月別アーカイブ: 2013年7月

今日の野菜畑

畑

かぼちゃがすごい勢いで伸び始めました。
今年は、ウドンコ病を出さない決意で、雑草の残し具合や敷き草など、手間をかけています。


畑

昨年種取りしたペルーのトウモロコシです。
すでに2mを超える高さに成長しました。
そのうち、近所の人が首を傾げるのを楽しみにしています。
その手前は、じゃがいも。


畑

サツマイモです。
毎日水やりを欠かさなかったおかげです。
雨が降るようになったとたん、ものすごい勢いで広がり始めました。


畑

雨が続いたおかげで、やっと人参も育ち始めました。


畑

初めて種からネギを育てています。
苗を仕立てたのは、娘です。


畑 まだ青いですが、トマトの実が大きくなり始めました。
このところ、いかにも梅雨らしいお天気になっています。
曇り時々雨、日によって一時晴れ、そんな感じで湿気が多く蒸し暑くなっています。
大方の植物が育つには、絶好の条件ですね。

6月の頃は少雨で、毎日水やりで、それでも植えたものは育たず、その分雑草も生えませんでしたが、今日はもうご覧のとおり。
・・・畑の写真を、こんなに何枚も・・・と仰らないでくださいね。
これは、自分自身のための記録も兼ねて掲載していますので。

毎日、仕事が終わってから1時間か2時間、畑で作業することが出来ます。
日が長いのは、ありがたいですね。

雪国会津の人は、夏の間は二倍働くと言われたそうですが、近所のお年寄りを見ていると、本当にそうに違いないと思うほどよく働きます。
畑でいつも見かける或るおばあちゃんは、畑に住んでいるのじゃないかと思うほどです。
そして、ずっと腰を曲げて土に向かっています。

食工房の畑は、私と上の娘でやっています。
と言うか、今年は半分以上娘の手が入っていますが・・・。

で、娘のやり方を見ていて思ったこと。
手をかける楽しさに開眼しているのですね。
私も、誘われて今まで以上に手をかけるようになりました。
育てるものに向ける愛・・・ですね。

おいしいお芋やかぼちゃやとうもろこしが出来ることでしょう。

日本の未来に何が見えるだろう・・・?

昨日の記事の最後に、「パン屋にも、日本の未来は見えている・・・」と申し上げた手前、今日はそのことに触れて見たいと思います。

今から4年前、政権交代が起こるかも知れないと、日本中が湧き返っていました。
そして異常なほどの期待を背に、政権を取った民主党。

あの時私は、どこが政権を取ろうとも、この国の行く末はそれほど変わらないだろうと思っていました。
そして、東日本大震災と福島第一原子力発電所の爆発による原子力災害という一大国難を挟んで、実にあっけななくも再び政権交代となりました。

震災前後のこの国の動きの中で、この国の社会の成り立ちと言うか、国民性あるいは民度と言ってもいいでしょうか、そうしたものが垣間見えたような気がするのは、私一人ではないと思います。

今の日本を動かしているのは、政治でもなければ増してや主義思想でもなく、ただ一つ「経済」つまり「金」なのですね。
皆、金が欲しい・・・!
だから安倍政権は、アベノミクスの名の下に大量の「円」を発行し、市中に投入しました。

しかし、市中に金はあり余っていると言われながら、その金を庶民が手に入れることは到底望めないことでした。
そういう社会の仕組みや状況が、全く変わっていないのですから。
結局誰が得するのだろう・・・?と言っているうちに、大量の円はどこかに消えてしまったようです。

全く、実にバカバカしい!と思っても、何も変わらずその方向に進んで行く、その先に見えるのは壊れた世界です。
我々は、何か望むものを間違えているのではないか・・・。
本当は、この社会をこの世界を、どのようにしたいのか・・・。

今一度、立ち止まって考えてみたい。
だってこのままでは、少なくとも私には、明るい未来は見えていませんから。


ぜひご覧いただきたいブログとその中の二つの記事。
toriiyoshiki’s Blog
ドキュメンタリーを専門に手がけてきたTVディレクター。気がつけばキャリア30年を超えるロートルだが、いまもばりばりの現役である。~プロフィールより
ぼくがアベノミクスを信じないワケ
テレビは「衰亡」を記録する

国産小麦のパン

国産小麦の粉ではパンはつくれないと、教わったような気がします。
いつ誰にだったかは忘れてしまいましたが・・・。
パンづくりは強力粉でするもの、お菓子づくりは薄力粉と、それが決まりのように・・・。

国産小麦はグルテンの含有量が少ないので、パンづくりには向かないのだと、製パン製菓業界では常識のように語られ、一般の方でもパン教室に通えば、まず教え込まれるのがこれです。

