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XP → Windows7 第2弾

先日のメインデスクトップに続いて、上の娘に譲ったノートPCを7化してみました。

実はXPも2014年4月までサポート期限がありますので、急がなくてもいいと言えばいいのですが、もうすでにリリース以来12年、その間にWindowsは実に3つも世代を更新しているのですね。

これがいいか悪いか、功罪はいろいろあると思いますが、技術というものはそのように進んで行くものだと私は思っていますから、あとは自分のニーズに合ったものをいかに選ぶかだけです。

で、古いながらもそこそこのスペックのXPマシンがあったとして、OSを入れ替えて今後も使い続ける価値があるかどうか・・・ですが、通常の家庭でのニーズを満たす範囲なら十分使えるし、そうした方がいいと私は思います。
そんな方の参考になるかもしれませんので、今回の7化レポートをご報告しておきます。

先ず最初にやることは、自分のPCのスペックを知ることです。
CPUの速度、メモリーの容量、ハードディスク(HDD)の容量の三つは、最低でも分かっていた方がよろしいです。
あと一つ重要なのは、DVDROMを読み込めるドライブがあることです。
CDだけのドライブではダメです。(今時、大丈夫だとは思いますが・・・。)

次に、Windows7アップグレードアドバイザーというアプリケーションをダウンロードして<こちら>、自分のPCをスキャンし、Windows7に更新出来るかどうか、その場合互換性などに問題が生じるか否か、詳細なレポートを得ます。

これは大変良く出来ていて、インストールされているアプリケーションや接続されているデバイス全ての互換性、新たに必要となるドライバーなどを報告してくれます。
重大な問題がないことが分かったら、更新のための準備をします。

先ずは新しいOSを手に入れなければなりません。
私は通販サイトで検索し、通常パッケージ版の半額程度で買えるDSP版と呼ばれるものを利用しました。
ただしパッケージ版と違って、32bitか64bitのどちらかのバージョン単体になります。

どちらにするかも、先ほどのアドバイザーで判断出来ますが、私的に言わせてもらうと、メモリーに関しては32bitバージョンでも2GB、64bitバージョンでは4GB以上を推奨します。
CPUもデュアルコア以上が求められますので、と言うことは、XPマシンでも後期のものに限られるかも知れません。

今回対象となったPCは、CPU・デュアルコア・1.9GHz×2、メモリー・2GB、HDD・80GBでしたから、Windows7Professional・32bitバージョンを選びました。
もちろんWindows7Home Premiumでも構いません。

次に、インストールする前にPCの中にあるデータを外付けハードディスクか、別の十分な空き容量のあるPCに転送保存します。
XP → Windows7更新では、新規インストールの形になりますので、データは一旦全て失われます。
あとで呼び戻すために、バックアップしておかなくてはなりません。
この時使えるのが、Windows転送ツールと呼ばれるアプリケーションです。

注意しなくてはならないのは、XPの中に最初から入っている転送ツールは使えないということです。
<こちら>のサイトからダウンロード・インストールします。

対象となるPCを立ち上げて外付けHDDを接続し準備が整ったら、Windows転送ツールを開きます。
必要なコマンドを選択クリックして、転送を開始します。
転送には、最低でも1時間くらいは(2~3時間かかることもあります。)かかりますので、その間はPCを使用出来ません。

間違っても電源を落としたりしないよう、また自動的にスリープ状態になる設定をしている場合は、ずっと電源が入りっ放しになるよう設定を変えておきます。

転送が終わったら、認証の必要なアプリケーションの認証解除とアンインストールを実行し、新しい環境で再インストール出来るようにしておきます。
フリーソフトなど、また手に入れられるものは、そのままにしておきます。

もしHDDに十分な空き容量がないと思われる時は、データやアプリケーションを次々消して、空き容量を確保します。

それからやっとインストールにとりかかります。

今回は32bitバージョンでしたから、XPが起動している状態からインストールに入れました。
Windows7のDVDROMディスクを挿入すれば、インストール開始のガイダンスが表示されます。
あとはガイダンスに従って進めば良く、特に難しいことは何もありません。

