時ならぬ雪に驚きつつ

食工房

2019年4月2日午後の食工房前路上

このところ季節が逆行しているかのように寒さが増して、今日はとうとう10cmあまりの積雪を見ました。

定休日の今日、お天気が良ければ外に出て何か出来るかと思っていましたが、もう、こうなるとしばらくの間、畑に手を出すことも出来ません。
頭を切り替えて、IIDEの編集に取りかかりました。
否、こちらも早く手を付けたいと思っていたところだったので、まあそれは良かったのです。

しかし、夕方まで降り続いた雪で、あたりはすっかり真冬の景色に戻ってしまいました。

それにしても、最近の気候の振れ幅の大きさには、毎回のように驚かされます。
そうやって大きく行きつ戻りつしながら、長期的かつ平均的には、確実に温暖化しているのでしょうね。

果たして我々人類の活動が、この温暖化にどの程度影響を及ぼしているのか、真相はもっともっと先にならなければ分からないのだと思います。
問題なのは、我々の文明システムが、自然の動きに対して硬直した対応しか出来ないことにあるのじゃないかでしょうか。

自然の影響を受けない人間だけのための強固なシステムを作るのか、それとも自然の中に戻って恵みも害もともに甘受しつつ生存のために知恵を磨くのか、肝心なのは両者のバランスの上にこそ人類の生存は成立するということでしょう。

私は、食工房の仕事と日々の暮らしの中で、その道筋を見つけたいと思っています。

睡眠不足と運動不足

睡眠不足と運動不足、この二つは、現代社会に暮らす私たちにとって、常態化している解消すべき課題ではないでしょうか。

睡眠不足は、第一に頭も体も十全に機能せずトラブルの元になります。
長く続くと疲労も溜まりますし、いろいろと体に良くない影響が及びます。

運動不足も同様で、筋力の低下を招き、体の柔軟性が失われ、心臓や肺をはじめとする内臓の機能も低下します。

睡眠不足を解消するには、まず横になって休むことです。
それしかありません。

一方運動不足を解消するには、とにかく体を動かすこと。
それ以外に方法はありません。

そして睡眠不足の体で運動不足を解消するのは困難ですし、また運動不足は熟睡を妨げ睡眠不足になりがちです。
そうした相反する二つを解消するためには、相当な時間が必要です。

しかし悲しいかな、現代人にはその時間がありません。
もはや暮らし方の根本から考えなくては、答えは出ないように思えます。

私も、忙しい毎日の中で、睡眠不足も運動不足も、共に解消すべき大きな課題です。
その時々に、どちらに時間を使うか、どうやってバランスを取るか、いつも悩んでいます。

パン焼きの日、早朝3時に起床というのは、どんなに早起きが良いからと言っても、決して健康的な起床時間ではありません。
時間が足りていてもなお睡眠不足の感覚が残ります。

また農作業や除雪作業などにいくら汗を流しても、それだけでは健康的な体の状態は訪れません。
やはり、体を整えるために体操のような体の動かし方も欠かすわけには行きません。

加えて、安定した情緒を保つために、音楽を聴いたり絵を見たり、山や川の見える風景の中を散歩したり、うまいコーヒーを味わうこともまた欠かせません。

お金を稼ぐ仕事も、星空を見上げることも、すべて一つながりの暮らしの中にあって密接にかかわり合っているということを忘れないようにしていたいと思います。

半農半商工

これからは、タイトルのような毎日になることと思います。

6次産業あるいは6次化という言葉をご存知かと思いますが、農業のような一次産業、パン屋のような加工業に類する二次産業、そして企画、販売、流通などを仲立ちするサービス業に類する三次産業が存在する中で、例えば農家が自分の作物を加工して製品をつくり、企画販売までを一手に引き受けて事業化することを言っています。
つまり、1+2+3でこれを6次産業と名付けたわけです。

食工房は、6次産業とか6次化という言葉が生まれる前の開業当初から、このあたりを強く意識していました。
これまで主にやって来たことは、後半の製品加工と企画販売の部分で、優れた製品をつくる事に加えて広報活動としての通信発行、試食会や出店などのイベントの企画または参加、近年はインターネットを活用した展開もして来ました。

そして長年の念願が叶って、やっと1の部分に手を出すことが可能となりました。
農業ですね。

これからしばらくは、今まで手薄となっていた農業の部分を確立させるために、集中的に力を注がなければなりませんが、将来的には3つの部分にバランス良く力を配分しつつ、個人的かつ小規模な事業でも持続可能で社会的にも価値を認めてもらえるような事業に成長して行きたいと思っています。

