今朝と言っても時間にすると午前10時頃の話です。
すぐ近所の方から電話があり、すぐ下のカーブのところ(道路)を子熊が横切るのを目撃したとのこと。
昨年秋に柿の木に熊が上り下りしたあたりです。
二時間ほどたって一仕事終えてから、直接詳報を聞きました。
どうやら一週間前5/28に国道を横切るのを目撃されたあの子熊のようです。
推測の域を出ませんが、まずほとんどのところ今年親から離れて独り立ちしようとしている子熊です。
では、どうして山の中ではなく、わざわざ人里を選んで子を放すのでしょう・・・?
その理由は、たぶんこうです。
山の中には、大きくて強い雄熊がすでに縄張りを持っていて、入り込む隙がないのです。
子熊にとって一番の敵は、大人の雄です。
大きく強い雄熊が、子熊や若い熊を襲って喰ってしまうことは、何も珍しいことではありません。
そこで母熊は、危険な雄熊が近寄って来ない人里に子熊を放します。
と言うことは、人は熊から見てさほど恐れる必要のない存在になっているということです。
分かりやすく言えば、舐められているのです。
今時、大方の人間が熊を恐れていることは、熊の方ではとっくの昔に感づいています。
ですから、時には山の中から大きな雄熊が母子連れを狙って人里にやって来ます。
彼らもまた、もはや人は恐るるに足りない存在だと自覚している可能性が濃厚です。
さてでは、この子熊をどうしましょう・・・。
近年、人間にとって悪い学習ばかりをし続けている熊たちですから、どこかでそれを断ち切らなければ、私たちが安全に生活出来る場所は、そのうち無くなります。
何とかして、人間は手強い存在だと言うことを思い知らさなければなりません。
それも、一時的なものでなく継続的に、日々私たちの側の努力によってのみ成し遂げられるものであることを、銘記しておきたいと思います。
そして生存は、常に命の危険とせめぎ合い闘うことであると。