月別アーカイブ: 2020年3月

危機感の無さが気になる

今回の新型コロナウイルスの感染拡大に関し、何と言ったら良いのでしょう、一種のもどかしさと言うか歯痒さと言うか、少なからぬ人の危機感の無さが気になります。

一方で、何となく不安や恐れを感じてパニックになっている人も少なくないようですが、それは危機感とは違うものだと私は思っています。

危機感とは、具体的な想定が伴っていて、対応のための具体的な行動も考えられている、そういうものだと思います。
ま、他人のことは置いて・・・。

昨日、専門家会議の見解が示されました。
それによると、一定程度持ち堪えてはいるものの、爆発的な感染拡大が起こる可能性をなお排除出来ないというものでした。

確かにそのような状況があるのだと思います。
それは、今後一ヶ月くらいの間に、起きるとすれば起きるでしょう。
逆にその間何事も無ければ、少しずつ危機は遠のくのかも知れません。

食工房の今後の対応について、今想定していることを申し上げておきます。

もし、福島県内で、感染経路が分からない感染者が複数確認された時、また東京など首都圏で感染爆発が起きた時、食工房は臨時休業します。
期間は、10日間程度を目安に、状況により臨機応変です。

もちろん、明日明後日に、その危機は感じていません。

明日も、変わらず皆さまのご来店をお待ちしております。

それから、これはご来店のお客さまには関係ありませんが、取り引き先への配達納品の際は消毒液持参で出かけ、コンテナを開けて商品に触れる前に手指を消毒してから納品作業を開始します。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは別物です

消毒用のアルコールが、ほとんど手に入らない状況の中で、代わって塩素系の消毒剤が注目されています。

今朝もNHKのニュース番組で、次亜塩素酸ナトリウムの用い方について紹介されていました。
標準的な0.02%濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を作るために、家庭用漂白剤を水で薄める方法でした。

ただ、これはこの前にも申し上げましたが、アルカリが強過ぎて手指など人体に直接用いることは出来ません。

一方の次亜塩素酸水は、もとも食塩水の電気分解によって得られるものですが、次亜塩素酸ナトリウムに中和剤として炭酸水を用いることで、家庭でも簡単に作ることが出来ます。


次亜塩素酸ナトリウムは家庭用漂白剤の成分の一つですが、例えば「ハイター」などでは、他の成分(水酸化ナトリウムや界面活性剤)が混合されていて、次亜塩素酸水の調合には不向きです。
純粋な次亜塩素酸ナトリウムの溶液は、ピューラックスあるいはミルトンなどの商品名で売られているもので、次亜塩素酸水の調合にはこちらを使用すべきです。
Amazonなどで手に入ります。


一方、製品として売られている次亜塩素酸水もあり、これは希塩酸などで中和してあるものが多いのですが、これを家庭で自家調合することは困難です。(塩酸は簡単には手に入りませんし、化学的知識が必要です。)
炭酸水ならいつでも入手可能ですし、それに次亜塩素酸水にとって重要なpH値のコントロールが容易で安定しています。

次亜塩素酸水は、必要以上に酸性に偏る(pH値が下がる)と塩素ガスが発生して危険ですが、炭酸中和ではpH値が下がると炭酸ガスが抜けて自律的にpH値が維持されるため安全です。
肌に優しいpH6~7で推移しますから、人体に直接使用可能です。
低濃度のものを飲んでも害はないとされています。

調合の際は、pH値を掴むためにpH計か試験紙を用意した方が安心です。
また、有効塩素濃度を測るために、有効塩素濃度計または試験紙を用意すれば、もう完璧です。
いずれも、Amazonなどで手に入ります。

つくり方については、<こちら>を参照してください。

ただ今食工房では、200mg/ℓ濃度の次亜塩素酸水を店頭に備え、手指消毒用に使っていただいています。
また、50mg/ℓ濃度のものを超音波加湿器に入れ、店舗内に噴霧して空間除菌を行っています。

ちなみに、次亜塩素酸水そのものも販売されていてAmazonなどで手に入りますが、それなりに値段はしますので、自家調合がいいかどうかは、それぞれご家庭の状況に合わせて判断してください。
他に、高価ですが次亜塩素酸水生成機も販売されています。

明日からまた営業です

昨日今日の定休日が過ぎて、明日からまた営業に戻ります。

今日はすでに仕込みをしています。
明日はおいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちいたします。

あと一つお知らせです。
大麦コーヒーその他の商品が、喜多方市のふるさと納税返礼品に登録されるとご報告しましたが、正式にリリースされましたのでご案内いたします。
<こちら>をご覧ください。