この場合も、一時間以上かかりますので、時間のある時に作業した方が無難です。
その場を離れていても大丈夫な時がけっこうありますが、大体は近くにいて確認していた方が良いでしょう。

ほとんどのプロセスが自動的に完了し、黙って見ていれば最後にWindows7が起動します。

この時、ディスプレーの画像解像度が変わってしまっていることがあります。
最高の解像度がサポートされず、粗い大きなアイコンが表示されたりして、がっかりするかもしれません。
実際今回、そうなりました。

解決策はあったのですが、とりあえず他の設定を優先してそのまま進みました。

何といっても最優先は、インターネット接続とセキュリティー設定です。
これだけは、絶対にスキップしないで実行します。

私は、無料で使えるMicrosoft Security Essentials<こちら>を導入するつもりでしたから、ダウンロードのためにもインターネット接続の設定が先でした。
そこまで出来たら、もうその間にもOSの更新ファイルが次々入って来ていますから、一度更新をインストールして再起動します。

それからまた続きの作業です。
先ほどの画像解像度の問題ですが、今回の場合、XPで機能していたディスプレードライバーが7上で機能しないため、自動的に汎用ドライバーが適用されて、解像度が下がっていました。

そのため、更新されたドライバーを探すべく、このPCの製造元であるDELLのサポートページに行きましたが、7用のドライバーはありませんでした。
あきらめるしかないかと思いましたが、Vista用のドライバーがリリースされていましたので、ダメ元でこれをダウンロードし適用しました。

このドライバーは、7上で問題を起こすと警告がノートされていましたが、構わずインストール。
解像度の問題は一発で解決しました。

さてその問題とは何ぞやと、
しばらく気が付かなかったのですが、画面をよく見るとWindows7で売り物のエアロビュー(ウィンドウの枠などを半透明表示して、下にあるものが透けて見える・・・)がサポートされていませんでした。
まあ、これはもう仕方ないとあきらめがついて一件落着。

それから次にデータの呼び戻しです。
先ほどの外付けHDDをもう一度接続して、PCが認識するのを待ちます。
大体自動的に認識するのが普通ですから、案ずることはありません。

それから今度は、Windows7の中に入っている転送ツールを起動します。
必要な項目に入力して、転送を開始します。
やはり一時間くらいはかかります。

しかしこれは大変うまく出来ていて、見ているうちにデスクトップ背景が以前使っていた画像に置き換わったりします。
ブラウザを開けば、お気に入りも全て元通りに入っています。

作成したファイルも、それぞれ適切な分かりやすい場所に、元のフォルダーのまま収まっています。

実は、XP環境下のデータファイルも、Windows7インストール時に、Windows old というフォルダーに残されています。
このフォルダーが相当大きな領域を占有していますから、不要であることが確認出来たら消去した方が、ディスクの空き容量が大きくなります。

最後は、各アプリケーションの再インストールです。
結構手間がかかりますが、仕方ありません。

メールブラウザなどは、アカウントの設定もありますし、過去アイテムは残りませんので、手動で別なメディアに残しておく必要があります。

フォントも自動的に再インストールされませんので、これも別にバックアップしておいて、手動でインストールします。

また、しばらく使ったことのないIDやパスワードが必要になることもありますから、事に当たる前によく確認しておきます。

大体これだけやるのに、足かけ二日でした。
まあほとんど放ったらかしでいいですし、その場にいて他のことが出来ますから、それほど大変ではありませんでした。

とは言え、実際ご自分のPCで実行すると、ここには書かれていないトラブルが発生するかも知れません。
あくまでも、自己責任でお願いします。

さてあとになって、データの呼び戻しより先にアプリケーションの再インストールだったかな・・・と思ったり、もっと適切なやり方があるかも・・・と思ったりしています。

ざーっと申し上げましたが、あくまでも参考資料の一つとして、お役にたてれば幸いです。

続・XP → windows7

昨日の続きです。
興味のない方には、今日は、全く面白くないお話になってしまいます。

さて昨日は、深夜までかかり日付が変わる頃になって、やっと新しいOSを起動させることが出来ました。

何が難しかったかと言うと、旧XPは32bitバージョンで移行したいのが64bitバージョンのwindows7ということで、ガイダンスに語られているように、XPのデスクトップからインストールに入れる、というわけには行かなかったことです。

