この圃場の右端奥に、沼ノ平の「鏡桜」があります。
ロータリーの後ろに棒を二本取り付けて、これがいい仕事をしました。
種蒔き自体は、畑の中を歩きながら手で蒔きます。
足で土を被せて行きます。
奥さまと二人、楽しそうにおしゃべりしながら・・・。
昨日もそう思いましたが、本当に農業はいい仕事です。
今日は、沼ノ平地区の農家さんがライ麦の種蒔きをするというお知らせをいただきましたので、急遽見学と少しばかりお手伝いも出来ればと出かけて来ました。
今年ライ麦を蒔くことになった圃場は、このところすっかり有名になった「沼ノ平の鏡桜」のちょうど後ろ側に当たる場所です。
ちょっと水はけが悪いと言えば悪いのですが、去年もここでライ麦を収穫していますので、実績はあるのです。
で、このところ農家さんもお忙しくて、なかなか麦蒔きが出来なかったそうで、遅れに遅れてやって今日の種蒔きになったということでした。
今日は人手も足りなくて、私を入れて4人での作業。
そこでちよっと工夫をして、トラクターで耕うんしながら蒔き溝を切って行けるよう、ロータリーの後ろに木の棒を2本取り付けて走らせました。
これが思いの外上手く行って、広い圃場でしたが2時間足らずで終了。
もう一ヶ所あったのですが、そちらは午後からということで、私は失礼して戻って来ました。
思い返せば、こちらで麦の作付けをお願いするようになって以来もう5年経つのですが、考えて見れば一年一作ですから、経験としてはまだ5回なのですね。
農業の経験を積むというのはとても時間がかかることなのだと、改めて思った次第。
その5年の間に、昨年の震災があり放射能の心配をするという、かつて誰も経験したことのない害を被ったわけです。
どう対応したら良いのか、誰も答えを知らないその状況に、とりあえず使わないという選択をして、種取り用のみの作付けを続けてもらいました。
今年、その麦の検査ではっきりと不検出の結果を得ましたので、来年の再開を念じつつ今日の麦蒔きだったのです。
ライ麦に続けて小麦も蒔いてくださることになっていて、来年はまた沼ノ平産のライ麦と小麦を使った、プンパニッケルや飯豊山食パンが復活することになると、楽しみにしています。