コロナ関連も頭を離れませんが、時々に触れて行きたいと思います。

明日は3時起きなので、本日はこれにて。

ではでは。

麦畑でなごみました

麦ラボ

中島第二圃場のライ麦
もう早々と緑色が濃くなり始めました。


麦ラボ

中島第三圃場のスペルト小麦
度々水没したにも関わらず、たくましく再生しています。


麦ラボ

高野第一圃場のスペルト小麦
ここは水はけがいいので、何と言っても安心です。
申し分ない生育ぶり。


麦ラボ

高野第二圃場のデュラム小麦
暖冬で雪も無かったからでしょう、早々と丈を伸ばし始めています。


飯豊の空の下から・・・

麦畑のそばで、梅の花が咲いているのを見つけました。


飯豊の空の下から・・・

「空にとける春」
今から20年くらい前、同じような空模様の下で梅の花の写真を撮った時のことを思い出しました。

今日は一日曇り空でした。
それでもお昼前後は寒さも緩み、地面も乾き始めましたので、麦畑の様子を見に行きました。

冬の間、写真を撮ってもお見せしたくなるような情景はなく、ただ記録するだけの写真でした。
今日は、久しぶりに目にした麦畑でしたが、驚いたのはもう早や緑が差して来ていることでした。

あれだけ畑が水浸しになっていたのに、たくましく再生し丈を伸ばし始めたものもあります。
その光景を眺めながら、どんどん元気がみなぎって来るような気持になりました。

麦は、本当に不屈の象徴なのですね。
画像を見て、皆さんも元気になれたらいいなと思いながらシャッターを押していました。

そしてふと見ると、はやくも梅の花が咲いていました。
いつもなら4月にならないと見ることも出来ない梅の花です。

まだほんの咲き始めのはしり程度で、咲いていたのは数本の枝だけ。
でも、とてもうれしかったです。
真っ白な明るい曇り空を背景に、透けて見える梅の白い花びらが印象的でした。

もうずっと以前、20年以上も前のこと、阿武隈の山中で山暮らしをしていた頃、同じような空の下で春の光に透ける梅の花を見上げていました。
それを思い出して、二重にうれしかった・・・。

そして、たくましく蘇る麦も可憐に咲く梅の花も、何か私たちにメッセージを伝えているような気がしました。

そう考えると、コロナウイルスも何か大切なメッセージを伝えようとしているのかな・・・と、ふと思った私です。


紙版・飯豊の空の下から・・・ №60 2020年弥生号 公開

本日、紙版・飯豊の空の下から・・・ の新しい号のpdfファイルを公開いたしました。
いつものように、記事の下に設置してあるリンクバナーをクリックすれば、pdfファイルが開きます。
お得なクーポン情報なども掲載しています。

明日と明後日は定休日です

毎度申し上げておりますが、食工房の営業の一週間が終わり、明日と明後日の二日間定休日となっております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

後先になりますが、この一週間の皆さまのご来店に改めて感謝を申し上げます。

さて、この一週間もコロナウイルスの動向から目が離せませんでした。
そしてここに来て、「集団免疫」という考え方が出て来ました。

状況を冷静に見れば、それもありだな・・・否、それしかないのではないかと、私などは思います。
ただ問題は、我々のメンタルが堪えられるかです。

この集団免疫一つについても、本当にいろいろな事を言う識者がいるので、医学者でも何でもない私には、どの意見が的を得ているのかすぐには判断出来ません。
否、勉強させられますね。

一つの参考として、こんな記事がありました。<参照>
じっくりと考えてみたいと思います。
何しろ私、もはや高齢者の一角ですから。

本日のご来店に感謝

本日は、穏やかで暖かな一日でした。
その陽気に誘われたのか、少なからぬお客さまにご来店いただきました。

おかげさまで、私たちも元気をいただいたような気がしています。
人の顔を見られることのうれしさと言ったらいいのでしょうか。

こんな状況の中、ご来店くださいました皆さまに、特別の感謝を申し上げたいと思います。
なお引き続き、皆さまに安心してご来店いただける環境を心がけてまいります。

予断を許さぬ状況とは言え、いつか必ず乗り越えられる日が来るはずですから、それまでお互いに基本的な注意を怠らないよう気を付けながらがんばりましょう。

ちょっと深呼吸を

今、先月あたりから今日までの過去記事を読み返していました。

初めてコロナウイルスのことに触れたのが2月14日、その次が2月22日、それからどんどん取り上げる機会が増え、このところコロナの3文字が登場しない日はありません。

今さら言うまでもありませんが、こういう時、私たち一人一人の危機管理の在り方が一番重要な要件であることは、何度でも強調しておきたいと思っています。

政府が、あるいは地域の行政が打ち出す対応策が効果を上げるかどうかは、私たち個々人の危機管理に対する考え方や危機に対する感覚また対応能力にかかっていると言っても過言ではないからです。
もちろんそのために、先んじて教育や啓蒙と言った施策が必要なことは、これも論を待たず確かな事ではありますが・・・。

