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ええっ!

1F(福島第一原子力発電所)の1号機から4号機までは、事故による破壊で廃炉は確実ですが、5、6号機については、東電は再稼働の可能性を捨てていないのですね。

当然のことながら2F(福島第二原子力発電所)は、確実に再稼働に向けて画策している模様です。
2Fは、1Fの警戒区域内にあるはずなのですが、ここで再稼働が可能と考える神経を、私は疑いますね。

先日の福島県民への意識調査では、1Fも2Fも全廃炉を望む声が圧倒的なのに、一体何を優先したいのか・・・。

そして福島県ではありませんが、新潟県の刈羽柏崎原発は、今年夏までに再稼働を目指しているという話も聞き及んでいます。
会津地域にとっては、新潟の原発の方が距離も近いし、風下地帯になるのでリスクはかえって高いのですね。
もちろん再稼働=事故と言うわけではありませんが、未だ1Fの事故の恐怖が冷めやらぬ私たちとしては、どこの原発であろうとこの時点での再稼働はあり得ません。

否、そうまでして原発を動かしたいのは何故?と、全く合点が行きません。
怖くないの、本当に?
原子力災害って、大変なことなんだよ!・・・、どうやらそれがお分かりになっていない様子です。

先日の双葉町の町長が言った「町への帰還は、30年後とする。云々・・・」。
その言葉の意味するところ、当事者は皆分かっているでしょう。
私にだって分かります。

怨念、あるでしょう、当然。
向ける先のないその気持ちは、どこにも行きつくことが出来ず、どうなるのでしょう。
このままで済むわけはないと思っています。


Happyさんのツィート<参照>

この国の構造

もうすでに皆さまもご存じでしょう。
除染に関わる不正の実態が発覚したことが、ここ数日来ニュースを賑わしています。

正月早々、このような情けない、憤りに堪えない、そして思わず脱力してしてしまう事実を前に、そう言えば他にもあった・・・と、これがこの国の構造なんだと、改めて思い知らされるような気がします。

実は、不正があったのは除染事業だけではなくて、事故収束に当たっている作業員の方々の被ばく管理のやり方にも、重大な問題があったことが、今回同時に発覚しているのですね。

このような不正事は、他のことではもうずっとずっと以前からこの国のあちこちの現場で、日常的に横行していたのであり、そんな事どもの一端を垣間見ることは、この私にだって一度や二度ではなかったことが、思い出されます。

それにしても、除染は作業者の被曝を伴う作業であり、こんな実態では被ばく管理だってどんなものだったか・・・。
それより、放射性物質に対する知識を十分学ぶことなく、作業に従事している(させられている)疑いがありますね。
除染が、利権ビジネスになる恐れがあると、かの児玉教授が国会で力説していたのを思い出します。

まだまだこの先、どんな事態が明らかになることか・・・。

何でも水に流して忘れて、無かったことにしてしまう日本人の精神性が、こんな状況に結実して行くのは、私には全く堪えられません。


「ゴミは川に流す」 ~ 菅家博昭氏「記憶の森を歩く2013」
「『除染』に群がる輩」 ~ からから亭日乗

静かに過ぎて行く2012年

この年末は、何だか変な感じがします。
あの師走の慌ただしい空気が、どこにもないような・・・。

クリスマスも、あのバカバカしい騒ぎがなくて、かえっていいなと思うくらい・・・。
いや、何もかもがシラケているような気がします。

それと言うのも、先日の選挙であまりにも極端な結果が出て、その結果この社会がどうなって行くのか、わけが分からなくなったからかも知れません。

第二次大戦後、民主主義と呼ばれる社会になって以来、こんな状況は初めての経験ですから。
海外諸国も、呆気にとられて様子見しているようです。

それにしても自民党の安部総裁、一見慎重で筋も通っているような抑えた物言い、案外・・・と好感を持った方もいらしたでしょうか。
ま、これからは何でも思い通りに動かせますからね。
何もどこも牽制する必要がないからですね。
来年になったら本領発揮でしょうか。

こうして一見静かに過ぎていく年末、来るべき2013年がどんな年になるのか、私には嵐の前の静けさのように思えます。

それにしても「脱原発」って、何だったのでしょうか。
政治家は、「脱原発」を選挙の道具に使っただけ。
国民も、実際のところ「脱原発」に向かう強固な意志も覚悟も無い人が大方だったということでしょう。