新規インストールのために、BIOS画面を出して設定をしなくてはなりませんでした。
これが、理屈は分かるのですが、光学ドライブから起動させるように設定しているのに、何回やっても旧OSが立ち上がるので往生しました。
実は、光学ドライブで起動しますよというメッセージと共に、任意のキーを押しなさいというメッセージが出るので、その通りにチョンとひと押しするのですがダメ。
散々余計なところをいじって、わけが分からなくなった頃になってやっと、任意のキーを長押し(反応するまで押し続ける)するのだと分かって、やっと先に進むことが出来ました。

おかげで、RAIDシステムの設定が壊れてしまいました。
こちらはしばらく保留にして、今日は朝から今までかかって環境設定をしていました。

何しろ待ち時間が長い作業なので、途中で畑に行ってさつま芋を掘って来たり、散歩に出かけたりしていました。

宅急便の送り状発行のアプリは、思っていた通りすんなりとは進みませんでした。
サポートに電話して、あちらのサーバー側でも作業があったようで、その後スムーズに進み復旧しました。

プリンターは、ほぼスムーズに復旧したのですが、1台だけどうしても64bitのwindows7に対応しないものがあり、今後使えなくなってしまいました。

それから、メールの送受信設定も何とかクリア。

何をやるにも一々IDとパスワードを入れなくてはなりませんので、これが大変。
ほとんど記録を残してありましたので、まあ何とかなりましたが・・・。

そして一つだけ大チョンボ(失敗)がありました。
フォントのバックアップをしていませんでした。

私としたことが、これは全く手抜かり・・・。
フォント命とさえ思っているのに。

まあでも、助かりました。
もう一台ノートパソコンがあり、そちらに同じフォントが全て入っていたのです。
これを移行して、まあほとんど以前と同様の作業環境を復元しました。

後ほんの少しで終わります。

全く面白くもない話しで、申し訳ありません。
本日、これまで。

XP → Windows7

2009年以来、食工房の事務仕事や広報を支えて来たメインPCのOSの入れ替えをすることにしました。
ハードの性能にまだ余裕があるので、買い替えはもったいないということでOSの入れ替えで、今後まだしばらく使うつもりなのです。

本当は、XPを使い続けられればいいのですが、新しいソフトの中にはもうXPに対応しないものも出て来ましたから、サポートの切れる来年を待たず、そして間もなくWindows8が出てWindows7が販売されなくなる前に、今しかないということで決断した次第。

正直、OSの入れ替えは初めてで、いろいろ不安もあるのです。
このPCに実装しているデバイスとアプリケーションは、プリンター4台、PCファックス、スキャナー、webカメラ、そしてMicrosoft Office 、Windows Live、Office365、Adbe Cloud CS6、クロネコヤマトB2、など多数。
これらのドライバーやアプリケーションの再インストール作業は、なかな骨が折れそうです。

しかもロスタイムを出来るだけ少なく。
順調に行きますかどうか・・・。

と言うわけで只今、設定とファイルのバックアップを作成中。
これだけで2時間余りかかるようです。
どうやら今夜と明日に渡って、かかりっきりになりそうな・・・。

最低、業務に支障が出ないように、ですね。

ではではこれにて。


また何か、皆さまのお役に立ちそうな発見がありましたら、後日ご報告に及びます。

久々にPCのお話し

つい先日のこと、以前私のPCインストラクターをお願いしていたMさんが、久しぶりに訪ねて来てくれました。
そしてお話ししている中で、「最近すっかり、スマートフォンやタブレット端末の時代になってしまって、私はついて行けないので、新しいものには触っていない・・・。」と仰います。

確かに確かに!それはそうですが、でもそれはIT機器の分野でも二極化が進んでいるということじゃないかと思うのですね。
メールをやりとりしたり、webページを閲覧したり、ブログやツィッターの投稿くらいなら、スマートフォンやタブレットで十分と言うより、むしろその方が使いやすいかも知れません。
だから、ものすごい勢いで普及して行ってますね。