さて、かく言う私も、このところの緊張感の連続でいささか疲れを感じています。
これでいろいろなことが面倒くさいと感じられるようになったら、もうおしまいです。

ここらで、深呼吸しましょうか。
そしてゆっくりと好きな音楽を聴いて楽しみたいと思います。

そして明日は、爽やかな気分で皆さまをお迎えしたいと思います。
ご来店をお待ちしています。

特に混乱もなく

今日から店舗内の空間除菌を始めましたが、ご来店のお客さまからは何も否定的な反応はなく、ずっと店にいる私たちも何の違和感を感じることもなく、無事に一日が終わりました。

問題は、果たしてこれで効いているのか?ということですが、今のところそれを確認出来る方法がありません。
分かっているのは、投入した次亜塩素酸水の有効塩素濃度と時間当たりの噴霧量で、これなら効いているはずと言えることです。

立ち上るミスト(霧)を直接吸い込むと、ごく微かに塩素のにおいがしますので、まあ効いているんだろうな・・・と思えます。
何か副作用が出る心配は、する必要がなさそうです。

アルコールは、未だにどこに行っても売っていませんので、手持ちのアルコールが無くなったら、消毒は全て次亜塩素酸水に頼るしかありません。
尤も、食品に直接使用しても問題はありませんので、消毒に関しては今のところ危機感はありません。

ところで、もしこの次亜塩素酸水を自家調製してみたい方がおいででしたら、当方で技術的なサポートが可能です。
調製の際の技術的な情報を提供出来ますので、必要な方はお問い合わせください。

なお、お問い合わせは、メールまたはファックスのみでお願いします。
電話でのお問い合わせは、対応する時間がありませんのでご勘弁ください。

明日から店舗内空間除菌を始めます

明日から、超音波加湿器により次亜塩素酸水を噴霧する方法で、店舗内の空間除菌を始めます。

加湿器に投入する次亜塩素酸水の有効塩素濃度は50mg/ℓ以下、噴霧量は最大0.3ℓ/hです。
ただし状況に応じて噴霧量を調節したり、連続使用を避けて間欠運転するなどします。
たとえば、開店前にしばらく運転して置き、お客さまご来店時に調節または停止、合間にまた運転のような対応を考えています。

どの程度効果があるのか、目に見えるわけではありませんので、100%信頼に足りるとは考えていませんが、一定程度の抑制力はあるものと思っています。
コロナウイルス感染の危険が去るまで、当面続けることになりますので、皆さまのご理解をお願いいたします。

因みに、使用する次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウム液を水で希釈し、次に炭酸水で中和して自家調製したものです。
調製時の液性は、pH6.5、有効塩素濃度250mg/ℓです。(微酸性次亜塩素酸水・手指消毒用に使用出来る。)
これをさらに5~6倍希釈して噴霧用に用います。

なお、入店時に塩素臭が気になったり違和感を感じられた場合は、入口の扉を開け放して換気しすぐにお申し出ください。

また化学物質過敏症の方は、入店前にお声掛けください。
運転を止め、店内を換気してから入店していただきます。

震災9年

あの東日本大震災から、今日で丸9年です。
正直、忘れかけていたわけではありませんが、そんなに気にならなくなっていたことは確か・・・。

しかし今年は、あの時の緊張感が否応なく心に蘇って来ます。
そうです、新型コロナウイルス感染症の広がりの渦中にあるからです。

9年前、覚悟を決めて事に当たっていたつもりの私でしたが、今振り返ると、まるで動転しているばかりじゃなかったの・・・、と冷や汗が出る思いです。
ま、会津で良かった、ただ運が良かっただけと総括しています。

それに引き替え今回のコロナウイルス渦は、震災の時のように一瞬のうちにドンと降って来たのではなく、まず中国で大きな前触があって後、じわじわと迫って来た災害でしたから、備える時間があったと言えばあったわけです。
果たして、我が国は、また我々個々人は、賢明に対応出来たのでしょうか、また今、対応出来ているでしょうか。

震災の時も同じことを申し上げたかも知れませんが、政府が何をしてくれようがしてくれまいが、こんな時は自分で出来ることを考えて自分でやるしかないと思っています。

さて明日はまた営業に戻ります。
おいしいパンを焼いて、皆さまのお越しをお待ちしております。