ところで先日、広島のパン屋さんが、一年間休業してヨーロッパでパン修行の旅をしていることを、このブログで取り上げました。<参照1>

今、スペインを歩いておられ、旅先からブログで報告される現地の様子と食べたパンの数々に対する考察は、私が最近薄々気づき始めていたパンに対する疑問を、見事に払拭してくれています。<参照2>

その中で特筆すべきは、必ずしも強力粉のパンがすべてではなく、中には薄力粉で焼いたパンもあったと言うことです。
まさにいろいろなパンがあって、いろいろな食べ方があるということ。

日本だったら、ご飯と一緒に並べられるような惣菜に、パンを添えて食事をしている、そんな例もあるのですね。
日本人の好みに合うパンに対する考察も大変参考になります。

そしてここ一ヶ月間のご報告を拝見していて気がついたのは、日本の国産小麦も結構イケるんじゃない!ってことです。
否、そんな予感があったからこそ、国産小麦だったんですよ!実は。
食糧自給や安全性はもちろん重要ですが、おいしいということはもっと大事なことだと思います。

そこでまた一つ、ヤマザキを筆頭とする大手製パンメーカーのして来た仕事というのは、ある意味とても罪深いものだと思うのですね。
だって、大方の日本人のパンに抱くイメージは、彼らによって作り上げられたものですから。

時間はかかるかも知れませんが、日本人の心の中に刷り込まれた、パンのおいしさの定義を書き換えたいですね。
そういう仕事がしたいものです。

そこでまた話しが飛躍しますが、問題はTPPですよ!
外国産の小麦が関税なしで入って来るとなると、国内産の小麦との価格バランスは一気に崩れてしまいます。

輸入小麦の価格は1/4に、国産小麦の価格は逆に4倍にもなるかも知れません。
そうなったら、外麦原料1斤50円の食パンに対し、内麦原料1斤1000円の食パンということになるでしょう。
貧乏人は、安い輸入原料のジャンクフーズを、金持ちは、国産の安全でおいしいオーガニックフーズを、そんな構造が現実になるかも知れません。

食工房は、いったい誰を相手に商売が成り立つのか、悩むことになるでしょう。
国産小麦のパンを、いつまで皆さまにお届け出来るか・・・。
そう・・・、パン屋の目にも、この国の未来は見えているのです。

百姓市・ご来店御礼

百姓市

もうすっかり、直売所らしい雰囲気になってきました。


百姓市

自覚に満ちた(?)お顔の板橋大店長


百姓市

大江農場の大江さん
ご自慢のアスパラもトマトも、絶品です!


百姓市

国産大豆・無添加生絞りのとうふ屋・おはらさんも出店


百姓市

ひぐらし農園は、娘ののえちゃんが店番していました。


百姓市

自作の木工品を並べて売っているのは、まよちゃん。
師匠の渡辺謙一氏(渡辺木工)の作品も一緒に並んでいます。


百姓市

風変わりなこのテントは、ティピだそうです。
この中に自分の野菜を並べて売っているのは、太田君


百姓市

食工房ブース
大勢のお客さまにお立ち寄りいただきました。


本日は、昨夜のpanda編集追い込みで夜更かしをした体で4時起き。
人足で大汗をかいてくたびれたあと、百姓市に出店。
食工房は今シーズン初出店なので、私が自ら店頭に立ちました。

例の、山形県境のトンネルと林道が開通したせいでしょうか、朝一番から山形ナンバーの車でお出でになる方が、続々お見えになりました。
この山形効果のおかげで、百姓市の売り上げも昨年までとは違うものになっています。

皆さま方がどんな所からお出でくださっているのか、こちらからも行って見なくてはと思っています。
同じ飯豊山を、毎日眺めている者としても・・・。

そして地元側のお客さまも、何かがシンクロしているのか、顔なじみの方、初めての方、次々お顔を見せてくださいました。
おかげさまで忙しく、眠くなる暇がありませんでしたが、午後になって客足が一瞬途絶えた時は、猛烈に眠くて椅子に座ったまま居眠りしてしまいました。
そしてその後も、終了の午後3時ギリギリまでご来場くださる方がありました。

まことにまことに、ありがとうございました。
この場を借りて、感謝を申し上げます。


「食工房のパンだより88・麦秋号 2013年7月」公開しました。

<こちら>からご覧いただけます。

明日は、人足

「人足」のことは、すでに以前の記事で取り上げ説明済みですが、今一度簡単に申し上げると、「労働奉仕作業」と言うことになります。
その地域の公益のために何かしらの作業、例えば道路清掃などをするわけです。