キーワードは、自然回帰と健康です。
10年後に、時代の最先端を走るのでなく、ゆっくりと歩いている姿を想像しています。

春は足踏み状態

ここ数日、寒い日が続いています。
真冬の寒さとは比較になりませんが、この前暖かかった時からすれば季節が後戻りしたような気分です。

はっきり暖かさに向かって行く流れが見えれば、畑の準備も次々進めたいところですが、それが出来ないでいます。
そんな時は、中の仕事をしっかりやる事ですね。
今日のパン焼きも、うまく行きました。

そして三々五々お客さまがいらして、ちょうど良いテンションで一日が終わりました。
ご来店くださった皆さま、ありがとうございました。

私にとっては、皆さまにここに来ていただくことが、何より一番うれしく大切な事だと考えています。
しっかりこの場所で、良い仕事をすべく精を出したいと思います。
一粒の麦から一切れのパンを生み出す仕事を・・・。

明日は、私は、農業に関わる動きがあって、何かしているはずです。

南海トラフ

私の郷里が、土佐の高知だということは、すでに多くの皆さまがご存知の通りです。
高知は、これまた皆さまご存知の通り、近い将来高い確率で発生すると言われている、南海トラフを震源とする超巨大地震の被害が真っ先に及ぶ地域です。

今日、国が南海トラフ地震に関する臨時情報が出された際の対策について、ガイドラインを公表しました。
ま、このガイドラインが出されたからと言って、被害を受けないで済むわけではなく、命が守れる確率が少しくらい上がるかな・・・というところでしょうか。

ところで、高知市では(他の地域のことは聞いていないので分かりません。)すべての家屋の耐震診断を無料で受けられる制度が施行されています。
申し込みさえすれば、専門の業者による綿密な耐震診断が行われ、詳細な報告書が提出されます。

すでに多くの家屋で調査が進んでいて、私の実家も昨年診断を受け、報告書も届いていました。
先日帰郷の折、それを見ることが出来ました。

それによると、耐震度指数が最高点を1.5として、1.2以上が健全の範囲なのですが、わが家は0.04という評価でした。
想定される地震で、倒壊の可能性が大です。
と言うより、ほぼ確実に倒壊すると思っていなくてはならないでしょう。

地盤は軟らかく液状化は確実、基礎は無筋でひび割れが見られる、開口部が多く耐力壁の面積が不足、屋根は瓦葺きで重量があるなど、良い条件はほとんどありません。

一方、これを改善する場合、公的な支援を受けられますが、先の指数が1.2以上になるような工事を完了しなくてはなりません。

建築に関しては、私、多少の見識がありますから容易に想像出来るのですが、建て直した方が早いしむしろ安く上げられるかも知れません。
ま、そうは言っても、妹が引き受けた財産なので、どうするかは妹次第です。

何はともあれ、倒壊の可能性大の家にいて、下敷きになって死んだのでは話になりませんから、親戚の家でもどこでもいいから、臨時情報が出たらとにかく逃げて欲しいと思うばかりです。

でも、いつも思うことですが、地震に関してはその時にどこに居るかで運命が決まりますから、家の心配ばかりしてもしょうがないのですね。

人の力の及ばぬこともある・・・と、いうことでしょうか。
出来る限りの備えをしたら、あとは祈るのみかと。

昨夜の雷雨

この季節に、あれほど激しい雷雨は初めての経験でした。

昨日は夕方から雷が鳴り出し、激しい雨も降りました。
一旦小康状態になってこれで終わりかと思っていたら、再びさらに激しい雷雨が襲って来ました。

今日のパン焼きに備えて早めに休むべく、PCなどの電子機器の電源を全て抜いて床に就きましたが、鋭い雷光と雷鳴それに続く振動で、到底眠れるわけがありません。

深夜日付を過ぎる頃までずっとそれが続きました。
やっと静かになったと思ったら、それほどしないうちに目覚まし時計が鳴りました。

その前、夜行の高速バス車中泊で帰り着いたその夜のことですから、いやはやとんでもない睡眠不足です。

それでも、パン焼きだけはしっかり気合が入りましたよ!
でも、配達の時は、さすがにちょっと危なかった・・・。

事故にはなりませんでしたけれど、一回だけ、自分の中ではっきりと安全を確認した覚えがないのに、気が付いたら右折完了していました。
こういうのが危ないんですよね。
もうやりません、絶対に!
そう誓っておきましょう。