そしてフクシマは、まだまだ誰もどうすることも出来ない、これだけが確かなことです。

それでも明日はやって来る。
明日の私は、早朝からパン焼きです。
まだ、パンを焼ける幸せがある。

明日は投票日

私などが言うまでもないことですが、あえて一言。

皆さんぜひ投票所に足を運んでください。
そしてあなた自身の一票を投じてください。

特にお若い方々、お願いします。

かく言う私、若い頃は政治にも社会の仕組みにも無関心で、投票に行ったことなどありませんでした。
しかし、その無関心のツケが今回って来ているのだと、やっと理解が及んで来ました。
もう本当に後悔しているのです。

「あなたが政治を放り出しても、政治はあなたを放っておいてはくれない。
むしろ、都合の悪いこと嫌なことをどんどん決定して、あなたに強制して来るだけだ。」
このことをしっかり覚えておいてください。
無関心は、無条件信任と同じだということも。

若い方々の投票率が特に低いと言われています。
皆さんが投票に行くだけでも、世の中の流れが変わるかも知れません。

目指せ、投票率100%!

私も一言

明後日は、いよいよ衆議院議員の選挙投票日ですね。
マスコミの報道では、自民党が圧勝と言っていますが、国民は本当にそれがいいと思っているでしょうか?
実のところ、積極的に支持したい政党も候補者もいなくて困った・・・というのが、我々の実感でしょう。

今の日本の社会は、本当に混乱しています。
でもそれは、我々の社会が、即ち構成員である我々が、思考力と判断力に欠けているからであって、そんなところに強引な政治家が一人や二人登場して片付くような問題ではありません。

否、こんな時だからこそ何も決まらなくていい!我々一人一人が、混乱の中でとことん悩んで考えることをしなかったら、この国は本当に壊れてしまいます。

壊れるってどういうこと・・・?
お分かりにならないなら、それも併せてお考えになって・・・。

今の日本に必要なのは、いろいろな意見が均等に力を持つような配分が実現することです。
勢力の偏在、独裁は今は一番良くないことです。
この際、支持するかしないか、好きか嫌いかじゃなくて、この勢力の偏在と独裁を防ぐために自分の一票をどう使うか、私はそこを考えて投票したいと思います。

それから、この選挙に併せて行われる最高裁判所の裁判官の審査もありましたね。
これは、改めて考えると、大変重要な私たちの権利行使の機会なのですね。
しかし、私もそうでしたが、このことの大切さを理解していなかったし、正しく行使するということも考えていませんでした。

裁判官という権力の頂点に位置する職務は、本来国民の信頼、信任を得ずして成り立つものではありません。
今回審査を受ける方々がどういう資質をお持ちの方なのか、配布された広報を読んだだけでは、ほとんど何も分かりません。
むしろこの方々は、国民の信任を得るために、自分がどういう姿勢で職務に臨んでいるのかを、常日頃から心がけて明らかにしておくべきなのです。

そういう意味において、どういう方か分からない方はすべて不信任、つまり×を付けられても仕方ないのでは・・・、私はそのように思っています。
今ここで我々が、民主主義の真意を熟考しなかったら、このあとはもうその機会がないかも知れないと思う、今日の私です。

地震ありましたね

今日の夕方でした。
思いのほか揺れが長引いて、一瞬あの3.11を思い出して緊張したと、皆さん口々に言っていました。

やっぱり来るのですね。

2~3年は油断が出来ないと言われていますが、まだまだその範囲の中なんです。

いやいや、それを過ぎたって安心は出来ません。

それに、東南海地震のように近い将来発生が懸念されているものもあるのですから・・・。

皆さん、福島のあの惨状を思い出してください。
1年9ヶ月過ぎたって、駅舎は壊れたまま、車はひっくり返ったまま、病院のベッドは逃げ出した時そのままに放置されいる、そんな場所があって、この先も人が住むことはないだろうと言われているのです。

今、衆議院選挙で原発のことが一つの争点となっていますが、折しも一年前の今頃、野田首相が事故の収束宣言をしてましたね。
一年経ってどうですか・・・?

何が収束だったか、私には今でもさっぱり分かりません。

まだまだ何ら結論が出てもいないうちに、これからまたさらに原発を再稼働させるかどうかなど、議論の段階ではないでしょう。
どうしても原発止めたくないというなら、一つご提案申し上げておきましょう。

脱でも反でも卒でもなく、「休原発」にしたらどうですか。

今後最低200年間ほど、基礎研究だけにして。

明日から12月

ジャーン!てなもんですな。
速過ぎますって。時間の経つのが・・・。

近代文明社会なんだから、そりぁもう仕方がないでしょ!でしょうか。
何と言ったら良いのか、早回しの動画みたいですね。

当然のことながら、大事な見どころをいっぱいすっ飛ばしているわけです。
今、何が起こっている?起ころうとしている?