一方、webページを作成する、印刷物の編集をする、アプリケーションの開発など、何かコンテンツを作るためには、やはりPCが必要です。
そしてそのスペックは、今後上がることはあっても下がることはあり得ないでしょう。
スマートフォンやタブレットで、高度な情報を得られるためには、裏でそれだけのものを作る仕事をしなければなりませんからね。

つまり、見たり聞いたり利用が中心の人と、製作提供する側の人に分かれて、それぞれ必要とする機器も分かれるということですね。

私はと言うなら、専門家ではないにしても、少しでもクリエイティブな仕事をする側でありたいと思います。
と言うか、ハイスペックのPCに触っていたいし、難しいアプリケーションも使えるようになりたいのですね。
そちらが先で、それならホームページも作ろう、印刷物も凝って見ようということになるわけです。

まあ何をやっても、食工房病が顔を出すということでしょうか。
またしてもキリのない世界にはまって行くような気がしている私です。


そう言えば、ホームページの引っ越しの際、ドメインの移行というものを自前でやりました。
いろいろトラブルに見舞われましたが、おかげさまでドメインの管理を自分ですることを覚えました。
もう、ドメイン取得もサーバーの変更も大丈夫!


話しのついでにもう一つ。


スマートフォンの中で、全くマイナーな存在に甘んじながらも、その潜在力が注目されているのが、Windowsphone です。
スマートフォンの売り場に行っても、全くウエイトを置かれていないことが見え見えのWindowsphone、実機見本も展示されていなかったりします。
いかに売れていないか・・・。

PCで圧倒的シェアを誇るMicrosoftが、スマートフォンの世界では№3ですか・・・。いいですね。
でも、そういう状況からかえっていいものが出て来るかも知れません。

多くの方が、アンドロイドやi-phoneを使っている片隅で、そっとWindowsphone を出す・・・なんてのが、私は好きです。
Windows8 が何だかとても面白そうです。

PC歴6年の雑感

2004年の10月にPC(パソコン)に触り始めて、早いもので6年が経ちました。
工学系出身の私、元々電脳適正は過剰と自己認識していましたので、それまでは意識的に敬遠していました。
それが使っていたワープロの故障をきっかけにPC導入成った時から、果てはないと分かりつつものめり込んで行く私です。


まあ仕事や生活面で、現実的に役に立ってはいるのですが、PC自体の仕組みや動きに単純な好奇心が働いて、必要以上にいろいろと解明したくなるのですね。


でも、コンピューターは本当に複雑な機械ですから、使うんだったら出来るだけ深く理解しておいた方が、色々な意味で良いと思うのです。


その一番は、何と言ってもウィルスへの対応の為でしょう。
PCとインターネットは、もはや切り離せないシステムであり、悪用しようと思えば限りなく悪用可能な仕組みですから、そのリスクや避け方を知るためにも知識や経験が豊富な方がいいに決まっています。


また便利な機能と引き換えに、ある程度のスパムを許容せざるを得ないこともありますから、利用するサイトの信用度を判断出来る能力も求められます。


そしてもしウィルスに感染した時には、セキュリティーソフトにお任せだけではどうにもならないこともありますから、万一の時のためにバックアップや復元の仕方について知っておく必要もあります。
機器の故障に対しても、同様なリスクがありますね。


食工房のような零細個人企業では、専門のIT担当者を置くことは出来ませんし、そうかと言って仕事上相当な部分をPCに依存していますから、何かあったらもうパニックです。
そんな時に、自前で対応出来るようにしておくことは、ある意味必須なのですね。


だから勉強しています。


今これからやろうと思っていることの一つは、かれこれ3年使っているノートPCのメモリー増設とハードディスクの交換をして、OSを入れ替えてWindows 7・64bit マシンにすることです。