さて明日は、スコーンを焼いてまた配達です。
今日よりは、ずっと落ち着いて行けそうです。
ではでは。

高知に出かけておりました

この5日間ほどブログをお休みいたしました。
実は私、その間高知に出かけておりました。

一方店は営業続行しておりましたので、ご来店くださった方にはお伝えしたことと思いますが、昨年亡くなった母の納骨のためでした。

昨年、そう遅くならないうちに家族全員で出かけて済ませたいと思っていましたが、住まいの引っ越しと店舗の移転に手間取って、機会を逃してしまいました。

今回も、本当なら家族全員で出かけたいところでしたが、いろいろ事情もあってそうも行かず、私一人でということになりました。

以前の高知行きの時は、現地から高知に関わるいろいろな情報をご報告したものですが、今回は個人的な用件に終始しましたので、ブログもお休みいたしました。

ま私的には、これでまた一つ大きな節目を越えて、次のステージへと進まなくてはなりません。
今日帰宅して、早速明日は3時起きでパンを焼きます。
少々切り替えが辛いところですが、しくじらないよう気を入れて臨みます。

明日もおいしいパンを焼いて、ご来店をお待ちしております。

三々五々、ご来店感謝の一日

本日は春分の日、お彼岸の中日ということで、お仕事はお休みという方が多かったことと思います。
あいにく雨模様のお天気でしたが、食工房にはお昼ごろから次々とご来店のお客さまがお見えになりました。

そんな中、このお家の前の持ち主さんのご親戚の方が、お墓参りに来たついでに立ち寄って下さり、きれいな店が出来ていて大事にされている様子を喜んでくださいました。

私たちも、こうしたご縁のありがたさを思い、故人のご冥福を祈りました。
いつまでも末永く、この場所を大切にしながら過ごしたいと思っています。

さて明日は、寒の戻りで少し寒くなると言っていますが、お天気は曇りで経過するようです。
引き続き、皆さまのご来店をお待ちしております。

また一段と暖かかった一日

すでにお彼岸に入っていますね。
明日は中日、春分の日です。

否、それしても暖かい一日でした。
昨日よりさらに気温が上がりました。
何しろ快晴無風でしたからね。

尤も、朝は霜が降りる寒さでしたから、寒暖の差が大きかったのですね。
日中は、家の窓を開け放していました。

酵母の発酵も、保温が必要かどうかの境目だったようで、ドゥコンディショナーが
保温モードと冷却モードを交互に繰り返していました。
作業している私たちも、窓と扉を開けていました。

今の季節は、侵入して来る虫などがいませんので、一年のうちでも一番快適です。
まあ当然網戸は用意しているのですが・・・。

明日はあいにくお天気が崩れるようですが、気温は高めの予報です。

祭日でお休みという方もいらっしゃるでしょう。
ご来店いただければありがたく幸いに存じます。

午後にお出でいただければ、すべてのパンが焼けています。
よろしくお願いいたします。

本日も麦畑にて

麦ラボ

使い残したパン用酵母種を冷凍保存しておいたものを、水に溶かして堆肥の中に混ぜ込みます。


麦ラボ

今回の主な材料は、落ち葉とカンナ屑、米ぬかとフスマともみ殻、さらにもみ殻燻炭、そして酵母種です。
肥料分の補給よりも土壌改良を意識した配合になっています。


麦ラボ

小型の管理機
女性でも使いこなせます。


麦ラボ

クボタ製管理機TMA21
小型ですが、手作業の10倍くらいの能力があります。


麦ラボ

鍬で手作業するのも、それはそれでまたいいものです。


麦ラボ

年数を経た古い機械ですが、調子良く動きます。
後ろの空は、何だか秋みたいですが、今は3月。


麦ラボ

中耕の終わった高野第一圃場、スペルト小麦

暖かい日が続きます。
昨日もそして今日も、日中は4月中旬のような陽気でした。

今日は定休日でしたから、朝のうちに先ず粗大ごみを環境センターに運びました。
まだまだ捨てなくてはならないものが沢山あるのですが、とりあえず気になっていたものを処分して、一角が片付いて少し気が楽になりました。

それから後はほぼ一日中、外で農作業をしました。
昨日の続きで麦畑の中耕、昨年の建築作業で大量に発生したカンナ屑を主な材料に使って、堆肥を積みました。

今年から圃場が一気に増えましたので、やることなすことすべてが大掛かりになります。
今までやっていたことが、まるでままごとのようです。
もちろんそのままごとで、ノウハウを磨いたのですけれど。

しかし今度からは、ちょっとしたことでもすぐに機械を使うことになりますから、機械のメンテナンスを怠らないこと、そして怪我をしないように注意すること、この二つは絶対忘れないよう心掛けていなくてはなりません。

今日は、とりあえず予定していた作業は、夕方までにほぼ終えました。
記録用の写真も撮れたし、まあまあ上首尾だったのでは・・・。

明日もお天気が良いようですが、もう早や明後日の営業に向かって仕込みです。
コーヒー焙煎もありますので、外作業はおあずけです。

ま、これはこれで仕方ありません。
いろいろ工夫して間に合わせて行こうと思います。