第7波が収まる様子もなく、日々新規感染者数の最多記録を更新している状況の下、お出かけにも多少の躊躇があるのではと思います。
食工房では、皆さまに安心してご来店いただけるよう、出来る限りの手を尽くしています。

皆さまにお願いしているのは、入店の際のマスク着用、検温、アルコールによる手指消毒、複数組のお客さまの同時入店をお断りすることです。

店側の対応としては、商品はケースに入れて販売し、お客さまのお求めに応じてその都度お渡ししています。
レジ周りは、スタッフとお客さまの間をパーテーションで仕切っています。
直上には換気扇を設置してあります。
また店内には、次亜塩素酸水の噴霧を実施しています。
レジスターの現金収納箱には、次亜塩素酸水を含ませたペーパータオルを敷いて、現金の消毒も試みています。(ある程度の効果は期待出来る)
もちろん、スタッフもお客様対応の際には、手指消毒を励行しています。

その他、製造作業場の衛生管理、発送出荷梱包作業での衛生管理など、考えうる範囲の全てのリスクに対し留意しています。
ま、どこまでやっても完全はあり得ませんが、最小限のリスクを目指しています。
一応、お客さまをお迎えする対応としては、合格点をいただけるのでは・・・と思っています。

皆さまには、入店の際手指消毒や検温など、少しばかりお手を煩わせるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

明日も、ご来店お待ちしております。

一日晴れて、明日また雨

お盆を過ぎれば東北の夏は終わりと、よく聞かされた覚えがありますが、今年はまさにその通りになったようです。

周期的に変わるお天気、すっかり涼しくなって、秋がやって来たような気さえするここ数日です。

今日は一日晴れましたが、もはや真夏の暑さではありませんでした。
ミンミンゼミも、鳴き方が何かに急かされているようにせわしなく聴こえます。

そして早くも明日はまた雨のようです。
食工房は、いつものようにパン焼きの日です。

お昼頃から、焼き立てのパンあります。
皆さまのご来店、お待ちしております。

電気柵被害調査の連絡あり

今回の水害で壊滅的な被害を受けた電気柵、復旧に向けた支援は得られないものかと思っていました。
そうしたところ、今日、役場の獣害担当の方から電話をいただきました。

電気柵についても相当な被害が出ているようなので、その実態を調査することになったとのこと。
中島にも、明日現場を見に来ていただけることになりました。

実際に何らかの支援が得られるかどうかはこれからなのですが、可能性はあるとのことでした。
もし実現すれば、大きな一歩ですね。

ま、いろいろなことがこれから少しずつ進んで行くと思います。
間に合うこともあれば、間に合わないこともあるでしょう。
それは仕方ありません。

それよりも、今日のパンの出来がとても良かったことを素直に喜びたいですね。
家の麦は裏切りませんから。

俄然、やる気が出て来た私です。
単純・・・!

明日から営業再開です

スペルト小麦

スペルト小麦丸
スペルト小麦全粒粉50%

夏季休業も本日まで、明日からまた営業再開いたします。

私たちとしては、直前の豪雨災害で長かったような短かったような、変な時間が過ぎました。
当初はハイテンションで、さあ何とかしなくちゃ!と張り切っていましたが、少しくらいのがんばりなど全く通用しないことが分かるにつれ、さすがにガックリ来ています。

とは言え、明日から営業再開する以上、そちらに集中しなくてはなりません。
気持ちの切り替えが大事ですね。

そこは長い人生の中で鍛えられたと思っていますから、戸惑いはありません。
ビシッと気合いを入れてまいります。

明日もまた雨がちの一日になりそうですが、おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

暑さも和らいで、パン食に気持ちが向くかも知れません。
どうぞよろしくお願いいたします。

お休みは今日まで

夏季休業は明日までとお知らせしておりますが、私たち店の者はお休みは今日まで、明日は早や営業再開に向けて仕込み作業にかかります。

お休みの間にしておきたかった圃場整備は、ほとんど進みませんでした。
毎年違うお天気模様はある程度承知ですが、8月の一番いい時に雨続きというのも、会津では珍しいかも知れません。

それでも今日は午前中お天気もまあまあでしたし、最後のチャンスだと思って圃場に入りました。
トラクターが出入りするあぜ道に横傾斜が付いていて危ない箇所がありましたので、そこを借りてあった重機を使って修正しました。

それから、圃場の一つに水はけのための排水溝を付けたあと、ライ麦の第2圃場に埋もれているビニールシート(洪水に流されて来たもの)を掘り出そうとしましたが、辿り着く前に泥に足を取られて重機が動けなくなりました。

まだまだ固まっていなかったのですね。
初めのうちはズイズイ進んだのですが、中ほどから急に軟らかくなっていました。
さあ大変!何とかして出さないと、この後また雨が降るとの予報でしたから。

しかしそこはバックホウです。
ブームとアームとバケットそして旋回プラス前進と後退の動作を組み合わせ、少しずつ匍匐前進で地面の硬いところまで出ることが出来ました。
そして泥まみれになった機体を家まで戻して、高圧洗浄機できれいにしました。

しかし、肝心の掘り出し作業は全く出来ませんでした。
あとは、手作業でやるしかないと思っています。

まあ何と言うか、ドタバタの一日でした。
明日からまた食工房モードで仕事です。