明日は「川の日」だそうで、それにちなんで河川クリーンアップ作戦なるものが、全県一斉に行われることになっています。
我が藤沢集落では、目の前を流れる一ノ戸川と五枚沢川の川岸に茂った雑草を刈り払う作業をします。
総延長にすると1km近くあるでしょうか、それを50人ほどの人数で、刈り払い機を使って作業するわけです。

朝の5時からスタート。
50台の刈り払い機のエンジン音が一斉に唸るので、ものすごい騒音です。
私も、もちろん刈り払い機を振り回して、まあどちらかと言うと他の人があまり手を出さないようなところへ回って、マイペースでやります。
必然的に、場所の悪いところを選ぶことになりますね。
急斜面だったり崖っぷちだったり。

作業時間は2時間の予定ですが、たいてい1時間少々で終了となります。
皆さん、草刈りに関しては、全員プロフェショナルですから。

今日は、それに備えて刈り払い機の刃を、新しいのに付け替えました。
燃料も満タンにして、朝一番にドタバタしないよう、しっかり準備しておきました。
雨でも決行ということになっていますので、お天気次第でカッパも必要かも知れません。

で、実はそれで終わりではなくて、そのあと朝食時間を取って、それから道路沿いに花を植える作業があるのです。
でも、そちらは連れ合いに任せて、私は百姓市に出店。
忙しい一日になりそうです。

そこでまた今夜は、pandaの編集の追い込みです。
明日の百姓市で配布したいのですが、間に合うかどうかギリギリです。

ではでは。

百姓市・よろしくお願いします。

実は、この前の日曜日が初日でしたが、食工房は都合で出店出来ませんでした。
今度の日曜日7月7日(日)は、食工房も出店参加いたします。

今年は、出店者が増えていっそうにぎやかになるようで、関係者の意気込みもなかなかのものです。
まあこうなったら、仕掛け人の一人の私などは少し後ろに引いて、発展を見守るというスタンスでもいいのかなと思っています。
その分、自分の出店に注力して、百姓市のレベルアップに貢献出来れば、それが本来ですよね。

明日のパン焼きは、百姓市分も見込んでやや多めの仕込みです。
コーヒーも、ホットとアイスの両方用意するつもり。
試食も沢山用意して、皆さまを楽しませようと思っていますので、せびぜひご来場ください。

で、このブログ内に、「百姓市」の固定ページを設置しましたのでご覧ください。
一番上のブログタイトル「飯豊の空の下から・・・」のロゴの下に、「ホーム」「自己紹介」に続いて「百姓市」の表示がありますので、そこをクリックしてください。
百姓市のチラシ画像と地理案内のグーグルマップが表示されています。

それでは、またpanda編集に戻ります。
ではでは。

pandaの編集をしています。

月末恒例、そして月初めに喰い込むのも恒例。
pandaこと「食工房のパンだより・印刷版」の編集をしています。

ツールは、Adbe IllustratorとAdbe Phtoshopの二つ。
で、記事本文の方は昨日までに出来ていて、今イラストが半分描き上がったところです。
スキャンして、その後Photoshopで細かいところを修正します。
下書き線が残っていたり汚れを拾ったりしているところを消したり、レイアウトした時に地色が出ないように、明るさとコントラストを調整したり、これに結構な手間と時間がかかります。

この下ごしらえが出来れば、レイアウトは、ほとんどあっという間に終わります。
それから、pdfファイルを出力して、ホームページにアップロードして公開。

そこまで辿り着くのに、明日か明後日までかかると思います。
と言うわけで、本日はここまで。

雨、続く模様

雨

畑の土が、色が全然違います。


雨

桜の葉っぱについた水滴、向こうの景色が逆さ写しになっています。


ここしばらく「降らない、降らない・・・」と決まり文句になっていましたが、どうやら日中から降り出した雨、この後二三日続きそうです。
畑の作物のみならず植物たちにとっては、待ちに待っていた雨に違いありません。

この次晴れた時には、風景が一変していることでしょう。
あっという間に、草取りに追いかけられる日々になること請け合いです。
キュウリやナスもぐーんと丈を伸ばすことでしょう。

かぼちゃもツルが伸び始めていますから、この雨で勢いがつくはずです。
かぼちゃあんパンまで、あと80日でしょうか。

こんなにも雨が降るのを嬉しく思ったことは、滅多にないことです。
本当は、降っても晴れても、いつも喜んで受け留められるような生き方暮らし方、それが理想だと思っている私です。

今日はまた思い立って、雨がうれしいその気持ちが伝わるような写真が撮れたらいいなと、カサをさしてカメラ片手に家の周りをうろつきました。
木も草も、皆喜んでいるように見えました。

明日はパン焼きです。
多分雨の中になりますが、皆さまのご来店お待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

