投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

製造中来客あり、コーヒーの香り漂う。

今日は日曜日ということもあり、三々五々いろいろな方がお茶飲みにいらっしゃいました。
今日は、お客様の相手は専ら連れ合いに任せて、私の方は、娘二人と共に造り仕事に専念しなくてはなりませんでした。
このところクッキー類が次々と品切れ状態で、回復出来ないでいるのです。
「よく売れてるってことじゃないの、うれしい悲鳴だね!」
と言われそうですが、それはちゃんとご注文にお応え出来ていれば、の話ですね。
何回かもうすでにご迷惑をかけてしまっていますので、売り上げにはなりませんし、商売の信用にも影響しますね。今日のは本当の悲鳴でした。
でも、作業している間中ずっとコーヒーの香りが、換気扇の起こす風に乗って作業場の方まで漂って来ましたので、終わった後のコーヒータイムを楽しみにがんばることが出来ました。


                                 
     ※穀物クッキー、「パタポン」が焼き上がったところです。

おかげさまで今日は、ナッツクッキーとロンサムパインとパタポンの3種類を焼くことが出来ました。
そしておまちかねのコーヒータイムには、おいしいコーヒーとシナモンロールをいただきました。
その後は、臨時にコーヒー焙煎を5kg分、明日の発送に間に合わせるためにやりました。
全部終って見ると、すでに閉店時間の7時を過ぎていました。
おかげで明日の支度は、全部娘二人にやらせてしまうことに・・・。
こういう時ありがたいのは、とにかく体が動くということですね。
健康には、人一倍気をつけているつもりです。
それに最近は、嫌になるということもないのです。
「商いは、飽きないが肝心。」と言われますが、その言葉をすっかり納得している自分に、ちょっと驚いています。
少し性格変わったのかな・・・?です。

道具に囲まれて・・・



モノづくりを仕事にしている人の習性として、道具を集めるというのはどうしてもあると思います。
いい材料といい道具と、もちろんいい腕があって、いい仕事が出来るというわけですから。
仕事に打ち込めば打ち込むほど、気がつけば道具に囲まれることになるのは、当然のことなのですね。
私の知っている限り、モノづくりを仕事にしている人は、少しでも稼ぎがあるとまず欲しくなるのはいい道具なんですよね。
そして仕事より楽しいのは、道具の手入れだったりするわけです。
さて、パン屋もご多分に漏れず、機械設備が沢山必要な商売です。
うちの場合は、何しろ資金が無かったので、全部中古品です。
もちろんそれでも十分役には立ちます。
無くても済みそうなものは無しで行こうと思っていましたが、丸ごと一式譲っていただいて、最初はこんなものは要らないと思ったものでも後になって、手に入れておいて良かったというものがいくつかあります。
皆、うちに来たからにはとことん大切にして、最後まで使い切りたいと思っています。
自慢じゃありませんが、壊れた道具を直して使うのは、私の特技なんです。
そして実は、集まるのは商売道具だけではありません。
趣味でも生活上でも、いろいろと道具を集めるのが私の宿命みたいです。
要らないと思っても、向こうからやって来ることさえありますから。
考えてみると、私が見ていて一番辛いのは、役に立つはずの道具が顧みられることなく錆びついて行く姿です。
その気持ちが、引き寄せるんでしょうかね。
ああそれにしても、何をするにも先ず我が手に勝る道具は無し、それだけは間違いありません。