何もそうしなくても、壊れるまで使っていてもいいわけですが、そうすることでいろいろと勉強になることが多いのですね。


仕事上でもITと付き合って行く以上、PCの進化にもある程度はついて行かざるを得ません。


とまあ、いろいろ並べ立てましたが、どちらかと言えば単純に工学的興味をそそられているだけかも知れません。

ITで変わる放送・通信

こんなことは、私が申し上げなくても皆さんも予想しているかも知れません。
それそれとして。
ここ数年あるいは、二十年間くらいの携帯電話システムとインターネットシステムの発展、PCの進歩などを見ていて想像するのですが、今後数年のうちに放送と通信は根本から変わるだろうと思っています。
先ず、光ファイバー通信網が確実に地方の過疎地にも張り巡らされつつあること、携帯通信網も全国津々浦々に及びつつあること。
この二つが完成すると何が可能になるかと言うと、ラジオ放送はもちろんテレビ放送も、すべてインターネット経由で配信出来るようになるということです。
家庭や事業所など固定した場所は、有線(光通信)のインターネット経由で、自動車など移動体は携帯通信網のインターネット経由で利用出来るはずです。
全国はおろか世界中の放送が、場所を選ばず、電波障害などに邪魔されることなく、明瞭に受信可能となるでしょう。
そしてもう一つ、電話やメールについては、放送に比べて微々たる情報量ですから、無料または定額低料金で無制限利用が可能になるかも知れません。
そうなると、AM放送で使っているような巨大な送信塔はいらなくなりますね。
言うまでもなく、莫大な量の電力を節減出来ることになります。
通信線も、すべてグラスファイバー線に置き換えられ、銅線のケーブルは極一部の特殊用途を除いて撤去されるでしょう。
これも莫大な量の金属資源節約に貢献するはずです。
光通信に使うガラスの材料は、逆にいくらでもあるはずですから。
そしてまた何より、今や貴重となった電波資源も、長波、中波、短波、超短波、極超短波帯の一部くらいまでの帯域が、グッと空くことになりますから、まあ何が起こるか?予想も付きません。


ま、それはいいのですが、これからの通信を一手に担うギガ帯電磁波が、人間やその他の生命に有害かも知れないという懸念は、どうなるでしょうか。
無害と証明されればいいとして、もしとんでもなく有害と分かったら・・・。
恐らく、なすすべはありませんね。

それはともかく、思い起こせばテレパシーや伝書鳩の時代にも、人は生きていたのでした。

意外に原始的?


中央上の大きいファンが、CPUクーラー。
数ミリ角のCPUを冷やすのに、こんな大きな冷却装置が必要と
いうことは、いかに大量の熱を放出しているかということですね。
PCは、機器全体が一大発熱体です。



グラフィックアダプター、またはビデオカードとも言います。
ちっぽけなパーツのくせして、すごい熱を出します。
先日メンテナンスしたばかりなのに、もう埃がついています。
レーシングカーのエンジンパーツのように見えませんか?


ご覧の画像は、うちのPCの内部です。
現在はメインPCの役目を終え、補助的な役目になっています。
このPCはマニアの自作機ですが、メーカー製のものでも中はそれほど違いはありません。


これを見た我が連れ合いは、もっと未来的と言うか斬新な構造かと思ったのに、沢山のパーツの集合体でしかも配線がのたうち回っていて、風車のようなものもいくつもあって、意外に原始的って言うか、何か裏切られたような気がしたらしい・・・。


でもこれは仕方がないと言うか、当然なんですね。
世界初のコンピューターは、何と真空管で動いていたそうですから。
その数、1万本とか・・・。
もし現在のPCを真空管で構成しようと思ったら、東京都の面積くらいのシャーシが必要になるかも知れません。
発熱量は、都会の排熱どころではないでしょう。


半導体の時代になって、さらに集積回路の時代になって、またさらに高密度、超高密度、超々高密度の集積回路になって、数ミリ角の面積に数億の素子で構成されるCPUでも、原理そのものは真空管の昔と変わるところはありません。


そこでやはり原始的だなと思えるのは、これだけハイテクの機器でも、熱の呪縛からは全く解放されていないことです。
人間の脳もすごい量の熱を出しているそうですが、CPUの出す熱も相当なものです。
だから、専用の冷却ファンが回っているわけですね。
その騒音が、結構気になったりします。


時代の最先端を行くPCも、この冷却ファンに埃が詰まったりすると放熱が悪くなり、そのせいであっけなく壊れてしまうのです。
それどころか、回転機器であるファンは意外に寿命が短く、回転軸の軸受けの給油メンテナンスをすることで長持ちさせることが可能だったり、手入れのしがいがある機械物だという気がします。
このPC、もう今までに何度も、ファンの給油メンテナンスをしたり、ファンそのものを取り換えたりして、寿命を延ばしています。
それでもそのうちに、適合する交換用パーツが無くなって、使えなくなるのでしょうね。
いやそれより、処理能力が時代に見合わなくなる方が先かも知れません。
すでにその状態だから、新しいPCにメインの座を譲ったのですから。


ちなみに新しいPCも、内部はこれと全く同じに見えます。

無料コンテンツは、本当に無料か?

