コロナ禍の影響、じわじわと

会津は観光地です。
管内には国定公園の区域がありますし、各地に有名な観光どころが点在しています。

会津管内の商店や事業所は、直接間接に観光との関りを避けることは出来ません。
およそどんな商売をしていても、観光の動向に影響を受けないということはあり得ません。
ですから、この一年余りの間のコロナ禍の下、観光地が被った影響は計り知れないものがあります。

それでも昨年当初は、経済的な救済措置も次々打ち出されましたし、給付金などによって危機を免れた事業者は数えきれないくらいいたと思います。
そうです、食工房も例外ではありませんでしたから。

そして昨年夏の頃から展開されたGo To トラベルによって、飛躍的に会津の経済状況は良くなりました。
しかし、その後のリバウンドによる第3波により、再び東京など大都市圏に発出された緊急事態宣言とともに、Go To トラベルも中止されてしまいます。
そこから先は、観光地会津にとっては地獄のような状況が続くのですね。

春になって一番のかき入れ時だったゴールデンウィークの頃も、会津における感染者の急増という事態に見舞われ、もはや最悪の状況です。
このところ少し落ち着いて来たように見えるものの、相変わらず観光地には客が戻って来ません。
街は本当に静かです。

食工房にお出でくださるお客さまの数も、平均すればずっと減少傾向が続いています。
会津管内の取り引き先からの注文も、今までにないくらい減ってしまっていて、業界全体が苦境なのだと分かります。

ここまで来ると、あとは何か決定的に人々の気持ちを安心させるような状況が来ない限り、回復は望めないと思います。

当面、ワクチンの接種がどこまで進むかでしょうね。
冷静かつ科学的に見れば、決してワクチン万能ではないはずなのですが、人々の気持ちが変わることは間違いなさそうです。
今の状況では、ワクチンに頼るより他ないのかも知れません。

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