ランプの灯りと暗い夜

皆さん、灯油ランプの明るさがどの程度のものかご存じでしょうか。
そうですね。お部屋の照明器具に付属している常夜灯くらい、と言えばお分かりいただけると思います。
私は4年ほど前まで、家族と共に、電気も電話も引けない阿武隈の山中で、14年余りの間山暮しをしていました。
後に太陽光発電を取り入れるなど、ハイテク化も果たしましたが、当初はもちろんその後もずっと、夜は大方ランプの灯りで過ごしました。
家の中に、せいぜい一つか二つしかない灯りの下に、家族がいつも集まって額を寄せ合って、本を読んだり絵を描いたりして過ごしていました。
それで面白かったのは、ランプの灯りは色が赤っぽくて物の色が正しく見えず、描いた絵の色が朝になって見ると、全然違う色だったりしたことです。
色鉛筆は、色の名前を確かめてから使わなくてはなりませんでした。
そんな家の中から一歩外に出ると、まさに真っ暗な夜でした。
頼りないランプの灯りが、カーテン越しに漏れて来るのさえ、明るく感じられます。
目が慣れて来ると分るのですが、晴れた夜は星明かりでさえ、わずかに地面を照らしているのです。
太陽とは違う、遠い宇宙の彼方の星に照らされている地上は、まるで別世界です。
そして月が上れば、外を歩き回るのに何の不自由もありません。
ましてや満月の夜は、すべてがモノトーンに青白く輝いて、これまたこの世のものとは思えない風景です。
草も木も、動物たちも虫たちも、眠れないでいるのがよく分かります。
それが月もなく曇った夜には、自分の指を鼻先で動かしても全く何も見えないほど、完璧な闇となります。
夜行性の動物たちでさえ、じっとしているようです。
そして、夜の闇には不思議な安心感があるのです。
母なる地球を、最も身近に感じられる瞬間です。
祈る気持ちは、どこからともなく自然にわき起こります。
街では、街路灯の灯りが安全を保障していることは、否定しようもない事実ですが、私には、人々が月光を愛で星に祈る心を失ってしまうことの方が、ずっと恐ろしいことに思えます。
ちなみに、今日は夏至です。
アースデイというイベントがあちこちで催され、電気を消してローソクを灯して過ごすそうですね。
そう言えば14年間、ローソクにもずいぶんお世話になりました。
最後にまた話が飛びますが、かのフィンランド、国民一人当たりのローソクの消費量が世界一だそうです。









電池切れ!?

よく、疲れが溜まると言いますが、私の場合は、電池切れという感じを味わうことが多いです。
同じことを言っていると思われるかも知れませんが、ちょっと違うのです。
私の場合、何かやっている時、疲れるより先にエネルギーの補給が追い付かなくなるというか、燃料切れというか、要するに電池切れ状態になって止まってしまいます。
人間にもいろいろなタイプがあると思うのですが、私は例えて言うなら、極限まで軽量化したレーシングカーみたいな造りだと自覚しています。
エンジンは良く回るし、走りもいいけれど、軽量化のおかげで燃料は少ししか積めない、長い時間走ることは出来ないわけです。
おまけに、高速道路がなかったら、その能力も役に立ちませんね。
自分の性格を省みても分るのですが、私は、何をやる時でも手早くこなすことに全力を注ぐ傾向があるのです。
ものごとが順調な時は素晴らしく成果が上がりますが、いったんつまづくとこれまた物凄い速さで消耗してしまい、しばらくは立ち直れません。
ゆっくり加減しながらやれば良いだけのことかも知れませんが、これをまた別な例えをすると、私は飛行機で言うとジェット戦闘機みたいなもので、ゆっくり飛びたくてもスピードが乗らないと失速してしまうのです。
それでも年の功というのでしょうか、あとどのくらい持つかが冷静に分かるようになりましたので、危ない時には最初から手を出さない判断も出来るようになりました。
それにしても、家族も含めて私の傍にいた人は、とうていついて行けないスピードに煽られて、さんざん迷惑だったことでしょうね。
反省してます・・・。

アイスコーヒー・コールコーヒー・冷コー!?

6月も下旬になりますが、梅雨はどこへ行ってしまったかと言うようなお天気が続いています。
明日あたりからは少し崩れるようですが、もうすでに真夏を思わせる暑さが、何度か訪れています。
さて、今週のコーヒーの話題です。
暑くなるととたんに需要がなくなるのがホットコーヒー、代わってアイスコーヒーがいかにも急に巾を利かせて来ます。
冷たくて、氷が浮かんでいるから「アイスコーヒー」と呼ぶのでしょうが、ホットの対語はクールですから「クールコーヒー」と呼ぶのが本来だと、頑として譲らない方がいるかどうか、また今はどうか知りませんが、大阪あたりではクールがなまって「コールコーヒー」と呼んでいたとか・・・。
さらに一部で、冷たいコーヒーを略して「冷コー」と言えば、ちゃんと通じたと言うのは本当の話です。
でも、アイスコーヒーって本当においしいのでしょうか・・・?
試しに、アイスコーヒーに使う豆をホットで飲んだらどんな味がするか、そりゃもう苦くて焦げ臭いばかりで、おいしいなんてもんじゃありません。
冷たくすると、苦みも香りもそれほど感じなくなるし、氷が溶けて薄まるということもありますから、逆にそのくらい強烈にしておかなくてはならないというのが一つ、それから冷たいと味覚は鈍感になりますから、風味の良し悪しは二の次で良いというのがもう一つ、そんな理由でアイスコーヒーには、あまり上等な豆は使われません。