PCを使っていると、またインターネットを利用していると、無料で使えるアプリケーションやコンテンツがあまりにも沢山あって、どれを使おうか利用しようか、またどれが自分のニーズに合っているか、本当に迷ってしまいます。
新しい物好きの私でさえ、これではもう次から次へとキリがないと、かえって保守的になってしまうほどです。
そんな業界の動向に促されてか、かのマイクロソフトが看板商品のMS Office を、インターネット上で無料で利用出来るようにするのだそうです。

無料コンテンツと言われて、すぐに頭に浮かぶのはグーグルだと思いますが、あれほど多彩なサービスを全て無料で利用させて、それらの開発費やサーバーの維持管理費をどのようにしてまかなっているのでしょうか。
素人の私には、およそ想像がつきません。
ただそうに違いないと思うのは、使うのは無料でも、回り回って私たちはどこかで必ず支払いをしているはずだということです。

今の世の中は本当に複雑怪奇で、そのものの価値に一円の支払いもせずに恩恵を受けられたりするのですが、どこかで騙されていはしないか、そんなことを考えてしまう私です。


モノづくり商売で、似たようなことが出来るかどうか、ちよっと想像してみました。
例えば、食工房のパンを無料で差し上げる仕組みを作ることは可能でしょうか?
製品そのものの代価を要求しないとすれば、製造販売コストを賄ってくれるスポンサーがいなくてはなりませんね。
パンを食べる時ジャムやマーガリンなどを塗って食べるので、その方面の業界がスポンサーになってくれるでしょうか。
また無料のパンをもらいに遠くから自動車で駆けつける人があれば、ガソリンが必要ですから、ちょっと苦しいかも知れませんが石油業界は・・・?
いやいや、この程度では到底無料にはなりません。
まあ例えばの話しです。


こんな風にして、製品そのものに支払いをしなくていい仕組みが、情報産業では成り立っているのですね。
ですから、私たちがどこかでちょっと何かを買ったり、飲んだり食べたりする時、極々僅かでもグーグルのために幾らかずつ取られているということなんじゃないでしょうか。
きっと、網のように張り巡らされたお金の通り道を、グルグルと回り回っている間に、少しずつあっちに幾ら、こっちに幾らと利益が吸い上げられるのですね。
無料コンテンツで得だけしたような気になっていても、その実私たちは、それ以上の支払いをさせられているかも知れません。
それだったら、そのものの価値に見合った直接的な支払いをする方が、正道のような気が私はするのですが、皆さまはいかが思われますか。

PC通のMS嫌い

PC(パソコン)に触り始めてある程度年数が経ち、経験も豊富になって来ると、ほとんどの方が例外なくMS(言うまでもなく、マイクロソフト社)に対する嫌悪を口にするのですね。
そしてまた少なからぬ方が、今度は絶対にMacにするなどと仰るわけです。
これって、ちょっと面白いと言うか、妙な傾向だなァと私は思います。
PCに関して後発ユーザーの私は、MS DOSや初期のWindowsは使ったこともありませんし、今のVistaに至る経緯だって、ほとんど詳しいことは知らないというのが本音です。
でも、ちょっと経験の豊富な方にこのMS嫌悪を語られると、初心者は出端を挫かれるというか意欲を削がれるというか、微妙に傷つくのですね。
何しろ、普通にPCを購入すると、OS=WindowsでMS.Officeも入っているのが相場ですからね。
もちろん、的を得たアドバイスで且つ丁寧な説明なら、そういうこともないのですが・・・。


要は、WindowsかMacかというような、短絡的な問題じゃないですね。
「Wordはダメだね!○○がいいよ。」とか、「Office2007は、使い難くくてしょうがない。」とか、いろいろ聞かされる度に私が思うことは、新しい技術はユーザーが育てるものじゃないかということです。