ライ麦

ライ麦

特別長い禾(ノギ)がライ麦の特徴です。
陽の光を受けて、白く黄色く時に赤く、刻々と変化します。
歌っているようにも、踊っているようにも見えて・・・、麦畑はとてもにぎやかです。


ライ麦

下向きにしなっているのは、実が入っている証拠です。


ライ麦

長い禾がキラキラと光って、とてもきれいです。
風が吹くと、不規則に小刻みにゆらゆら揺れて、
ガヤガヤ騒がしい、都会の雑踏のようにも見えるのが不思議。


ライ麦

禾(ノギ)は、光の当たる方向によって、色が様々に変わります。
皆、気ままに踊っているように見えます。


アザミ

ライ麦畑のそばに咲いていた、アザミの花です。
かわいらしい姿、品の良い赤紫の色合いに、いつも心が震えます。


今日は、沼ノ平へ麦畑の様子を見に行って来ました。

で、一つ先にご報告しておきますが、小麦の畑が猿に荒らされて台無しになり、来年用の種を確保するため、時期尚早は承知で収穫。
結局、15㎏ほどにしかならず、全量種用になる予定です。
野生とのまずい関係、早速我が事になってしまいました。
どのように対峙して行くか、農家さんとも話してみなくてはなりません。

同じ山都町内でも平地に下りれば、獣の害のない場所もありますから、そちらの農家さんにお願いする方向も考えなくてはならないかも知れません。

さて一方、ライ麦畑の方は今のところとても順調で、穂の付きも実の入りも上々です。
このあと収穫まで、熊も出て来るかも知れないし、猿が手を出して来るかも知れません。
カラスや鳩やその他の野鳥も、害になりますし・・・。
とりあえずは、無事の収穫を祈るのみです。

余談になりますが、今日の撮影はうまく行きました。
ピントの問題は、例の方法で。
しかし、風が吹いてなかなか揺れが止まらず、じっと待っているしかありませんでした。
その合い間に、野アザミを見つけましたので、一枚いただきました。

尤も、風に揺れる麦の穂を見ているのは、とてもとても味わい深い至福の時間でありました。
動画を撮っても・・・と一瞬思いましたが、とても伝わるものではないと悟り、止めておきました。

ちょうど私の肩から目のあたりの高さに穂があって、ライ麦って丈が高いのですね。
本当はもっと高くなっても不思議はないのですが、この春の少雨で伸び悩んだのでしょうか。
でもそのおかげで、倒伏しないで済んだのかも知れません。
穂先が下に向かってしなって、実の入りの方は至って上々のようです。

ちなみにライ麦は、小麦が育たない寒冷地でも、また他の作物が育たない痩せ地でも、たくましく育ちます。
ですから北欧では、小麦の代わりにライ麦を植えます。

ライ麦のパンは、小麦のパンのようにうまく膨らまないので、コチコチの固いパンです。
ドイツのプンパニッケル(食工房でも造っています。)、フィンランドの円盤状のパン(ハバンレイパというそうです。)、いずれも固いパンです。

小麦のパンの方が軟らかくて食べやすいかも知れませんが、ライ麦って何か不思議な魅力を持っていると感じるのですね。

来シーズンは、自分の畑にもライ麦を蒔いて見ようかと思っています。
たとえ一畝でも。

今週も無事終了

今日は、食工房の週末です。
途中臨時休業を挟みましたが、特にトラブルもなく今週も一週間の営業を終えました。
ご来店くださいました沢山のお客さまに、感謝を申し上げます。

食工房、明日、明後日は定休日でお休みです。

先週は、美術館に行きましたが、今週は特に予定はありません。
それよりも、家のまわりの草が伸びてきましたで、二度目の草刈りをしなくては・・・。

このところ何度か雨が降りましたので、畑の様子もずい分違ってきました。
今までは、水やり以外することがありませんでしたが、今度は草取りが中心です。
そして追肥に土寄せ。
支柱の必要なものには支柱を。

何であれ、愛情を注ぐことそして手間暇かけること。
それなくして恵みにはありつけません。
仕事のような趣味のような、労力も必要ですが楽しみもあります。

考えてみると私の人生、仕事だ趣味だと分けて考えることはしてませんね。
と言うか出来ない、分けられないと言った方が当たっています。

もし「あなたの趣味は何ですか?」と聞かれたら、何と答えましょうか・・・。
「生きること・・・!?」
何か今一つ言い当てていませんね。

「暮らして遊んでいます。」
うーん、これいいですね。
「遊んで暮らしている。」のではありませんよ。

あらあら、どんどん話しが流れてしまいましたが、明日は休みと言うことで。

あとは「八重の桜」。
ではでは。