 とびきり美味しいアイスコーヒーを飲もう!
冷たくても香りのするコーヒー、ガムシロップで甘くしなくても心地よく飲めるコーヒー、こんなアイスコーヒーが理想ではないでしょうか。
これがちゃんと可能なんですね・・・。
まず第一のポイント、香りを立てるためには、濃いめに入れたホットコーヒーを、氷で急冷することです。
豆は、どちらかと言うと炒りの深いものの方が向いていますが、好みに合いさえすれば浅い炒りのものでもOKです。
細めに挽いた豆を使って、ペーパーかネルのフィルターで抽出します。
豆の量は多めに、湯の温度は高めにし、濃いめのコーヒーにします。
グラスに氷をたっぷり入れておき、熱いコーヒーを注ぎます。
氷が溶けながらコーヒーを急冷し、飲みやすい濃さに薄まります。
飲み際にグラスの中で急冷することで、香りを逃さないわけです。
また、濁りを防いで透明感を損ないません。
市販のアイスコーヒーと比べて色が薄いかも知れませんが、風味は軽やかで心地よく、ガムシロップで甘くしなくても美味しく飲めるはずです。
ぜひ一度お試しください。

 アイスコーヒー用には、フルシティーロースト

通常、アイスコーヒー用には特別炒りの深い豆を使用します。
しかも、苦みの強いロブスタ種の豆をブレンドしています。
そこをちょっと発想を変えて、軽やかな風味のアイスコーヒーにするには、フルシティーローストくらいの焙煎度が適当です。
アイスコーヒーでも、ホットほどではありませんが、抽出の仕方による風味の変化を楽しめますから、一回一回その場で抽出してみてください。
豆の銘柄、焙煎度、挽き具合など、いろいろこだわって見るのも面白いと思います。

             

おたまじゃくし



今日はまた定休日というわけで、川の方へ散歩に行きました。
途中、田んぼの苗が見事で美しいので立ち止まり、それからしばらくおたまじゃくしを眺めていました。
じっと眺めていると、自分もおたまじゃくしの大きさになって、水の中にいるような気分になって来ます。
苗の列は、森か林か並木のようです。
他にもいろいろな生き物がいて、わずか10㎝かそこらの深さの水の中も一つの世界なんだなと実感出来ます。
おたまじゃくしの動きは、いつまで眺めていても飽きることはありません。
でも、とても臆病で用心深いので、ちょっと不用意な動きをすると、たちまちどこかに隠れてしまいます。
ところで、おたまじゃくしの体に渦巻き模様があるのをご存知ですか。
うちの子ども達は、もうずい分前に発見して面白がって、ゆかいなイラストを沢山描いていました。
模様は腹の側にあるので、捕まえてひっくり返さないと見えません。
長女が言うには、これは体の表面の模様ではなく、体の中にある器官(多分・・・)が渦巻き状に見えているのだそうです。
それがかわいく見えるので、何度も捕まえてはひっくり返して見ていたのだそうです。
話が飛びますが、カエルの方はとうに人気者で、いっぱいキャラクターがありますね。
私などは、コルゲンコーワのカエルさんが大好きで、コレクションしていたこともあるのですが、こうして見ると、おたまじゃくしもキャラクターになりますね。



ちなみに喜多方市には、カエルグッズのコレクションを展示しているギャラリー「百年カエル館」があります。
なかなか見応えのあるギャラリーです。
そしてそこが発行している「かえるタイムズ」というニュースペーパーがまた揮っていて面白いです。
こちらは、また別な機会に詳しくご紹介いたしましょう。