私は、これまで4年ほどOffice2000を使って来て、つい最近2003をスキップして2007バージョンを使い始めましたが、Wordに関して言わせていただくなら、格段の進歩、使い勝手の良さに感激しています。
一方で、Open Office.org Writer も併用していて、Word と比較して、それぞれ良いところがあるのですね。
そういう感想を、メーカーにフィードバックすることが大切だと思っています。


MSのアプリケーションソフトは、他社に比べて圧倒的にエントリーユーザーの割合が多いと思いますので、性格的にもちよっと違っているかも知れません。
例えば、Adbe社の Illustlater や Photo shop などは、いかにもプロフェショナル向けという印象があります。
それらをインストールしているということは、それだけでそのPCで何をするのか、想像させますからね。


PCユーザーが一段と増えている昨今、MS嫌悪でも賛美でもなく、冷静客観的に、過去の貢献も含めて評価されるべきと考える私です。


ちなみに私は、Windows XP ユーザーです。
でも、決して Vista はダメって思ってません。


  更新情報 4月25日 22:44


食工房のパンだより 43・新緑号 公開しました。
<こちら> からご覧いただけます。

勉強させられてます!

先週新しいPCが入って以来一週間、ファイルの同期やプリンタの共有などの設定を、合間を見つけてはやっていました。


プリンタの共有を実現するためには、その前にローカルエリアネットワーク(LAN)を構築しておく必要があるわけですが、そちらの話しはとりあえず置いて、2台のPCのどちらからでも印刷を実行出来るようにしたかったわけです。
いろいろな方法があるのですが、うちの場合は一台をプリントサーバーに設定して、残る一台(クライアント)はLANを介してプリンタを動かすようにしました。


ところが早々から予期しないトラブルに遭遇して、それらを解決するためにずいぶん勉強させられたのでした。
最初のトラブルは、クライアント側からプリントしようとすると、印刷するにはするのですが、「サーバーの応答がありません。」と毎回警告メッセージが出るのです。
それでも印刷そのものは出来るのでそのまま使っていました。


でもそれとは別に以前からこのPCでは、時々プリンタにアクセス出来ないトラブルも発生していて、こちらはプリンタの電源を入れ直したりケーブルを一旦引き抜いて再接続すると復帰していましたが、これも原因が分からず、新しくLAN経由で共有設定になってからも解消していませんでした。


ところがつい先日、プリンタが直接つながっているサーバー側のPCでプリンタにアクセス出来なくなり、電源を入れ直しても再接続してもダメでした。
PCを再起動すると回復しましたが、これでは後々悩みの種だと思い、インターネットでいろいろ調べてみました。


その結果、まず一つ分かったことは、WindowsXPの終了オプションにはスタンバイモードと休止モードがあるのですが、スタンバイモードや休止モードから再開すると、特定のアプリケーションやデバイス(例えばプリンタ)にアクセス出来なくなることがあるということでした。


そう言えばトラブルを起こすのは、いつも2台あるプリンタのうちの古い方と決まっていて、私はプリンタが寿命なのかと疑い始めていたのでした。
でもその前に、プリンタを動かすドライバーに問題があるのかも知れないと気がついて、メーカーであるCanonのサイトで検索してみたら、思ったとおり新しいドライバーがリリースされていました。
そしてその中には、プリンタ共有の際にファイヤーウォールがブロックしているポートを開けるための修正プログラムも含まれており、それらをダウンロード・インストールしたところ、全てのトラブルが一挙解決しました。


いやはや、とんでもない手間を喰いましたが、おかげでとても良い勉強になりました。


そうです。
PCを新しくした時、古いプリンタやスキャナーが作動しなくなることがよくあると思います。
泣く泣くそちらも新しいのに買い替えたりすることも少なくないのじゃないでしょうか。
でも、たいていは大丈夫です。
それを機会に勉強して、少しずつPC通になって行きましょう。


実は、娘たちに譲ったPCにも入手以来の問題があって、それを解決するためにはもっともっと専門的な知識が必要なのです。
でも何と言うか、新しいことを知る楽しみというのは尽きないものだと、いつも好奇心が先に立つ私です。