震災からの一年八ヶ月も速かった・・・。
多くの出来事がありましたが、いっぱいいっぱい見落としたに違いありません。
これからの日本の行く末に、重大な影響を与えるかも知れないことも。

そして衆議院選挙を迎えます。
政権がまた変るかも知れません。

誰が総理大臣になっても、原発は動かすなよ!と思います。
1F(福島第一原子力発電所の略号)を忘れないように。

事故の収束・廃炉に関しては、まだまだ何も、一歩どころか、戸口にさえ立てない状況だということを。

トランプカードに例えるなら、1Fはジョーカーみたいなものですよ。
皆が油断している頃に、ジャーン!と大見得切って出て来るでしょう。
そうなったら、全員が万歳するしかありません。

原発を造って動かして来た結果が、実はこういうことなんだということが、福島の被災地に来て見れば分かります。

原子力発電はクリーンエネルギー、コストが安い、原発止めたら電気が足りなくなる・・・、全部ウソ!か巧妙にウソです。
石炭石油よりずっと早く、ウランの方が枯渇します。これは本当です。
かと言って、核燃サイクルは、現状では到底実用化は不可能。
そもそも、原子力発電の実用化は時期尚早、1000年早過ぎたと言っても過言ではありません。

そして、ただの湯沸かしポットに過ぎない原子炉のために、これほどの目に合わなくてはならないのです。
我々は、もういい加減に自覚しなくてはなりません。
騙されて来た!ってことを。

騙されたのが悔しいからと言って、分かったような気になるのはさらに愚かだということも、思い知るべきです。

そして今度の選挙、政治家たちを思い知らせてやらなくてはなりません。

ぜひとも、投票率を100%に!

衆議院解散なんですね・・・

昨日の野田さんの発表以来、政界は大変な騒ぎになっているようです。

民主党なんて、とんだ食わせ物だったと、まあそう思うわけですが・・・。
自民党から民主党に政権交代して二年余りの間にはっきり分かったこと。
それは、権力は人を変えてしまうということでしょうか。

揃いも揃って、全員とは言いませんが(そうじゃなかった人もいるはずと期待して)、結局政策は自民党時代より悪くなったかも知れません。

政治家なんて、そんなものさ!と切り捨ててしまいたい私ですが、まあまあそれではやつらの思うつぼかも知れませんから、落ち着いて!落ち着いて!

これで選挙となったら、誰かに投票しないわけには行きませんから。
白紙投票とか棄権する人もいるのですが、それでは選挙結果に異議なしと認めたことになるわけで、やはり一票は何らかの形で生かしたいと思います。

でもねぇ・・・、誰に入れるのョ!
全く困ります。

この際提案しておきます。
上がって欲しい人に一票だけじゃなくて、不人気投票もやってもらいたいですね。
この人にはやらせたくない!一票と差し引きして・・・。

あぁ!やらせたくない人ばっかりじゃないですか。

賢明な判断・・・、難しいですね。
でも、国民が賢くならないことには、この国はもうおしまいですよ。

今度ばかりは、投票率100%にしなくては、民度が低いなんてものでは済みませんね。
愚民と言われても仕方ないでしょう。

否、投票には行きますとも!

国民には安酒を

日頃酒を飲まない私が酒の話題に触れても、現実味がないよ!と言われそうですが、まあお付き合いください。

ついでにもう一つ前置きがあります。

この頃の私は、すっかり本を読まなくなってしまいました。
いつも忙しくて時間がないというのが一番の理由ですが、それに加えて老眼が進んだ今では、字の書いてあるものを読むにはメガネが無いと始まりません。
それが煩わしくて、つい読書から遠ざかっているのです。

当然のことながら、否それ以前から、文学の話題にはとんと疎い私です。

さてつい先日のこと、日頃マークしているブログの中に、安酒と言う言葉が出て来ました。
有名なノーベル賞作家の村上春樹氏の、最近の発言を取り上げたものです。
この記事の内容は、今日の私の話とは必ずしも関係ないのですが、良い内容だと思いますので、よろしかったらご覧になっていただきたいと思います。<参照>