スローフーズ・スロービジネス



いつも申し上げておりますように、食工房の製品はとにかく手間暇がかかります。
体力気力の限界まで頑張っても、一日に造れる品数は大したものにはなりません。
「スローフーズ」という名称がすっかり定着しましたが、食工房のメニューはそれこそスローフーズそのものです。
最近は電話やFAXに加えて、インターネットも伝達コミュニケーションの手段になり、お問い合わせやご注文は即座に届きますが、その快速さを空飛ぶ鳥に例えるなら、食工房の製造現場は地を這うネズミくらいのものでしょう。
どんなにせかせかちょこまか忙しく動き回っても、カバー出来る範囲はたかが知れています。
造るものがスローである以上、そのビジネス全体もスローにならざるを得ないわけです。
ここで店を構える前は、山奥の電話も通じないようなところで、細々と知り合い関係だけを相手に通販商売をしていましたが、伝達手段は専ら郵便でした。
(その郵便も自宅まで配達されず、こちらから途中の知り合いの家まで取りに行っていました。)
注文する方は、投函した後、一体いつになったら品物が届くのかと思いながら待っていらしたことでしょうね。
私たちの方からのお知らせは、年に何回か発行するニュースレターのみでしたが、本当に皆さん、よくおつきあいしていただきました。
多分、村の中で、個人宅では一番郵便が多く届く家だったはずです。
ネット対応可能になった今でも、わざわざ郵便でメッセージをくださる方もいらっしゃいますし、私たちも時々は手紙を書きます。
そんな昔の習慣や感覚が残っているのか、お問い合わせにすぐにお返事するのを忘れたり、発送が遅れるのをお知らせしなかったり、頭の中はまだ超スローから抜け出していないようです。
開き直るわけではありませんが、これからも食工房は「スローフーズ・スロービジネス」を合言葉に、遅くても丁寧な仕事をしたいと思っています。

 本日の食工房
コーヒークッキーとどろんこクッキーを、沢山造りました。
この写真で、どろんこクッキーがどんなに手間がかかるか、お分かりいただけることと思います。

エルフの焼き菓子

イギリスのファンタジーの大作、J.R.R.トールキンの「指輪物語」、数年前に映画化されたおかげですっかり知名度が上がり、原著も以前よりはずっと沢山の人に読まれたことと思います。
そのおかげでと言っては何ですが、食工房のケーキメニューの一つ「エルフの焼き菓子」は、微妙な立場に立たされることになりました。
何を隠そう、私も家族の者も大の指輪ファンです。
もう20年以上も前、瀬田貞二さんの名訳による赤表紙本全6巻を、半年かけて子ども達に読み聞かせしたものです。
それも一度だけに止まらず、二度も・・・。
そして子ども達のうち、長男と長女はその後何度も読み返し、「シルマリルの物語」も含めて、登場人物のせりふを暗唱出来るほどの指輪フリークになってしまいました。
映画化の話が聞こえて来た時、長女は自分の中にすっかり出来上がっている、物語や登場人物のイメージが壊されると言って憤慨していました。
さて、そんな私たちでしたから、かのエルフの奥方の焼き菓子は一体どんなものだろうと想像を膨らませながら、いろいろ造って楽しんでいました。
トールキンは、アイスランド語の研究に通じていたそうで、その他北欧の神話や民話からも沢山ヒントを得ていたそうです。
今になって分かったのですが、あの「エルフの焼き菓子・レンバス」は、北欧の板状の堅焼きパン(クリスプブレッド)そのものなんですね。
日本でも、神田精養軒が「クネッケ」という名称で、同じようなものを発売していたのをご存知の方がいらっしゃると思います。
そんなことも何も分からず、エルフの奥方もきっといろいろなお菓子を焼いたに違いないので、そんな中にチョコレート味のケーキがあってもいいんじゃない、と軽いノリで「エルフの焼き菓子」と名付けてしまったのでした。
それが今、大多数の方が映画のイメージでうちの「エルフの焼き菓子」をご覧になりますので、そんな時は私たちも戸惑ってしまいます。
いっそのこと名称を変えようと思ったのですが、これがなかなか難しくて頭を抱えています。
ちなみに、私も映画は見ていません。

