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きびしい時代がやって来る・・・!

昨年の後半あたりから、にわかに景気後退が取り沙汰されるようになり、年末には派遣労働者の大量失業が社会問題になりました。
そしてその流れはまだまだ底が見えないようです。
生産も落ちていると、ニュースでも伝えていました。
かつての大恐慌に迫る急激な景気減速だとも・・・。

さてこんな社会状況を、適切な例えかどうか分かりませんが、私はまたしても薪ストーブのことを思い起こすのです。
つまり、私たち社会の産業と経済の勢いは、ストーブの中で燃えている火のようなものだと。
それで部屋が暖まるように、この社会も明るく活気に満ちるのですね。

さてストーブの火が燃え続けるためには、当然のことながら薪をくべなければなりません。
その薪を確保するためには、山に行って木を伐り、短く切って割って、乾燥させて、積んで置かなくてはなりません。
火が燃え続けるために、背景には沢山の仕事があるということです。

さて、バブルに象徴されるような異常な好景気は、どのように例えることが出来るでしょうか。
それは言うまでもなく、風を送って火の勢いを煽っているのと同じですね。
多くの人が、木を伐ることや薪割り仕事を嫌って、ストーブの側にかじりついて煽ることばかりしていると、一時部屋は暖まるかも知れませんが、やがてストーブの中の火種が尽きて火が落ちてしまいます。

日本の産業と経済の力がこれまで持ち堪えて来たのは、ストーブの中に先人たちがくべた薪が沢山入っていたからでしょう。
いつの間にか贅沢になってしまった私たちは、裏づけになる地味な仕事からは遠ざかって、煽っては浮かれ騒いでして来たんじゃないでしょうか。

一旦落ちてしまった火を、また勢い良く燃やすのがいかに大変なことか、薪ストーブを使う人なら良くお分かりでしょう。
そのためにどうしなければならないかも。
そして、その例えの意味するところは何でしょう・・・。

今の日本の状況は、とても危ういと私は思います。
内需と言いますが、はっきり言って私たちはこれ以上欲しいものなんかないのです。
足らそうと思えば足りる程度に物はあるのですから。

これから二、三十年間に、この国でそして世界で何が起こるでしょう。
少なくとも私は、楽観などしていません。
そうです。今のうちに、コツコツとソダ拾いでもしておこうと思っています。