長い前置きになってしまいましたが、私の本題に入ります。

近頃世の中は不景気で物が売れないと言われますが、アルコール類だけは好調のようで、酒造会社で働いている知り合いも、酒が良く売れていると言っていました。

そしてまた、酒税法適用外の安いアルコール飲料が次々と新発売され、既存の酒類も含めて、今や酒は安上がりな楽しみになりました。

低所得の人も気軽に飲める安い酒、それもいかにも安酒なんて雰囲気じゃありません。
パッケージもキャッチコピーも、なかなかにお洒落と来ています。

一方、世の中は日々ストレスに満ち満ちています。
飲まなきゃいられないって時が、しばしばあるのです。
いや毎日かも知れません。
否が応でも酒が進む、世の中の仕組みですね。

国民には安酒を・・・と、この国の為政者たちが考えたかどうか知りませんが、事実はそのようになっているのじゃないでしょうか。

国にとっても、酒はいい商売にちがいありません。
酒税は、昔から厳しい掟で取りはぐりのない収入源でしたから。

そして酒税法適用外でも、今度は消費税という手があったのですね。
この先10%に引き上げが決まっているのです。

意地の悪い言い方ですが、国民の多くがアル中予備軍くらいでいてくれれば、結構結構!
飲まなきゃいられないって時に酒が無いってのは、腹が減った時に飯が無いことよりも耐えられない、どうやったって酒代くらいは出て来るだろう、そこから絞ればいいのだよ!と。

尤も、これは半分は私の想像を申し上げていますから、話半分にしておいていただきましょう。

さて件のブログの中で引用されていた、村上春樹氏言うところの安酒は一つの比喩ですが、現実の世界では、酔いが覚めた後の酒に対する思いはどんなものなのでしょう。

飲まない私には、正直分かりません。
そして今後も、一滴もとは言いませんが、酔うほど飲むことはないと思っています。
ましてや、乗せられるのだけはご免こうむりたい。

変ってないんですね・・・

先月28日に、県内の田村市で高濃度放射線(40μSv/h)が観測されて、ちょっとした騒ぎになりました。

結局、16時間後に計測器の故障による誤報だったことが判明し、事無きを得ましたが、この時何の報道もありませんでしたし、警報が伝わって来るということもありませんでした。

これって、何事も無かったのだから、いいじゃないか!・・・と言うわけには行きませんよね。

T田先生もブログで仰っているように、誤報かどうか分からない状態では、先ずは警戒するに越したことはないわけで、何らかの手立てがあって然るべきだったのですね。
関係者には、緊張感が全くないと言うか、何だかリアリティーが欠落しているのではないか・・・。

関連が疑われた4号機の解体工事の様子がこれまた凄まじいので、私などは、工事をしている人の間にも、一種緊張感の欠落が常態化しているのじゃなかろうかと、疑っています。
と言うか、ちゃんと放射線に関する基礎教育を受けずに現場に入っている作業員も、実際相当な割合でいるのじゃないか・・・。

水を掛けながらやっているんだけど、十分中まで届いていないのだとか・・・。

いやいや・・・、あの中にはむき出しの使用済みと使用中の燃料棒が水に浸かっているのでしたね。
水に浸かっていない状態では、そばにいる人がバタバタと死んでしまうほどの強い放射線源から至近距離で、あんなに不用心な乱暴な工事をしていて大丈夫なわけはないと思うのですが・・・。

そうしたらやっぱりですよ・・・。
配管を破損したか何かで、冷却が止まってしまいました。
まだその後のニュースがありません。

仮に大事に至らずに済んだとしても、何と言ったら良いのでしょうか・・・、体質は変わっていないのですね。
これではどこかでまたやってしまいますよ。

地震が起こらなくても、津波が来なくても、電源喪失は何でもないことで起こるということは、先日落雷による停電で福島第二原子力発電所の構内電源が落ち、非常用発電機が起動したことでも証明されています。
知りませんでしたが、非常電源は5~6時間しか持たないそうですから。

原発は、停止中でも大電力を必要とする設備であり、そしてもし停電したら大事故に至る可能性もあるというわけで、そんなら動かしたって同じでしょ?なんて冗談にもなりませんが、その程度の認識なのではないかと思ってしまいます。

本来もう少し真面目にやってもらえればいいのですが、対する人間の側の未熟さとお粗末さで、尚更危険が増大しているというのが今の原発です。

これでは、大飯の再稼働などとんでもない、あり得ないことです。
で今夜、いよいよ起動ですか・・・。
どうします?