 食工房の「エルフの焼き菓子」は・・・



カカオマスのフレークとミックスナッツとココアパウダーとココナツミルクの入った、やわらかい食感のケーキです。
油脂分は植物油だけでバターは使っていませんので、意外にあっさりした味わいです。
コーヒーでも紅茶でもどちらにも合います。
一名「幸福の香り」と呼ばれるカカオの風味を、思いっきり堪能していただけるケーキ、それが食工房の「エルフの焼き菓子」です。

ミックスナッツ



食工房では、パンや焼き菓子の材料にミックスナッツをよく使います。
中身は、アーモンド、カシュー、クルミの三種類です。
それぞれ硬さや油分の感じが違いますので、別々に下ごしらえしてから、割合を決めてミックスしています。
粒々の感じが、ほどほどに不揃いで、かと言ってあまりゴロゴロするような大きな粒がないように、ずい分手間をかけています。
アーモンドは、本当は生のものを自分でローストしたいのですが、購入単位が大きすぎて手が出せず、ローストされたものを使っています。
硬いので、まず製粉機の挽きをうんと粗くしてざっと通した後、目の粗いふるいでふるい分け、残った方はフードプロセサーでもう一度砕きます。
カシューは、生のものをオーブンで180℃で8分間ローストして冷まし、フードプロセサーにかけます。
一度ふるい分けしてから、残った方をもう一度砕き直してから一緒にします。
クルミは、やはりオーブンで180℃8分間ローストの後、両手で揉んで渋皮を剥離し煽って飛ばします。
それからフードプロセサーにかけて、ふるい分けて、残りをもう一度砕いて、以上でやっと下ごしらえが終わります。
あとは、パンこねミキサーのボウルに全部入れて、攪拌用のビーターを付けて低速で攪拌します。
一度に6kgくらい造りますので、1kgずつ小分けにして冷凍庫で保管します。
このようなミックスナッツは、半加工品として売っていませんので自分で造るしかありませんが、逆にこれが食工房のオリジナルな風味や食感の演出に一役買ってくれています。



 ミックスナッツロール
クルミ入りのロールパンはよく見かけますが、ミックスナッツのは見たことがありません。
これにメイプルシロップをかけて、コーヒーと一緒に召し上がるといいマッチングです。
食事用テーブルロールとして、たいていの料理に合いますのでぜひお試しください。


ちなみに、この他にミックスナッツの入っているメニューは、ナッツクッキー、どろんこクッキー、シマリス君の朝ごはん、森のパン屋のビスケット、ブラウニー、エルフの焼き菓子そしてアニスシードケーキとクリスマス用のシュトレンです。

食工房の音



このところ気温が上がって来て、作業場が次第に暑く感じられるようになっています。
母屋と作業場は棟続きになっているのですが、今日はそこの扉を開けっ放しにしていました。
連れ合いが言うには、食工房の方からいろいろな音が聞こえて来て、それが何だか楽しそうな愉快な音に聞こえるのだそうです。
食工房では、いつも音楽をかけながら仕事をしています。
店のBGMという意味合いももちろんありますが、一番の目的は作業がスムーズに進むためです。
私も娘たちも共に大好きな、ルーツミュージックのCDやMDを一日中流していますが、作業中はあまり聴き惚れてしまうようなのは避けて、軽快なテンポの曲を選びます。
仕事が良くはかどる定番は、バスクのアコーディオン弾き、ケパ・フンケラのアルバムです。
本当に不思議なくらい、ミスもなく順調に仕事がはかどります。
その音楽と作業する物音が合わさって、妙にリズミカルに聞こえるのでしょうかね。
店の外や店内にも、そんな感じで聞こえているならいいのですけど・・・。

今日は午前中に、すごいテンポでマフィン4種類とスコーン2種類を焼いて急いで包装し、それを荷造り仕分けして会津若松市方面に配達に飛び出しました。
今日は、何やらあやしげな雲行きでしたが、どうにか雨には降られずに済みました。
それより、雲が波打って空を覆い、端が磐梯山や周辺の山々にかかり、西半分からは日も差していて不思議な光景でした。
しかし、残念ながら時間に追われてしまい、写真は撮れませんでした。
ああ、ラップランドでもこんな風景があるんでしょうか・・・。